夢うさんブログ ~自然が好き~

森林セラピーガイドで茶道家、写真撮影大好きな”むうさん”による、自然体感レビューブログです

【学び】茶の湯をまなぶ本:茶道文化検定公式テキストは、茶道について網羅された事典

こんにちは むうさんです^^

むうさんは、茶道の小堀遠州流の名取(なとり)で、奥之伝を修めていて、茶道のお点前をするのも、見るのも大好きです。

遠州流茶道 許證

遠州流茶道 許證

上の写真の許證とは、身につけて学び終えた証(あかし)です。
私の場合は、上に書いた通り奥之伝を学び終えていただいたものです。

また、宗号である宗◯というお名前もいただいております。宗号とは茶道の世界においては茶人としての名前となります。

ただ、お茶室での振る舞いや、お点前の作法について詳しいですが、茶道全般、歴史やお道具の話などは、お茶のお稽古の中で網羅的に学べないので、人に聞かれた時に答えられるように学んでおきたいと思いました。

茶道文化検定公式テキスト

茶道文化検定公式テキスト

そこで、茶道文化検定を受験して、その過程で学ぶことにしました。今回は、茶道文化検定公式テキストのブックレビューです。

▼茶の湯がわかる本 改訂版 茶道文化検定公式テキスト3級

▼茶の湯をまなぶ本 改訂版 茶道文化検定公式テキスト 1級・2級

▼茶道文化検定公式問題集12 1級・2級・3級・4級

茶道文化検定とは

茶道文化検定のホームページをみてみると、

特徴

「茶道文化検定」は、茶道の流儀にかかわらず、伝統文化である「茶道」を通じて日本文化を幅広く学ぶことを目的に、裏千家15代家元 鵬雲斎千玄室大宗匠により発案され、平成20年から令和元年まで、年1回日本全国の会場にて紙試験を実施してまいりました。

これまでの受検者は累計約6万人に上り、12年の間、茶道を通じて日本文化を学ぶ一助となるよう運営してまいりました。旧「茶道文化検定」では小学生から90代の方まで、幅広い年齢層の方々に受検いただいておりました。多くの受検者より、「茶道の文化について勉強する機会になった」「普段のお稽古では学べない茶道の歴史などについて学ぶことができお稽古が楽しくなった」などのお声をいただいております。

上にある通り、最近(令和5年4月)内閣総理大臣顕彰が授与された裏千家の15代家元 鵬雲斎千玄室宗匠によって発案され、平成20年(2008年)から実施されてきた茶道の検定試験です。

茶道について系統的に学ぶことができるのが特徴です。

茶道のお稽古だけではなく、歴史、文化、お道具、その他諸々のことを学びたいなら、検定試験を受験するかしないかはともかくとして、公式テキスト本を勉強することはとても意味があります。

裏千家が始めたことなので、一般財団法人 今日庵 茶道資料館が主催となっています。今日庵は千利休から裏千家が受け継いだ茶室となります。

主催:一般財団法人 今日庵 茶道資料館

主催:一般財団法人 今日庵 茶道資料館

茶道文化検定公式テキストで学んでみて

私は、まずは茶道文化検定3級の公式テキスト本から学習しました。

正直な話、勉強してとても良かったです。お茶のお稽古でも、お道具の話がわかるようになりましたし、お茶が中国から日本へ伝わってきて、広まっていくまでの歴史を知ることで、茶の湯への興味が増しました。

茶道は点てるのも、見るのも楽しい

茶道は点てるのも、見るのも楽しい

茶道文化検定公式テキスト3級の目次は下のとおりです。

目次

一章 茶のこころ

二章 茶の歴史

三章 茶事・茶会

四章 茶道具

五章 茶室・露地

各章について、ご紹介します。

▼茶の湯がわかる本 改訂版 茶道文化検定公式テキスト3級

一章 茶のこころ

お茶を学ぶ上で、基本的なことが書かれています。 

一章 茶のこころ

・二十四節気、五節句などの季節のこと

・夜明けの名水など、茶人の逸話

・わび・さびの美意識

・和敬静寂の四規と利休七則

五節句とは、七草粥の”人日”、桃の節句の”上巳”、菖蒲湯の”端午”、そして”七夕”、菊の節句の”重陽”の5つです。それぞれに、亭主が人を迎えるに相応しい道具を取り合わせるなど、知っておきたいことです。

二章 茶の歴史

二千年以上前のお茶の飲み方から、現代までのお茶の歴史です。

二章 茶の歴史

・喫茶の起源から、日本へ伝来してから抹茶まで

・足利義政とわび茶の誕生

・信長・秀吉と利休の茶の湯

・江戸時代の大名茶と豪商の茶

・明治以降の数奇者によるお茶

抹茶という飲み方が、鎌倉時代に中国から伝わってきましたが、現在、日本では茶道、茶の湯として残っていますが、中国で抹茶を飲む文化はありません

このあたりも面白いと感じました。日本では、抹茶を単に流行りの飲み方に留めることなく、文化にまで押し上げたことが現代にまで残っている理由でしょう。

その後の、戦国時代の茶の湯の歴史など、そういうことだったんだと学びが多かったです

三章 茶事・茶会

三章 茶事・茶会

・茶事・茶会に出席する時の準備

・茶事の流れ(風炉と炉の時期の違いなど)

・茶会の流れ

・和菓子と茶花について

お茶事、茶会などは、私は行く機会が少ないので、なかなか学べていなかったのですが、知識を持つことは大切だと感じました。

さらに、和菓子と茶花は、普段のお稽古のときにちょこっと程度でしたので、系統的に学べて良かったです。

この章は、恥をかかないような知識として必須だと思いました。

茶道文化検定公式テキスト

茶道文化検定公式テキスト

▼茶の湯をまなぶ本 改訂版 茶道文化検定公式テキスト 1級・2級

四章 茶道具

道具の話は、私には面白いし、興味深いです。
実際に、自分で購入する時の参考にもなりますし。なかなか買えないですが……。

四章 茶道

・掛け物、花入など、床の間の道具

・釜、茶入、茶杓、茶碗など、お点前の道具

・茶碗、建水、済道具一式、煙草盆

・茶道具に使われる主な素材・技法(焼締、染付、祥瑞、…)

茶碗ひとつとっても、高麗茶碗の中の刷毛目(はけめ)粉引(こひき)など、色々ありますし、漆器も一閑張、螺鈿(らでん)などの説明もあり、勉強になりました。

五章 茶室・露地

茶室のつくり、構造や畳のレイアウトによる名称など、お稽古の時は畳が同じ構成で変わらないので気がつかなかった、様々な茶室の工夫に驚きました。

五章 茶室・露地

・茶室の歴史

・茶室の間取りや窓、天井などの構造

・有名な茶室の説明

・露地の構成

知らないといけないことばかりです。
とはいえ、有名な茶室の説明を読んでいると、茶室めぐりをしたくなり、近場から行ったりしています。

茶道文化検定公式テキストはおすすめ

上では3級の茶道文化検定公式テキストの中身を紹介しましたが、1、2級となると、さらにボリュームが増えて、本格的に学習できます。

茶の湯をまなぶ本 改訂版 茶道文化検定公式テキスト 1級・2級は、まさに茶の湯の事典です。

3級(左)と1,2級(右)の本の厚みの違い

3級(左)と1,2級(右)の本の厚みの違い

茶道をやっている人なら、知っておきたい内容となっています。
目次は下の通りです

茶道文化検定公式テキスト1,2級 目次

一章 茶の歴史

二章 茶事・茶会

三章 茶道具

四章 茶と禅

五章 茶席の花

六章 懐石

七章 菓子

八章 茶室・露地

九章 茶業

これ以外に、巻末付録として
・茶道史年表
・主要茶道系譜
・主要禅僧系譜
・利休百首歌
が資料としてついています。

その上、面白いのがコラムです。下のような内容です。

コラム

・おぼえておきたい茶人

・日本のおもな茶家と流儀

・主として茶道具に使われる焼き物の分類

・おぼえておきたい茶書

・国宝と重要文化財の主要茶室

・おぼえておきたい名数

と、お茶への知識欲を満たすには十分すぎる内容です。

茶道文化検定を受験するもよし、お茶を系統的に学ぶためのテキストと使ってもよし、茶道文化検定公式テキストは、とてもおすすめです。是非、チェックしてみてください。

▼茶の湯がわかる本 改訂版 茶道文化検定公式テキスト3級

▼茶の湯をまなぶ本 改訂版 茶道文化検定公式テキスト 1級・2級

▼茶道文化検定公式問題集12 1級・2級・3級・4級

千利休と小堀遠州の本『利休にたずねよ 山本兼一』『孤篷のひと 葉室麟』おすすめの茶道歴史小説ブックレビュー

こんにちは むうさんです^^

私は、遠州流茶道の名取(なとり)奥之伝を終了し、宗号をいただいております。

遠州流茶道

遠州流茶道

そんな私が、お茶をはじめるきっかけの一つが、茶の湯の歴史小説を読んだことからです。そのきっかけとなった歴史小説は、利休にたずねよ 山本兼一です。茶の湯を確立した大宗匠である千利休を描いたもので、直木賞を受賞した作品でもあります。

もう一冊は、孤篷のひと 葉室麟で、遠州流の流祖である小堀遠州が、豊臣の世から徳川の世になっていく寛永の時代に、お茶の第一人者としてどう生きたのかがわかる歴史の深みを感じさせてくれる作品です。

『利休にたずねよ 山本兼一』 『孤篷のひと 葉室麟』

『利休にたずねよ 山本兼一』 『孤篷のひと 葉室麟』

今回は、『利休にたずねよ 山本兼一』『孤篷のひと 葉室麟』の茶の湯、茶道に関連する歴史小説のブックレビューです。

『利休にたずねよ 山本兼一』

『孤篷のひと 葉室麟』

利休にたずねよ 山本兼一

3つのキーワード

この本を読んだ時に、茶の湯がなんであるのか?千利休が何をない遂げようとしていたのかについて、しっかりと伝わってきました。

戦国の世が終わりつつあり、その次の時代に向けて千利休が目指していたものがなんだったのか、キーワードは安寧』『見立ての3つです。

『利休にたずねよ 山本兼一』

『利休にたずねよ 山本兼一』

戦国の世にある安寧

”一期一会(いちごいちえ)”という言葉を聞いたことがあるかもしれません。今回が生涯で一度の出会いであると考えて、この一度きりの出会いを大切にする。という意味です。

戦国の世はまさに、その通りの世界でした。命が明日あるかわからない、人が死ぬのが当たり前の時代。

そんな時代に、茶室でお茶をいただくのは、そのような現世を一瞬忘れ『安寧』を感じることのできる時間だったのです。

千利休は、せめてお茶を飲んでいる時は、安寧を感じてほしい。できれば、本当に安寧の世になってほしいと願っていたのです。

茶室にある”にじり口”、その”にじり口”に入る前の”刀掛け”
だれもが、”刀を置いて””頭を下げてかがんで”、しか入れない小さな入口と、茶室に入る前に刀をはずして置く”刀掛け”。そんな仕掛けも千利休の創意工夫です。

『利休にたずねよ 山本兼一』

『利休にたずねよ 山本兼一』

美が世の中を動かす

世の中は、美しいものを求めています。
戦国の世は、力で屈服させる時代でしたが、千利休は』によって世の中を動かそうとしていたのです。

千利休という巨人が創り出す新たな『美』が、世の中で価値を持っていきます。 

その象徴的なお道具として、香合(香をいれておく小さな容器)がでてきます。気の遠くなる歳月をへ銀色に変じた緑釉の景色を持つ平たい壺で、千利休は香合に使っています。

その香合を通した、豊臣秀吉との美の対決など、この小説の骨格をなすのが千利休の『美』への考え方でした。

新しい美を生み出す見立て

『見立て』とは、本来は茶碗でつかっていないものを、茶碗として使ってみたり、花入れでないものを花入れとして見立てて使うことです。

そこには、新たな『美』を見出す力が求められます。

千利休の見立てにより、足利義政の東山文化から続いた台子のお茶道具ではなく、雑器とも呼ぶべきものに美を吹き込んでいます。

戦国武将との間で生き抜き散った

利休にたずねよ 山本兼一の中では、千利休が仕えた織田信長豊臣秀吉、千利休が切腹する原因となった石段三成、弟子であり武将でもあった細川忠興古田織部なども登場し、戦国時代に生きた千利休を浮かび上がらせています。

