こんにちは むうさんです^^
春になり、芽吹きの遅かったケヤキも、ついに目を覚ましました。葉っぱが出てくる瞬間の不思議な造形が、とても綺麗なので、真剣に撮影してしまいました。
ケヤキは、枝が横に広がっているせいか、頂点だけが葉っぱが開くのではなく、枝のいたるところで葉っぱを開いています。
今回は、ケヤキの3年目の芽吹きをご紹介します。
ケヤキとは?
ケヤキの樹形
下の写真のように、竹ぼうきを逆さにしたような樹形をしているので、葉が落ちる冬になると遠くからでもケヤキだとわかる樹木です。
▼ケヤキの樹形は逆さ竹ぼうき
ケヤキの葉については、等々力渓谷を散策した時にムクノキの葉と比較した観察記事を書いています。詳しくはそちらをご覧ください。
ケヤキの種
種はどのような感じなのでしょうか?
樹木は、種の時だけ動くことができます。
例えば、どんぐりなら小動物が口にいれて移動して備蓄のために埋めたものが残って発芽したり、転がって行って遠くへ移動したり、と樹木の一生のうちに動くことのできるチャンスはここだけです。
ですので、樹木は自分の下だけではなく、勢力を拡大するために遠くへ種子を移動させる手段を持っているものが多いです。
ケヤキも特殊な手段を持っています。
種は普通に樹木の下にも落としますが、一部は枝の先端の葉のついた細い枝を自ら切り離して葉っぱに風が当たることで飛んでいくようにしているのです。
▼小枝について飛んできたケヤキの種
▼写真の中央部の左上と右下のこげ茶の丸いのが種
ケヤキの種は枝について落ちて、風に乗って飛んでいくことでいくことで、親元から離れた場所で発芽し、生長していくのです。
ケヤキ 3年目の芽吹き
ケヤキ《1》3/21
ようやく、緑色のものが見えてきました。トウカエデなどと比べると2週間程度遅いです。
小さな芽は、冬芽の皮を少し被った状態です。
ケヤキ《2》3/31
羽を広げたような樹形が、大きなケヤキとは違っていて面白いです。
光の当たり方も面白かったので、露出を落として撮影しました。
たくさん葉っぱが出てくれるので、ケヤキはいいですね。
ケヤキ《2》
やっと葉っぱが開き始めた、その開き始めを撮影したのが次のケヤキたちです。
まだまだ小さな葉っぱを撮影してみると、とても綺麗でした!
樹木について知りたい方へ おすすめの本
《1》樹木観察して名前をわかりたい
『樹木図鑑 林将之監修』
葉っぱの形で、372種の樹木がわかる樹木図鑑です。
携帯できるサイズで、見て、読んで楽しい本で、おすすめです。チェックしてみてください。
▼【樹木図鑑(林将之監修)五感で楽しめるおすすめの図鑑】ブックレビュー
《2》樹木の生き方を知りたい
『イタヤカエデはなぜ自ら幹を枯らすのか 樹木の個性と生き残り戦略 渡辺一夫著』
樹木は動けないため、生きるためにいろいろな戦略を持っています。
ケヤキを含めた36種類の樹木の個性と生き残り戦略を教えてくれる貴重な本です。
とても面白いので、是非、チェックしてみてください。
▼『イタヤカエデはなぜ自ら幹を枯らすのか 樹木の個性と生き残り戦略 渡辺一夫著』ショートブックレビュー
《3》樹木ってどうなっているか知りたい
『樹木博士入門 小幡和男他著』
樹木について、観察をしているかのように、豊富な写真でそのすべてを教えてくれる、”事典+図鑑”です。
写真は企画しながら撮っているので、見たことのない写真がたくさん載っていて、眺めているだけでも樹木のことがわかってきます。
超おすすめの本です。チェックしてみてください。
▼『樹木博士入門』ブックレビュー