夢うさんブログ ~自然が好き~

森林セラピーガイドで茶道家、写真撮影大好きな”むうさん”による、自然体感レビューブログです

【検証】SIGMA MC-11:2023年できること/できないこと~SONY α7RⅢにEFレンズを装着~

こんにちは むうさんです^^

キヤノンのEFマウント用のレンズを、SONY α7RⅢで使えるようにするために、マウントアダプターSIGMA MC-11を買っみました。

快適に使えています。
まさか、EFマウントのレンズが、SONY Eマウントで使えるようになると思っていなかったので、新しいレンズを買わずに、大好きなEFレンズを使えて、嬉しくなりました。

そう!『EF24-70mm F2.8L II USM』、『EF17-40mm F4L USM』とも、『SONY α7RⅢ』で使えるようになって大満足です。

SIGMA MC-11

SIGMA MC-11

今回は、マウントアダプター『SIGMA MC-11』の実践レビューです。実際に使ってみて、出来ること、できないことがわかったので、ご紹介します。

▼SIGMA MC-11

SIGMA MC-11のスペックと特長

MC-11のスペック

マウントアダプターですので、複雑なスペックはありません。以下の通りです。 

SIGMA MC-11スペック

SIGMA MC-11スペック

一つ注意点としては、私のように『EF24-70mm F2.8L II USM』、『EF17-40mm F4L USM』などキヤノンのEFレンズが使えますが、SIGMAの公式としては、シグマ社のEFマウントレンズにだけ対応していることです。

スペックの数字では実感しにくいですが、厚みは26mmしかないので、実際に、『EF17-40mm F4L USM』についてみると下の写真の通りで、かさばることもないですし、レンズ交換もしやすいです。

『EF17-40mm F4L USM』に『MC-11』を装着

『EF17-40mm F4L USM』に『MC-11』を装着

MC-11の特長

SIGMA(シグマ)のホームページには、以下のような特長が書かれています。

MC-11の特長

①快適なオートフォーカス

②ボディ側+レンズ側 手ブレ補正にも対応

③鏡筒内部に植毛を施し、内面反射に配慮

④Exifデータへの反映

これらの特長を一つずつ見ていきながら、他にも気づいた点をご紹介していきます。

検証したファームのバージョンはVer.1.42(2022/12/22公開)です。

実際にファームアップもしてみました。
下の写真の通りパソコンとMC-11を付属のUSBケーブルで接続して、SIGMAのソフト『SIGMA OPTIMIZATION PRO』を立ち上げると、更新ファームがあるか確認してファームアップしてくれます。

ファームアップする時間は30秒もかかりませんでした。
※MC-11をパソコンと接続すると、『SIGMA OPTIMIZATION PRO』のダウンロードを促されるので、そのままインストールすればOKです。

SIGMA MC-11をパソコンに接続

SIGMA MC-11をパソコンに接続

①快適なオートフォーカス

AF-Sモードにおいて、ファストハイブリッドAF対応ボディであれば、きわめて快適なAF撮影が可能です。それ以外のボディでもコントラストAFにより、精度の高いAFでの撮影が可能です。
※ホームより抜粋

実際に、『SONY α7RⅢ』で使ってみると、オートフォーカスモードは、AF-S(シングルAF)だけではなく、AF-C(コンティニュアスAF)モードにも設定できました

AF-S(シングルAF)に設定できる

AF-S(シングルAF)に設定できる

AF-C(コンティニュアスAF)にも設定できる

AF-C(コンティニュアスAF)にも設定できる

AF-Cモードで動いているものを撮影しましたが、フォーカスは追ってくれ、フォーカスも合っているので、実際に使うことができます。

また、AF-Sモードでのオートフォーカスの合焦速度も、CANONのEOSRPで使っている時と変わりませんので、快適です。

②ボディ側+レンズ側 手ブレ補正にも対応

手ブレ補正OS機構にも対応し、高い手ブレ補正効果を発揮。特に手ブレ補正を搭載したボディに装着したときには、角度ブレ補正をレンズ側で行うことで、最大限の補正効果を発揮します。
※ホームより抜粋

実際に、ボディ内手振れ補正を設定できます。

α7RⅢでボディ内手振れ補正を設定

α7RⅢでボディ内手振れ補正を設定

使ってみても、『SONY α7RⅢ』でSONYレンズを使った時と同じように、2段程度効いていました。※検証レンズ:『EF17-40mm F4L USM』

手振れ補正の設定はオートにしていて、マニュアルにすると焦点距離を選択できるようになりますが、オートのままと焦点距離を合わせた結果が変わらなかったので、オートで問題なさそうです。

Exifデータのところで紹介しますが、Exifデータには撮影時の焦点距離データが保存されており、撮影している焦点距離データがカメラへ送られているので、問題ないと思われます。

