こんにちは むうさんです^^
この暑い夏!涼しくなってから撮りに行こうと、夜景撮影をしています。
どういう写真が映えるのか? 人を撮影した時の肌の質感についても知りたい!
より綺麗に、よりイメージに近づけたいと思うようになり、特に、もう少し映えるようにしたい!と思って買ったのが、
『写真が映えるデジタル処理のコツ ~色調整の基本が身につく~ 桐生彩希著』です。
本屋で手に取って読むと、Lightroomのような本格的な現像ソフトの機能を使わずに、基本的な機能で、できることも教えてくれるので、この本にしました。
今回は、『写真が映えるデジタル処理のコツ 桐生彩希著』のブックレビューと、具体的なデジタル処理手順を私の作例でご紹介します。
なぜ、写真が映えるデジタル処理のコツを購入?
Lightroomを使っていない
私自身は、Lightroomを使っていません。
今のところ、そこまで現像をやろうとしていないのと、現像する時間があるなら撮影に行く、といった感じだからです。
ただ、撮影時にはC-RAW+jpegで撮影しているので、RAWデータをすべて残こしていて、後からでも現像ができます。
現像をしたい時は、
CANON純正の無料現像ソフト『Digital Photo Professional(通称DPP)』を使っています。
Lightroomと比較して処理が遅いらしいですが、100枚などの大量の現像をしないので、私の使い方では気になりません。部分補正や特定色域の調整機能(8軸色調整)もできて、自分の使い方では十分です。
DPPでできる画像処理で映えるようにする
Lightroomのような高度な処理ができなくても、『Digital Photo Professional(通称DPP)』の機能でできる画像処理で、映える写真にしたいと思って、この本を購入しました。
ですから、サブタイトルの~色調整の基本が身につく~とある通り、様々な基本的な処理フローを教えてくれます。
ただし、
この本は、Lightroomをベースにしているので、Lightroomでしかできない処理はでてきます。
写真が映えるデジタル処理のコツ 目次
目次
そうはいっても、Lightroomの高度な機能を駆使してという本ではありません。写真の画像処理を行う基本的なことを丁寧に教えてくれます。
1.使用頻度の高い補正機能
2.最初に覚える基本の補正
3.使用頻度の高い補正機能
4.個性を引き出す補正術
”1.使用頻度の高い補正機能”では、
・露光量、・コントラスト、・ハイライト、・シャドウ、・白レベル、・黒レベル
の諧調を調整する機能。
・彩度、・自然な彩度
という色の鮮やかさを調整する機能。
・色温度、・色かぶり補正、・ホワイトバランス
色の偏りの補正や雰囲気を作る機能。
・カラーミキサー(DPPでは特定色域の調整機能)、・テクスチャ、・明瞭度、・かすみの除去、・明暗別色補正
というプラスαの補正機能
これらの補正機能を実例をあげながら説明してくれています。
”2.最初に覚える基本の補正”では、5つの基本フローが書かれています。
①3つの要素を補正して理想の写真を目指す(夕方の人の後ろ姿と自転車の写真)
②色調整の基本として覚えたい汎用性の高いワークフロー(雨の日の桜の木の写真)
③ハイライトとシャドウの諧調感をコントロールする(白いブーケに入ったバラの花の写真)
④もの足りないときに役立つあとひと押しのテクニック(人の動きのある都心のスナップ写真)
⑤ポートレートを補正する基本のワークフロー(女性の全身ポートレート写真:モデルの方が綺麗)
となっています。
①3つの要素を補正して理想の写真を目指す
では、人と自転車の夕方の初心を使って、明るさ、彩度、色の順で処理を行い、最後には同じ手順(明るさ⇒彩度⇒色)の手順を繰り返すのがいいと書かれています。
③ハイライトとシャドウの諧調感をコントロールする
では、・露光量、・コントラスト、・ハイライト、・シャドウ、・白レベル、・黒レベルという諧調を調整してから、色の彩度と色味の調整をしています。これらも基本的な調整方法で、現像するなら知っておいた方がいいフローでした。
⑤ポートレートを補正する基本のワークフローでは、透明感をだすフローとなっています。
特徴
私から見た、『写真が映えるデジタル処理のコツ』の特徴は、下の通りです。
1.基本的な調整機能だけで、映える写真にする方法がわかる。
2.ポートレート、夜景、ハイキー、ローキー、草木のグリーン、独自の空の色をつくる、紅葉の彩り など、幅広い写真の調整が網羅されている。
3.掲載されている写真が綺麗でありながら、撮りそうな写真でもある。
4.綺麗に映える写真がどういうものかわかる。
そして、私にとって重要だったのが、こういう写真へ画像処理した方が綺麗に見えるということが、真似したくなるような作例とともに掲載されていることです。
自分の地味な写真も、少し手を加えることで映える写真になりそうだと感じ、掲載された綺麗な写真を見てイメージが膨らみます。
基本機能をしっかりと知りたい、映える写真にしたい、スマホでも十分できる内容が載っていますから、『写真が映えるデジタル処理のコツ 桐生彩希著』はおすすめです。是非、チェックしてみてください。
夜景写真の調整
最後に、この本のフローに沿って、夜景写真で調整をしてみた(DPPで調整)ので、紹介します。
▼オリジナル(レインボープロムナードから撮影)
▼露光、コントラスト、色温度などを調整(少し青味をつけました)
▼色かぶりの調整前(拡大)
▼色かぶりを調整後(拡大:マゼンタを足しました)
マゼンタが入って、色が豊かになったように感じました。
▼ヒストグラムで中間調を調整する前(拡大)
中央にある縦に並んだライトからの光を広げるために、中間調を持ち上げます。
▼中間調を持ち上げて調整(拡大)
▼完成
調整前のオリジナルの写真も、撮って最初に見た時は良く撮れたと思いましたが、調整をするとより綺麗になりました。
”写真が映えるコツ”が満載の、『写真が映えるデジタル処理のコツ 桐生彩希著』はおすすめです。是非、チェックしてみてください。