こんにちは むうさんです^^
今年の夏は暑い!
東京都心ですでに14回の猛暑日(35℃以上)があり、最多記録を更新しました。
撮影に行きたいのだけど、暑くて外へ撮影に行く気になれません。
そこで考えたのが、日が落ちてから撮影すればいいじゃないか! と、
今年の夏は夜景撮影をすることにして、真剣に撮影しようと読んだのが
『夕景・夜景撮影の教科書 岩崎拓哉著』です。
岩崎拓哉さんは夜景撮影では有名な方のようで、その中でも、夜景撮影のノウハウがバッチリまとまった本が1冊欲しかったので、この本にしました。
撮影機材から、設定、撮影後の現像、そして撮影スポットまで、この1冊で夜景撮影の基本はすべてわかります。
そんな『夕景・夜景撮影の教科書 岩崎拓哉著』のブックレビューと、
私の夜景の作例です。
夕景・夜景撮影の教科書 目次
目次
目次は下のように、6章に分かれています。
《1》夕景・夜景の基礎知識
《2》夕景・夜景撮影のための機材選び
《3》夕景・夜景撮影のためのカメラ設定
《4》夕景・夜景のシーン別撮影テクニック
《5》夕景・夜景の応用撮影テクニック
《6》全国の夕景・夜景撮影スポット
基礎知識から、応用テクニック、最後には撮影スポットまで、至れりつくせりで、教科書というだけあって、夜景撮影に必要なことが網羅されています。
この本の特徴
一番の特徴は、
「教科書なので、夜景撮影で悩んだら、ページをめくってみると答えがある。」
ということななのですが、それを細かく特徴として書くと下のようになります。
・基本からしっかりと教えてくれる
・カメラの設定も細かい点まで書かれている
・夕景・夜景撮影のノウハウが詰まっている
・作例がとても綺麗で、参考になる
スタートは《夜景の定義》からはじまり、
撮影技術より気象条件が大切という基本を教えてくれます。
きれいな夜景写真を撮るための4条件として、
気象条件 = 場所 > 機材 > 技術
としていて、腕よりも、気象条件と場所が重要としています。
ということは、この本を読んで技術が分かれば、
気象条件と場所に恵まれればいい写真が撮れる!ということです。
モチベーションが上がります!
そこで、
気象条件から分かるエリア別の夜景撮影ベストシーズン、札幌、仙台、東京、金沢、大阪、福岡の気象データのグラフとともに書かれています。
ちなみに、東京は、10月末~3月の空気が澄んだ時期と、気象が安定する5月~6月前半がベストシーズンということです。
夏は水蒸気で空気が澄んでいないので、ベストシーズンではないのですね。少し残念。
読んで実践したこと、しようとしたこと
カメラの設定
①測光モードは、評価測光で。
測光は画面全体で露出を計る設定がおすすめとありました。光の一部に合わせると明るくなりすぎて色飛びしたりするようです。
②絞りは、F11など絞って撮るのが基本。
パンフォーカスでピントが画面全体に合うように撮影する。
③ISO感度
三脚が使えるなら100~400,使えないなら3200~12800と、現在のデジタル一眼の実力に合った数字が提示されています。
最初の夜景の写真(下に再掲)は、三脚が使えない場所(レインボーブリッジの歩道:レインボープロムナード)のため、ISOを3200まで上げて撮影しています。一脚は使用OKでしたので、一脚を使っています。
④ノイズリダクション
今まで気にしてこなかったので、このあたりの設定は、慣れてこないとわからないので、さっそく参考にしました。
CANONのカメラにある、
・高感度撮影用NR:「弱」か「標準」⇒ 私は「標準」にしました。
・長時間露光NR:ON ⇒ 素直に、ONにしました。
こんなことまで書いてくれていると、嬉しくなった項目です。
⑤ピント合わせはマニュアルフォーカスがおすすめ
この本を読むまでは、夜景撮影でも当たり前のようにオートフォーカス(AF)で、特にタッチシャッター(かつ、2秒タイマー撮影)を使っていました。
夜景では暗いので合いにくくなります。
私のカメラの『EOS RP』でも、「測距輝度範囲 EV-5~18」となっており、暗くなり過ぎるとピントが合わなくなります。
実際に後から見ると、フォーカスが意図したところに合っていないことを経験していたので、レインボーブリッジから東京タワーを写すような場合は、マニュアルフォーカスで東京タワーにバッチリ合わせました。
シーン別撮影テクニック
下のような13のシーンについて、書かれています。
1.夕景
2.パンラマ
3.ウォーターフロント
4.ライトアップ(建物)
5.ライトアップ(橋)
6.ライトアップ(城)
7.夜空を街明かり
8.工場夜景
9.ジャンクション・道路
10.夜桜
11.花火
12.紅葉ライトアップ
13.イルミネーション
この中で、読んでいて、へえ~と、そこまで教えてくれるんだと思ったのが、
3.ウォーターフロント です。
気象条件によって写り方がどのように変わるのかについて、
①晴れと曇りでは、抜粋すると「水面をメインに写すなら天気は関係ないように思えるが、空が曇っていると霞んだ(かすんだ)空の色が水面に映り込んでしまう。水辺は雲が少ない快晴日がベストだ。」
とあります。
実際に私も、水面への映り込みが少ないと感じていた日があったのですが、実は雲が多いせいだった!と知って、へえ~と感心してしまいました。
その他にも、風の強さ・タイミングでは、「風の強さや向きによって水面に反射する光の形が大きく変化する。」とあり、水面が風によって波打つことで反射が大きく違うことが作例で示されています。
こういうことを知ると、夜景写真の見方も変わりますし、どうしたらもっと綺麗な夜景写真が撮れるのかわかります。
こんな参考になるノウハウが詰まった本です。是非チェックしてみてください。
夜景写真を撮ってみました
この本を買ってから、何度も読んで、撮影に臨んだ
『レインボーブリッジの歩道:レインボープロムナード』
からの夜景撮影です。
三脚が使えないのは知っていましたので、一脚を持参しての撮影です。現地の方に確認したら一脚はOKとのことでした。
この時役立ったのが、「5章:夕景・夜景の応用撮影テクニックの”三脚が使えない!ブレをどう防げばいい?”」でした。
この本にも、レインボーブリッジの歩道は三脚が規制されていると書かれていて、そのテクニックを駆使しました。一脚の存在も大きかったです。
撮影機材は、
『カメラ:CANON EOS RP(ボディー内手振れ補正なし)』
『レンズ:EF24-70mm F2.8L II USM(手振れ補正なし)』
という厳しい条件でしたが、1/40秒で撮影できました。
依然と比べれば、綺麗に撮れています!
多少雲があったので、もう少し快晴の時に行けると、もっと綺麗に撮れそうなので、また行こうと思っています。
このように、夜景撮影を楽しんでいます。
この本を読んで腕を上げて、トライしていくこともわかってくるので、次の撮影が楽しみになってきます。
そんな夜景撮影を楽しむためのノウハウが詰まっている『夕景・夜景撮影の教科書 岩崎拓哉著』はおすすめです。是非、チェックしてみてください。