こんにちは むうさんです^^
カメラを買って写真撮影を始めたときは、撮って出しのJpegで満足していましたし、現像というものがあると知りつつ、やらないだろうなと思っていました。
ところが、夜景撮影を始めると、どうもJpegではうまくいきません。Jpegだと自分のイメージと合わないのです。そこで始めたのが、RAW現像。
今回は、RAW現像の基本の”き”から、風景、ポートレートからスナップ写真まで、RAW現像について読みながら理解できる『RAW現像読本 澤村徹著』をご紹介します。
RAW現像読本 澤村徹著の特徴
この本の特徴は、下の通りです。
① パソコン版だけでなく、モバイル版の操作にも触れている。
② いきなり本格的な現像ではなく、
基本補正についてもChapter2で丁寧に説明している。
③ ポートレート/風景/夜景/花/物撮り/スナップ写真
と幅広いジャンルの写真の現像方法が紹介されている。
④ Lightroomの様々なツールが理解でき、使えるようになる。
特に部分補正について詳しく書かれている。
⑤ 現像について知っておいた方が良いことがしっかりと書かれている。
RAW現像は、始めてみると際限がないですが、基本補正から少し上のツール群である、HSL補正、明暗別色補正、部分補正のブラシ、段階フィルター、ノイズ除去などについても、一通り使うシーンが書かれています。
また、ポートレートでの顔の影の消し方/肌の色の補正、パステル調への補正、金属光沢の表現など、様々なシーンでの現像方法が書かれていて、読んでみると現像のコツの塊のような本です。
RAW現像をはじめよう
RAW現像のメリット
『RAW現像読本 澤村徹著』では、最初にRAW現像のメリットが書かれています。
私は以前は、RAWファイルではなく、Jpegファイルを編集すれば良さそうだと思っていましたが、知ってみると、RAW現像ならではのメリットがあります。
撮影時にRAW+JPEGの設定にしてみるとわかりますが、Jpegファイルは3MB程度しかなくても、RAWデータは20MBなどとファイルサイズが大きくなっています。
RAWデータはイメージセンサーが受光した情報をほぼそのまま書き出しているので、圧縮してしまっているJpegファイルより情報が多く、ファイルサイズが大きいのです。
その分、編集しようとすると、RAWファイルは情報が多い分、様々なことができます。
そんなRAWファイルの現像について、この本に書かれているメリットは、
① RAW現像は非破壊編集(元データはそのまま)
② 何度でもやり直せる
③1枚の画像から複数の仕上げ写真が作れる
ようは、1回編集してイマイチと思えば、元データはそのままなので、再度やり直せますし、編集の仕方を変えた複数の仕上げで写真を現像できるとしています。
この後、この本では、LightroomでRAW現像の操作を説明していくので、最初にLightroomについて、基本的な事柄が説明されています。
画像編集の流れ
Lightroomのインターフェースから、ファイル読み込み、編集、書き出し/保存までが数ページに渡って書かれています。
① 基本は露光量とホワイトバランス
② 色調は輝度関連の後に整える
③ シャープとノイズは仕上げの作業
この次から、RAW現像について、本格的に説明されています。
写真編集の基礎体力作りと部分補正
RAW現像の基本補正
RAW現像について、基本的な補正についての説明です。
一つの項目で見開きの2ページで、補正する写真と、その操作方法、補正する考え方、補正する手順などが書かれています。
また、
筆者がどのようなイメージで写真を現像するのかがわかることも大きく、このChpater2を読むだけでも、現像のレベルが上がった感じが、私はしてきました。
Lightroomでの部分補正
筆者は部分補正について、Chapter3をまるまる使っています。
実際に、RAW現像をすると、写真の特定の部分だけ補正したいことは多いので、実用度が高いと思います。
写真タイプ別補正テクニック
この本のメインは、このChpater4です。
例えばポートレート写真を例にあげると、
・ポートレート写真で、女性の肌をきれいに仕上げる。
・その逆に、肌に影を残して陰影の強いポートレート写真にする。
・部分補正をして、テクスチャで肌を滑らかに。
・男性なら低彩度で仕上げるのもある。
と、内容は、
Youtubeで流行っている、杓子定規で、どのYoutuberでも言うようなことではありません。
写真家が経験から書かれているので、深みがあると感じます。
そんなChapter4の内容は、
というように、様々なジャンルでの補正テクニックを教えてくれます。
さらにステップアップ
モノクロ写真で、色以外の補正を深掘り
私は、モノクロ写真を撮らないのですが、Chapter5に書かれているのは、色情報以外の補正についてですので、例えば粒状感の追加など、カラー写真にも応用できる内容になっています。
オールドレンズ向けの補正テクニック
オールドレンズならではの特徴に対しての補正テクニック集です。
カラーマネジメント
カラーマネジメントモニターと印刷についても書かれています。
作品として印刷したい場合は非常に参考になると思います。
RAW現像読本 澤村徹 まとめ
RAW現像を始めてみると、
写真撮影と同じで夢中になってしまいます。
上の写真の通り、読んではもう一度見たいページに付箋を貼って、次の現像でテクニックを参考にしようと考えています。
RAW現像を基本から知りたい方、もう一段ステップアップしたい方におすすめです。是非チェックしてみてください。