夢うさんブログ ~自然が好き~

森林セラピーガイドで茶道家、写真撮影大好きな”むうさん”による、自然体感レビューブログです

【レビュー】自然観察指導員とは?~講習会を受けて、今は指導員として~

こんにちは むうさんです^^

私のプロフィールをご覧になって、自然観察指導員って何?と思われた方もいるかもせれませんので、今回は、自然観察指導員のことをお伝えします。

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自然観察指導員登録証

自然のことをもっと知りたい。
自然観察のやり方を知りたい。
さらには、自然観察が好きで、他の方にも伝えたい。
そんな人のための、資格のようなものとなります。
資格のようなものとは、登録制だからです。

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ヤマボウシ

日本自然保護協会

「自然観察からはじめる自然保護」を標榜している日本自然保護協会が主催する、自然観察指導員講習会を受講して登録すると、自然観察指導員になれます。

日本自然保護協会は、尾瀬に水力発電所を造るために尾瀬をダムにする計画があり、それに対して尾瀬を守るところからスタートしています。現在、30名ほどの事務局スタッフがいる協会のようです。

講習会は、全国各地で実施されていて、私は東京の高尾で受講しました。

自然観察指導員とは?

自然観察会を企画して、運営、実施する人。となります。
実際、週末となると、東京だけで複数、全国では多くの自然観察会が紹介されています。

自然観察指導員としての活動
全国で、主に都道府県ごとに連絡会を作って、集まりなどを通して、地域で自然観察会を開催したり、情報交換をしています。
まず、自然観察指導員になって、活動フィールドを探すのであれば、連絡会に所属するのがよいと思います。自然観察指導員講習会で各都道府県の連絡会の連絡先は教えていただけます。

自然観察指導員の資格を得るには

先ほど簡単に触れましたが、次に説明する「自然観察指導員講習会」を受講して登録すると、自然観察指導員の資格を得ることができます。

この講習会が人気で、すぐに定員で埋まってしまうので、日本自然保護協会のホームページをこまめに見に行って、講習会の開催日と場所をチェックすることをおすすめします。

自然観察指導員講習会

まずは、講習会の内容をお話しします。具体的にお話しすることで、自然観察指導員とは?ということを伝えていこうと思います。

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自然観察指導講習会

講習会の概要

講習会の期間と費用
一泊2日で、参加費が約2.5万円。さらに、自然観察指導員としての年会費が5千円かかります。講習会はそれぞれ費用が多少異なりますので、2.5万円は目安と思ってください。

講習会での座学
テキストで、自然の見方、自然観察、自然保護、生物多様性などとともに、自然観察会の企画から実施までを学びます。
全体の4分の1の時間が座学ですので、実習の方でがメインとなります。

自然保護の話もあり、
日本自然保護協会のミッションとして、
なくなりそうな自然を守るために、自然に目を向ける人をもっと増やしていきたい。という話しがあり、自然観察指導員の役割は大きいと考えているとのことでした。

実習
自然観察会の企画から実施までについて、3名の講師の方が、観察会を受講者に対して実施する事を通して、教えてくれます。

実習の最後に、
自然観察会を模擬して、何か一つ自然観察するアクティビティをを企画して、実施します。
実施する自然観察会の参加者は、講習会の他の受講者となります。

自然観察会の企画から実施

観察会を実施する中で大切にする事

講師の方が教えてくれた、次の言葉を、自然観察会や森林セラピーでガイドをする時に、私は大切にしています。

参加者の発見を大事にする
●参加者が観察する場を提供し、観察により気づくお手伝いをして、参加者の気づきを話してもらう。
参加者が主役ということをです。

自然観察指導員が、教えるのでなく、参加者の発見、気づきが生まれるお手伝いをする。ということです。

観察会の実地

私たち受講者で一緒に観察会を実施するグループは、7人でした。
いきなり、アクティビティを実施するのは難しいので、練習をお互いにしてアドバイスをもらい、本番に備えます。

同じグループの方で、特に印象に残っていればいるアクティビティをご紹介します。

《アクティビティ名:切り株のイス》
広場に、テーブルと、切り株の椅子がありました。
参加者は、一人一つの切り株のイスに座るように促されます。切り株の椅子は、何種類かの樹木で作られていました。

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切り株

そこで、リーダーから、同じ種類の木のイスを探すようにと言われて、お互いのイスの形や大きさを見たり、樹皮を観察したりしながら、参加者で相談して答えました。

次に、イスの上下(元々の木はどちらが上か?)を教えてくださいと言われます。
枝の付き方、例えば上に枝が伸びているかどうかや、年輪から元々の木がどちらを向いて生えていたかを考えて、答えます。

参加者の方がいろいろな意見だされ、そして、自然に切り株をしっかりと観察することになりました。自然への興味が促され、自然観察に至るアクティビティで、私のお気に入りです。

いきなり植物などの名前を出すと難しくなるので、想像しやすいアクティビティをご紹介しました。

シンプルなアクティビティなのですが、切り株の椅子をしっかりと見ることが、促されるので、切り株ではありますが、樹木を観察にはもってこいでした。
そして、参加者同士のコミュニケーションが必要なので、複数の参加者でワイワイガヤガヤ、けっこう盛り上がりました。

講師の方を含めた他の観察会は?
・アキニレの樹木の周りを巡る観察
・苔の色探し
・ドイツトウヒの木の根元のステージ
・ハハコグサの草 親子で参加していた受講生の方の観察会
・オオバコ 民間薬の野草のからめた観察会
・……。
などなど、様々な観察会を体験しました。

以上、自然観察指導員について、ご説明しました。ご興味があれば、講習会を受講してぜひ仲間になってください。

おすすめする本

ただ、私は、この講習だけだと分からないことが多いので、自然観察の仕方をもう少し知りたいなと感じました。
その後、色々と本を読んだ中でおすすめしたい本をご紹介します。
『自然観察のポイント 桜谷保之著』


1つのページの半分以上が写真で埋められています。文字で伝えるというよりも、写真を文字で補足するスタイルなので、考えるよりも見れば良いため、わかりやすいです。
観察ですから、まずは、写真ということが徹底されています。

中身はというと、
ご家庭でもできる身近な自然観察として、大根、さつまいもなどの観察の仕方から始まります。

桜の葉っぱの線(葉脈)の観察、どんぐりの背比べをして、どんなばらつきがあるかの調べ方と、まとめ方。

植物だけではなく、
野鳥、蝶などの昆虫、動物、日食など、自然観察について、網羅的に、そしてとても具体的に、教えてくれます
気になった方は、是非チェックしてみてください。


自然観察指導員になりたての方、これからなろうと思っている方、お子さまと自然観察したい方、自由研究ネタを探している方、などへおすすめの本です。

《自然観察 ブログ記事の紹介》
自然観察の初心者の方向けに、自然と触れ合うための詳しい手順を記事にしていますので、参考にしてみてください。

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