③鏡筒内部に植毛を施し、内面反射に配慮

内面反射によって装着したレンズ性能の低下を防ぐため、MC-11の鏡筒内部に植毛処理を施しました。
※ホームより抜粋

MC-11の内部は下の写真の通り、内部は黒くなっていて-植毛処理がされていました。

SIGMA MC-11内部

SIGMA MC-11内部

下に電子接点がありますが、これでカメラと、①オートフォーカス、②手振れ補正、④Exifデータなどについて通信しています。

④Exifデータへの反映

レンズの種類、焦点距離、F値などの情報が撮影画像のExifデータに反映されます。
※ホームより抜粋

実際に確認してみました。
レンズの種類、焦点距離、F値などの情報が撮影画像のExifデータに反映されます。

Exifデータへ撮影条件がしっかり残る

Exifデータへ撮影条件がしっかり残る

▼SIGMA MC-11

SIGMA MC-11気づいた点

絞りがファインダーへ反映されない

通常、SONYのミラーレスカメラでは、ファインダーや液晶モニターへ絞りの効果が反映されますが、『MC-11』と『EF17-40mm F4L USM』や『EF24-70mm F2.8L II USM』では反映されませんでした。

キヤノンEFレンズで使う

キヤノンEFレンズで使う

絞りがファインダーに反映されないとは、絞っても、ファインダーや液晶モニター上では絞り開放でボケのあるままということです。

調べるとSIGMAのレンズでも同様のようなので、これは仕様です。

もちろん撮影すると絞りは反映されるので、撮影された写真はOKです。

絞り効果が反映されない理由として考えられるのは、キヤノンのEOSRシリーズの仕様を引きずっている可能性です。

EOSRシリーズは、ファインダーへの絞りの効果の反映を、常時することができません。絞りボタンを押すと反映されるようになっています。
これは、一眼レフカメラは絞り効果が反映できないので、それに合わせていたようです。※EOSR3以降は、絞り効果の常時反映が可能になっています。

キヤノンのR、RP、R5、R6ユーザーから見ると、何ら困らない仕様です。そもそも、EOSRPで絞り効果は反映されていないので、それと変わらないためです。RやR5を使っている友人などに聞いても、そもそも絞りボタンの存在すら知らなかったです。

あえて言うと、マクロレンズを使って、ボケ具合を調整したい時は、気になるかもしれません。ただ、私の場合は、マクロレンズは『SIGAM 105mm F2.8 DG DN MACRO | Art』でもともとEマウント用なので、困ることはないです。

SIGMA MC-11をEFレンズに装着

SIGMA MC-11をEFレンズに装着

カメラ内レンズ補正機能が効かない

『SIGMA MC-11』では、SIGMAのレンズのレンズ補正データはMC11本体で持っているので、下に書かれた通り、SONYのミラーレスカメラでもレンズ補正ができます。 

マウントコンバーターMC-11本体に記録されたレンズごとのデータを、専用の制御プログラムを使用して動かすことで、AF駆動や絞り制御などの最適化を図りました。周辺光量、倍率色収差、歪曲収差などのカメラ側の補正機能にも対応しています。今後発売されるレンズについては、パソコン経由で最新のレンズデータに更新する事で対応が可能です。
※ホームより抜粋

ただし、キヤノンのレンズは、MC-11本体でレンズ補正データを持っていないので、できないのです。

ですが、これで困ることはなさそうです。
なぜなら、EFレンズは、レンズ補正前の一眼レフ用に作られたレンズで、各種収差を抑えるレベルが非常に高いからです。EOS1D mkⅡ、EOS5D mk4などの2016年以降発売の新しいカメラでないとカメラ内でレンズ補正されないため、レンズ補正を考慮せずにレンズ設計されているからです。

どうしても、レンズ補正をしたい時は、現像ソフトのLightroomや、Dxoなどがあれば可能です。

▼SIGMA MC-11

SIGMA MC-11は快適

使い勝手

使い勝手としては、
開封して、α7RⅢに装着するだけで、すぐに使えます。特に、カメラ側での設定を変更するなどは、必要ありません。

α7RⅢにMC-11を装着

α7RⅢにMC-11を装着

質感

質感はしっかりしていて、頑丈なので、扱う上で気をつかうことはありません。
レンズへの装着もスムーズです。

今のところ、『EF24-70mm F2.8L II USM』と『EF17-40mm F4L USM』で使っていますが、レンズの扱いとして、EOSRPと何ら変わりません

EFレンズにMC-11を装着して、そのまま使ったりしている

EFレンズにMC-11を装着して、そのまま使ったりしている

MC-11はおすすめ

EFレンズでも、オートフォーカスがストレスなく素早く合いますし、手振れ補正も純正レンズと変わらずに効いてくれる。

なにより、EFレンズというレンズ資産を生かせ、また、CANONのSONYのカメラで、同じレンズを使うことができ、懐にも優しいです。

EFレンズを持っていて、SONYのカメラで使いたい方。
SONYのカメラを持っていて、Eマウントにない、EFマウントのレンズを買って使いたい方。
私みたいに、CANONとSONYの両方のカメラを持っている方など、おすすめです。是非チェックしてみてください。

▼SIGMA MC-11