こんにちは むうさんです^^
ミニ盆栽<47>では、クヌギが全滅した記事を書きました。ミニ盆栽にするには、樹木としての強さと環境への適合性が必要です。そういう意味で、クヌギは……。
▼クヌギの全滅の記事
【全滅!】春になっても芽生えないクヌギ
一方、イチョウは、高い発芽率、2年目もすべてのイチョウが芽生えて生長中と、タフで強い樹木だとわかってきました。
今回は、2022年の秋に植えたイチョウの種子、銀杏(ギンナン)の発芽したものを、ポッドへ植え替えについてご紹介します。
イチョウの発芽
イチョウの発芽時の葉
イチョウは、最初に双葉のように親の葉っぱと違う形状の葉がでてくることはなく、最初からイチョウの葉っぱの形です。そこに、少し驚きました。
イチョウは、下の方でおすすめの本をご紹介しますが、2億年前の古い種類の樹木ですから、古い形態で発芽しているのかもしれません。
イチョウの発芽時期
イチョウの発芽の時期ですが、トウカエデ、ケヤキ、コナラ、クヌギが3月には発芽しているのと比べると、2022年は4月の下旬、2023年も4月の上旬と、4月に入ってからの発芽となるので、遅いです。
元は、中国の樹木とはいえ、平安時代に日本に入ってきているので、千年以上経っています。
自然の中では、すでに他の樹木が発芽していて競争に勝てそうもありません。日本の中では人の手で大事に育てられ、自然界にはイチョウがないことも、日本の風土に合わせて進化してこなかった理由かもしれません。
イチョウの植替え
2023年の発芽したイチョウをポッドへ植替えていきます。
▼銀杏から芽を出したプランターの植えたイチョウ
▼10個用意したポッド
ポッドは100均ショップのダイソーで購入したもので、50個くらいで100円です。
▼土は、園芸の土です。
▼プランターを手で掘って、イチョウを掘り出します。
▼掘り出したイチョウ
銀杏の中には、まだ栄養がたっぷり詰まっていそうです。ですから、小さくするために茎を切っても、また生長してきます。※今回は小さいので切りませんでした。
▼ポッドへ入れます。
▼土をかけて植替え完了です。
▼同じように、他のイチョウも掘り出し、植え替えます。
▼10個の植替え完了
▼プランターにはまだ7個の芽がのこっています。
秋の黄葉に向けてイチョウを育てていくのが面白そうです。
また、昨年よりも早めにポッドに植替えたので、より小さく育つのではないかと期待しています。特に葉っぱが小さいままだと、可愛いいので、どうなるか楽しみです。
イチョウなど、樹木についてのおすすめの本
街路樹を楽しむ15の謎 渡辺一夫著
この『街路樹を楽しむ15の謎 渡辺一夫著』では、イチョウはもちろん、他に、ケヤキ、ソメイヨシノ、ハナミズキ、コブシ、ポプラ、プラタナス、トチノキなど、15種類の街路樹について、その生存戦略を紹介しています。是非チェックしてみて下さい。
▼街路樹を楽しむ15の謎 渡辺一夫著
樹木博士入門 小幡和男、他著
街中でも、公園でも、登山で山に行っても、樹木はいたるところにあります。そんな日本の樹木について、”事典+図鑑”というコンセプトで樹木を教えてくれる本です。
この本のために、実験をしたり、観察を新たにしたりした詳しい写真がたっくさん載っています。見ているだけでも、樹木のことがわかってくるような本です。
イチョウについては、”イチョウの花から実(種子)を観察しよう”というコラムが書かれています。
イチョウの花?
他とは一味違うことが書かれていた、見ても読んでも、新たな発見がある本で、比べる本がないほど、おすすめです。チェックしてみてください。
▼レビューも書いていますので、ご覧ください。
あわせて読みたい
植物は、動けないことから、生き残るために様々な工夫をしています。それが、人の生き方や、商売の仕組み、組織の戦略などのヒントになります。
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