こんにちは むうさんです^^
写真撮影でフレーミングする時に、構図はどうでとかを、ファインダーや液晶画面出見ながら、私は感覚的に決めています。
私の感覚とかって、センスがあればいいですが、センスのないわたしの感覚は当てになりません。
写真のセンスも、絵のセンスもないので、なんとなく、3分割構図を意識しているだけの適当な構図になっています。
しっかりと構図の考え方を知りたいと思って、写真の構図関連の本を読み漁って、目からうろこのように、断片的な知識がまとまったのが、
『ナショナル ジオグラフィック プロの撮り方 構図の法則』
『絵を見る技術 名画の構造を読み解く 秋田麻早子著』
です。
その上で、構図のお手本帖『写真をもっと魅力的に撮るための構図のお手本帖』の写真と説明を見て、少しずつ構図について学んできました。
今回は、写真の構図 おすすめの本3選です。
写真の構図の難しさ
最初の写真ですが、下に3分割構図のラインを引いてみました。
この写真の主役は樹木です。
東京の奥多摩にある巨樹で『山抱きの大樫』という名前もついています。
この時は、樹木が二股に分かれていたので、その二股に分かれる根元を3分割のラインに合わせています。
また、
上にある光条を出すために絞っていますが、構図としては、光条の位置は3分割の位置にありません。
樹木の左右のバランスをとるか、明るくコントラストがはっきりしている真っ先に目の行く光条をそこに置いたほうがいいのか?
その時には、構図を変えて撮影しなかったので、トリミングしてみました。
私としては、光条が3分割ライン上のこっちの方が落ち着きます。
でも、このような疑問をもったのも、今回ご紹介する本を読んだからです。細かいことですが、構図を考えるヒントをもらえたのは、私には大きかったです。
・樹木が主役ではあるが、二股に分かれる箇所を3分割にするのは?
・明るくコントラストがはっきりしているため、真っ先に目の行く光条を、3分割のラインに持ってきた方がしっくりくる。
・結果的に、光条から手前の草への光のラインが浮いて見えてくる。
理系の私は、どうしても理屈が欲しくなるのです。
センスがないので、経験を積むことで少しはセンスがつくかもしれませんが、考える手がかりがあれば、経験+αでセンスを身に着けることができそうです。
写真の構図のおすすめ本3選
絵を見る技術 名画の構造を読み解く 秋田麻早子著
この本は見事に、目からうろこの本でした。
写真の構図に役立つのでは?と読み始めたのですが、正解!でした。
絵を見るうえで、構図でのバランスとは何か? 一番最初に目の行く場所はどこか? 視線はどう動くのか? などを様々な絵画を見ながら、理屈で教えてくれたのです。
この本の目次は下の通りです。絵画を見る考え方が詰まっています。
第2章 名画が人の目をとらえて放さないのはなぜか?
第3章 「この絵がバランスがいい」ってどういうこと?
第4章 なぜ、その色なのか?
第5章 名画の裏に構造あり
第6章 だから、名画は名画なんです
そして、これは写真に応用できると。
実際に、筆者の秋田麻早子さんは、カメラ雑誌の『アサヒカメラ 2020年7月号』で写真の構図の記事 ”構図は名作に学べ” を書かれています。
このブログでは、『絵を見る技術 名画の構造を読み解く 秋田麻早子著』のレビュー記事を書いていますので、是非、ご覧ください。
ナショナル ジオグラフィック プロの撮り方 構図の法則
構図のパターンを教えてくれるのではなく、なぜその構図がよいと人が感じるのかの、理屈を教えてくれる本です。
最初に目次です。
・余白の法則
・ゲシュタルト理論
・ゲシュタルト理論に関連する現象
・理論を実践で生かす
第2章 構図の原則と指針
・ビジュアルウェイト
・写真の形式と比率
・写真のフレーミング
・動的な緊張感
第3章 デザインの要素 ・線の持つ力
・形がもたらすインパクト
・大きさ、立体感、パターン、質感 ・遠近法と奥行き
第4章 色調と色合いの役割
第5章 理論を実践する
第6章 芸術としての写真
本書は、第一章では、人が心地よく感じる写真と、そのメカニズムについて、書かれています。
ゲシュタルト理論なんていうと、難しそうですが、写真で説明されると、なるほどと理解できます。
ビジュアルウエイトは、絵の中のバランスのことで、第3章では、視線の動きを説明してくれています。
『写真を見る人の視線は画面の下から上へと移動していく傾向がある。これはおそらく私たちが画面の下にあるものを「そばにある」要素と認識するからだろう。人は、自分の近くにあるものを真っ先に見分けようとする。』
手前から視線は入ろうという傾向があるようです。
下の写真では、下の部分に、明るめの草を入れて視線が入ってきやすいように、配慮しています。いかがでしょうか?
下の記事で、本書を詳しく紹介していますので、ご覧ください。
写真をもっと魅力的に撮るための構図のお手本帖
理屈だけで写真の構図がうまくなるわけではなく、写真をたっくさん見ることです。
そこで、おすすめなのが、『写真をもっと魅力的に撮るための構図のお手本帖』。見本となる写真が構図の詳しい解説とともに掲載されています。
そして、見本帖というだけあり、潔くたったの2章しかありません。
第2章 被写体別 構図テクニック
第1章では、
3分割構図、2分割構図、対角線構図、日の丸構図、三角構図、放射構図、トンネル構図、S字構図、視線誘導の構図、水平・垂直を崩した構図など、基本的な構図の説明がされていて、あらためて基本構図を復習できます。
見開き2ページで、写真を5枚程度使って、詳しく解説されているので、非常にわかりやすく、構図のコツ、考え方がつかめてきます。
特に、
『03:水平・垂直をしっかり出すことで画面に緊張感が生まれる』
『12:見せたいものが2つあるときに使える視線誘導の構図』
の2つは、とても参考になりました。
第2章では、「都市風景・街・建築物」、「人物」、「家具・料理・雑貨」、「乗り物」、「動物」、「自然風景」
について、構図の視点で写真を説明してくれています。
いろいろな写真をみて、構図を学ぶには、最良の1冊です。是非、チェックしてみてください。