夢うさんブログ ~自然が好き~

森林セラピーガイドで茶道家、写真撮影大好きな”むうさん”による、自然体感レビューブログです

【銀杏】イチョウの種・ぎんなんを撒いて発芽させる!~初心者のミニ盆栽へのチャレンジ<41>~部屋の中で小さく育てる~

こんにちは むうさんです^^

昨年の秋に植えた銀杏は無事、発芽しました。

▼銀杏の植え方の実践レビュー

育て始めてわかったのが、イチョウの樹木としてのタフさ。
発芽率も高く、多少の暑さにも耐える、さすが街路樹で日本一植えられている樹木だけはあります。

育てやすいので、来年は、もっと増やそうと、今年も銀杏を植えることにしました。

今回は、2022年秋の銀杏の仕込みレビューです。

樹木について詳しく知りたい方へおすすめの本です、イチョウについても、細かく写真つきで紹介されています。
▼樹木博士入門※ブログのレビュー記事:『樹木博士入門 本レビュー』~おすすめの樹木図鑑 兼 事典 をご紹介~樹木を観察するための知識と実践例がいっぱい

昨年と変えたところは土

今年の春に、イチョウの発芽率が高いことがわかったので、楽をしたくて、イロハモミジを植えたプランターをそのまま使うことにしました。そのプランターでの芽生えた苗はすでに移植は完了しています。

▼イロハモミジを植えた時のレビュー
【芽生える?】イロハモミジの種を冷蔵庫から出して撒いて観察~種から盆栽へ~

昨年は、園芸の土と赤玉土を混ぜたのですが、今年は赤玉土だけです。赤玉土の特徴は、保水性が高く、肥料分がないので雑菌が生じにくく清潔なので、種まきや芽生えに適した土です。
一方、栄養がないので、発芽したあとは植え替えたほうがいいと思います。

▼底石をプランターに敷き詰めます

底石をプランターに敷き詰めた様子

▼赤玉土を入れます

赤土を入れる

今年の銀杏撒き

イチョウの実を剥く準備

イチョウの実を20個ほど拾ってきました。

▼拾ってきたイチョウの実

拾ってきた銀杏の実

レジ袋に入っていますが、11月下旬に拾って、今が12月29日のため、拾ってから一ヶ月ほど経っています。どんなふうになっているか(グチャグチャ?、カビている?)心配でした。

▼意外と綺麗

拾ってきた銀杏

一部カビていたイチョウの実もありましたが、おおむね綺麗でした。
よかった!

イチョウの実を剥いて、銀杏を出していきますが、事前に準備するのが、
①湯おけ(上の写真)②手袋(下の写真)③ハサミ、カッター
です。

▼手袋

▼はさみ

はさみは、本当は園芸ハサミの方がよいです。見当たらなかったので……。

準備する目的は、
湯おけは、後で水の中で、銀杏を綺麗にするため。
手袋は銀杏の実が臭いため、また、かぶれる可能性があるためです。
③のハサミ、カッターは後ほどで説明します。

実を剥いて銀杏へ

イチョウの実を、手袋をした手で、剥いていきます。つるっと簡単に剥けます

▼実を向くと、銀杏が顔を出します。 

向き終わったら、湯おけに水を張って、銀杏を綺麗にします。

▼綺麗になった銀杏

どんぐりなどでは、水に入れて浮くか浮かないかで、虫に喰われているか判断します。浮くと、虫に喰われて空洞があると判断します。

▼水に入れてみても浮きません

実はこれは意味がありません。
銀杏の実をそもそも食べる動物や虫がいないのです。食べるのは、人間だけです。

2億年以上前の樹木であるイチョウは、現代のエコシステム(自然のシステム)の中から外れてしまっているためです。

イチョウについての記事を書いているので、参考にしてみてください。

▼生きた化石のイチョウは、どんな樹木なのか?

プランタと土は準備OK

イロハモミジを植えた土を使うので、土の準備はすでに終わっています。

▼イロハモミジを植えていたプランター

銀杏の下ごしらえ

▼茶色くなった銀杏は除きます。

茶色くなったぎんなn

つづいて、銀杏の芽がでるのは、尖っている方です。ぎんなんは触るとわかりますが、とても硬いので、発芽しやすくするために尖った方を切るのです。

実際に、昨年撒いた銀杏は、尖った方を切ったものは100%発芽しました。

▼左が尖ったところを切った銀杏。右は切っていない銀杏。

銀杏の尖ったところを切る

プランターに、銀杏を植える

銀杏の上に1~2cm程度、土を被せれば大丈夫です。
昨年は霜が降りても、発芽しましたが、なるたけ霜が降りないような場所がいいとは思います。 

▼プランターに銀杏を植えます

銀杏を植える

この銀杏を土の中に押し込んでいきます。

▼銀杏が土に埋まりました

30cm幅のプランターですが、横に6個、縦に3個の合計18個植えました。

そのまま18ものイチョウをこのプランターで育てられませんが、発芽まではこのままで良しです。発芽したら、小さなポッドに移せばいいので。

▼18個の銀杏を植えたプランター

銀杏を植えたプランター

▼プランターに水をかけて完了

プランターに水をかけます

イチョウは発芽が遅いので、4月中旬頃になったら芽をだします。来春を楽しみに待ちます。

おすすめの本

街路樹を楽しむ15の謎 渡辺一夫著

『街路樹を楽しむ15の謎 渡辺一夫著』で、イチョウをはじめ、ケヤキ、ソメイヨシノ、ハナミズキ、コブシ、ポプラ、プラタナス、トチノキなど、15種類の街路樹について、その生き方などを紹介しています。是非チェックしてみて下さい。

▼街路樹を楽しむ15の謎 渡辺一夫著

樹木の個性と生き残り戦略:3部作

渡辺一夫さんの、樹木の個性と生き残り戦略の3部作は、樹木の生き方、生き残るためにどうしているのか?海岸沿いに生き残る樹木、枝を自ら落とす樹木、種のままずっと耐える樹木、暗いところでも生きられるが生長が遅い樹木、など、おもしろい話が盛りだくさんです。

私は、樹木の生存戦略を知りたくて、本を探しまくったのですが、樹木の本がなかなかなく、ようやく見つけた超おすすめの3部作の本です。是非、チェックしてみてください。

▼イタヤカエデはなぜ自ら幹を枯らすのか 渡辺一夫著

▼アセビは羊を中毒死させる 渡辺一夫著

▼アジサイはなぜ葉にアルミ毒をためるのか