こんにちは むうさんです^^
SONYのミラーレスカメラα7シリーズと、CANONのEOSRPを持っています。
ですが、SONYとCANONの両方のレンズをそれぞれ揃えるのは大変と、調べてみると……。
CANONのEFマウントのレンズを、SONYのα7RⅢで使う方法があるのを知って、このままで両刀使いでいくことにしました。
そう!マウントアダプター『シグマ MC-11』を使うことで、CANONのEFマウント用のレンズを、SONYのα7RⅢで使えるのです。
今回は、そんな便利な『シグマ MC-11』をご紹介します。
キヤノンのEFレンズとRFレンズ
CANONのEOSRPを購入した時に、RFレンズが高いので、価格のこなれてきていたEFマウントのレンズを中古で購入しました。
▼キヤノンが誇るLレンズ:EF24-70mm F2.8L II USMを中古で購入。
EF24-70mm F2.8L II USMを中古で購入
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【レビュー】CANON EF17-40mm F4L USM 軽くて低価格の広角ズームのLレンズ
同じCANONのレンズですが、RFレンズはミラーレスカメラのEOSRシリーズ用のレンズで、EFレンズは一眼レフカメラのEOSシリーズのレンズです。
レンズをカメラに装着するマウントが異なっています。
ただ、CANONのマウントアダプター『EF-EOS R』を使えばEFレンズをEOSRシリーズで使うことができます。
▼『EF-EOS R』のレビュー記事を書いていますので、ご覧ください。
キヤノンのEF→RF『マウントアダプター EF-EOS R』購入前の選択
キヤノンのEFレンズとRFレンズの両方を、EOSRPで使えるようになって、解決です。
では、
キヤノンのEFレンズやRFレンズは、SONYのカメラで使えるのでしょうか?
キヤノンのレンズとSONYのカメラ
RFレンズはSONYのカメラでは使えない
キヤノンのレンズや、SONYのレンズを、交互に使いたいと思いました。
残念ながら、
キヤノンのRFレンズをSONYで使うのも、SONYのEマウントのレンズをキヤノンで使うのも、できないことがわかりました。
一眼レフからミラーレスカメラへレンズが移行する時に、フランジバックが短くなっているためです。
フランジバックとは「レンズとボディの結合部であるマウント面からセンサーまでの距離」のことです。ひらたく言うとレンズの根元からセンサーまでの長さです。
上の表にあるように、一眼レフのEFマウントは44mmで、ミラーレスのRFマウントでは20mmと、RFマウントの方が短くなっています。
一眼レフ時代は、センサーとレンズの間にミラーがあったために、長かったのですが、ミラーレスカメラになり、レンズの後端からセンサーまでの距離であるフリンジバックを短くできるようになったのです。これにより、小型化と、光学性能が向上しました。
下の図で、矢印で示されている長さがフランジバックで、一眼レフよりミラーレスカメラの方がミラーがない分だけ短くなっています。このようにマウントアダプターを入れることで、キヤノンのレンズ同士ですが、EFレンズをRFマウントで使うことができます。
上の説明図のように、フランジバックの長いレンズを短いレンズに合わせるならレンズとカメラの間にアダプターを入れて距離を稼げばいいのですが、厚みに差のない短いもの同士は技術的に難しい(接点なども入れるために厚みが必要)ですし、メーカーにメリットがないため、ミラーレスカメラ同士のアダプターはないのです。
EFレンズはSONYのカメラで使える!
EFレンズは、一眼レフカメラ用、ショートバックフォーカスでないカメラのレンズなので、ミラーレスカメラで使うのに、アダプターがあれば可能です。
EFレンズが、RFマウントのEOSRシリーズのカメラで、使えるのと同じ原理です。
シグマ MC-11とは?
