こんにちは むうさんです^^
私、むうさんは、森林セラピストです。
いくつかの拠点で森林セラピーをガイドしているのですが、その中でも縁がありお世話になっている鳥取県智頭(ちず)町へ伺ってきました。
森林セラピーの研修として、
鳥取県智頭(ちず)町で現地のガイドさんに説明をいただきながら、森林セラピーロードを2泊3日の日程で歩く機会をいただきました。
夜の宿泊は、民泊(一般の農家の家に泊まる)あり、ゲストハウス(智頭町:楽之)ありで、智頭(ちず)町のお話を聞きながら過ごすこともできました。
今回は、智頭町での森林セラピーについて、ご紹介します。
森林セラピーとは?
運営はどこが?
NPO法人 森林セラピーソサエティが、
森林セラピーを実施するのにふさわしい森ですと、森林セラピー基地の認定を行います。
さらに、
その森林セラピー基地でガイドをする、
森林セラピスト、森林セラピーガイドの資格認定も、NPO法人 森林セラピーソサエティが運営しています。
ただし、NPO法人 森林セラピーソサエティは、大きな団体ではなく、スタッフも少なく小さな団体ではあります。
ホームページから抜粋すると、”林野庁・(独)森林総合研究所・森林医学研究会の連携・協力・助言のもと”として進めているようです。
ですから、林野庁の政策の中では、
「森林を木を売るために育てる」という従来からの林業政策ではなく、
「山村地域における森林サービス産業の育成」という位置づけになっています。
となると、地方の森にしか森林セラピー基地や、セラピーロードがないのかというと、そうではないのです。
全国に65もの森が森林セラピーに適した森として認定されていて、
東京で2つ、神奈川は5つ、埼玉と千葉は1つずつ
と首都圏にも認定された森があります。
首都圏の人にも身近なところにあるのです。
▼全国の認定の森はこちらからご覧ください。是非、一度足を運んでみてください。
森林セラピーの効果
森林浴をすると気持ちいいと感じませんか。
森林浴までできなくても、自然の中を歩くとなぜか気持ちよくなっていると思います。
その時に、どんな効果がでているのでしょうか?
森林セラピーは、森林浴を研究し科学的な証拠に裏付けされたものなんです。
研究により分かったこととして、森林セラピーでは、下のような効果があります。
・リラックス効果をもたらします
・自律神経の交感神経と副交感神経のバランスを整えます
・免疫機能を高めます
・森林散策などによる運動により健康増進させます
これら効果について、
また、森林セラピーについては、下の記事で詳しく書いていますので、是非ご覧になってください。
智頭町での森林セラピー:天木森林公園コース
智頭町には、4つの森林セラピーロードがあります。
詳しくは下のリンク先をご覧ください。
最初に行ったのが、”天木森林公園コース”でしたので、そこからご紹介します。
天木森林公園コースマップ
森林散策といっても、かなり歩くのでは?
と、普段歩いていない方は不安を感じるかもしれませんが、2km前後のコースが多くなっています。単に歩くだけなら、人の歩く速さは時速5kmなので、歩いて20分程度の距離となります。
森林セラピーでは、このコースをゆったりと、様々なアクティビティをしながら2時間かけて、癒しを感じながら、歩きます。
また、アスファルトの道を歩くのと違って、森の中では土の上を歩くことが多いので、足への負担も少なく、自然の中を歩く心地よさも相まって、普段以上に楽に歩けると思います。
この天木森林公園コースも、
約2kmと標準的なコースの長さで、アップダウンはありますが、とても歩きやすいコースでした。
”わらびの草原”に迎えられるコース
このコースの一つ目の特徴は、歩き始めて最初に”わらびの草原”に出会うことです。
森林セラピーっぽくない表現ですが、圧巻の景色です。
わらびは、春先に食べる山菜の”わらび”のことです。春先に食べるのは新芽ですが、あの”わらび”が生長すると、こんなにも大きくなります。
この”わらびの草原”の爽やかなグリーンが、風でたなびくのを見ると癒されます。人というのは、自然の持つ”揺らぎ”成分を感じると、癒されることが分かっています。
どういうことかというと、
一定のリズムではなく、そのリズムが少し崩れて揺らぐ時に癒しを感じるのです。
部屋の中で快適なはずのエアコンよりも、少し暑くても外の風を感じたくなる、そんなときの心地よさが、森ではあらゆるところで感じられます。
針葉樹が迎えてくれる森
智頭町は、林業も行われている町ですから、植えられている樹木は、スギ、ヒノキなど針葉樹が多かったです。
針葉樹(スギ、ヒノキなど)の森、広葉樹(コナラ、ケヤキ、モミジなど)の森のどちらとも、森林セラピーにとっては、それぞれ特徴があります。
針葉樹の森は、人をリラックスさせるフィトンチッドという樹木からの揮発成分が多いのが特徴で、香りがとても心地よいです。
森の中で寝そべる心地よさ
森林セラピーのアクティビティーの中に、森の中にマットやシート、ハンモックなどを木にかけて寝そべります。
今回は、自分の気に入った木の根元にシートを敷いて、気を見上げました。
杉がまっすぐに伸びています。
ところどころに、曲がりそうになった痕があり、杉も頑張って、苦労しながら、それでもまっすぐ進んでいるんだと感じます。
そんな感じで、ぼんやりと見上げていると……。
まどろんできました~
ふ~~
森林セラピーは心地よい
森林セラピストでガイドする側ですが、森林セラピーをガイドしてもらうのも大好きだったりします。
他の人に、心地よいところへ導かれるのって贅沢な感じがしますし、
~自然が好き~
だからです。
森林セラピーのことを、もっと知りたい方は、下の本がおすすめです。
森林セラピストとしてトップクラスの実践経験をお持ちの方が、森林セラピーについて書かれた本です。とても具体的な内容です。是非、チェックしてみてください。
▼あたらしい森林浴 小野なぎさ著
また、この本のブックレビューを含んで、5冊の本を紹介したブックレビューの記事も書いています。是非、ご覧ください。
後編では、智頭町の森林セラピーロードを写真で紹介しています。是非、ご覧ください。
▼鳥取県智頭町の森林セラピー~自然豊かな森で、心地よく癒されました~【前編】