こんにちは むうさんです^^
カメラでの撮影をしはじめると、もっと撮り方を知りたい、カメラのことを知りたい、となってきました。
そんな私が、知りたい!の私にぴったりだった写真撮影の本をご紹介します。
『写真のことが全部わかる本 中原一雄著』です。
という熱意が表現された本になっているのが、一番の特徴
てすから、写真の撮り方を一冊で全部知りたいという方にも、おすすめです。
『写真のことが全部わかる本』の構成と狙い
この本の構成
初心者限定の本というよりも、その次のステップ、その上を目指す人にも向いている本です。
初級編→中級編→上級編とステップアップしていきます。
中級編:16項目
上級編:13項目
となっています。
初級編が4項目だけで、すぐに中級編に入りますが、本当の初心者の方もこの一冊で撮り方を学ぶ!と考えるならOK。
ただ、初心者向きに丁寧に教えてほしいと思っている方には、少し難しいと思います。
熱意ある紙面とステップアップする構成、中級編と上級編を手厚くしていることから、本のタイトル通り「写真のことが全部わかる」を狙いとしていると感じました。
そこが、amazonでのレビュー評価が高い理由かもしれません。
詳しく書かれた中身に好感!
初級編の前にあるのが「カメラ選びの超基本」。
これが、内容は意外と簡単ではないのですが、逆に筆者が真面目な方なんだと思いました。筆者の考える最低ラインは、手を抜かずに伝えようということなのでしょう。
どう選べばいいと筆者は言っているでしょうか?
・一眼レフとミラーレスの違い
・センサーサイズの違い フルサイズ、APS-C、マイクロフォーサーズ
・カメラのスペック
をそれぞれ説明してくれていて、カメラについて基本的な知識を身につけてくださいと説明しています。
そしてスペックでは、
”大きさと重さ”、”有効画素数”、”背面モニターの動作”、”ファインダーの有無と種類”
の4つに絞って説明されています。
カメラのスペックで、一番に大きさと重さがくるのは、好感が持てます。重くて、大きなカメラは仕事でない限り使いたくなくなりますから。
『写真のことが全部わかる本』の中身
初級編
初級編では、以下の構成になっています。
②構図
③レンズワーク
④ポジション・アングル
と、それぞれ見開きの2ページに、たくさんの写真、10個程度の写真を載せて、2〜4ページ使って説明されています。
それぞれ、STUDY(学習)パートと、PRACTICE(実践)パートがあります。
内容に関しては、初級編といいながら、構図では3分割構図に慣れてきたら、思い切った4分割構図で撮ってみよう。と、上のレベルへのお誘いがあります。
もっと上を目指して、写真を楽しもう!
という筆者の熱い想いが伝わってきます。
このように、みんな写真を知って上手くなろうと熱意の塊のような本ですから、初心者の方もトライの仕方、どの方向にトライすればいいかがわかります。
中級者以上の方も、新たな発見があると思います。
たくさんの写真を見るのは、写真撮影を学ぶ基本ですし、自分が撮るときのイメージの幅を広げてくれます。
そして、
写真が多いので、理解が進みますし、筆者の中原一雄さんがイラストで登場して、説明を補完してくれるのでさらに分かりやすさが増します。
中級編
中級編では、
写真の基本の“露出”の説明から始まります。露出モード、プログラムAE、露出補正と、16個の項目は、この3つの項目から始まります。絞りとシャッター速度の関係を、蛇口から出るコップと水にたとえて、分かりやすくする工夫もされています。
光の取り込み方を決めるということで、カメラのモードについて"プログラムAE"、"絞り優先AE"、"シャッター優先AE"、"マニュアル露出"とF値とシャッター速度の自由度との関係をしっかりと示しています。
そして、露出を決める第3の要素のISO感度についても1ページびっしりと書かれています。
その先には、露出の単位のEVの説明。カメラの主な3つの測光モード、評価測光、中央重点測光、スポット測光の説明。
と、カメラという道具をきちんと知ろう、教えたいと、手を抜かずに説明されています。
私が前に講習を受けたプロカメラマンの方は、写真がうまく撮れないときに、
カメラが悪いのか?
自分の撮り方が悪いのか?
最初はわからないことが多いと言っていました。
写真の撮り方のほうが難しいので、最初の頃は、どちらかというと簡単なカメラについてしっかりと知ることが大切と言っていました。
ここまで、色々と書かれていている本には、今まで出会っていないです、筆者がここは説明した方がいいだろうという所は、書かれていても、全部書こう!という意気込みが感じられる本は、これだけでした。
その後も、
と、中身が充実しています。
色温度もきっちりと詳しく
例えば色温度であれば、
STUDYでは、"光の種類によって色味も異なる"、"ホワイトバランスが光の色を補正してくれる"、"ホワイトバランスを使えば色の再現も強調も可能"と学習して、PRACTICEでも3つのことを実践します。
その中に、色の変え方が書かれていて、色温度では2500度から6000度まで500度刻みの写真で変化がわかります。本の中では小さいながら、下のような写真が(ここでは500度より粗い刻みですが……。)きちんと載っているのです。
こんな感じですが、ホワイトバランスのモードについてだけなら、他の本でもよく書かれていますが、色温度を写真付きてで書かれているものは、あまりありません。
ここでも”全部わかる”です。
上級編
上級編になると、
マクロレンズ、魚眼レンズ、三脚、レンズフィルター、NDフィルター、PLフィルター、ストロボ、多重撮影、スナップ撮影、風景写真、夜景撮影、動体撮影、RAW現像
と、私は見上げてしまうような内容です。
PLフィルターの選び方
自分の中で参考になったのはPLフィルターの項目です。以前Youtubeを見ていたら、PLフィルターについて、C-PLフィルターが必要なのは一眼レフカメラで、ミラーレスカメラは普通のPLフィルターで良いと、仕組みから説明されていました。
ただ、ミラーレスユーザーでも多くの人がC-PLフィルターを使っているのが、とても不思議でした。
この本では、"AFや測光に影響が出るため一眼レフは必ず「C-PL」フィルターを使います。コーティングなども優れているためミラーレス機でも「C-PL」を使う野が無難です。"
と書かれていて、納得しました。
「C-PL」の方が高価なので、悩んでいたのですが、それはPLかC-PLの差もあるのですが、コーティングの差もあるということ。そして、「C-PL」にしておこうと思いました。
『写真のことが全部わかる本』は情報量が多いので、何度も何度も読み返すことで、理解が深まりますし、この本一冊で
写真の撮り方についてしゃぶり尽くすように理解することもできそうです。
初心者の方も、少しずつ学びながら、どんどんと成長していけます。
何度も何度も、読み返しながら使う本です。
中原一雄
と、熱意ある筆者の本です。
カメラと写真のことをステップ・バイ・ステップでしっかりと学んでいきたい方には、最適でピッタリの本です。是非、チェックしてみてください。