こんにちは むうさんです^^
今年になり雪山を始めました。今年の目標は、八ヶ岳にある天狗岳に登ることです。
雪山初級者向けと言われるの、北横岳、縞枯山、高見石、黒斑山と登り、アイゼンとピッケルの使い方を本やYouTubeを見て知識を得て、練習してきました。トータル5日間の雪山経験の後の天狗岳です。
私が読んだ、おすすめの雪山登山の本として、2冊あります。
雪山登山の技術はもちろんですが、雪山コースガイドとしても良いのが『雪山登山 野村仁著』、雪山登山の技術寄りなのが「ヤマケイ登山学校 雪山登山 天野和明著」です。どちらか一冊なら、雪山のコースが丁寧に説明してあり、技術についてもわかりやすく記述されている『雪山登山 野村仁著』が、断然おすすめです。私のように雪山講習を受けない場合は、本は読んだ方が良いかもしれません。
今回は、八ヶ岳にある東天狗岳・西天狗岳の雪山山行の紹介です。
2025年2月上旬の山行です。
▼雪山登山 野村仁著
天狗岳はどんな山?
天狗岳は、東天狗岳、西天狗岳と2つのピークを持つ、八ヶ岳の8つの頂の1つです。
西天狗岳が2646m、東天狗岳が2640mなので、標高の高いのは西天狗岳で、東と西でコースタイムで20分と少し離れています。
また、北八ヶ岳の南端にある山で、八ヶ岳連峰の中央に位置しています。
《標高》2646m(西天狗岳)、2640m(東天狗岳)
《ルート》
・初日:茅野駅→バス→渋の湯(標高1850m)→黒百合ヒュッテ(2393m)→中山峠(2409m)→天狗岳分岐(2574m)→東天狗岳(2640m)→中山峠→黒百合ヒュッテ(泊)
・2日目:黒百合ヒュッテ→中山峠→天狗岳分岐→東天狗岳→西天狗岳→東天狗岳→中山峠→黒百合ヒュッテ(泊)
・3日目:黒百合ヒュッテ→中山峠→東天狗岳方面→中山峠→渋の湯→バス→茅野駅
《コースタイム》 初日:4時間50分 2日目:3時間0分 3日目:2時間15分
《アクセス》JR中央線 茅野駅からバス
《見どころ》
・天狗岳からの八ヶ岳の主峰赤岳の景色
・蓼科山につづく雪景色
・東天狗岳と西天狗岳の尾根
天狗岳の名前の由来は、東天狗岳のピーク近くにある大きな岩を、天狗の鼻に見立てたことから名付けられたようです。
登っていくと、大きな天狗の鼻(天狗岩)で東天狗岳山頂が隠れているので、それがピークかと間違えてしまう、そんな大きな岩です。
天狗岩へのアクセスとコース
天狗岳へのアクセス
アクセスは、茅野駅からアルピコ交通のバスです。
この週は多少雪が降ったために、茅野駅周辺も薄っすらと雪が残っています。茅野駅で雪を見たのは、今シーズンでこの1度だけです。
茅野駅からは、「渋の湯」行のバスに乗ります。
このアルピコのバスは現金のみ、SUICAなど交通系ICカードは使えません。
そこで、乗車前にバスのチケットを購入します。茅野駅から渋の湯までは、乗車時間約50分です。
アクセス上の注意点としては、年始年末を除いて、土日祝日しかバスが運行されていないことです。平日に行こうとすると、タクシーを使うことになります。
そのため、雪山登山の拠点である黒百合ヒュッテの土曜日の予約はすぐに埋まってしまいます。
1ヶ月前の夜中の0時からネット予約を受付けるので、私は開始時刻ジャストに予約をしました。
翌日の朝見ると、予約は埋まっていたので、同じような人が大勢いるのだと思います。
その渋の湯から天狗岳登山の拠点となる黒百合ヒュッテまで、夏のコースタイムで2時間30分です。そこから天狗岳の登山口となる中山峠までが10分なので、黒百合ヒュッテで準備してスタートすることになります。
天狗岳のコース
西天狗岳まで登りたかったので、天候のリスクと考えて、1泊2日ではなく、2泊3日で行きました。