茶の湯に興味があり、お茶ってどういうものなんだろう本を読んでみたい、という方には、もっともおすすめできる本です。是非、チェックしてみてください。

『利休にたずねよ 山本兼一』

孤篷のひと 葉室麟

戦国時代の終わりと小堀遠州

小堀遠州は、1万石強の大名です。直接の千利休の弟子ではありませんが、千利休の後継者であった古田織部に師事していました。 

二条城、仙洞御所などの庭を含めた普請奉行(建築責任者)でもありました。戦国時代が終わり徳川の世になり、江戸幕府の官僚の一人として、戦国時代に荒廃した京都などの復興も担っていたのです。

孤篷のひと 葉室麟

『孤篷のひと 葉室麟』

千利休が黒を好んだのに対して、小堀遠州は『綺麗さび』といわれるように白を好みました。上の写真でも白バックで写真を撮っているのは、そのためです。

お家元お好みのお茶も、『一弦の白』と白が名前についています。

戦国時代が終わって安寧は

豊臣の時代には、小堀遠州の父が豊臣秀長(秀吉の弟)につかえていました。その秀長の屋敷で千利休と会ったのが、二人の唯一の出会いだと言われています。

その後、秀長が亡くなり、その後継者であった秀保も亡くなり、石田三成との出会いなど、豊臣の世が終わっていく様が、小堀遠州の視点で描かれていくのが、歴史を知る上で意外と面白いのです。

そして、戦国時代が終わったことで、『安寧』の世が訪れることが期待されていましたが、大阪夏の陣、冬の陣が始まり、師である古田織部は豊臣側と通じているという疑いを掛けられて切腹して亡くなります。

師である古田織部と『安寧』についてのやり取りが描かれています。その中で小堀遠州が、「自ら心鎮まることかと存じます」と答えるのに対して、古田織部が「足らぬな」と答えた後、自らの考えを述べます。 

『孤篷のひと 葉室麟』

『孤篷のひと 葉室麟』

小堀遠州も安寧を求めた

世の中は、島原の乱とその後の農民の一揆が起こる状況でした。
茶室で、江戸幕府の官僚との間で、政(まつりごと)とは、上様と民とのことについて意見を述べ、さらに実際に遠州自身も自分の立場の中で安寧を実現しようとしていきます。

新しい徳川の世での、小堀遠州のお茶が、戦国時代の千利休や古田織部の影響を受けながらも大成していく様が描かれています。その時代を描いた歴史小説として読んでも面白い内容で、おすすめです。是非チェックしてみてください。

『孤篷のひと 葉室麟』

千利休と小堀遠州

戦国時代から豊臣の世になるまでの千利休、豊臣の世から徳川の時代の変わり目の小堀遠州。

二人の茶人の目を通した歴史小説は、単なる戦(いくさ)小説、陣取り合戦の小説とは異なっていて、非常に面白く読めました。

『利休にたずねよ 山本兼一』『孤篷のひと 葉室麟』

『利休にたずねよ 山本兼一』『孤篷のひと 葉室麟』

『利休にたずねよ 山本兼一』『孤篷のひと 葉室麟』の2冊はおすすめです。是非チェックしてみてください。

『利休にたずねよ 山本兼一』

『孤篷のひと 葉室麟』

【レビュー】『教養としての茶道 竹田理絵著』~茶道の心によりビジネス人への活力を与える本~

こんにちは むうさんです^^

私、むうさんは、小堀遠州流茶道の準師範で、名取です。名取なので、宗◯という茶名をお家元からいただいております。

自分でもこんなに長く茶道を続けることになるとは、始めた当初からは想像もできませんでした。

茶道は楽しい

茶道は楽しい

そんな私むうさんが、ビジネス人向けに書かれた茶道の本『世界のビジネスエリートが知っている 教養としての茶道 竹田理絵著をご紹介します。

▼『教養としての茶道 竹田理絵著』

茶道の魅力

茶道というと女性がやるものという先入観がありそうですが、戦国時代は武将たちが茶の湯を行っており、江戸時代までは男性が行うものでした。

世界のビジネスエリートが知っている 教養としての茶道

世界のビジネスエリートが知っている 教養としての茶道

この本にも、下のように書かれた部分があります。

教養としての茶道 竹田理絵著より

戦国時代に千利休が広めた茶道は、武将が心を整えるだけではなく、武道同様の“たしなみ”で、お茶室は密談する格好の場となり、男性の必須ビジネスツールでした。

その”たしなみ”の茶道ですが、実際にお稽古をしてみると、下のような感じです。私の実感にも非常に近いものになります。この本のはじめにからの抜粋です。

教養としての茶道 竹田理絵著より

会社が終わり、週に一度のお茶のお稽古。頭の中は慌ただしい日常やパソコンの情報の波でザワザワ、グルグルと回り、心はカラカラに渇ききっている。

真っ白い靴下に履き替えて、お茶室に一歩入ると、お香のよい香りが漂っていて、お釜のシューッという音だけが聞こえてくる。
その音に耳を澄ませているうちに、自分の心のリズムが少しずつ切り替わっていく。

お釜の前に座り、一椀のお抹茶を点てることだけに集中すると、頭の中が空っぽになり、慌ただしい日常とは全く違う時間が流れていく。

「お抹茶を点てている間は、目の前のお抹茶だけに集中して、心が静かになり、他のことが頭から離れました。平和で心尽くしの詰まったお茶室の空間に包まれ、緊張感から解き放たれてリラックスすることができました。」

教養としての茶道 竹田理絵著

教養としての茶道 竹田理絵著

お抹茶を点てている間は、目の前のお抹茶だけに集中して、心が静かになり、他のことが頭から離れ、リラックスする。」まさにこれを、私も実感しています。

仕事をしている私にとっては、これがお茶の魅力の大きな一つだと感じています。

『教養としての茶道』の内容

『教養としての茶道』をひと言でいうと

この本は、茶道とはどういうものかというよりは、茶道をすると、どういう良いことがあるか、ビジネスに役立つかが書かれた本です。

私も共感する所が多く、楽しんで読めました。

もちろん、茶道を知らない方も、茶道のわびさび、お茶碗をなぜ回すのか、お茶会での作法なども書かれているので、茶道を知識を得ながら、茶道の楽しさを感じられる本です。

世界のビジネスエリートが知っている 教養としての茶道

世界のビジネスエリートが知っている 教養としての茶道

『教養としての茶道』の目次

筆者は外資系企業に入り、日本の文化を海外の方に説明できなかった痛い経験があったようです。その後、茶道を中心とした日本の文化について、日本のビジネスマンや海外の方に伝えていきたいと考えて、今に至るとのことです。

そのような経歴が反映された内容になっています。

目次

第1章:外国人が知りたい日本の文化・世界が憧れる日本のおもてなし

第2章:なぜエリートは茶道の虜になるのか

第3章:これだけは知っておきたい日本の伝統文化「茶道」

第4章:ビジネスや日常に活かしたい千利休の七つの教え(利休七則)

第5章:知っていると一目置かれる、日本人としての品格

第6章:知っていると自信がもてるお茶会の作法ー楽しむための知識ー

「外国人のお客様からは、「まるで舞踊をみているようでした」「芸術的でとても美しい」という声が聞かれるように」と筆者は書いています。私もまさに同感です。

茶道のお点前を見ている贅沢

茶道のお点前を見ている贅沢

他の方のお点前を見ていると、美しく、ずっと見ていたくなります。私は人のお点前を見るのが大好きなんです。凛とした茶室の中で、お点前を見ているのは本当に贅沢だと感じます。

▼『教養としての茶道 竹田理絵著』

日本の伝統文化「茶道」

茶道の流派というと、裏千家?表千家?などと聞かれますが、筆者は千家の3つの流派の違いについても書いています。

特徴

三千家には何か違いがあるのでしょうか?
まずは、お抹茶の点て方に違いがあります。

表千家のお抹茶は泡をあまり点てずに、泡がない部分が三日月状に広がります。

裏千家のお抹茶は表面全体に細かい泡を点てて、まるでカプチーノのようなふんわりとしたできあがりとなります。

武者小路千家のお抹茶も表千家と同じように、あまり泡を点てません。

このような流派の違いのような知識から、わびさびについてなど、茶道についての様々な事が簡潔にかかれています。茶道に触れたい方が最初に読むと、短時間で知りたいことが手に入る本の内容です。

教養としての茶道 竹田理絵著

教養としての茶道 竹田理絵著

そして、ビジネスエリートがなぜ茶道というと、結局は心を大事にしているからなのでしょうか。

茶道に興味のある方、触れたい方、ビジネス人として心を整えたい方、など、多くの方におすすめできる本です。是非、チェックしてみてください。

▼『教養としての茶道 竹田理絵著』

茶道、その他のおすすめの本

『日日是好日 森下典子著』

樹木希林さんが出演され映画にもなりました。
筆者である森下典子さんのエッセイとして書かれた茶道の本で、お茶のお稽古を通して様々なことを経験していく内容です。

日々のお茶のお稽古が具体的に書かれた本で、茶道とは何かというような難しさはなく、筆者の体験と視点から茶道の楽しさ、美しさ、感覚を教えてくれる本です。

もし、茶道を始めようとされている方、茶道の雰囲気を味わってみたい方に、とてもおすすめです。

『茶の湯の不思議 小堀宗実著』

遠州流のお家元が書かれていて、茶道を知らない方に向けた本です。

茶道はとても不思議な作法がいろいろとあります。
お菓子をなぜ先に食べてから、お茶をいただくのか?
お茶碗を回すのはなぜか?

その他、茶道のお作法や、四季の移り変わりとお点前など。
茶道のいろはを知りたい方にピッタリの本です。

▼『教養としての茶道 竹田理絵著』

【茶道・茶の湯を知る】茶の湯の不思議 小堀宗実著~遠州流のお家元が書かれた一般向けの本~ブックレビュー

こんにちは むうさんです^^

秋分の日も過ぎ、昼間の時間が短くなり、秋の夜長に向かっています。初秋の風が心地よい季節でもあります。

二十四節季は、まさに「秋分」。七十二候の「雷乃収声」というように、雷様も身支度をして帰るころです。

秋分 お彼岸は彼岸花の季節

秋分 お彼岸は彼岸花の季節

お茶は、季節とともにあり、風炉から炉の季節へ変わっていきます。
10月はその狭間で中置きの季節です。

現代の私たちは、茶道に触れることがないので、茶道、茶の湯というと難しいもの、作法が厳しいもの、というイメージになってしまいます。私も茶道を始める前は、そうでした。

ただ、作法がしっかりとしているのには、きちんと理由があります。美味しいものを、できるだけおいしくいただく。お客様へのおもてなしの心を形で表現する。

茶道という500年以上の続く文化について、知ることは、日本に生きているものとして良いことだと考えています。

茶の湯の不思議 小堀宗実

茶の湯の不思議 小堀宗実

今回は、敷居の高いと思われている茶道・茶の湯について、遠州流のお家元が自ら書かれたお茶への素朴な疑問と、どなたでも楽しめる内容の茶の湯の不思議 小堀宗実著をご紹介します。

是非、お手に取っていただき、お茶について、伝統ある心の文化に触れていただければと思います。

茶の湯の不思議

お茶碗を回すのはなぜ?

最初は、お茶碗を回すのはなぜ?という話からです。

お茶というとお茶碗を回してお茶をいただくイメージがあるかもしれませんが、実は次のような理由からなのです。

お茶をいただく際は、お茶碗を回す

お茶をいただく際は、お茶碗を回す

お茶碗の中で一番美しい場所を正面にして、お茶は出すものなので、お客様が、”「茶碗の大切な正面に口をつけるのを避ける」という、ものと相手への謙譲の意味が困られているのです。” ※” ”は抜粋部分。

正面でないところからお茶をいただき、飲み終わったら、元に戻して亭主へ茶碗を返す。そんなお互いを敬う心を表現しているのです。

お菓子を飲む前に食べきるのはなぜ?

