こんにちは むうさんです^^
今回は、自然観察に持っていったり、また自宅で楽しんでもいい、美味しい自然カフェをご紹介します。
クロモジという木をご存知でしょうか。クスノキ科の樹木です。
クスノキは神社やお寺でよく見かける、長生きの木で、御神木も多い樹木です。そして、環境庁が行った巨樹調査では、1位はもとより上位はほとんどクスノキでした。ですから、クスノキ自体は大きな樹木です。
ですが、クロモジは、クスノキとは大きさでは似ていなくて、低い高さの木です。
なんでお茶かというと、枝の切り口から甘~い香りがするからです。和のローズウッドといわれています。
クロモジについて
クロモジの名の由来は、樹皮の模様が黒い文字に見えたからということで、黒文字ですが、私にはどう見ても文字には見えません。
ですが、ふと昔の時代を浮かべると、紫式部が書いた源氏物語では、主にひらがなで書かれていて、文字はくずし字です、そんな時代ですと、文字に見えたのかもしれません。クロモジの樹皮を見ながら、平安の世に思いを馳せてしまいました。
今でも見かけるのは、和菓子の楊枝としてです。
クロモジは、雑木林に自生している樹木で、自分がよくみる木だと3メートルくらいの高さで、幹の低いところから枝が伸びているので、そんなに高くはならないと思います。以前紹介した「葉っぱで見わけ 五感で楽しむ 樹木図鑑」ですと2~5メートルと書かれています。
冬芽は可愛い感じで、丸い花芽を両手のように広げてウキウキしている感じに見えます。そして、早春に黄色い花を新葉をともなって咲きます。新緑の時期になると、葉を放射状に広げ、すべての葉っぱで太陽の光を受けようとしています。この時期のクロモジは、写真にある通り、薄い緑の葉がとても綺麗です。
樹皮の切り口を鼻に近づけると、爽やかで甘い香りがしてきます。葉からも少しは香りますが、枝の方が圧倒的に香りが強いです。この枝からの香りに驚くと思います。
クロモジ茶
ノンカフェインの身体に優しいお茶です。
今回は、「森の天然の香木で作った利賀のクロモジ茶セット」のティーバッグを飲んでみます。
煮出し用で、枝が入って鍋で煮出すものもあり、煮出した後にサーモスのような保温水筒に移して外へ持っていきます。今回は、自然観察の現地でお茶を入れて、その場で飲むことができるので、ティーバッグにしてみました。
ティーバッグの封を開けると、ふわっと、あま~い香りが広がってきます。この香りを嗅ぐだけでも、癒やされ、森の中に飛んで行ったかのような感じです。
この袋は、ジップロックのように封が閉まるようになっていますから、そんな香りも逃げずに、最後の一袋まで楽しめて安心です。
パックの後ろ側に、「お召し上がり方」の記載があります。
ティーバッグ:熱湯を注ぎます。6分おいてからティーパックを取り出してお召し上がりください。
では、さっそくはじめましょう。
ティーバッグを取り出してみると、裁断された細かい枝がお湯を注がれるのを待っているかのようです。持っていると香りが、そこら中に漂っていきます。
今回は色を分かりやすくするために、外で飲むカップではなく、自宅用のカップで中が白いものを使いました。
カップにお湯を注ぎ、6分たったらティーバッグを取り出します。色は、紅茶よりも薄く、少しブラウンがかっているでしょうか。
香りは、封を開けたときのそのままがお茶からも伝わってきます。甘さとともに、少しスパイシーな香りもしてきて、全体として爽やかな香りです。
口に入れてみると、香りを楽しむお茶なので、そこまで味は濃くありませんが、香りをそのまま飲み込んだかのようです。そして、後味はさっぱりしていて、優しく、体の中の悪いものがなくなって、きれいになっていくような感覚になります。
クロモジ茶のという自然を感じさせてくれる飲み物を、美しい自然の中で飲む贅沢をぜひ味わってみてください。
今回使用したお茶
「森の天然の香木で作った利賀のクロモジ茶セット」
製造元のページには、富山県南砺市利賀村の奥山で自生しているオオバクロモジの枝でつくったお茶となっています。秋は葉を落としてから、春は葉が開く前に採取したもののようです。
クロモジ茶が製造された富山県の南砺市(なんとし)は、岐阜県の白川郷とともにユネスコの世界遺産に登録された「五箇山(ごかやま)」がある市です。利賀村(とがむら)の村名は、加賀藩の初代藩主である前田利家に由来するとのことで、歴史を感じさせる、森の豊かな場所となっています。
入手方法
ふるさと納税で、ふるさとチョイスのページから入手しました。富山県 南砺市で探してみてください。現在は、ネットではこの方法以外では入手できないようです。
おすすめのクロモジ茶
他におすすめなのは、
「クロモジ茶 5.5g×10パック ティーパック」巣鴨のお茶屋さん山年園
です。
このお茶のお勧めポイントは、利賀村のクロモジ茶と同様に、枝からしかお茶をつくっていないことです。
他のものでは、葉を使ったりしていますが、葉はもともと香りが弱く、お茶には向きません。選ぶときは、枝だけを使ったクロモジ茶にした方が美味しいと思います。
森林セラピーのときに、友人がこの山年園のクロモジ茶をつくってくれました。友人は、ティーパックを電気ポットに入れてお湯を沸かす要領でつくっていました。淡いピンク色のお茶が香りもよく、ランチの食事ともよくあいました。
ぜひ、おためしください。