夢うさんブログ ~自然が好き~

森林セラピーガイドで茶道家、写真撮影大好きな”むうさん”による、自然体感レビューブログです

【一脚で楽々】ベルボン ULTRA STICK R63Q(L63M)実感レビュー~自然撮影に便利!~

こんにちは むうさんです^^

今回は、自然撮影で花を撮影する時に役に立つ、一脚のススメと題して、
一脚の『ベルボン ULTRA STICK R63Q』を、L63Mをまじえながらご紹介します。

f:id:muu8san:20210503184236j:plain

ベルボン ULTRA STICK R63Q

↓一脚を使う目的やどんな時に使うのかについても記事にしています。
www.muu0san.com


購入する前に私がピックアップしたおすすめの一脚はこの2つです。

▼ULTRA STICK L63M(脚の太さ24mm、6段) 

▼ULTRA STICK R63Q(脚の太さ30mm、6段)

撮影で困っていたこと

梅や桜の撮影で花が自分の目の高さより上にあり、マクロレンズで寄って花を大きく撮りたい時などに、撮影をもっと楽にしたいと思ってきました。

具体的には、マクロレンズの『シグマ 105mm F2.8 DG DN MACRO』をSONY α7に装着(重量で1.2kg)して撮影をしていると、上へレンズを向けて撮影していると、重さが腕や肩にくるのです。

そして、特に被写体が上にある時に構図を決めて、フォーカスをあわせている時に重量があると腕が動いてしまい、ずれてしまいます。

そんな困っていたことを解決するための、私の一脚の選び方をご紹介します。
普段は使わないけど、いざという時のためにカバンに入れておこうということではなく、しっかりと使うための一脚の選び方です。

一脚に必要な仕様と機能

私が一脚を選ぶ上で必要だと考えていた仕様と機能は以下の通りです。

・カメラを載せたときに、しなったりせずにしっかりとしている。
マクロレンズのフォーカス位置はシビアですから、しなったりされるとすぐにフォーカス位置がずれてしまいます。

安い一脚のレビューなどをみると、しなって曲がってしまうので使えないなどのコメントが寄せられたりしていました。例えば一脚のパイプ径が21mmでは、推奨積載重量が1kgであり、軽めのAPS-C機かコンデジ用のような仕様です。
→パイプ径は太い方がよい

・カメラを載せた時に自分の目線より上にファインダーがくること
上を向いて撮影し続けるのが辛い、上にカメラを持ち上げ続けるのが大変。ということですから、一脚を伸ばしたときに、ファインダーが自分の目線より上になるくらいの高さがないと意味がありません。

私の身長が172cmで、上を向いた時は目の高さが高くなりますから、それを考慮すると目の位置が160cmくらいです。
カメラのファインダーの高さがカメラ本体の下から8cmとすると、全高が152cmでよい計算になります。
ただし、一脚は安定させるために斜めにして使うので、全高が160cmはほしいと思いました。
→全高が160cm以上

f:id:muu8san:20210503183856j:plain

全高164cm(ULTRA STICK R63Q)

自由雲台であること
自由雲台とはカメラを固定している部分がボール状(ボールヘッド)になっていて、どの方向にも回したり倒したりできます。
安い一脚だと、ネジ式でカメラを固定することはできますが、固定部分が動かないので、角度を変えたい時には一脚そのものを動かす必要がでてきます。ある場所で固定して使い、構図も決まっている場合には安い一脚の固定式でもいいですが、撮影対象がいろいろとある場合には向いていません。
→自由雲台

クイックシューで取り外しが楽であること
一脚への装着や取り外しがすぐに、かつ楽にできると便利です。いったん一脚につけると、外しにくかったりすると、装着を躊躇してしまい、結果的に使わなくなりそうです。そもそもネジ式でカメラを一脚に固定して使うのは、限定された環境のような気がします。つけたり外したりするのにネジを回すなんて面倒なことをするくらいなら、手持ちで疲れても頑張ろうと思いそうです。
→クイックシュー方式

長さ調整がすぐできること
三脚ではなく、一脚を選ぶ理由は、一脚の方が機動性が高いことです。一脚の長さ調整がすぐにできることは必須だと思いました。

・持ち運びできる程度の長さに収納できること
自分のザックをサイズを考えると、42cm以下でないと入りません。ただ、駄目なら多少ザックからでてしまっても仕方ないと考えていました。
→収納長が42cm以下

ベルボンの一脚 ULTRA STICK R63Qを選んだ理由

この仕様で一脚を探してみると、ベルボンの『ULTRA STICK L63M』、『ULTRA STICK R63Q』が見つかりました。
2つの一脚の仕様を表で比較してみます。

f:id:muu8san:20210503113433j:plain

ULTRA STICK L63M と R63Q の比較表

収納時の長さも40cm以下なのですべての項目を満たしています。
実際に探してみると、全高が160cm以上あるものが少なく、さらに自由雲台がついているとなるとぐっと絞られてしまい、実質的に選択肢はこの2つだけでした。

自由雲台をすでに三脚などで持っていて、それを流用するのであれば、選択肢はもっと多いのですが、自由雲台を別に買おうとすると、それだけで最低1万円はしそうなので断念しました。

L63Mでも強度に問題がなさそうでしたが、今回はガッチリしていて、腕を上げた時に少しでもぐらつくと不安になりそうなので、なんの不安もないものがいいと考えて、ULTRA STICK R63Qを選びました。