「お茶の席に行ってお茶を飲んだ時に、お菓子とお茶を交互に口に入れるのかと思っていたら、そうではなくて、お菓子を食べてから、お茶をいただくんですね。」と知人の方に言われました。

お菓子をいただいてから、お茶を飲むのが作法

お菓子をいただいてから、お茶を飲むのが作法

そして、「これは、どうしてなんですか?」と聞かれたのです。

本書では、”お菓子と抹茶を交互にいただく件ですが、これはいけません。抹茶が冷めると風味を失うので、何口かに分けて飲み、飲みきるまで茶碗を置かないのがマナーです。”と書かれています。

そうです。当時お茶は非常に貴重なものでしたし、お茶が主役なんです。

茶の湯の不思議 どんな不思議? 目次は?

どんな不思議?

主に下のような不思議が書かれています。 

茶の湯の不思議 どんな不思議?

・お茶はなぜ一服なのか?

・中国で消え、日本で残った抹茶!

・濃茶と薄茶はどう違う?

・小さな躙り口(にじりぐち)の秘密!

・「手水鉢」で手を清めるのはなぜ?

・茶席で扇子を使うのはなぜ?

・道具を清め、心を清める「点前」

他の不思議もいろいろと書かれていますが、上のようなことが私の知りたいことでした。

茶道を始めて、作法の後ろにある思想を知りたい方にも良い本です。
私は、先生が細かく教えてくれない部分もあるので、自分で勉強するために、この本を何度も読みました。

茶の湯の不思議 忘れないように、付箋を貼っています。

忘れないように、付箋を貼っています。

茶の湯の不思議 目次

茶の湯の不思議 目次

1.茶の湯の不思議 PART1
~様々な不思議とその答えが書かれている。

2.創意工夫の歴史
~千利休 古田織部 小堀遠州などのおもてなしの歴史

3.茶の湯の不思議 PART2
~茶室、露地、会席、お道具の不思議と答えが書かれている

4.もてなしの美学
~おもてなしと、掛物、花入、茶入、茶碗、茶杓などお道具との関係

5.茶席の心得 Q&A
~茶席での作法とその理由

6.季節の演出と道具を楽しむ
~季節に合わせたしつらえについて

7.茶の湯の心
~和敬清寂、綺麗さび

遠州流茶道十三世家元の小堀宗実宗匠が、一般の方、お茶を始めた方へ心を込めて書かれた本です。

著者の遠州流茶道十三世家元の小堀宗実宗匠

著者の遠州流茶道十三世家元の小堀宗実宗匠

ですから、この本『茶の湯の不思議 小堀宗実著』は、新書の中に、茶道・茶の湯のエッセンスが詰まった1冊となっています。是非チェックしてみてください。

《このブログでおすすめの、茶道の記事》

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【インタビュー】お茶農家の高梨茶園さんにお話を伺う~神奈川県秦野市~ 

こんにちは むうさんです^^

茶道をたしなんでいる関係で、お茶とはご縁があるのですが、
それこそ今回はたまたまご縁があって、
神奈川県秦野市にある、お茶の栽培農家の高梨茶園さんへ伺いました。

■高梨茶園(神奈川県秦野市)さんのホームページ■

神奈川県秦野市 高梨茶園

神奈川県秦野市 高梨茶園

最初に、私とお茶の関係をお伝えさせてください。
私は、遠州流茶道の名取(なとり)奥之伝を終了し、宗号をいただいております。

以前、お茶の栽培について、お茶農家さんの講演を聞いて、まとめた記事がありますので、そちらもご覧ください。

今回は、お茶農家さんから伺ったお茶のお話をお伝えします。

神奈川県秦野市でのお茶栽培

中に売店があり、ほうじ茶羊羮を購入したら、お茶は振る舞っていただきました。

お茶をいただきました

この場所にマッチしているコースターに感動です。

お茶の栽培農家の方と直接お話しをするのは、初めてだったのですが、色々な面白いお話が聞けて、楽しく過ごさせていただきました。

神奈川県秦野市のお茶の生産

神奈川県は、お茶の生産量で全国で15~20位です。

鹿児島県と静岡県のトップ2と、ブランドとして有名な京都府と福岡県などがトップ10に入っています。

秦野市はというと、神奈川県の中では山北町についで生産量が2位の市町村となっています。神奈川県のお茶のブランドである足柄茶の生産地の一つとなっています。足柄茶の生産の本拠地の南足柄市は3位となっていますが、山北町、秦野市、南足柄市が足柄茶のメインの生産地となっているようです。 

お抹茶の生産地は、なぜ少ないのか?

前から知りたいと思っていたことに、お抹茶を生産している生産地が少ないことがあります。

抹茶の原料となる碾茶を生産しているのは、京都府、鹿児島県、愛知県、静岡県、奈良県、福岡県などですが、特に、宇治抹茶の京都府と、八女茶の福岡県が有名です。

神奈川県では、銘柄として足柄茶が知られていますが、お抹茶はつくっていません。
秦野市のお茶も足柄茶のくくりになるので、お抹茶はつくっていないのかなぁと、思いながら、お抹茶を生産しているかを聞いてみました。

やはり、この茶園ではお抹茶の生産をしていないとのことです。さらに、教えていただいたのは、神奈川県では、お抹茶はつくられていないとのことです。

お抹茶は覆下栽培をしないといけないので、手間がかなりかかり、なかなか手が出せないようです。

それだけ大変な栽培を経て、お抹茶をいただいていることを感謝しないとと感じました。

お抹茶ではなく、煎茶の高級品かぶせ茶を栽培

この茶園では、一週間ほど覆いをかぶせた、かぶせ茶を高級な煎茶として栽しているどのことです。

この覆いを2週間以上かぶせて、日光の光の量を適度な具合にすると、旨味のあるお茶ができ、玉露やお抹茶になるようです。

遮光幕をかぶせる作業が大変なので、レールのようなものを設置して、サーッとかぶせることができるようにしたのだが、費用がとてもかかって大変だったとのこと。

かぶせ茶とは、そんな手間と設備投資費用のかかった、お茶なんだと。お茶農家さんから聞いて、実感しました。

お茶の栽培は細かい気遣いから

美味しいお茶は伸び伸び育てる

福岡県にある八女茶の玉露が、お茶のコンクールで京都を抜かして、日本一のようです。

実際に八女では、どの程度お茶に日の光を与えるか、覆いとなる"わら"のかけ方を、農家の方が、手作業で、お茶の様子や天候を見ながら細かく調整しているようです。
八女の覆下栽培の技術が日本一だと言っていました。

さらには、美味しい玉露やお抹茶をつくるには、お茶の木にストレスをかけないことが大切で、お茶の木が伸びたいように、枝を伸ばした栽培をしているようです。

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自然と育てられたお茶の木

そういうように、のびのびと育てられたお茶は、美味しいのだそうです。

なら、どのお茶農家でもやればいいじゃないかと思いますが。お茶となる葉っぱの新芽が、あっちこっちに出るので、機械で摘むことができず、手摘みになるので、お茶農家として、おいそれと手が出せないとのこと。

宇治や、八女など、長い間、生産した歴史と、さらに設備への投資としてきて、栽培技術を磨いて、今があるのだと、お話から伝わって来ました。

玉露やお抹茶などは、覆下栽培の高い技術を必要とするものなので、特産の地域があり、他の地域は参入できないのだと思います。

抹茶や茶道にご興味があれば、↓下のブックレビューをご覧ください。茶道のやわらかな世界に触れることができます。

お茶の木は、なぜ花を咲かせないのか?

以前から知りたかった、お茶農家さんが、お茶の花を咲かせないことについて、質問しました。
すると、花を咲かせると、余計な栄養が花にいってしまうので咲かせないようにするとのことでした。
花を咲かせないために、お茶の木を日々観察して、ストレスのかからないようにするようです。
お茶の木は、ストレスがかかると、生命への危機と考えて、花を咲かせ種をつくり、子孫を残そうとするのだそうです。

お茶の木、一本一本を観て、状態を把握して、適切な処置をしているとのことです。
手間のかかることをしているから、美味しいお茶が作れるのだとおっしゃっていました。

花を咲かせている茶園があったら、農家がサボっているとすぐにわかります。それは、お茶農家の恥ですから、とも話していました。

八十八夜の頃に再訪したいと考えています

お茶農家

そんな、お茶農家の方の話しの中でも力が入っていたのが、立春から数えて八十八夜のことです。お茶を摘む最盛期、5月2日が八十八夜、そこから20日間がお茶の新芽を摘んで、お茶を生産する繁忙期です。

お茶農家の方が、すっごく強調していたのが、新茶を蒸す香りが素晴らしいこと。
ここの茶園では、新茶を飲む蒸す香りが立ち込めるようです。

茶畑の隣には、摘んだお茶の葉っぱから、お茶をつくるための設備があり、新茶の季節はフル稼働のようです。

その季節だけの香りを楽しみたいので、
GWの後半に、この茶園に伺って、お茶の芳香包ませながら、茶園にあるお店で、ほうじ茶のジェラートを買って食べようと考えています。

今から、楽しみです。

あわせて読みたい

25種類の抹茶の美味しい飲み物レシピを紹介!『ごちそう抹茶ドリンク』~おすすめの抹茶本レビュー

こんにちは むうさんです^^

抹茶をもっといろいろな飲み方で楽しんでみたいと思い、読んだ本がごちそう抹茶ドリンク  山政小山園著です。

抹茶ドリンクのレシピが25種類も載っている、お抹茶のレシピ本のブックレビューです。

最初に、私とお茶の関係をお伝えさせてください。
私は、遠州流茶道の名取(なとり)、奥之伝を終了し、宗号をいただいております。 茶道の楽しさを、お伝えできればと考えております。

京都・宇治 山政小山園 おうちでかんたんごちそう抹茶ドリンク 山政小山園著の表紙

ごちそう抹茶ドリンクの”はじめに”より

はじめに
『抹茶をもっと自由に、楽しく、美味しく』
とあり、

私も、まったく同じことを思っています。

抹茶は美味しい飲み物なのに、それが伝わっていない。
美味しいお抹茶を飲まれていない方が多いと思うのです。

お抹茶は、元々は中国から伝わってきた飲み方ですが、現在、中国では抹茶の文化はなくなっています。煎茶のように浸す飲み方だけが残っているのです。

日本には茶の湯、茶道の文化が今現在まで続き、お抹茶の文化が残りました。

ですから現在、抹茶は日本だけ文化なのです。

どんなお抹茶を買えばいいのか難しいかと思いますが、私のおすすめは、宇治抹茶「鵬雲」です。
木谷製茶場(京都府 宇治田原町)製のもので、味と香り、お茶のうま味が素晴らしいお抹茶です。

▼宇治抹茶「鵬雲」

また、最高峰のお茶を試されたい方は、茶道の各流派、裏千家、表千家、遠州流、などのお家元お好みのお茶を紹介していますので、ご覧ください。

話を戻しますと、そして今では、ハーゲンダッツ、スタバなどの海外の会社が抹茶をアイスやドリンクなどに採用して、 世界中に抹茶が広まっています

そのまま抹茶を点てるだけでも美味しいので、是非試してみてほしいのです。
そして、今回紹介する本の様々な抹茶ドリンク、見るからに美味しそう!です。

山政小山園の問屋さん
『「抹茶は高級で敷居が高い」「抹茶の点て方(飲み方)は難しそう」、そのような声を聞く度に、抹茶をただの美味しい飲み物として楽しんでいた私は「もったいない!」と感じていました。』

私も本当にもったいないなぁと。
世界で日本にしかない飲み方ですし、美味しいんだけどなあぉと。
筆者に同感しながら読み進めました。

お抹茶そのもののうま味を味わうなら、冷たいお抹茶をおすすめしています。このブログでも、工夫したレシピをご紹介しているので、ご覧ください。

『この本は、香り豊かでふくよかな旨みがある抹茶本来の風味を、もっと自由に、楽しく、美味しく味わってもらいたいという想いから生まれた、混ぜるだけ、かけるだけが中心のフレッシュな抹茶ドリンクレシピ集です。おうちでたくさんの方に楽しんでもらえるよう、「お菓子作りより簡単、10分で作れる!」ことを心がけました。』
是非、飲んでみましょう!

