夢うさんブログ ~自然が好き~

森林セラピーガイド、自然観察指導員”むうさん”による、”おとな”のための自然体感レビューブログです

おとなの自然観察 5つの手順(初心者編 後編)

こんにちは むうさんです^^

おとな”ならではの自然観察の手順について、前編、中編の
手順1 どこへ行くか(おすすめの場所)
手順2 何を見たいのか
手順3 服装
手順4 観察グッズ
からのつづきとなります。

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手順5 観察するときのポイント

重要なことをひとつだけとしたら、
 
  『自分の発見を大事にする』
 
 ということです。

ただ、いきなりそれだけを言われても困るので、自然観察ってどうやるの?ということをお話しましす。
 少し真面目な話もするので、すぐに行きたい!という方は、読み飛ばしてもらい、実践編をご覧ください。

 私は、プロフィールにも書いているように、「自然観察指導員」です。自然観察指導員は1978年からスタートしたもので、40年以上の歴史があります。自然観察指導員になるときに講習会の内容は年とともに変化しましたが、40年間変えていない内容があります。それは、「森を通して自然のしくみを見に行こう」というプログラムです。
 このプログラムが変わらないのは、森の観察を通して自然の見方を学ぼうというように、応用の効く方法だからです。

手順としては、
1.自然の中に入っていく準備
2.自然の中で観察をして ~五感を使う~
3.自然の中で観察をして ~記録する~
4.観察を振り返る
という簡単な内容です。

1.自然の中に入っていく準備

自然観察というと、「この植物はなんだろう?」、「葉っぱのつき方は?」、「葉っぱに鋸歯はある?」などと、どんどん細かくなっていきがちです。それも大切ですが、その前に「全体像を把握しましょう」というのが、<1>自然の中に入っていく準備です。
そして、全体像の把握が観察するフィールドの広がりだとすると、観察する側の人も観察に向けて、感じる力を広げておく必要があります。

ですので、
・観察する場所の全体像の把握
・自分の五感を広げる
この2つが大切です。

この2つをセットで準備してしまう方法があります。
・入っていく場所を遠くから見る
 木の高さはどのくらいか、高い木の他に小さい木もあるか、下草は生えているか。水辺はあるか、なんてことを考えながら、木々を見てみましょう。ざっくり見るでも構いませんが、ノートがあればスケッチをすると、木々の密集している場所としていない場所、高さも場所で違うなど気づくことがあるかもしれません。
また、少し見たら、その場所の地図をみて、全体像を把握してください。

音を数えてみる
 人が外から得る情報は、五感のうち視覚、目で見ることからが8割で、その次が聴覚、音を聞くことだそうです。観察というとどうしても見ることに夢中になりがちなので、2番目に普段使っている聴覚を活性化させてみましょう。

 座れる場所があれば、座って目を閉じて、目を閉じることにより視覚の情報がなくなるので、耳からの情報を受けやすくなるように、私は感じています。

 人の声、自動車の音等に混じりながら、野鳥の鳴き声、ガサガサと葉っぱの音などがきこえてくるはずです。それらを何個の音がしたか数えてみます。どの方向から聞こえたかも意識してみましょう。そして、目を開けてみると、耳が冴えていることに気づくはずです。

 ただし、座れない場合などは、目を閉じると危ないので、立ったまま目を開けて、音の数を数えてください。

2.自然の中で観察をして ~五感を使う~

観察をする時は、<1>で五感を活性化させたように、まずは、五感を大切にしましょう。具体的には下の①~④を意識してみてください。

①木々をよく見る
 樹木は緑の葉っぱがあって、いつも通りと思って、よく見ずに通り過ぎがちです。でも、小さな花が咲いていたり、実がなっていたり、新芽が出ていたり、と様々な変化があります。少しだけ足を止めて、いつもと同じかなぁと、違うところないかなぁと観察してみてください。思いがけない発見や驚きがありますよ。

②自然の音に耳を澄ます
 普段、目で情報を得ることが多いので、せっかく自然の中に行っても、耳を澄まそうとしないと、自然の音が聞こえてこないともったいないです。野鳥の鳴き声、葉っぱの擦れる音、意識して耳を澄ましてください。両手を耳の後ろに広げてダンボのようにすると、音が拾えますよ。

③花の香を嗅ぐ
 花を見て、綺麗だなぁ、また写真を撮ろうということに終始してしまうと少し残念です。花を見たら、香りも嗅ぎましょう。花の香りは、植物が生きるための個性の主張ですから、香りも百人百様です。また、花が開いてからの時間でも違いますから、前に香りを嗅いだ花でも、違った香りが楽しめますよ。

④感触を感じる
 足の裏の感触に集中してください。土がやわらかいのか、固いのか。思いの外やわらかいときがあり、びっくりしますよ。
 また、樹木の幹に触ってください。できれば目をつぶって。ゴツゴツしているなあ、ツルツルしているなど、目で見ている時以上に触った感触でわかることがあることに気づくはずです。そのうち、触れば樹木が何かわかるようになってきます。

3.自然の中で観察をして ~記録する~

①写真を撮る
 私の実感として、写真を撮ることで、「見る」から「観る」へかわり、真剣に観察をするようになります。
 たとえば、「セミの抜け殻でしょ、知ってるよ」というような、知っていると思っていることにも、デジカメで写真を撮ろうとすると、いろいろな角度で、より近くで、と撮影する時にしっかりと観察をして、新たな発見があるはずです。知っているつもりでも、驚きがあるから不思議です。
 写真を残すことで、<3>の振り返りにもつながります。

②メモをとる
 観察した時に感じたことはとても大切です。その感じたことが発見であったり、驚きであるからです。せっかくですから、メモに残しておきましょう。メモも後々も振り返りやすいように、スマホに蓄積していくといいと思います。

◎おすすめのメモアプリ「Google Keep」
 スマホでメモるときのツールは、スマホに最初から入っているメモアプリでもいいと思いますが、私はGoogle製の「Google Keep」を使っています。
 アプリを立ち上げて+ボタンを押すだけ新規メモ作成スタートと軽快なメモ帳です。そして、メモの背景色とカテゴリで、分類ができ、後からも閲覧しやすいですし、音声メモ、手書きメモ、写真メモもできて、メモ帳として必要十分な機能を持ち合わせています。
 カテゴリを「日比谷公園」、「代々木公園」などと場所別にすれば、何度か行くうちに季節の移ろいを場所別にまとめることもできます。
 さらに、Googleドライブを介して、パソコンとも共有できて、パソコンで詳細にまとめる場合にも便利です。

4.観察を振り返る

振り返ると、知識もたまりますし、その時に感じたことなどから、観察の仕方について、次はこうしようなどと、考えたりできます。
 なによりも、当日の夢中になった観察や発見したことを振り返り時間は、楽しいひと時なります。ぜひ、コーヒーやお茶などのカフェしながら、いい時間としてください。

『自分の発見を大事』にして、続けていってください。どんどん楽しくなります。