初日は、東天狗まで。2日目は、東天狗から進んで西天狗岳まで行ってピストンです。
上の地図で説明すると、左上にある渋の湯バス停から黒百合ヒュッテへ行き、更に中山峠を右に曲がって、天狗岳に向かうコースです。
黒百合ヒュッテから東天狗岳へのコースは、天狗の奥庭を通るコースと、中山峠から登るコースがあり、より初級者向きなのが、今回私が登った中山峠からのコースです。
天狗の奥庭のコースは広々としていて、天候によって視界が悪くなった時に、コースが分からなくなるリスクがあるようです。
実際、ほとんどの人が中山峠から登っていました。
天狗の奥庭と中山峠からのコースが合流するのが天狗岳分岐です。
ここまでは、体力さえあれば登れますが、ここからトラバースや岩が出てきて、多少難しくなるとの事前情報でした。実際は、雪が多くトーレスもしっかりしていて、登山道が狭い箇所など難しい所はなかったです。
ただ、トーレスが複数に分かれている場所があるので、迷う場合がありました。それでも、どれかを選んで進んでみて、難しそうなら戻って他のトーレスに進むと、簡単な道となる感じでした。ポイントは、むやみに進まないことだと思います。
天狗岳への準備
天狗岳に登るにあたり、気をつけたのが、荷物の重量です。
黒斑山の時も荷物が12kg強と重めで、ペースが上がりませんでしたし、疲れるとアイゼンワークが雑になります。
黒百合ヒュッテでは、荷物を置く所があり、宿泊するなら荷物を置いていけます。
そこで、天狗岳登山に持っていく荷物と、持っていかない物を、事前にはっきりさせて、袋にまとめておきました。
黒百合ヒュッテに置いていく物としては、例えば、交換レンズ、別の日の食料、ペットボトル、チェーンスパイクなどです。一方、ピッケル、ポール(軽量化のため1本のみ)、ゴーグル、お湯の入った保温水筒など、雪山必須のアイテムはもちろん、万が一のためのツェルト、携帯カイロ、非常食、ファーストエイドキット、ヘッドランプなどは持って行きました。
重量を軽くしながら、必要なものをピックアップして携帯
・安全装備:ヘルメット
・雪山装備(身につけた):ピッケル、12本爪アイゼン、サングラス、バラクラバ、ハードシェルジャケット、ハードシェルパンツ、ゲーター、ラックナーグラブ、イスカ オーバーグローブ
・雪山装備(ザック内):ポール(1本のみ)、ゴーグル、化繊のオーバージャケット(モンベル:フラットアイアンパーカ)
・万が一装備:ツェルト、携帯カイロ、非常食、ファーストエイドキット
悩んだのがヘルメット、YouTubeを見ていると、していない人の方が多そうだったからです。
ただ、することにして持って行ったのですが、正解でした。途中、誤ったトレースを進んでしまい頭を上げた時に、岩に頭をそれなりの衝撃でぶつけたので、ヘルメットしていて良かった!となりました。
実際、半数以上の登山者はヘルメットをしていました。
もう一つ準備したのが、下見。
1月に高見石に行った時に、天狗岳へ途中まで行って、登りの具合を見ておきました。急登のイメージがあったためです。確かにキツイ登りでは遅い人がいて若干渋滞気味でしたが、登れるなというのが感想でした。途中までの登山道もイメージでき、成果のある下見でした。
こんなように、雪山ということで、かなり慎重に準備をしました。
おすすめの雪山登山グッズ
雪山グローブ:ラックナーグラブとイスカ ウェザーテック オーバーグローブ
雪山を始めるにあたって、最も悩んだのがグローブです。
雪山に行く前からグローブ沼にどっぷり浸かってしまって、悩み、色々と買ってしまいましたが、行き着いたのが『ラックナーグラブ』と『イスカ ウェザーテック オーバーグローブ』の組合せです。