ごちそう抹茶ドリンクの内容

抹茶の基本

抹茶とは
『抹茶は、茶葉そのもの、と言っても良いほどシンプルな存在です。煎茶や玉露と違い、茶葉をお湯で抽出して飲むものではありません。摘んだばかりの茶葉(生芽)を蒸して乾燥させた「てん茶」を石臼で挽き粉末にしたものが抹茶。それにお湯を注ぎ、茶葉をまるごと味わうのです。旨みや香りがより豊かで味わい深く、濃く点てても苦みや渋みを強く感じないものが上級品とされています。』

下の写真は、石臼で挽く前のてん茶です。煎茶のように揉んで丸めずに、挽きやすいように平たい茶葉のままになっています。

碾茶

この本の良いところは、お抹茶の基本的なことが、やさしく説明されていることです。

『文久元年創業、京都は宇治、小倉の地で、茶の栽培から抹茶の製造までを一貫して行う製茶問屋。』の山政小山園さんが書かれていて、抹茶初心者がつまづきそうなことを、丁寧に教えてくれています

抹茶の取り扱いについて

私も、最初の頃に悩んだのが、お抹茶の扱い方。保管方法などです。
そういった抹茶の基本的なことが、最初にまとめて書かれています。

『・保管(開封前)
冷蔵保存で、開封するときは、抹茶が湿気を吸って劣化する恐れがあるので常温に戻してから。』

私も、お抹茶を買ってきたら、冷蔵庫に入れておきます。

ですが、開封した後は?ということも書かれています。

保管(開封後)、ダマについて。さらに、薄茶の点て方お濃茶の練り方も説明されています。

薄茶とお濃茶については、このブログの記事を参考にしてみてください。写真入りで丁寧にお伝えしています。

ごちそう抹茶ドリンクのレシピ

最初に、基本レシピとして、

グリーンティー、抹茶ラテ、抹茶ソース、抹茶ゼリー、抹茶アイスキューブ、抹茶クリーム、抹茶チーズフォーム

の作り方が丁寧に書かれています。

私も抹茶ラテを作ってみました!

www.muu0san.com

ごちそう抹茶ドリンクを25種類

抹茶ドリンク25種類のご紹介です。

・抹茶バナーヌシェイク
・抹茶ハニージンジャースカッシュ

・抹茶わらび餅しるこ
抹茶わらび餅しるこは、下の写真の通り、飲むしるこでクリームとあんこの甘さと抹茶の苦みのコラボが美味しそうです。

抹茶わらび餅しるこ

抹茶わらび餅しるこ

・抹茶グラノーラヨーグルトラテ
・抹茶オレンジフロート
・抹茶クッキークリームシェイク
・抹茶アーモンドショコラショー
・抹茶ティラミスラテ
・抹茶シナモンチャイ

どうでしょうか?
フロート、ティラミスや、チャイなど、様々なドリンクのレシピが綺麗な写真とともに説明されています。お子さんと一緒につくってみても楽しそうです。

・抹茶黒蜜タピオカミルクティー
・抹茶杏仁ミルク
・抹茶チーズティーフロート
・抹茶黒豆豆乳きなこラテ
・抹茶キャラメルコンパナ

抹茶キャラメルコンパナ

抹茶キャラメルコンパナ

温かい抹茶ドリンクも美味しそうです。
抹茶キャラメルコンパナは、抹茶を溶いたお湯に、生クリームとキャラメールソースというシンプルで作りやすいドリンクです。

・抹茶塩バニラアファガート
・抹茶コットンキャンディーミルクセーキ
・抹茶ベリーフローズン
・抹茶ゼリーサイダー

抹茶ゼリーサイダー

抹茶ゼリーサイダー

基本レシピの抹茶ゼリーを作っておけば、ゼリーをグラスに入れてサイダーを注ぐだけでできあがりです。抹茶とサイダーとレモンの3つの爽やかさを満喫できます。

・抹茶マンゴージャスミンティー
・抹茶ココナッツグラニータ
・抹茶ジュレップソーダ
・抹茶芋栗南京チェー
・抹茶白玉グリーンティー
・抹茶苺雪花水
・抹茶練乳シェケラート

さらに、ほうじ茶ドリンクレシピも5種類、載っています。

お抹茶の美味しさを、この本のレシピで楽しんでいただけたら、嬉しいです。是非、チェックしてみてください。

【書評】『宇治抹茶問屋4代目が教える お抹茶のすべて』抹茶の製造、歴史、美味しいレシピ集まで~おすすめの本です~ 

こんにちは むうさんです^^

茶道でお抹茶をいただきますが、お抹茶そのもののことをもっと知りたいと思い、お抹茶の本宇治抹茶問屋4代目が教える お抹茶のすべて 桑原秀樹著』を読んでみました。

お茶の生産から抹茶の製造、歴史、美味しいレシピ集まで、楽しめる本です。

最初に、私とお茶の関係をお伝えさせてください。
私は、遠州流茶道の名取(なとり)、奥之伝を終了し、宗号をいただいております。 茶道の楽しさを、お伝えできればと考えております。

今回は、『お抹茶のすべて』のブックレビューです。
※文章中『 』に囲われた部分は本書からの抜粋となります。

お抹茶のすべて 宇治抹茶問屋4代目が教える 桑原秀樹著

お抹茶のすべて はじめに

『800余年の歴史のあるわが国の抹茶ですが、不思議なことにこれまで「抹茶」、「碾茶」そのものについて書かれた書物は1冊もありませんでした。

と、「はじめに」にあるように、抹茶についての情報がまとめられている、貴重な本なんです。

お抹茶を点てる

抹茶の粉を点てると飲むお抹茶となります

お抹茶になる前の碾茶(てんちゃ)についても触れられています。

抹茶になる前の碾茶

碾茶

このブログでも、碾茶のご紹介や、お茶ミルで粉にした記事書いています。ご覧になってください。

高級そうと敷居を高く感じるお抹茶ですが、
高級な宇治抹茶でもそこまで値が張るものではありません。
と、お抹茶をすすめています。

私が思うに、
飲んでみて、お抹茶の美味しさを感じると、また、飲みたくなるものです。

私がおすすめする抹茶は、宇治抹茶「鵬雲」
木谷製茶場(京都府 宇治田原町)製のもので、味と香り、お茶のうま味が素晴らしいお抹茶です。

アイス抹茶は、ミルクも砂糖もいれずにお茶の旨味そんものが味わえる飲み物です。
私は、宇治抹茶「鵬雲」でアイス抹茶を飲んだ時に、えっ!こんな美味しいの!?と感動しました。
価格がそこまで高くなく、香りと旨味が素晴らしいお抹茶です。私は何度もリピートしています。是非試してみてください。

▼宇治抹茶「鵬雲」

敷居の高さについては、
私も、このブログでご紹介しているように、手軽に飲める道具もありますので、お抹茶を楽しんでほしいと思っています。

『お抹茶のすべて』の全貌

目次
第一章 抹茶の基本
第二章 抹茶ができるまで
第三章 京都における抹茶の歴史と推移
第四章 抹茶よもやま話
第五章 抹茶をおいしくいただく
第六章 抹茶の成分と栄養素

お抹茶について、具体的な生産などの数字や、銘柄など、お抹茶のことがよくわかる本になっています。

文章は読みやすく、近年の話題のハーゲンダッツショックなど、抹茶問屋さんならではのエピソードもあり、楽しめる本にもなっています。

第一章 抹茶の基本

抹茶とは?
覆い下栽培で、石臼で挽いたものと思われるかもしれませんが、現在ではいろいろとあるようです。

特に覆い下栽培という栽培法の発明で、抹茶は劇的に変化したとのことです。
戦国時代、千利休など茶の湯の全盛だった16世紀に発明されたようです。

『それまでは色が白く苦渋かった抹茶が、鮮やかな緑色をしたうま味のあるものになりました。』
『最初は霜の害を受けないようにと始められた覆いですが覆いをすることによって碾茶の色、味、香りが露地の碾茶に比べて非常によくなりました。』

これを読むと、なぜ?美味しくなったの?と思いますが、美味しくなった理由も書かれています。是非、ご覧になってください。

そんな覆い下栽培でつくられて、さらに石臼で挽いてつくられた抹茶は少ないようです。
茶道用で、私が上でおすすめしたお抹茶の価格であれば、いいものが手に入ります。
スーパーのものなどは、お抹茶だけで飲むと、私は物足りなく、うま味も感じません。

最初から、最高峰のお茶を購入されたい方は、茶道の各流派、裏千家、表千家、遠州流、などのお家元お好みのお茶を紹介していますので、ご覧ください。

第二章 抹茶ができるまで

この本では、
お抹茶になる茶葉の品種も詳しく紹介されていて、
『静岡在来より選抜された「やぶきた系」と宇治在来から選抜された「あさつゆ系」、「宇治品種系」の3本立て』
のようです。

この3本立てから、どう品種が広がってきたのかの系図、18の品種は写真つきで説明されています。

そんなお茶の栽培法を写真でおいながら説明され、茶摘みから石臼で挽く前までの紹介。石臼で挽きやすくするために、煎茶のように揉んで丸めずに、平べったくしておくのが特徴です。

碾茶の写真

碾茶は揉んでいないので平たい

石臼で挽くのは、必ずしも生産効率は良くなく、細かく挽くには、一つの臼で1時間に40g程度しか挽けないようです。
お抹茶は貴重ですから、その美味しさを味わわないと、と思います。

また、驚いたのは、
大正時代までは、碾茶を葉っぱの状態で売っていて、今のコーヒー豆みたいに、自分で挽いて(抹茶は石臼ですが)、お茶を点てて飲んでいたようです。
贅沢な一服ですね。

第三章 京都における抹茶の歴史と推移

第三章では、南北朝時代の栂ノ尾産がメインだった時代から、宇治がメインになっていく歴史。そして、宇治の茶師の隆盛、明治になってからの没落と、お茶の生産者の歴史が綴られます。
茶道文化の歴史は知っていても、お茶そのものの歴史は知らなかったので、興味深い内容でした。

第五章 抹茶をおいしくいただく

第五章では、抹茶問屋さんならではの、美味しい飲み方を紹介してくれています。
基本となる、薄茶(お抹茶を飲むというと通常出てくるもの)、お濃茶、冷抹茶の美味しい点て方、作り方は参考になります。
・アイス抹茶
・抹茶ソーダ
・ホワイトチョコ風味抹茶ラテ
・抹茶オーレ
・抹茶シェイク
そして、ドリンクだけでなく、抹茶のティラミスなどのスイーツのレシピも紹介されています。

それぞれのレシピに、いかに美味しく抹茶を楽しむかというコツや一工夫が入っているので、この本のレシピはおすすめしたいです。

私も抹茶ラテをつくってみました。ご覧ください。

私もまだまだ試せていないので、今後チャレンジしようと考えています。

第六章 抹茶の成分と栄養素

第六章では、抹茶はまるごとお茶の成分が摂れるので、身体に良いですとあります。

お茶は、たんぱく質、各種ビタミン、ミネラルなどが含まれていて、お茶の葉をそのまま粉にしたお抹茶は、その成分をすべていただけるのです。

私の師匠はいつも「お茶を飲んでいるから元気なのよ」と言っていて、その通り米寿を迎えた今も元気なので、本当に良いのだと思います。

お抹茶について、おすすめの本です。是非、チェックしてみてください。

 

