こんにちは むうさんです^^
雪山を始めるにあたって、最も悩んだのがグローブです。雪山に行く前からグローブ沼にどっぷり浸かってしまって、悩み、色々と買ってしまいました。
最初は、保温材が入った厚手のグローブを買ったり、フリースの手袋を買ったりしました。雪山で使ってみて、ウールで暖かく、防風性能のあるオーバーグローブで外気にさらさないという組み合わせが最強だと感じ、ついに決まりました。この時点で、樹林帯を越えた天狗岳の暴風の中も歩きましたが、この組み合わせで問題ありません。
このように、雪山に行って実際に使ってみて、これだ!という組み合わせ、それは、『ラックナーグラブ(マジックマウンテン)』と『イスカ ウェザーテック オーバーグローブ』です。
今回は、雪山のグローブについて、
『ラックナーグラブ(マジックマウンテン)』と『イスカ ウェザーテック オーバーグローブ』の実感レビューです。
▼ラックナーグラブ
▼イスカ ウェザーテック オーバーグローブ ブラック
雪山グローブに必要な機能
この機能が必要
この冬に雪山をはじめた超初心者ですが、相当調べて、私が行くレベルの雪山ならこれだ!という結論に至りました。
①風をシャットアウト:暴風の中でも歩けるように
②保温機能:凍傷にならない、手が寒くて動かなくならない
③手で作業ができる:アイゼン装着、カメラ操作など
④インナーグローブ単体で使える:オーバーグローブなしで使用可
⑤濡れたら交換できる:濡れたグローブは凍傷になるので使えない
この時点で、北横岳、縞枯山、茶臼山、高見石、東天狗岳、西天狗岳に行っています。この中で樹林帯を越えるのは、北横岳、東天狗岳、西天狗岳で、それなりの時間を樹林のない尾根で過ごすのは、東天狗岳と西天狗岳です。
今後行こうとしているのも、硫黄岳、唐松岳、西穂独標など、森林限界を越える雪山です。ただし、ピッケルのヘッドを手に持って、ピックを刺しながら登るような急登は登らないレベルです。そうなると雪を掴み続けることになるので、数段上の保温力が必要になると思います。
①風をシャットアウト
樹林帯を越えるか越えないかで、風の勢いが全く違うのを雪山を始めて知りました。10mを軽く越えるような暴風の中で歩いても、問題がないグローブが必要です。
最も重要な機能が「防風:風を手に感じさせないこと」です。
そのため、一番外側が重要で、『イスカ ウェザーテック オーバーグローブ』をしていると、風を感じることはありません。最強です!
上の写真にあるように、ウェザーテックは、耐水性が相当高い素材となっていて、防風性能も相当高いのだと想像できます。
②保温機能
実際のところ、風を防ぎ外気がグローブ内に入ってくるのを防ぐと、思いの外、手が寒くなることがありません。
マイナス10℃くらいなら、ラックナーグラブではなく、ワークマンの厚めのウールの手袋+『イスカ ウェザーテック オーバーグローブ』だったりします。こちらのほうが、中のウール手袋が薄いことで手での作業性が上がるためです。
ただし、動いている前提です。停滞したら手が寒くなります。また、この手袋だけにして作業すると、穴が空きやすいので、完全な消耗品です。
そして、あくまで雪山ハイク用です。
下の写真の通り、ウールの厚みが全然違います。
私は、森林限界を越えた時間が長くなる天狗岳や、急登で手で雪を触ることがあると想定される登山の場合は、『ラックナーグラブ(マジックマウンテン)』と『イスカ ウェザーテック オーバーグローブ』が必須です。雪山登山中にインナーグローブを交換することはできないからです。
③手で作業ができる
雪山では、グローブをしない手を外にだすのはご法度です。凍傷リスクがあり、一度冷えると温まりにくいからです。グローブをしたまま、アイゼンをしたり、チャックを開き締めしたりの作業ができることが重要です。
私も最初はできませんでしたが、今では、カメラの操作(シャッター、撮影モード切替、ISO/絞り/SSの切替え、設定変更(連射、露出)さえ、一通りできるようになりました。もちろん裸の手の方が早いですが、グローブをするとできない操作がないようにしています。
それというのも、『イスカ ウェザーテック オーバーグローブ』の表面の滑り止めが優秀なんだと思いますし、薄いので意外とできるという感じです。
『ラックナーグラブ(マジックマウンテン)』も厚い割に、動きを邪魔しないので、作業がしやすいのです。
④インナーグローブ単体で使える
樹林帯の中など、風が弱ければ、オーバーグローブは必要ない場合が多いです。その時に、インナーグローブはそれ単体で使えるのが大きいです。
保温材入のごっついグローブは、樹林帯では暑くなり、脱ぎたくなりますが、保温材が一体なのでグローブを脱ぐと素肌の手になってしまいます。
『ラックナーグラブ(マジックマウンテン)』と『イスカ ウェザーテック オーバーグローブ』の組み合わせのように、インナーグローブとオーバーグローブを分けるのが重要だと、実感しています。
また、『ラックナーグラブ(マジックマウンテン)』は、未脱脂のもので、油分を多く含んでいるウールを使用した手袋のため、濡れに強いのが特徴です。
⑤濡れたら交換できる
万が一インナーグローブが濡れても、当たり前ですが、予備を持っていれば交換して使えます。
ここでも、インナーグローブとオーバーグローブが分かれているのがメリットです。
▼ラックナーグラブ
▼イスカ ウェザーテック オーバーグローブ ブラック
2つのグローブの特徴
ラックナーグラブ
私がメリットと感じているのは、未脱脂のもので、油分を多く含んでいるウールを使用していることです。
インナーグローブでは雪を触らないようにしていますが、仮に雪を触ってしまっても、溶けて濡れるということがありません。雪も払えばなくなります。
厚手なので保温力もあり熱が外に伝わらないため、すぐに溶けたりしないですし、未脱脂のため溶けても濡れにくいのです。
暖かくて、濡れにくい『ラックナーグラブ(マジックマウンテン)』はおすすめです。是非チェックしてみてください。
▼ラックナーグラブ
イスカ ウェザーテック オーバーグローブ
樹林帯などで、オーバーグローブを外してインナーグローブを表に出しながら歩くことや、風があっても、ザックからものを出すなど、どうしてもオーバーグローブを外さないとできない作業をしないといけないケースがあります。
その時も、『イスカ ウェザーテック オーバーグローブ』はリーシュ(手に輪っかをはめておくもの)があるので、手にゴムの輪っかを通しておけば、風で飛んでいったりしません。雪山でグローブがなくなったら死活問題なので、必須の機能です。
また、グローブが長いので、腕の途中までカバーされ、風が全く入ってきません。さらに、手首の部分を締める事もでき、ウェザーテックの生地の性能+αで、防風性についてはかなり高い性能を持っているのです。
最後にサイズ感ですが、ラックナーグラブがMなら、イスカ ウェザーテック オーバーグローブもMでちょうど良いサイズ感となります。
『イスカ ウェザーテック オーバーグローブ』は、高い防風性能、薄手で作業をしやすく、表面加工も優秀など、雪山登山をする上で必要な高い性能をもった、おすすめのオーバーグローブです。是非チェックしてみてください。
▼イスカ ウェザーテック オーバーグローブ ブラック