ですが、自社のレンズを競合他社で使えるようにするようなカメラメーカーは、メリットがなく、当然ありません。
そこで、SIGMA(シグマ)社の登場です。
SIGMAは、キヤノンのEFマウント用のレンズを多数発売しています。そして、レンズメーカーなので、レンズが売れてほしい。
それなら、EFマウントのレンズを、SONYのミラーレスカメラで使えるようにしよう!そうすれば、EFマウントのシグマのレンズがもっと売れる!と作ったのでしょう。それが、『SIGMA MC-11』です。
▼SIGMA MC-11
SIGMA(シグマ)MC-11を使った実感
MC-11のスペック
SONYのミラーレスカメラでMC-11が使える対応機種を最初にご紹介しておくと、
対応機種:α1、α9シリーズ、α7、7R、7Sシリーズ、α5000/6000シリーズ、ZV-E10、NEX-3/5/6/7シリーズです。
子どもに買ってあげたNEX-6でも使えるようです。
▼SONY NEX-6のレビュー記事
【レビュー】SONY α NEX-6 ミラーレス中古購入~2021年〜α6400前の凄いカメラ~買って正解!でした
また、サイズと重量は、サイズ(最大径×長さ):69.4×24mm、重さは125gです。軽いですし、長さも短く抑えられています。
シグマ MC-11の役割
一つは、上で書いたように、レンズ後端からセンサーまでのフランジバックの距離を長くして、SONY Eマウントに合わせています。
もう一つは、EFレンズの電子接点のレイアウトや数、接点を通してカメラとレンズで行う通信は、SONY Eマウントとは違うので、それらをEマウント用へ変換する役割となりいます。
この通信がうまく動作すれば、オートフォーカス、手振れ補正などが使えるはずです。
実際に、シグマのホームページを見ると、
①快適なオートフォーカス
②ボディ側+レンズ側 手ブレ補正にも対応
③Exifデータへの反映
と書かれていますので、期待大です。
α7RⅢでの実感レビューの準備
『SONY α7RⅢ』と『CANON EF17-40mm F4L USM』や『EF24-70mm F2.8L II USM』
『シグマ MC-11』はレンズへの対応や、ブラッシュアップのために、ファームアップがされています。今回試したファームのバージョンはVer.1.42(2022/12/22公開)です。
ちなみに、ファームのバージョンアップの方法は、
上の写真のように、付属のUSBケーブルで『MC-11』とパソコンを接続して、シグマのソフト『SIGMA OPTIMIZATION PRO』を使うと、簡単にできます。
実感!SIGMA MC-11
準備ができたら使ってみました。
『SONY α7RⅢ』に『SIGMA MC-11』を装着します。
上から見てみると、下の写真程度の厚さ(26mm)です。
『SONY α7RⅢ』に『SIGMA MC-11』を挟んで、『CANON EF17-40mm F4L USM』を装着してみます。
CANONとSONYが仲良く並びました。
実際に、使ってみます
①EOSRPと遜色ないAF速度
②ズームレンズでもばっちり手振れ補正が効く
③CANONのレンズでもExifデータへ反映される
オートフォーカスは、『CANON EOSRP』の時と合焦までの体感速度は変わりません。瞬時にピピッと鳴ってフォーカスが合います。快適なオートフォーカスです。
また、ボディ内手振れ補正も効いています。α7RⅢの手振れ補正設定はautoのままで大丈夫です。マニュアルにして焦点距離を入力しないといけないというような記述も見かけますが、③Exifデータへ焦点距離が反映できるので、焦点距離データのカメラとのやり取りは自動でやってくれているようです。
上の写真の通り、撮影したファイルのExifデータを見ると、レンズ名には17-40mm F4となっており、焦点距離は設定どおりの40mmとデータが残っています。
▼SIGMA MC-11
MC-11を買って正解!
使ってみて実感したのは、
マウントアダプター『シグマ MC-11』を買って良かったということ。
SONYのミラーレスカメラで、キヤノンのレンズが使えるのですから。特に、写りが綺麗でお気に入りの『キヤノン EF24-70mm F2.8L II USM』が使えて最高です。
EFレンズを持っていて、SONYのカメラで使いたい方。
SONYのカメラを持っていて、Eマウントにない、EFマウントのレンズを買って使いたい方。
私みたいに、CANONとSONYの両方のカメラを持っている方など、おすすめです。是非チェックしてみてください。
▼SIGMA MC-11