【抹茶カフェ】抹茶ラテ~お抹茶~オススメのお抹茶まで~あたたかい贅沢を抹茶カフェで~

こんにちは むうさんです^^

最初に、私とお茶の関係をお伝えさせてください。
私は、遠州流茶道の名取(なとり)、奥之伝を終了し、宗号をいただいております。

お茶の楽しさを、この抹茶カフェを通じてお伝えできればと考えていますので、お付き合いください^^
 

抹茶ラテ

ラテをつくろうとすると、泡立てないといけないので、何かいい道具はない?と探してみると、ピッタリのものがありました。

Amazonでクリーマーのベストセラー1位になっている『ハリオ クリーマー・キュート(Creamer Qto)』です。
是非、チェックしてみてください。

▼ハリオ クリーマー・キュート(Creamer Qto)

 

ハリオ クリーマー・キュートを使っての抹茶ラテのつくり方 一番のポイントをあげるとしたら、誰でも簡単に泡立ちミルクが作れること。使う上でのコツがないことです。

実際につくってみましたので、レビューをご覧ください^^
▼ハリオ クリーマー・キュートで抹茶ラテをつくる

www.muu0san.com

 

温かいお抹茶

お抹茶そのものを楽しみたい。茶道でいうところの薄茶(うすちゃ)です。

お抹茶は、お茶の葉そのものを粉にして飲むので、お茶の葉に含まれる様々な栄養や体によい成分がたっぷり摂れますので、健康のためにもおすすめです。
私の師匠は米寿を超えていますが、「お茶は体にいいのよ」というのが口癖です。


お抹茶は、抹茶茶碗を両手で持って飲みますが、普段の飲み方とは違ってやりずらく感じるかもしれません。
マグカップのような持ち手があるカップで飲めるといいのに。と私もずっと考えていました。

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マグカップ・マドラーdeお茶

ふとしたことからマグカップ・マドラーdeお茶という抹茶用に開発されたマグカップがあることを知って、試してみると、お茶は点てやすいし、カップがとても軽くて飲みやすい。とても使いやしお道具でした。

お抹茶用の軽いマグカップと、マドラー茶筅のセットがなった『マグカップ・マドラーdeお茶』です。
是非、チェックしてみてください。

マグカップ・マドラーdeお茶

 

このマグカップ・マドラーdeお茶、今では普段からお抹茶を飲むのに使っている、私の抹茶カフェのお道具の主役の一つです。

『マグカップ・マドラーdeお茶』あたたかいお抹茶をつくった時のレビューをご紹介しています。ぜひ、ご覧ください。

www.muu0san.com

 

おすすめのお抹茶

お抹茶を選ぶのは本当に難しいです。
スーパーにも売っていますが、これは美味しいのか?試してみても、普段からお抹茶を飲み慣れていないとわからないものです。

私がおすすめするお抹茶は、宇治抹茶「鵬雲」です。味とお茶のうま味が素晴らしく、コスパに優れたお抹茶です。
是非、チェックしてみてください。

▼宇治抹茶「鵬雲」

 

もっと高級なのお抹茶は?
と思われる方のいらっしゃるかと思います。

私が修めた遠州流だけではなく、裏千家、表千家、江戸千家の各流派のお家元御好みのお抹茶もご紹介しています。一度、飲まれると、お抹茶の美味しさを知り、ハマるかもしれません^^
是非、御覧ください

▼各流派のお家元御好みのお抹茶

www.muu0san.com

 

『抹茶カフェ』、今回はあたたかいお抹茶をご紹介しました。
また、冷たいお抹茶についてもご紹介する予定です。

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【美味?微妙?】クラフトボスと綾鷹カフェの抹茶ラテ~茶道家が飲んだ感想~自然カフェ~

こんにちは むうさんです^^

今回は、ついにサントリーとコカコーラが発売した、ペットボトルの抹茶ラテクラフトボス 抹茶ラテ綾鷹カフェ 抹茶ラテを比べながら、カスタマイズレシピについてもご紹介します。

飲んでみると、特徴に大きな違いがありました

綾鷹カフェ 抹茶ラテ CRAFTBOSS

抹茶ラテの好きな味

抹茶ラテというと、ミルクの味に負けない、お抹茶香りとやわらかいけど主張する苦味があるのが好きです。
アイスも、ハーゲンダッツのしっかりとした抹茶の味わいが好きです。

自分で抹茶ラテをつくる時は、お抹茶の量を増やして抹茶の味を強くして飲んだりしています。ただし、あくまでもバランスですので、単にお抹茶を増やせば美味しくなるわけでもありません。その塩梅が難しいのです。

私が、お抹茶でクリーマーを使ってアイス抹茶ラテを作ってみた時のレビューを書いていますので、ご覧ください。

抹茶ラテをペットボトルで手軽に飲めるようになったのは嬉しいですが、その味は?
では、サントリーCRAFTBOSSの抹茶ラテ、コカ・コーラの綾鷹カフェの抹茶ラテを比べながら飲んでみます。

サントリー クラフトボス抹茶ラテ

サントリー クラフトボス抹茶ラテ

サントリー クラフトボス抹茶ラテ

容量は?

クラフトボス抹茶ラテは500mlなのですが、綾鷹カフェの抹茶ラテは440mlと量が異なっています。クラフトボスはごくごく飲んでほしい。綾鷹カフェはじっくりと飲んでほしいというようなコンセプトの違いがあるのでしょうか?それとも単にコストでしょうか?

お抹茶は石臼挽き

石臼挽きの抹茶を使っていると書いてあります。実は、石臼挽きの抹茶は貴重なもので、機械で砕いて作っている業務用の抹茶がかなり流通しているのが実情です。

サントリー クラフトボス抹茶ラテは石臼挽き

石臼挽きの抹茶を使っている

ここからは想像ですが、茶道界隈もコロナの影響を色濃く受けていて、お稽古やお茶会などのイベントの実施がかなり見送られています。ですから、例年だと茶道界でそれなりに消費される高価な覆下栽培のお茶でつくる石臼挽きのお抹茶などが、あまる傾向にあったのかもしれません。

そんな貴重な石臼挽きのお抹茶を使っているということは、香りもよく、味わいも深い抹茶ラテとなっていると期待しながら、飲んでみます。

パッケージには「上品な甘みと香りの抹茶ラテ」と書かれています。 

サントリー クラフトボス抹茶ラテの抹茶

上品な甘みと香りの抹茶ラテ

飲んでみました

冷蔵庫から出してすぐに飲みましたから、10℃くらいだと思います。温度の事を言うのは、低温であるほど人は甘みを感じにくいからです。

クラフトボス抹茶ラテをグラスに注ぐ

グラスに入れて飲んでみます

飲んでみると、
甘過ぎるかなぁ、抹茶感が香りも味も薄い感じで、ミルク感も弱く、後味に酸味のようなものが残ります。私にとっては上品な甘みではありませんでした。

クラフトボスでごくごく飲むために、このようなコクの弱い薄めの味わいにしているのかもしれませんが、そうなると甘さが目立つ気がします。飲み慣れると、クセになるのでしょうか?

そこで、抹茶を入れて、抹茶感を足してみました。

クラフトボス抹茶ラテにお抹茶を足す

抹茶を足す

加えるお抹茶は、宇治抹茶の「久和利」です。このお抹茶で、抹茶ラテをつくったこともあります。お手頃な価格のお抹茶です。amazonで販売していますので、ご興味があればチェックしてみてください。

どんな感じで足したかというと、茶杓1つ分、約2gで、写真の通りそれなりの量です。この後、かき混ぜて混ぜ合わせてから飲んでみると~。

クラフトボス抹茶ラテに宇治抹茶久和利を加えたグラス

抹茶の味が強くなったという感じはほとんどしませんでしたが、なにか味が整ってコクがでました。私としては多少美味しくなりました。
ただし、一口目は最初と同様に甘い!がきます。

スタバの抹茶ラテを想像して買うと、かなりがっかりするというのが、飲んだ感想です。

綾鷹カフェ 抹茶ラテ

綾鷹カフェ 抹茶ラテのボトル

綾鷹カフェ 抹茶ラテ

綾鷹カフェの特徴

綾鷹カフェ 抹茶ラテのコラボ表示

パッケージにあるように、上林春松本店、猿田彦珈琲がコラボして監修しているようです。上林春松本店は、そもそもコカ・コーラ社の新しい緑茶飲料「綾鷹」の開発を手伝った老舗のお茶屋です。

飲んでみました

グラスを口に近づけると、ふわっと抹茶の香りが、

一口目 甘い? いや!適度な甘み。お抹茶が強い主張はしていないが、しっかりと存在感があり、抹茶の味がしてくる。

そして、後味が非常に良くて、嫌な酸味などはまったくない。ミルクミルクしていないが、やさしいミルク感がある。ミルクが入っているのがわかる。
正直、美味しい。

綾鷹カフェ 抹茶ラテをグラスに注ぐ

綾鷹カフェ 抹茶ラテ

ペットボトルで抹茶の香りがするのは、とても凄いことだと思います。冷たい飲み物ではっきりと香りがするなんて!と驚きました。

もちろん自分で作ったもののほうが好みに合っていますし、ミルク感をもっと出すこともできますから、自分でつくった抹茶ラテの方が美味しいです。

ただ、ペットボトルで手軽に買えて、どこでもすぐに飲めて、この美味しさなら、綾鷹カフェの抹茶ラテはこれからも買って飲みたいと思いました。

ハリオ クリーマー・キュートでカスタマイズ

十分美味しかったのですが、もう少し自分好みにできないかと考え、ハリオ社のクリーマー(下の写真左)を使ってカスタマイズしてみます。

綾鷹カフェとハリオのクリーマー・キュート

綾鷹カフェとハリオのクリーマー・キュート

ハリオのクリーマー・キュートは、上の写真の通り、耐熱ガラスのポットと、クリーマーを使った時の飛び散りを防いでくれるブラウンの蓋、そしてクリーマーのセットとなっています。

▼ハリオのクリーマー・キュート

《カスタマイズのレシピ》
(材料)
・綾鷹カフェ 抹茶ラテ:300ml
・牛乳:100ml
・お抹茶(宇治抹茶 久和利):2g

宇治抹茶:久和利と牛乳

牛乳とお抹茶

(手順)
①綾鷹カフェの抹茶ラテをポットに300ml入れる
②牛乳100mlをポットに加える
③お抹茶2gをお湯30mlで溶いて、ポットに加える
④ハリオ クリーマー・キュートで撹拌する

具体的にご説明します。
①綾鷹カフェの抹茶ラテをポットに300ml入れる

綾鷹カフェの抹茶ラテをポットに注ぐ

綾鷹カフェの抹茶ラテをポットに注ぐ

②牛乳100mlをポットに加える

綾鷹カフェ抹茶ラテの入ったポットに牛乳を注ぐ

牛乳を加える

③お抹茶2gをお湯30mlで溶いて、ポットに加える
私はお抹茶の入った茶碗にお湯を注いで、茶筅で溶きました。

お茶碗に抹茶久和利を溶いておく

お抹茶をお湯で溶いておく

この溶いたお抹茶をポットへ加えます。

④ハリオ クリーマー・キュートで撹拌する

ハリオのクリーマー・キュートで撹拌する

ハリオのクリーマー・キュートで撹拌する

ハリオ クリーマー・キュートで撹拌中

撹拌中です

できあがりました。

綾鷹カフェのカスタマイズの出来上がり

できあがり

《できあがりを飲んでみると》

ミルク感は明らかに増して、ミルクの味がはっきりとするようになりました。
抹茶を足したことで、お抹茶の香りがして、上品な抹茶の味が足され、抹茶の味の丸みがそのまま大きくなった感じです。

ベースの綾鷹カフェの抹茶ラテは元々味は整っていましたが、カスタマイズすることにより、
バランスがミルクよりになりながら、味とコクと香りの豊かさが大きくなり、美味しくなりました。