255gの重量差は、他の機材をたくさん持っているわけでもないので、ザックにはいるサイズであれば問題がないと考えました。
もしですが、サイズがザックから大幅にはみ出すようでしたら、L63Mを選んだかもしれません。調べた限りでは、L63Mは普通に撮影している時に、しなったりなどの不安定なことがなさそうだったですし、その他の項目は価格を含めて全てL63Mが良かったからです。
メーカーや素材にもよりそうですが、調べた限りでは24mm径以上にした方がよさそうです。

▼ULTRA STICK L63M(脚の太さ24mm、6段) 

▼ULTRA STICK R63Q(脚の太さ30mm、6段)

ベルボンの一脚 ULTRA STICK R63Qレビュー

選ぶまでの経緯をご説明しました。ここからは実際に使ってみての実感をご紹介します。

▼ULTRA STICK R63Q
f:id:muu8san:20210503120336j:plain

ベルボンR63Qの自由雲台

自由雲台のボールヘッドの可動範囲を従来より広げたようです。

▼自由雲台
f:id:muu8san:20210503122740j:plain

上の写真の真ん中にボール状の物がありますが、そこが回ります。また、写真のその上にあるレバーでボールヘッドの動きをとめます。

▼手前に雲台を倒す
f:id:muu8san:20210503122913j:plain

雲台を手前に折るように動かしてみました。真横まで動きます。

▼横に倒す
f:id:muu8san:20210503123407j:plain

雲台をボール台に対して回してから、横に倒してみました。ボールヘッドはボール台に対して360°回りますので、倒す方向は自由自在です。
実際に使ってみると可動範囲やホールド具合で困ることは全くありませんでした。適度に緩めて動きやすくすることもできて、とても良くできていると思います。

▼水準器
f:id:muu8san:20210503123902j:plain

2Wayの水準器がついています。私はそんなに使いませんが、風景や建築物などを撮影するときには便利だと思います。

雲台へ取り付けるクイックシュー

▼ 雲台とシュープレート
f:id:muu8san:20210503124539j:plain

手前のシュープレートは、軽量金属マグネシウム製の薄型となっていて、しっかりとして安定し、また軽量ですので、常時カメラにつけていても気になりませんでした。

▼カメラに取付ける前のカメラの底面のネジ穴
f:id:muu8san:20210503124903j:plain

▼シュープレートを取り付ける
f:id:muu8san:20210503124936j:plain

カメラのネジ穴にネジを入れて、写真の金具でネジを回せばシュープレートを装着できます。

▼雲台にカメラを装着
f:id:muu8san:20210503125023j:plain

カメラへはクイックシューを雲台にはめ込んで、レバーで止めればしっかりと固定されます。

▼クイックシューをレバーで固定した様子(カメラはない状態)
f:id:muu8san:20210503125614j:plain

クイックシューを雲台の溝にはめ込みながら写真で右方向にスライドさせて挿入します。それから、写真の左側のレバーでしっかりと固定できます。
ですから、カメラもクイック、素早く一脚に取り付けられますし、取り外しもすぐできて、とっても便利です。
クイックシューでなくて、いちいちネジを回してカメラをつけないといけないなら、面倒になって一脚を使わないように思います。

ベルボンのウルトラロック機構

脚を伸縮させて固定するウルトラロック機構は秀逸でした。
回転させてロックを解除して、固定する時は逆に回すのですが、一番先をもって回すと一気に6段のすべての脚が同時に固定されます。

ベルボンのホームページから引用すると
脚先端を握ってひねるだけで、全段を一気に固定・解除することができ、驚くほどスピーディなセッティングが可能な、ダイレクトコンタクトパイプならではの脚ロック方法。」
「特殊な断面形状をした上下の脚パイプをひねることで、パイプ同士が接して強く固定されるベルボン独自の脚パイプ。」
ということです。使ってみると、すぐに伸ばしたり、縮めたりできて、ホントとっても便利でした^^

▼縮めた状態
f:id:muu8san:20210503130545j:plain

▼先端を回して、6段すべてを少しずつ出した状態
f:id:muu8san:20210503130618j:plain

▼2段を伸ばしきった状態
f:id:muu8san:20210503130708j:plain

謳い文句どおりで、伸ばしたり縮めたり、ウルトラロックに慣れると、とても素早く操作できて使いやすいです。

一脚を使った実感のまとめ

使った実感!

① 撮影が楽になって楽しい
機動性が高い
手ブレを軽減
④ カメラ重量の負担がへる
⑤ カメラを支える必要がなく、構図とフォーカスに集中できる
⑥ カメラを一脚につけたままでの撮影がやりやすい。

三脚だと3本の脚それぞれを伸ばして、セットしてと結構な手間がかかります。
一方で、一脚は機動性が高い機材です。

実際に使っている時は、一脚にカメラをつけっぱなしにして、カメラと一脚の根元を持ちながら移動して、撮影しています。
自由雲台ですからカメラはどの方向にもすぐに動かして固定できますし、一脚の長さもウルトラロックに慣れるとすぐに変えられるようになります。
一脚をつけていると、撮影が楽になるので、撮っていて楽しくなります。

一脚向きの用途であれば、手ブレを軽減できて、カメラの重量の腕への負担もかなり軽減され、撮影しやすくなります。
なにより、被写体に集中して、構図とフォーカスを決めることができて失敗写真が減り、より満足のできる写真が撮れることが、一脚を使う一番の理由です。

私が一脚を探した中で、一脚大手のベルボンの『ULTRA STICK L63M』『ULTRA STICK R63Q』はおすすめできる一脚です。レビューではR63Qをご紹介しましたが、パイプ径を除けばスペックとしては上記の比較表の通り同様のものになります。
一脚をお探しの方は、是非、チャックしてみてください。

▼ULTRA STICK L63M(脚の太さ24mm、6段) 

▼ULTRA STICK R63Q(脚の太さ30mm、6段)