こんにちは むうさんです^^
代々木公園は、私のもっともお気に入りの公園で、東京都立の公園です。
一番の魅力は、適度な間隔を空けて高くそびえている樹木に囲まれて、自然の中で過ごす快適さです。そんな快適さが、観察を楽しくしてくれます。
おとなの自然観察 5つの手順(初心者編 後編)に書いたように、
~五感を使う~
①木々をよく見る
②自然の音に耳を澄ます
③花の香を嗅ぐ
④感触を感じる
~記録する~
①写真を撮る
②メモをとる
を意識して、出発しましょう!
アクセスと入口
《住所》東京都渋谷区代々木神園町、神南二丁目
《西門》
小田急線「代々木八幡駅」、東京メトロ千代田線「代々木公園駅」から徒歩5分かからないで、西門に着きます。
《原宿門》
JR「原宿駅」から徒歩で原宿門に着きます。最初から明るく、歩道の周囲が整備されている開けた場所から入ります。少しずつ自然の中に入って、観察を深めていく雰囲気が楽しめます。
私のオススメは、西門→原宿門へのルートです。
西門インは、公園に来たというよりも、自然の中に来たということをいち早く感じられるからです。自分のモードが自然観察モードへ早めに切り替わり、夢中になれます。
原宿門アウトは、観察後の振り返りがしやすいからです。原宿門近くのベンチで持参したコーヒーやお茶などをお菓子をつまみながら飲んで振り返ったり、原宿駅の方へ向かって、ゆったりとカフェをして振り返ったりがしやすいです。西門のあたりは、いい場所がないんです。
代々木公園は、広くて結構歩きます。散策をする上で、靴は大切です。私は、足を疲れさせず、痛めないようにウォーキングシューズを履いています。おすすめを記事にしていますので、ご参考にしてみてください。
西門イン
西門から入ると
テーマパークに入ったら、最初に今日はこのアトラクションに行くというように決めると思いますが、それと同様に、全体像を把握しましょう。入口に、地図があるので、見てみてください。
入ると、樹木が生い茂っています。そこから見える樹木の高さは、山手線の車両1台が20mの長さなので、だいたいその程度の高さでしょうか。日本の樹木ですと20mの高さになるものが高木となります。
この場所が、低木や中高木だけの生育場所ではなく、高木があることがわかります。また、20mの高さになるには、生育の早い樹木でも20年以上かかりますから、それだけの年月を経ていることがわかります。
また、入口には右手に楓(カエデ)があります。季節によって、春なら小さな花を咲かせ、夏ならヘリコプターの種が緑色ですがつけはじめ、秋は紅葉を見ることができます。このように樹木から季節を感じることもできます。"木々をよく見る"と変化がありますから、このようなところから観察してみてください。
自然観察を始めるならメモを取ると後で振り返れます。自然観察メモに最適なスマホアプリ「Google Keep(無料アプリ)」のインストールから、自然観察メモとしての使い方までの記事を書いています。
西門インすると、コースが3つに分かれます。左に行くとサービスセンター、中央の道は中央広場へ、右側を行くと雑木林となります。原宿門への最短コースは中央広場へ行くことですが、目的は自然観察ですので、右か左へ行きましょう。それぞれのエリアをご説明します。
サービスセンター
サービスセンターの前にはテイカカズラがあります。木の幹にプレートがあるので、すぐに分かると思います。名前の由来は、皆さんご存知の百人一首にも関連があります。
テイカカズラの”綿がついた種”は、服にくっつき、まとわりつくんです。そこから、好きな人の墓にまとわりついた謡曲「定家」が名前の由来です。その定家とは、百人一首を京都・小倉山の山荘で選んだ藤原定家(ふじわらのていか)ということです。
日本の植物の名前の由来は、いろいろな歴史的な逸話があって面白いです。ちなみに、この綿がついた種は、冬の時期に見られます。また、花の香りも良いです。
それ以外も、白い大きな花を咲かせる”ヤマボウシ”、チューリップのような花をつける”ユリノキ”など。花の季節は楽しめます。
花がない季節だと通り過ぎがちですが、”木々をよく見る”を実践すると、夏のヤマボウシには赤い実が上向きで主張するようにつきはじめていますし、冬から春先のユリノキは、果実の殻が花のように開いて残っています。このようなものが発見できるといいです。聞くのと、実際に見るのとでは全く違いますから、ぜひ発見してください。
雑木林
この一画は、日本の里山、雑木林が残された場所です。代々木公園の中では、下草もあり、実生もあり、樹木の種類も日本の雑木林のものであったりと、公園というよりは、自然ぽさが一番感じられる場所です。
樹木としては、コナラ、アカマツ、イヌシデ、ヤマザクラなどの高木から、アオキ、ヤツデの低木、下草のササとが育っており、少し懐かしい感じでもあります。里山の樹木や花、虫など、都心でこのような場所は貴重なので、オススメです。
この場所に腰を据えて、じっくりと日本の雑木林の植物、虫などを観察するのもいいです。また、代々木公園を回りたい時は、そのまま行ってしまうと、原宿門に近いルートとなるので、雑木林へ行った後、サービスセンター経由にすることをオススメします。また、代々木公園を回って最後に西門に戻ってきて、雑木林を観察するのもいいです。
サービスセンター経由で森へ
サービスセンターを通って、十字路に出ると、正面に新宿のビルが見え、都心の中にいることに気づくと思います。こんなところに、自然観察に向いている公園があって、東京は恵まれています。
先へ進むと、十字路を左に行くと参宮橋門ですので、右へ行き中央広場の方へ向かいます。すると、中央広場の手前に高木の森が現れます。森というと規模が小さいのではないかと思われるかもしれませんが、この中に入った私の実感は森なのです。
真っ直ぐの高い木が、奥の方まで、連なっていて、目で見ても遠くの方まで木々が並んでいる、それも適当に間隔をあけて。絵画のような雰囲気で、外国の森ような趣きです。とても好きな場所です。
アウトドアのチェアをもってきて、この中でコーヒーなどを飲みながら過ごしている人もいらっしゃいます。
おとなが過ごすにはもってこいの場所です。
自然観察にももってこいです。
”自然の音に耳を澄まして”みましょう。風で枝が揺れる音が聞こえ、野鳥の鳴き声もしています。夏だとセミも鳴いています。
土の上を歩きながら、足の裏の”感触を感じて”みましょう。
普通に歩いていても、やわらかいと感じる場所に出会います。踏み固められているように思う場所でも、意外な発見ができます。そんな土を見てみると、土の中に、ヒノキの葉や実があり、それらが落ちたままで葉も実も枯れて茶色になってしまい、土に還ろうとしています。なので、土がやわらかくなっているのがわかったりします。
ぜひ五感を使って、自然を感じて、観察してください。
つづきは、
おとなの自然観察 (場所編 代々木公園 後篇)
また、自然観察の初心者の方向けに、自然と触れ合うための詳しい手順を記事にしていますので、ご覧いただけると嬉しいです^^