抹茶ラテを自分の好みに1からつくれる『ハリオ クリーマー・キュート』チェックしてみてください。

クラフトボスと綾鷹カフェの抹茶ラテのまとめ

クラフトボスと綾鷹カフェの抹茶ラテ

クラフトボスと綾鷹カフェの抹茶ラテ

飲んでみての率直な感想です。

・クラフトボス:甘すぎて、抹茶の香りも味もしない。ミルク感が弱すぎてわからず、後味に嫌な感じが残る。

・綾鷹カフェ:抹茶の香りがして味もわかる。やさしいミルク感と抑えられた甘みでやわらかい抹茶ラテに仕上がっている。

この2つは全く別のコンセプトで設計されたものだと思います。クラフトボスは、もしかしたら暑い時期に自販機から冷え冷えで買って飲むと、ゴクゴクいけるのかもしれないです。

ですが、今の味のままなら、私は綾鷹カフェの抹茶ラテの方が圧倒的に美味しいので、クラフトボスを買うことはないと思います。

あわせて読みたい

【茶道の美】『好日絵巻』、『好日日記』、『日日是好日』《2》~森下典子さんの三部作のご紹介(ブックレビュー)

こんにちは むうさんです^^

今回は、茶道のエッセイをご紹介いたします。
堅苦しくなく茶道を楽しめるエッセイですので、お付き合いください。

最初に、私とお茶の関係をお伝えさせてください。
私は、遠州流茶道の名取(なとり)、奥之伝を終了し、宗号をいただいております。
茶道の楽しさを、この3部作を通じてお伝えできればと考えております。

『日日是好日』は、そんな私が茶道を始めてから知った、エッセイストの森下典子さんがお茶のお稽古などを描いた本です。


先生とのリアルなやり取りや、お茶のお稽古で感じることへ、共感し、
とくに、お茶と自然季節五感とのつながりを言葉にしてあることで、五感を大切にする森林セラピーのガイドで、自然が好きな私へ、スッーと入ってきました。

続編を読みたいと思っていると、
その後に『好日日記』『好日絵巻』を書かれていて、期待以上でした。

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ロングセラーの『日日是好日』と、『好日日記』『好日絵巻』は、森下典子さんの三部作となっています。

前回は、『日日是好日』をご紹介しました。

▼【茶道の伝言】『日日是好日』

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今回は、この3部作から『好日日記』『好日絵巻』をご紹介します。
 

「二十四節気」と「茶室」を味わう~好日日記~

『好日日記』は、
冬、春、夏、秋、また冬と章に分かれて、年の初めから、年の瀬までを日記のように、二十四節気ごとに書かれています。

お茶の世界にどんな行事があるのか?
お茶のお稽古をされている方には、参考になると思います。

年の初めは「初釜(はつがま)」です。

好日日記では、青竹の花入れを使っています。
年の初めは、新たな気持ちになるために、新たに用意する。これがおもてなしとなります。

遠州流では、初釜に合わせてお家元が竹を切り、花入れ、茶筅をつくります
年始めは、青く、新しい青竹で作った茶筅を使ってお茶を点てるのです。

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お茶を点てる

この本ならではなのは、森下典子さんが描くイラストにあります。

3冊目の好日絵巻は、イラストメインの本ですが、好日日記でも、ところどころに、彩りあるお菓子のイラストであったり、綺麗な色のお茶碗の絵が挿入されていて、文字だけでは分からないお茶の世界を伝えてくれます。
 

お茶が伝える美しい言葉~好日日記~

押し頂く(おしいただく)

『好日日記』を読んでいると、普段使わない、美しい日本語が出てきます。
その中の一つが「押し頂く(おしいただく)」です。

”「どうぞお菓子をお取り回しください」
両手で押し頂き、”
という描写が書かれています。

お茶のお稽古をしていると、私が知らないこと言葉も多く、お茶のお稽古を始めて知った言葉が、「押し頂く」でした。
この本で上のような描写が出てきて、久しぶりに昔のお稽古のことを思い出しました。

ある日お稽古の中で、先輩が私に、「ここで、押し頂くのよね」とお作法の説明をしてくださいます。
でも意味と具体的な動作が分からず、私は、聞かざるえませんでした。
「そうね、普段は使わないからね」と、優しく言ってくれました。
その時の私が、「押し頂く」なんて、格好いい言葉を覚えたと思っていたのを、覚えています。

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掛け軸と茶花

下萌(したもえ)

節分は、立春の前日です。
立春は春の始まりですから、暦の上では、季節が冬から春に移る、季節の分れ目の文字通り、節分となります。
そして節分の翌日が「立春」です。

~~~~~~~~~~~~~~~~~
そんな立春の時に、
“黒土のような色の「しぐれ饅頭」だ。”
と、このお菓子をなぜ立春の今日、先生はご用意されたのか?
と森下さんは思ったようだ。


“「先生、これは……」
「銘は『下萌』ですって」
下萌とは、冬の大地の中から芽吹き始めた草のことだ。黒土のようなしぐれのひびの下から、中のこし餡の明るい若草色がチラッと見える”
~~~~~~~~~~~~~~~~~

そして、お菓子の『下萌』の餡が若草色のところを、柔らかいタッチのイラストで描かれていて、お菓子の雰囲気がよくわかります。

下萌(したもえ)、私はこの言葉を知りませんでした。
でも、日本人は自然をよく観察して、それを銘(めい:お菓子のテーマ、タイトル)として、取り入れています。

本当に、日本の自然を表現する言葉は美しい
 

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初夏のお菓子『若鮎』

そして、
この本は、お稽古の時の、ちょっとしたやり取り、そして茶道のお稽古をすることで知って感じていく季節感や、その日本語での表現が、前作以上に書かれています。

日本文化としての茶道と、日本人が自然を細かく観察して、それを文化の中に取り入れてきた事が、よく分かるのです。
 

~好日絵巻~

 『好日絵巻』は、フォトエッセイちっくな、イラストエッセイです。

イラストが主役で、それを眺めながら、文章を目で追っていく感じです。
イラストは水彩絵具で描かれているようで、優しいタッチで、色も透き通るような、それでいてしっかりと色を出すところは出しているイラストです。

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『好日絵巻』

面白いのが、巻末にイラストの索引があることです。

イラストが小さく載っていて、それぞれがどのページに掲載されているのか、書かれているのです。

茶碗で14、茶器で6、茶入と仕覆で2、香合で5、水差が4、蓋置が5、茶花が10、和菓子(主菓子)が15、和菓子(干菓子)が12、
全部で73個のイラストが載っています。

上にあるように、それぞれお茶のお稽古などで使われるお道具や、お菓子など。その彩りが美しいのです。


私が好きなイラストは、木槿(むくげ)縞葦(しまあし)
木槿は竹のかごのような花入れで、そこに一輪の縞葦の花が入れられているもので、七夕の時期に、涼しさ届けようという「おもてなし」を感じるイラストです。

また、『おぼろ饅頭』のイラストも好きです。
そこに添えられている言葉も素敵で、

”張りつめていた寒さがゆるみ、夜道を歩くと、あちこちで沈丁花の香りに出会う。そんな春の宵、見上げた月は、おぼろである。”

おぼろ月は、「やわらかくほのかにかすんでいる春の月」のことですが、あまり使わない言葉ですが、素敵で美しい言葉だと感じます。
 

『好日日記』、『好日絵巻』、『日日是好日』の3部作

好日日記と『好日絵巻は、単なるお茶の日記ではないような感じがしています。

「日本人が、自然や、季節と共生し、作り上げた文化」を、言葉やイラスト、わかりやすい表現で、伝えてくれています。

森下典子さんの3部作、是非、手に取ってみてください。

▼『好日日記』



▼『好日絵巻』



▼『日日是好日』



※この記事で” ”で囲った箇所は、『好日日記 森下典子著』、『好日絵巻 森下典子著』より抜粋した部分となります。

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【茶道の伝言】『日日是好日』、『好日日記』、『好日絵巻』《1》~森下典子さんの三部作のご紹介(ブックレビュー)

こんにちは むうさんです^^

今回は、茶道のエッセイをご紹介いたします。
堅苦しくなく茶道を楽しめるエッセイですので、お付き合いください。

最初に、私とお茶の関係をお伝えさせてください。
私は、遠州流茶道の名取(なとり)、奥之伝を終了し、宗号をいただいております。
茶道の楽しさを、この3部作を通じてお伝えできればと考えております。

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日日是好日』は、私が茶道を始めてから知った、エッセイストの森下典子さんお茶のお稽古などを描いた本です。

樹木希林さんと、黒木華さんが出演されて、2018年に映画にもなっています。
樹木希林さんの遺作でもあります。

▼日日是好日(DVD)



森下典子さんが大学生の時に、挨拶の所作が美しく只者ではないと感じた武田のおばさんこと、お茶の先生に、茶道を習い始めます。

それから、25年、茶道を続けられていて、日々のお茶のお稽古であったことを描いた本です。

日日是好日好日日記好日絵巻森下典子さんの三部作をご紹介します。
今回は、『日日是好日』の読後レビューとなります。

▼『日日是好日』



▼『好日日記』



▼『好日絵巻』

 

 

『日日是好日』を読んで感じること

茶道のお稽古を描いた本というものは珍しいので、茶道のお稽古をされている方には、具体的に茶道について参考になると思います。

また、茶道に興味のある方には日本文化としての茶道ならではの感覚がどういうものかが伝わるでしょうし、
古くからの日本文化が醸し出す、懐かしさを感じるかもしれません。


私はこの本を読むたびに、なぜか?この本に昔の日本があるように思い、
子どもの頃に感じたことを思い出し、懐かしさを感じます


副題に、『「お茶」が教えてくれた15のしあわせ」』とあるように、15章一つひとつに、筆者がお茶の中で感じた「しあわせ」が紹介されています。

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お茶のお稽古 床の間には掛け軸


日日是好日とは?
お茶の時には、床の間に、禅の言葉の掛け軸をかけます。
その中でも有名な言葉の一つに、日日是好日があります。
是非、この本を読んで、お茶の中でのどんなことでこの言葉が使われているのか、知ってみてください。
 

リアルなお稽古場面~日日是好日~

お茶のお稽古の場面で、
森下さんがお釜からお湯を汲んだ時に、武田先生が、
“「あっ、あなた、今、お湯の表面をすくったでしょ。お湯は、お釜の下の方からくみなさい。お茶ではね、中水、底湯と言って、水は真ん中、お湯は底の方からくむのよ」”
と、教えられています。

私も、最初の頃に師匠によく言われたものでした。

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釜からお湯を汲む時は底湯、右の水指からは中水


お茶は、一つの所作を覚えると、どういうわけか前にできていた所作ができなくなり、お湯は底から汲みなさいと、よく言われました。
森下さんもきっとそうだったのだろうと、ホントにリアルな描写です。


“「お茶はね、まず『形』なのよ。先に『形』を作っておいて、その入れ物に、後から『心』が入るものなの」”


お茶とは、そういうものなのです。
形というと、形式的でルールでがんじがらめに感じるかもしれません。ですが、お茶は動きなので、まずはしっかりとその動きができること。

その動きとは、数百年かけて作られてきた美しい所作、すなわちお客様をもてなすことなのです。


茶道というと、お茶碗を回してから飲むという、お客様の動作があります。
知ってらっしゃる方もいるかもしれません。

ですが、この動作は千利休宗匠の時から行われていた動作ではないようです。
長い年月の間で、どなたかが始めた動作が、広く受け入れられ、今では当たり前の動作になっています。

初めてやられた時は、形式から外れた、ルール破りの動作だったと思います。でも、そういう外れたことも、皆が良いと思ったことをお茶は受け入れています。

お茶は『形』なの。
というのは、本当ですが、
その先には、自由に変えていける文化の土壌があるのも、本当のことです。
 

五感で感じるお茶~日日是好日~

この本の帯に、“五感で 季節を味わう よろこび”
とありますが、この本にはお茶で味わえる五感が詰まっています。

お稽古の時に釜からする音、松風
釜のお湯が湧いていますよと、そういう準備をさせていただきました。とお客様に伝えるためです。

今はガスコンロなどで簡単にお湯を沸かせますが、昔は炭を用意して、火をつけて、お湯を沸かす。とても手間のかかることでした。
その贅沢を、松風で伝えていたのです。

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釜のお湯が煮える音 松風


また、水の音も本の中で紹介されていました。

頭痛がひどい時に、音が聞こえます。
つくばいのように瀬戸物の花瓶へ蛇口から水を細くして出してあり、チョロチョロチョロ……と音がしてきている。
森下さんはなんの音かわからないが、癒やされる感じがする。

