こんにちは むうさんです^^
今年はクヌギのドングリを発芽させてミニ盆栽を目指し始めました。
来年に向けて、いろいろな樹木を育ててみたくなり、クヌギ、コナラ、イチョウ、トウカエデ、イロハモミジと種を集めて来春の芽生えに向けて仕込んできました。
今年の仕込みは、今回のケヤキで終了です。
▼今年の仕込み記事
ケヤキとは?
下の写真のように、竹ぼうきを逆さにしたような樹形をしているので、葉が落ちる冬になると遠くからでもケヤキだとわかる樹木です。
▼ケヤキの樹形は逆さ竹ぼうき
ケヤキの葉については、等々力渓谷を散策した時にムクノキの葉と比較した観察記事を書いています。詳しくはそちらをご覧ください。
種はどのような感じなのでしょうか?
樹木は、種の時だけ動くことができます。
例えば、どんぐりなら小動物が口にいれて移動して備蓄のために埋めたものが残って発芽したり、転がって行って遠くへ移動したり、と樹木の一生のうちに動くことのできるチャンスはここだけです。
ですので、樹木は自分の下だけではなく、勢力を拡大するために遠くへ種子を移動させる手段を持っているものが多いです。
ケヤキも特殊な手段を持っています。
種は普通に樹木の下にも落としますが、一部は枝の先端の葉のついた細い枝を自ら切り離して葉っぱに風が当たることで飛んでいくようにしているのです。
▼小枝について飛んできたケヤキの種
▼写真の中央部の左上と右下のこげ茶の丸いのが種
ケヤキの種は枝について落ちているので、そのような種を自分で拾って集めたり、ケヤキの木がたくさんある場所にいる方へお願いして拾っていただきました。
ケヤキの種の仕込み(プランター)
ケヤキの種の選別
他の種とどうように、まずは水に入れて沈むものを選別します。
▼拾っていただいた大量のケヤキの種
▼袋から取り出します。
▼ケヤキの種をボウルにあけます。
▼ボウルに水を入れます。
水を入れたばかりは、ケヤキの種は大多数が浮いています。
▼よく見ると数は少ないですが、沈んでいます。
この状態で3日間水に漬けておきました。
▼3日後にはかなり沈んでいます。
このように沈んだ種を使っていきます。
プランターの準備
▼プランター(長さ30cmくらい)を2つ用意しました。
▼水はけをよくするために、鉢底石を敷きます。
▼今回は、腐葉土(園芸の土)と鹿沼土を使います。
鹿沼土は昔、群馬の赤城山が噴火したときの軽石が細かくなった土とのことです。特徴としては、保水性、通気性、通水性にすぐれています。保水力のある園芸の土に、通水性と通気性を付加するためです。
▼プランターに腐葉土(園芸の土)をいれ、さらに鹿沼土を入れていきます。
▼そして、園芸の土と鹿沼土を手で混ぜます。
ケヤキの種撒き
手前のプランターは、播種(自由に撒く)をして、奥のプランターには等間隔に間を空けて撒くことにします。
奥は4個×12で48個でケヤキの種を土の上に置きました。
▼種を置いていきます。わかりにくいですが、中央の黒い粒が種です。
▼上から鹿沼土を1~2cmかぶせて、種を覆います。
鹿沼土の特徴として、水がかかると色が茶色に変わります。ですから、水をあげる時期は表面の鹿沼土の色を見ればいいので、助かります。
▼右が水をかけた鹿沼土、左は水をかけていません。
▼全体に水をかけて仕込み完了です(鹿沼土の茶色の色が写真だとでていませんが…)
ケヤキの種の仕込み(冷蔵庫)
ケヤキの種子は、発芽するのに寒い時期を経験する必要があります。
冬の前に発芽して、芽生えが冬の寒さや雪で死んでしまうのを防ぐためのケヤキの知恵です。ですから、一定期間の低温に置いておく必要があり、冷蔵庫に入れておくことにします。
▼抹茶の缶、キッチンペーパー、水のスプレーを用意します。
▼缶に水スプレーして湿ったキッチンペーパーをいれます。
▼ケヤキの種をそこへいれます。種は水に沈んだもので、数は適当です。
▼もう一枚、湿ったキッチンペーパーを用意して、缶に入れて種を覆います。
▼缶のフタをして、ケヤキと書いて仕込み完了
冷蔵庫に入れておいて、来年の3月に土に撒くこととします。
来年が楽しみです。
ミニ盆栽おすすめの本
ミニ盆栽を楽しむためのコツが詳しく書かれているのが、『ミニ盆栽コツのコツ 群境介著』です。なかなか、ミニ盆栽について手取り足取りでわかる本がなくて探して、ようやく見つけた本です。是非チェックしてみてください。
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