私が行くレベルの雪山なら、下の雪山に必要な機能を全て持っていて、雪山グローブはこれだ!という結論に至りました。
①風をシャットアウト:暴風の中でも歩けるように
②保温機能:凍傷にならない、手が寒くて動かなくならない
③手で作業ができる:アイゼン装着、カメラ操作など
④インナーグローブ単体で使える:オーバーグローブなしで使用可
⑤濡れたら交換できる:濡れたグローブは凍傷になるので使えない
上記以外も、『ラックナーグラブ』は、未脱脂で油分を多く含んでいるウールを使用していて濡れに強く、厚いので保温性も高いのです。
『イスカ ウェザーテック オーバーグローブ』は、防風性が高く、これをつけるだけで風がなくなり暖かくなります。
サイズ感ですが、ラックナーグラブがMなら、イスカ ウェザーテック オーバーグローブもMでちょうど良いサイズ感となります。
▼冬靴:SIRIO(シリオ)P.F.731レビュー記事
雪山のグローブに悩んでいるなら、この組合せで、マイナス18℃の風速15m/sまで全然問題なく(それ以上かもしれませんが経験なし)、使い勝手もよいおすすめの雪山グローブです。是非チェックしてみてください。
▼ラックナーグラブ
▼イスカ ウェザーテック オーバーグローブ ブラック
SWANSサングラス~日帰りも夏山も雪山にも
SWANSのサングラスをずっと使っています。
SWANSを使い続ける理由は、コスパが良く、紫外線カットの寿命が長いからです。
SWANSで製造しているサングラスは、どのレンズカラーであっても紫外線吸収材料を練り込んで製造しているため、色の濃さに関係なく有害な紫外線を99.9%以上カットしています。また通常のご使用方法でしたら、時間によって劣化することはございませんので、安心してお使いいただけます。
※山本光学(SWANS)ホームページより抜粋:https://swans.co.jp/faq/detail/6/
特に、『SWANS OUTLAND BAATARA OL-110 CSK』は、下の特徴があり、登山用として使いやすいのです。
①紫外線カット率=99.9%
②軽い:23.5g
③明るめの可視透過率:40%と日陰でも見やすく、ずっと装着していられる
④偏光(PL)性能:雪山で雪面が見やす
⑤風よけ(サイドフード):雪山での強風に対応
▼『SWANS OUTLAND BAATARA OL-110』レビュー記事
おすすめのサングラスです。是非チェックしてみてください。
▼『SWANS OUTLAND BAATARA OL-110 CSK』
amazonはOL-106ですが、楽天とYahooはOL-110
温度計:-50℃~測定できる『サーモマックス50』
夏の北アルプスの夜、外に出ると寒っ!何℃?とか、冬の登山で今日は何℃?とか、知りたくなり購入したのが、『エンペックス 温度計 サーモマックス50(FG-5152)』です。
表示板が大きいので、温度が見やすく、なにより-50℃から測定できます。
※日本の最測史上の最低気温=41.1℃
私が温度計にほしかった、”低温が測れる”、”見やすい”、”紐があって装着しやい”という条件を満たした優れものです。価格も千円台とお手頃なのも嬉しい!
●測定範囲:-50~50℃
●重量(実測):22g
●サイズ(実測):全体5.5cm径、表示画面3.7cm径
●紐の長さ(実測):50cm
●日本の国内工場で生産
▼エンペックス『サーモマックス50』レビュー記事
おすすめの登山用温度計です。是非チェックしてみてください。
▼エンペックス 温度計 サーモマックス50(FG-5152)
▼雪山登山 野村仁著