帰り際に、音の正体に気づいた森下さんは、
“「水音」が聞こえるだけで、人はリラックスし、疲れを忘れる。私はいつの間にか、「自然」とつながっていたのだ。”
と元気になり、人間は「自然」に触れれば回復すると気づくのです。

やはり、自然。
お茶を始めると、自然を感じるようになるのです。
 

茶道がくれるもの~日日是好日~

この本の一つのクライマックスは、"第十章 このままでよい、ということ"
にあります。

森下さんが、お茶を続ける中で後輩ができます。
そして、後輩達がどんどんと成長していく姿を見て、自信をなくしてしまい、お茶を辞めようと悩むのです。


そんな時に、お茶事があります。
お茶事とは、半日かけて、お料理を食べたりお酒を頂いたりした後に、美味しくお茶を飲む行事です。

“一杯のお茶を楽しむために、なんと半日もかけたのだ。”
と、森下さんが驚きます。


お茶事という、毎週のお稽古の集大成を経験した後、ふと、通常のお稽古に戻った時に、心の声がします。

“このままで、いいじゃないか”と、そして、
“そうだ、気がきかなくてもいい。頼りにならない先輩でいい。自分を人と比べない。私は、私のお茶をすればいいのだ”

と、
そして背負っていたものを下ろして、
やめるまでやめないでおこうと続ける決心をします。
 


お茶は、お稽古で、日々精進し、その結果としての美しい所作美味しいお茶が、お客様へのおもてなしとなります。

私も、先輩方の美しい所作を見るのが、本当に好きで、見ていると楽しくなります。
この本には、お茶をしている人が感じる、お茶の楽しさや、文化としての美しさが詰まっています
是非、チェックしてみてください。

▼『日日是好日』



▼『好日日記』



▼『好日絵巻』

続きの『好日日記』、『好日絵巻』のブックレビューはこちらをご覧ください。

▼【茶道の美】『日日是好日』、『好日日記』、『好日絵巻』《2》

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※この記事で” ”で囲った箇所は、『日日是好日 森下典子著』より抜粋した部分となります。

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【香る】ポーレックス お茶ミル・Ⅱレビュー~お茶ミルで茶葉を挽いて飲む贅沢~自然カフェ~ 

こんにちは むうさんです^^

今回ご紹介するお茶ミルは、『ポーレックス お茶ミル・Ⅱ』です。前回スペック、外観などはご紹介したので、実際に使って抹茶を挽いて、それでお抹茶を点て、抹茶ラテをつくっていきます。

↓前回の記事

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最初に、私とお抹茶の関係をお伝えさせてください。
私は、遠州流茶道の名取(なとり)、奥之伝を終了し、宗号をいただいております。
茶道のお点前(おてまえ)のお稽古をしていますが、普段の生活の中では、もっと手軽にお抹茶を楽しんでいます

今回は、この『ポーレックス お茶ミル・Ⅱ』を使って、挽きたてのお抹茶をいただきましょう。

 

ポーレックス お茶ミル・Ⅱで挽いてみる~準備~

▼ポーレックス お茶ミル・Ⅱのパーツ
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4つのパーツに分かれています。
左上が挽く時に回すレバー、一番上のものが蓋でその下の本体にお茶の葉をいれます。一番下のステンレスのカップで挽いたお茶を受けるようになっています。

中央にある本体に、碾茶の茶葉をいれていきます。
煎茶のお茶の葉でもいいですが、碾茶は挽きやすいように、お茶の葉をもんでおらず広がったままです。

▼碾茶の茶葉(葉っぱが広がっているのが特徴です)
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温かいお抹茶をつくりますので、碾茶を2g準備していきます。

▼精密重量計に小さな器を載せて
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▼この器へ、碾茶を2.0gいれます
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この精密重量計『デジタルはかり ミニ 200g』は、自然観察の時に使っているもので、0.2~200gが0.1g単位で測れるので重宝しています。重量計自体は110gしかないので、アウトドアなどに持っていくのに便利です。
参考にご紹介しておきます。


▼この碾茶をお茶ミル・Ⅱの本体へいれます
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▼碾茶を入れ終わりました
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▼どのくらい細かく挽くかの調整
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本体の下側にはセラミックの刃の隙間を調整して、粉の細かさを調整する機構があります。

▼十字のレバーを回すと細かさを調節できます
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レバーをネジが締まる方向に回すと細かくなります。最初なので、あまり攻めずに、軽く締めて粗い感じにしてみました。

▼蓋を閉めて、レバーを装着します
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本体に、レバーの軸のために真ん中に穴のあいたステンレスの蓋と、レバーを装着します。※この写真は茶葉が入っていない時のものです。
 

 

ポーレックス お茶ミル・Ⅱで挽いてみる~挽きます~

▼装着して、挽くための準備完了です。
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このレバーを時計回りにまわしていきます。
ミルのレバーを回し始めます。取扱説明書を読むと、1秒間に1回、回すようにとあるので、スマホでストップウオッチを立ち上げて、スマホの画面を見ながら回しました。

回しはじめると、セラミックの臼が擦れている感じ、スムーズにサーッと回るのではなく、ズズズと常に擦れている感触が手に伝わってきます。また、音も適度に臼感をだしていて、擦れた音がしてきます


初めての体験ですし、お茶を挽けているのがわかり、やっていて楽しくなりました。セラミック臼って、感触も音も凄くいいんです。

1秒間に1回というのは、最初はそんなにゆっくりと感じませんでしたが、慣れてくると早く回したくなってきて、速度を抑えめにする意識をもたないと、すぐに早くなってしまうくらいのスピードです。ですが、このゆったりが贅沢なのだと思います。

回していると、急にスムーズに回るようになりました。蓋を開けてみると、お茶の葉はまだあります。


何回かやってみてのコツとしては、2gの碾茶を挽くのに3~4分かかりましたが、最初の2分はずっと挽いていて、2分たったらトントンとミルを軽く叩き、中のお茶の葉を整えて回すのを再開する。
その後も、適当な間隔でトントンして再開するを数回行うと具合がよかったです。

最後になると、レバーがスムーズに回るようになり、臼の擦れている感触がなくなりますこうなれば、出来上がりです。
 

 

▼挽いてできた抹茶
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本体の下にはまっているステンレスの受けに抹茶ができていました。
今回は、粉の細かさの調整は適当だったのですが、それでも、お茶の粉はかなり細かくなっています。想像以上にうまく挽けていました。

ミルとしての性能には間違いがないように思います。

使い勝手の面で、気になったのは、お茶の葉(碾茶)を入れるミルの口が広くなく、かつ中央にレバーの軸があるために、お茶の葉を入れる時に入れづらく、慎重にいれないといけこと。

私は写真の通り、今回は重量を測ったので先がすぼまった小鉢を使いましたが、小さなスプーンの方が入れやすそうです。
普段であればスプーンでいれるので大丈夫かもしれません。できれば、細長い専用の計量スプーンなんかが付属していると、嬉しい感じです。

▼お茶碗に挽いた抹茶をいれました
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▼かなり細かく挽けています
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実際に、あたたかいお抹茶を点て美味しくいただけました。
ただ、泡立ちが普段の抹茶よりも少なかったので、お茶を点てるには、もう少し細かく挽いた方が良さそうです。
 

 

ポーレックス お茶ミル・Ⅱの片付け

▼お茶うけの部分
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ステンレスなので水で洗って拭いて掃除完了です。

▼セラミック刃の部分(お茶を挽いた直後)
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単に水で洗ってもいいですし、レバーを外して洗ってもいいですが、すぐに使うので、分解せずにカメラのレンズのゴミを飛ばすブロアーで、外で吹いて空気を当ててみました。※写真撮影道具を持っているのが役立ちました。

▼ブロアー後
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外から見えるところは、まったく残っていません。きれいになりました。

▼これがブロアーです(刷毛は外しています)
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掃除をするなら、刷毛のついたブロアーがいいと思います。

 

『ポーレックス お茶ミル・Ⅱ』はいかがでしたか?
抹茶を、茶葉を挽いていただく。コーヒーでいえば、豆から挽いて飲むのと同じような感じで、そのお茶バージョンです。
手間もかからず、挽きたてのお茶の香りが漂ってきます。

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茶葉は碾茶を揃えて、『ポーレックス お茶ミル・Ⅱ』で挽くお茶を飲む贅沢
是非、チェックしてみてください。

 

今回使った宇治抹茶の碾茶です。是非、お試しください。 

 

【抹茶カフェレビュー】~アイス抹茶ラテ~冷たいお抹茶~オススメのお抹茶まで~冷たい涼感を抹茶カフェで~

こんにちは むうさんです^^

お抹茶というと、あたたかい飲み物のイメージがありますが、お抹茶が当たり前になった今では、カフェで普通に、冷たい抹茶ラテを飲めます。

今回は、冷たい飲み物がほしい時のアイス抹茶ドリンクをご紹介します。

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冷たい抹茶ラテ

最初に、私とお茶の関係をお伝えさせてください。
私は、遠州流茶道の名取(なとり)、奥之伝を終了し、宗号をいただいております。

お茶の楽しさを、この冷たい抹茶カフェを通じてお伝えしたいと思っています。
是非、お付き合いください^^
 

アイス抹茶ラテ

外のカフェで飲んだ冷たい抹茶ラテが美味しくて、家でも作って飲めればと思いました。

調べてみると、ラテを作るには、ミルクを細かい泡にする道具のクリーマーが必要なので、『ハリオ クリーマー・キュート(Creamer Qto)』を買いました。

▼Amazonでクリーマーのベストセラー1位になっている『ハリオ クリーマー・キュート(Creamer Qto)』是非、チェックしてみてください。

▼ハリオ クリーマー・キュート(Creamer Qto)

 

実際に、『ハリオ クリーマー・キュート(Creamer Qto)』を使って、冷たい抹茶ラテを作ってみました。
自分好みの抹茶の濃さとミルキーさで飲める抹茶ラテ、とても美味しく作れました。
下の記事のレビューでは、レシピや、使ったお抹茶などもご紹介しています。是非、御覧ください。

▼アイス抹茶ラテを自分好みにつくってみる

www.muu0san.com

 

冷たいお抹茶

冷たいお抹茶を飲む。これほどの贅沢はありません。どうしてか?

