こんにちは むうさんです^^
私は、プロフィールにあるように、会社員として働きながら、森林セラピーのガイドをしています。
森林セラピーのガイドをしているのは、自然が好きで、自分自身も自然に癒やされているので、それを他の方にも体感していただきたいからです。
6月、7月と森林セラピーを実施してきました。
毎回、少しずつ変化を加えながら、自分の目指す森林セラピーができるようになりたいと思っています。
私の目指す森林セラピーとは、自然との一体感を感じてもらうこと。
そのために、他の自然を対象にしたアクティビティについても調べたり、体験したり、講習を受けたりしています。
今回は、自然を対象にしたアクティビティとしてよく知られている「ネイチャーゲーム」についてです。
「ネイチャーゲーム」の考え方と、アクティビティについて、詳しく説明してくれている『シェアリングネイチャー ジョセフ・コーネル著』をベースに、講習で受講したことを含めて、ご紹介していきます。
シェアリングネイチャー、ネイチャーゲーム
ネイチャーゲームは、自然の楽しさを分かち合うというのが、考え方のベースとなっていて、参加者で自然から感じることをシェア(共有)することで、自然から多くの体験をしようということのようです。
自然の中にいるときに、自分一人では気づけず、他の人とシェアして初めて気づく感覚が実際にあるので、素晴らしいと思います。
アメリカ人の北カルフォルニア出身のナチュラリストであるジョセフ・コーネルさんが始めたもので、日本に入ってきた時はネイチャーゲームのブームになったようです。ネイチャーゲームは現在、日本各地で、行われています。
自然から感じることをシェアする
私も森林セラピー仲間から、ネイチャーゲームの話を聞き、自分の森林セラピーに取り入れられるものはないかと、講習を受講しました。
講習は3日間に渡り、ネイチャーゲームのアクティビティを講師の方から24個も体験させてもらいながら、そのアクティビティのコツを学びました。
そのエッセンスと具体的なアクティビティが紹介されているのが、『シェアリングネイチャー 自然のよろこびをわかちあおう』です。
実際に、 73のアクティビティが載っていて、それらについて、この本で説明されています。
例えば、自然のある公園(東京だと、代々木公園、等々力渓谷など)の中を散策して、自然はいいなぁと感じた時、誰かとその感じたことを共有したいと思ったりするかもしれません。
その楽しさをどう人に伝えるか、そんなことも、教えてくれます。
↓代々木公園の紹介(原宿にある 自然豊かな公園)
www.muu0san.com
↓等々力渓谷の紹介(23区 唯一の渓谷)
www.muu0san.com
そして、自然の中に入っていきたい、このアクティビティを自然の中でやってみたいなぁと、感じたから、自然のあるところへ行くことが大切です。
紹介されている多くのアクティビティは、道具も不要で、誰もが簡単にできることだからです。
ネイチャーゲームのアクティビティ
考え方ではなく、自然を体験する具体的なアクティビティが豊富です。
例えば、
『同じものを見つけよう』というアクティビティがあります。
どんなアクティビティかというと、ネイチャーゲームリーダーが参加者の方へ、
「どんぐりがありました。これと同じものを見つけてくれませんか?」と言って探してもらいます。
参加者の方は、ここで何をやるんだろう?と思いつつ、自然の中に入っても都市モードのままで、自然の中に何があるか、自然がどういう状態か気づけない方もいらっしゃいます。
ところが、こんな簡単な問いかけで、参加者の方は、足元を見始め、意外とたくさんどんぐりが落ちていることに気づき、そのどんぐりもいくつかの種類のものが落ちているのだと発見したりします。
さらに、どんぐりが、枝についたまま落ちているもの、どんぐりの帽子だけ、樹木にまだどんぐりが残っていることに気づきます。
するとさらに広がって、色づき始めた山桜の葉、ケヤキなどの枝についたままの種なども見つけられるようになります。
こんな簡単な問いかけをネイチャーゲームのリーダーがすることで、
参加者の方は自然を感じる感覚、
人が元々持っている感覚を引き出せるのです。
そうして参加者は、集めてきたものへの親しみが湧きはじめ、その集めた自然のものを皆でシェアすると、楽しさがふくらんできます。
簡単なアクティビティですよね。
参加者が自然を体験し、楽しめるきっかけをネイチャーゲームリーダーはつくっただけで、主役は参加者なのです。
自然を体感するステップ ネイチャーゲーム
ネイチャーゲームでは、頭で考えるのではなく、感じることを大切にしています。
まさに、森林セラピーと同じです。
知識ではなく、感じること。だから、誰でも楽しめます。
一人でもいいですし、友人や家族と一緒に楽しんでもいいです。きっと、こんな感覚になるんだ!と、驚きと発見があると思います。
ただ、
都市モードのまま、自然の中に入って行っても、心も体も自然の中にサッと馴染んでは行きません。
講習やこの本で一番良いなと思ってのが、参加者を自然の中へのいざなうメソッド、ネイチャーゲームではフローラーニングと呼ばれる手法です。
これにより、都市モードから、リラックスして自然を楽しむことができるように、スムーズに移行していけるのです。
《フローラーニング》
フローラーニングは、4つの段階に分けて説明されています。
①夢中になる感覚を呼び覚ます
②感覚を研ぎすます
③素直に自然を感じる
④自然への気づきをわかちあう
それぞれの段階に合わせたアクティビティがあり、この本でも、フローラーニングの順にアクティビティが紹介されています。
先ほどの、どんぐりのアクティビティは、①の段階のアクティビティです。
ネイチャーゲームリーダーは、
参加者の心の流れ、自然への溶け込み方を見ながら、今はどの段階のアクティビティをすると良いかと、自分の引き出しを探りながらプログラムを考えるのです。
音を数える
講習の時に私が印象深かったアクティビティは、「音を数える」でした。
どんなアクティビティかというと、座って目をつぶり、周囲の音を聞いていきます。そして、何種類のどんな音が聞こえたか、を数えます。
最初は音が耳に入ってこないのですが、次第に何種類もの音が聞こえてきました。
いったん数えたあと、どんな種類の音が聞こえたか、他の参加者とシェアしました。
すると、他の方が何かが落ちた音がしました。と言いました。一度目は、同じ場所にいながら、私は気づいていませんでした。
ですが、もう一度目をつぶり、音を聞くと、木の実が落ちた音が聞こえたのです。
そして、その瞬間、頭の中で、自然/森の循環が見えて、自然との一体感を感じたのです。
鳥肌がたちました。
まさに、私が目指している森林セラピー。自然との一体感でした。
普段はゆったりと、それも目をつぶって視覚からの情報をカットして、音だけを聞くなんて事はしません。
この時は、本当に自然の中に入って行く、自然と一体となるような感覚が体験ができました。
この音を数えるは、フローラーニングで②の段階です。
ある程度、自然に溶け込み始めている段階になっていないと、あのような体験はできなかっただろうと思います。
ネイチャーゲームのリーダーがその前に①の段階のアクティビティで参加者のわたしの感覚が自然の方を向くようにしてくれていたのでした。
そのような適切な進め方が、導いてくれたのだと思います。
フローラーニングという考え方と具体的な手法は素晴らしいです。
シェアリングネイチャー、ネイチャーゲームのまとめ
シェアリングネイチャー、ネイチャーゲーム。
そして、それをしっかりと説明してくれている『シェアリングネイチャー ジョセフ・コーネル著』。
この本は、①の段階の簡単なアクティビティから、自然の中の生態系の仕組みを体感していけるようなアクティビティまで、豊富に載っています。
そんなおすすめの本です。是非、チェックしてみて下さい。