こんにちは むうさんです^^
書店に置いてあったのを、何気なく手に取ってめくったら、素敵な写真が沢山あり、惹き込まれていきました。
植物の生きている姿、自然の生の営みが発するなにげない美しさ。そんな写真を撮りたいと思い、写真集を手にとって見ています。
そんな中でも、最近私が心を動かされた写真集が、Iskaさんの『夏は幻』です。
単なる風景写真や、自然を撮影しているのではなく、そこに人がいて、人を感じさせるもの、消火栓や電線などが写っています。
自然と人とがとけ合っている中に、『夏』を感じさせ、夏が去っていくときの感傷的な気持ち、ふと自分の記憶とクロスして心に何かが響く写真集です。
是非、手にとってみてください。
夏は幻~どのような写真集?
表紙の写真の通り、空、そして緑と、自然がいっぱいの写真の中に、人の生活、人の営みが感じられる物が入った写真たち。
そして写真の数もとても多く、見応えもあり、自分が好きな写真がきっと見つかると思います。
そして、自分の今まで生きてきた記憶に写真が触れて、そこに写っていない何かを思い起こしてしまう。そんな写真集です。
ここからは、Iskaさんの作風を真似ようと頑張って写真を撮ってきました。
タイトルは夏は幻ですが、
第一章が、夏は幻、第二章は秋は彩、三章は冬は輝、四章は春は水、と四季の写真が詰まっています。
その中でもタイトル通り、夏の写真が一番多く、夏の強い日差し、力強い雲のある空、青い海の輝き。その夏の雰囲気にそのまま包まれていくIskaさんの写真です。
いわゆる、風景写真のように、パンフォーカスで全体にピントが合っている写真ではなく、絶妙な位置にピントが合っていて、背景は見る人に想像させるようにボケている写真です。
手前の樹木に竹ぼうきが立てかけてあり、参道を辿ると遠くに四手がかかった鳥居がボケて見えている。
そこまでの道と、鳥居の向こう側を思わず想像してしまう。そんな写真。
カーブを描くガードレールに女性が肩から下だけ写り、女性の足元に光の溜まりが野草に注がれ、そこにピッタリとピントが合っていてその前後は綺麗にボケている。写真を見ていると、その足元に惹き込まれていく。
そして、写真を撮られているIskaさんのパートナーの女性が写っているのが、半分位あり、それが夏の楽しさ、懐かさ、終わっていく寂しさを感じされてくれます。
日傘の女性を撮ろうとして、カメラの色設定をいじっていたら逃してしましました。仕方なく人がいない情景を撮りました。
夏は幻~Iska~好きなところ
この写真集で、とてもいいなぁと感じたのが色。
ただ青い写真が多いとか、フィルムライクな写真が多といとか、
また、表紙から想像すると、彩度(色の濃さ)が高い写真が多いとか、いうことはなく。
様々な色の写真が載っています。
緑色の彩度が抑えられて、花の赤が際立つ写真。
光が一杯の淡い黄色く輝く草原の中で、Iskaさんのパートナーが佇む写真。
空の青さ、青の濃さがしっかりと出ていて、雲の白さ、雲のモクモクした立体感が際立つ写真。
彩度が抑えられ、少し切なさを感じる写真。
Iskaさんが一つひとつの写真に込めた想いを、色でも丁寧に表現されています。
何度も見返してしまう。
そして、見返す度に、新たな発見とともに、心が動く。そんな写真集です。
Iskaさんの写真が見せられないのが、とても残念。私の写真を載せても、まったくの力不足はもちろん、かえって悪い印象を与えないか不安ですが、私も一生懸命に撮影したので見てください。
言葉で表現してもどこまで届くのか?
ですが、さらに続けると、
都市の中の自然をうまく表現されているなぁと思います。
気に入った写真集は、写真撮影の糧になります。
夏は幻~Iskaさんとは?
最後に、Iskaさんが写真集をまとめられる上で、本名を明かされ、何でIskaなのかも語ってくれています。
そこの中で、写真集に写っている女性が妻ですと紹介しています。
使っているカメラを教えてくれていて、SONYのα7Rとのことです。
何か親近感を、覚えました。
私は初代α7を使っていますが、この2機種は世界初のフルサイズミラーレス一眼カメラとして同時に発売されたカメラです。
Iskaさんの使われているα7Rも、今ではα7RⅣと、4代目になっているのに未だに初代を使っている。
写真はカメラではなく、写真は撮る人だとあらためて感じました。
ただ、眺めているだけでも楽しめますし、
じっくりと見ながら想像したり、記憶に触れて、片隅に置いておいた切ないものを思い起こしたり。
手元に置いておいて、ふとした時に手に取りたくなり、いつの間にか時間が過ぎている。そんな写真集です。
是非、手に取ってみてください。