千利休がいてお茶の文化が発展した戦国時代では、冷たい飲み物は非常に貴重だったからです。今みたいに冷蔵庫や冷凍庫はない時代です。

ですから、茶道の世界では、一年を通じてお湯のお抹茶を点てています。

ですが、実はお茶の美味しさを感じられるのは、冷たいお抹茶です。
お茶本来の甘みが、熱で殺されることなく、自然の甘みをそのままいただくことができます。

そんな、冷たいお抹茶の美味しい~レシピと、冷たいお抹茶ならではで選んだ抹茶をご紹介しています。是非、御覧ください。

▼アイス抹茶レビュー

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おすすめのお抹茶

アイス抹茶ラテにおすすめの抹茶

おすすめする抹茶:久和利
西出製茶場(京都府 宇治田原町)製のもので、お茶銘は久和利(くわり)です。

抹茶ラテでは抹茶の味が上品すぎるとミルクに負けてしまいます。
この久和利はしっかとした味わいなので、ラテ向きのお抹茶です。お値段も、抹茶の中ではお手頃な価格となっています。

 

冷たいお抹茶におすすめする抹茶

おすすめする抹茶:宇治抹茶「鵬雲」
木谷製茶場(京都府 宇治田原町)製のもので、味と香り、お茶のうま味が素晴らしいお抹茶です。

アイス抹茶は、ミルクも砂糖もいれずにお茶の旨味そんものが味わえる飲み物です。
私は、宇治抹茶「鵬雲」でアイス抹茶を飲んだ時に、えっ!こんな美味しいの!?と感動しました。
とてもおすすめします。是非試してみてください。

▼宇治抹茶「鵬雲」

 

茶道の各流派おすすめの抹茶

茶道で使う、それも茶事などでつかう高級なお抹茶もご紹介します。

私が修めた遠州流だけではなく、裏千家、表千家、江戸千家の各流派のお家元御好みのお抹茶となります。
一度、飲まれると、お抹茶の美味しさを知り、ハマるかもしれません^^
是非、御覧ください

▼各流派のお家元御好みのお抹茶

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『抹茶カフェ』、今回は、夏という時期から冷たいお抹茶をご紹介しました。
また、あたたかいお抹茶についてもご紹介する予定です。

お茶が好きで記事を書いています。応援していただけると励みになりますので、下からTwitterのフォローをしていただけると嬉しいです。

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【本格的】アイス抹茶ラテ ハリオ クリーマー・キュート(Creamer Qto)レビュー~スタバより香りと旨味を工夫~茶道家がつくるアイス抹茶ラテ

こんにちは むうさんです^^

新緑を楽しめる季節ですが、徐々に気温も上がってきて冷たい飲み物がほしくなる時期です。先日、冷たい、アイス抹茶で、お茶の旨味を楽しみ方をお伝えしました。

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今回は、Amazonでクリーマーのベストセラー1位になっている『ハリオ クリーマー・キュート(Creamer Qto)』を使って、本格的なアイス抹茶ラテをつくっていきたいと思います。
スターバックスのアイス抹茶ラテを意識して、よりお茶の香りと旨味を感じられるレシピにしてみました。


最初に、私とお抹茶の関係をお伝えさせてください。
私は、遠州流茶道の名取(なとり)で、茶道のお点前(おてまえ)のお稽古をしていますが、普段の生活の中では、もっと手軽にお抹茶を楽しんでいます

自然カフェでは、お抹茶の飲み方の広がりを伝えていきたいと思います。

レシピの特徴
① 本物のお抹茶を使うことで香りがよく、まろやか
② ハリオのクリーマーを使い、クリーミーな飲み口
③ お抹茶の旨味を感じられる

アイス抹茶ラテの道具と準備

使用する抹茶:久和利
西出製茶場(京都府 宇治田原町)製のもので、お茶銘は久和利(くわり)です。温かい抹茶ラテでも、この久和利を使いました。ちなみにお値段は、20gで1100円と、抹茶の中ではお手頃な価格となっています。


京都、宇治田原町の禅定寺地域の一番茶のみを使用した、渋みの少ない香り豊かなお茶とのことです。生産地域が限定されていて、一番茶のみというところが美味しそうです。

アイス抹茶ラテをつくる道具

・クリーマー:ハリオ クリーマー・キュート(Creamer Qto)
・グラス
・器 ※抹茶をマグカップに入れる前に事前に混ぜる器
・茶筌 もしくは混ぜるためのスプーンなど
・茶杓

アイス抹茶ラテの材料

・抹茶:3g ※温かい抹茶ラテより1g多め、お茶の香りを引き立たせるため
・砂糖:5g ※温かい抹茶ラテより2g多め、冷たいと甘さを感じにくいため
・牛乳:150cc
・お湯:大さじ1杯より少なめ(目安10cc)
・氷:お好みの量
※砂糖の量はお好みですが、甘めが好きな方は6g以上をおすすめします。

茶筅について

途中で、抹茶と砂糖を10ccのお湯で溶くのですが、茶筅ですと穂を器に押し当てながら混ぜ合わせることができ、よく溶けて混ざるので、茶筅を使うのがオススメです。

茶筅には色々と種類がありますが、今回はベーシックな百本立をご紹介します。
下の茶杓とくせ直しのセットを参考にしてみてください。
くせ直しは、茶筅の穂を整えて、乾かして、保管しておくのに便利ですので同時に揃えられるのをおすすめします。

アイス抹茶ラテをつくる手順

<1>抹茶と砂糖を溶かしておく

▼器に、抹茶3gと砂糖5gを入れます。
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私は器に抹茶茶碗を使いました。茶筌で混ぜやすいからです。ただ、混ぜやすい器であれば何でもかまいません。
茶筅は使う前に穂がしなって折れにくくするために、5分ほど水につけておいてください。私は下の写真の通り、コップに水を汲んで茶筅をいれています。

▼茶筅は使用前に水につけておく
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次に器に入った抹茶と砂糖を、お湯で溶かしながら混ぜ合わせます。
ここで、水でなくお湯を使うのは、砂糖を溶けやすくするためと、抹茶の香りを引き立てるためです。

《コツ①》
後でクリーミーな泡をつくるためには、お湯の量はできるだけ少なくしてください(目安は10cc)。

▼器に、お湯を大さじ1杯より少なめに入れて、茶筌かスプーンでダマがなくなるように、よくかき混ぜます。

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お湯は10cc程度で抑えめに


▼茶筅で混ぜ合わせる時は、茶筅の穂を器に押し当てながら、円を描くようにして茶筅を動かす。お濃茶を練るような要領。
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▼溶けて混ざり合いました
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<2>器に牛乳を50cc注ぎ、茶筅で混ぜ合わせる。

抹茶と砂糖とお湯が混ざりあった状態では、ネトっとしていて液状ではなく、扱いづらいので、ここに牛乳を50cc注いで液状にしていきます。

▼器に牛乳を注ぎました
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▼茶筅で混ぜ合わせます
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<3>ハリオのクリーマーで抹茶ラテをつくる準備をする

▼ハリオのクリーマーに牛乳100ccを入れ、先ほどの混ぜ合わせたものを用意する

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右:ハリオのクリーマー、左:先ほどの混ぜ合わせたもの

▼抹茶と砂糖と牛乳を混ぜ合わせたものを、ハリオのクリーマーへ注ぐ
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これで、牛乳150cc、抹茶3g、砂糖5g、お湯10ccの全ての材料が合わさりました。

<4>ハリオ クリーマーのガラス本体で撹拌する

▼撹拌する前に、グラスに氷を入れて準備しておく
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▼ハリオ クリーマーガラス本体に、蓋とクリーマーをセットする
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▼撹拌器のスイッチを押して、撹拌シャフトを回転させ、撹拌する。
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スイッチを押している間だけ、撹拌シャフトが回るようになっています。
一気にクリーミーな抹茶ラテにしていきますので、60秒間連続で撹拌します。


▼撹拌中
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撹拌中は、中のミルクが飛び散ってフタの裏につきます。

この『ハリオ クリーマー・キュート』いいところは、このフタがついていて飛び散らないようになっていることと、クリーミーな泡立ちのミルクをつくるのにコツがなくて、誰でも簡単につくれることです。

▼『ハリオ クリーマー・キュート』の蓋は役立つ
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▼60秒間撹拌してできた抹茶ラテ
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▼用意した氷入りのグラスに注ぎます。
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▼アイス抹茶ラテの出来上がり
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グラスを近づけると、抹茶の香りがしてきます

暑い季節で、甘い飲み物がほしい時にぴったりです。単に甘いだけではなく、クリーミーな中に、お茶の爽やかさもあり、とっても美味しい。


▼ごちそうさまでした
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美味しくいただきました^^

抹茶の量を多少多めにしたレシピにして、抹茶の風味をより感じられるようにしてみました。お好みで抹茶の量などを変えてみてください。

誰でも簡単にクリーミーな泡立ちのミルクをつくれて、アイス抹茶ラテも作れるハリオ クリーマー・キュート。気になっている方は、是非チェックしてみてください。

 

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【手軽】遠州流、裏千家、表千家 日常で手軽に、おすすめのお抹茶を楽しむ~自然カフェを楽しむ~

こんにちは むうさんです^^

抹茶ブームといわれながら、
ご自宅でお抹茶を楽しまれる方が多くないことは、私はとても残念です。

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抹茶ラテもお手軽

本当は手軽に飲めますし、
抹茶は茶葉を挽いたものなので、お茶の葉の栄養をそのままいただけ健康にも良い飲み物なのです。

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私の師匠がいつも、「お茶を飲んでいるから健康なの」と、米寿を迎えながら自慢げに話をしています。

最初に、私とお抹茶の関係をお伝えさせてください。
私は、遠州流茶道の名取(なとり)、奥之伝を終了し、宗号をいただいております。

茶道のお点前(おてまえ)のお稽古をしていますが、普段の生活の中では、もっと手軽にお抹茶を楽しんでいます。
今回は、そんなお抹茶の楽しみ方を紹介したいと思います。

遠州流、裏千家、表千家

茶道は、日本の総合文化といわれます。

抹茶と言う飲み方が日本に伝わって来たのは、鎌倉時代に中国からですが、その中国ではすでに抹茶の文化は失われています。ですから、抹茶文化は今では日本だけのものとなっています。

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日本人のおもてなしのこころ、そして美しい所作が、茶の湯と合っていたから、そして、千利休という不世出の茶道家が生まれたからなのでしょう。

私が茶名をいただいた遠州流も、元を辿れば千利休大宗匠に行き着きます
創始者の小堀遠州は生前の千利休に会っていますし、千利休の弟子であった古田織部に学びました。
三千家と呼ばれる、表千家、裏千家、武者小路千家は、千利休の孫である千宗旦の息子たちが創始者です。

そんな歴史上の人物の名前がでてくる茶道のため、お抹茶についても、敷居が高く感じられてしまっているようです。
実際は、コーヒーや紅茶などと同じように、抹茶をご自宅で手軽に飲むことができます。

また、ハーゲンダッツの抹茶アイスのように、スイーツとも非常に相性が良いので、飲み物としても、抹茶ラテのような飲み方もあります。

今回は、今までご紹介してきたお抹茶の楽しみ方について、まとめてみましのたので、是非ご覧になって、お試しください。きっとその美味しさと手軽さから、自宅で楽しんでいただけると思います。

冷たいお抹茶:冷抹茶

新緑も美しく、気温もだんだんと上がってきて、冷たい飲み物がほしい季節になりました。
お抹茶というとあたたかい飲み物と思われがちですが、冷たいお抹茶こそがお茶の旨さを感じられるお飲み物なんです。

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アイスのお抹茶は美味しい

人の味覚は高温より低温の方が旨味を感じやすいため、冷たいお抹茶を飲むと、お茶の旨味が口の中に広がって、お茶ってこんなに旨さがあるものだったの、と発見があると思います。

また、やわらかい渋みが爽やかさを演出して、暑い時期にピッタリのお飲み物です。
下の記事で冷抹茶の作り方をご紹介しています。是非、冷抹茶をお試しください。

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抹茶ラテ

ミルクと抹茶はとっても相性がよいです。ハーゲンダッツのアイスが証明してくれています。

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抹茶とお砂糖をいれたミルクをクリーミーに泡立て、カップに注いで飲む。自分で作った抹茶ラテは香りも立って、豊かな気持ちになれます。
是非、お抹茶の香りとクリーミーなミルクを楽しんでください。 

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手軽に抹茶:マグカップ・マドラーdeお茶

以前から、日常生活では、抹茶を抹茶茶碗で飲むのは、お茶碗も熱くなるし、手間も面倒だと感じていました。
両手を使って持ち上げて飲むなんて、普段の生活ではラーメンの汁をすするときくらいでしょうか。

そのため、コーヒーのようにマグカップで飲みたいと思っていたら、ありました。フランスでのジャパンエキスポという展覧会のときに、奈良県の「竹茗堂 左文」から発表されたようです。

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マグカップでお茶を点てる

その上、いわゆる軸が短い茶筅ではなく、茶筌マドラーもセットです。
茶筌マドラーは軸が長いので振りやすく、短時間でお茶を点てることができ、まさにお手軽でした。
お抹茶を普段から楽しみたい方にはうってつけです。是非、お試しください。

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遠州流、表千家、裏千家 お家元御好のお抹茶

実は飲み始めようとした時に一番困るのが、お抹茶の選び方

抹茶には銘柄があるの?どの抹茶が美味しいの?と、最初は抹茶を選ぶのは意外と難しいものです。
そこで、各流派のお家元御好、すなわち各流派がオススメする抹茶をご紹介しています。お抹茶選びの参考にしてください。

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