夢うさんブログ ~自然が好き~

森林セラピーガイド、自然観察指導員”むうさん”による、自然体感レビューブログです

『小さな自然の写し方』 おすすめの本~自然写真の撮り方、撮影の上達へブックレビュー

こんにちは むうさんです^^

自然写真を楽しまれている方におすすめの本、『小さな自然の写し方』です。

カメラ、撮り方の撮影の上達に向けて4人の写真家さんが、小さな自然に絞って、詳しくテクニックを教えてくれ、自然写真撮影についてノウハウが詰まった本です。

小さな自然の写し方


自然の写真を撮影する時、いつでも遠くまで行って、いい季節に、いい場所で撮影ということができるわけではないので、私は近場の自然の中で自然写真の撮影を楽しんでいます。

そんな、自然のあるところで、いわゆる絶景がないところで、自然の写真をどう撮るかということがテーマの本です。
『小さな自然の写し方』のサブタイトル「あなたの足元に絶景はある」。これがこの本のメッセージになっています。
 

 

 

『小さな自然の写し方』は自然写真の撮り方の本

 

 特徴! 
① 4人の写真家が執筆→様々な個性ある作例と説明
小さな自然に絞った内容(花、葉っぱ、虫、きのこ、しずく、氷、霜など)
③ 絞りどの撮影条件だけでなく、撮影場所の県と市も記載されている
④ 写真家さんのカメラバッグの中身工夫した撮影グッズの紹介

 

4人の写真家が執筆→様々な作例と説明

この本の売りは、4人の写真家が、それぞれの得意分野、視点から自然の写し方を説明してくれていることです。
それも、大きな風景ではなく、身近な、どなたでも触れられる小さな自然の撮り方です。

どうしても1人の写真家さんだけですと、撮り方が片寄りますが、4人の写真家さんがそれぞれの個性で、表現方法を伝えてくれます。

写真家さんは、
石井孝親さん、知来要さん、 福田健太郎さん、前田絵理子さん
の4名です。

「一見ありふれた被写体を、美しく、そして新鮮な驚きのある一枚に仕上げる撮影テクニックを紹介する。」
とあるように、身近な自然を、絶景に写す撮影方法を、教えてくれます。
 

最初に4人の写真家さんの、作品が載っていて、それぞれの方の個性が伝わってきます。
私は、前田絵理子さんの、主役だけで構成する潔い写真に、魅せられました。

小さな自然の写し方:主役2つの花の写真

主役2つの花の写真

良い被写体を探す必要はありますが、見つけさえすれば、それだけで美しい写真が撮れることがわかります。
 

『小さな自然』に絞った撮影ポイント

「道端の自然を絶景に変えるために」とあって、その言葉通り、最初は「撮影場所は”どこでも”」から始まります。そこから具体的なテクニックです。

《アングル》
新鮮な驚きのある写真を撮ろうとすると、普段の人間の目線で見ているだけだと、見慣れていますから。難しいです。
目線を思いっきり下げてみて、地面すれすれからとか、虫の目線になって被写体にぐっと近づいて撮ることが、おすすめとあります。


《光を変えて撮る》
順光、逆光、サイド光、斜光など、光が被写体に当たる角度は色々とありますが、
花を撮るときに、一番多いのは、逆光だそうです。花びらが透けて美しく写し出せるからの陽です。

斜光は立体感が強調され、
また、光の強さでは、晴の日はコントラストが強く、曇の時は柔らかい写真撮れる。


《時間や天候条件を変えて撮る》
花や虫なども、人と同じように、一日の時間帯ごとに、眠ったり起きたりと変化がありますから、その営みを撮ると、小さな自然の中にある、普段見ることのない世界を写すことができます。
カタクリが例に上がっていて、朝、気温が上がる前は、花が閉じていて、日がねるとともに開いてくる。

朝のカタクリは、下の写真のように花びらを閉じています。

カタクリという小さな自然の写真

朝、気温が低い時のカタクリ

気温が上がってくると、下の写真のように、花を大きく開きます。

気温が上がり花が開くカタクリ

気温が上がった時のカタクリ



こういう特性を知っていると、一つの被写体でも、時間帯ごとに様々な表情が撮影できる。
 

 

『小さな自然の写し方』で写真を上達しよう!

花の撮影ポイント

①四方八方から花を見る
②宝探しの気分で、絵になる一輪を探す
③ボケを操って花の美しさを際立たせる
が、がおすすめの3つのポイントです。

最初に前田絵理子さんが、
それを実際の作例とともに、詳しく説明してくれています。よく見て、美人の花を見つけ、ボケ具合を、決める。

福田健太郎さんなど、他の写真家さんも、ご自身が考えるポイントを教えてくれています。

小さな自然の写し方

 

草木・葉っぱの撮影ポイント

①花穂や葉の流れでリズムを作る
②葉の持つ形や質感の引き出し方を考える
③光の力を借りてきらめきをプラスする


石井孝親さんが、シルエット描写の作例を見せてくれたりと、作例から様々な撮り方があることがわかります。

葉脈だけの朽ちていく葉新緑の薄いグリーンの葉の重なり樹木の幹の造形、落ち葉、枝のラインと、写真家がこれでもかと、小さな自然を切り撮った写真を見せて、説明してくれます。
それらの写真を見ているだけでも楽しくなります。さらに、その撮り方まで、詳しく説明されているとなると、贅沢な感じです。
 

 

その他の小さな自然の写し方

そのあとは、クモの巣、きのこ、虫、水面(みなも)、水の流れ、水辺の植物、水辺の生き物、しずく、氷・雪・霜と、次から次からへと魅せてくれ、撮り方を教えてくれます。

例えば、水辺の生き物では、逃げないようにほどほどの距離感をとりながら、雨上がりを狙うと小さなカエルが蓮の花の中にいる。カエルの小ささを表現し、ピント位置、絞りの狙いが書かれています。
本では珍しく、撮影場所が、〇〇県〇〇市まで書かれているので、探そうと思えば、同じ撮影場所に行けるのも、この本の特徴です。
 

小さな自然の写し方 背表紙

写真家さんのカメラバッグの中身と工夫した撮影グッズ

最後に嬉しいのが、写真家さんたちの、撮影バッグの中身を写真付きで説明してくれ、それぞれの写真家の工夫がわかることです。

例えば、前田絵理子さんは、花の撮影に、活躍するグッズ一覧を紹介していて、フリークリップ、ミニ三脚などなどを持っていくようです。それぞれの写真家さんの工夫がわかり、自分の撮影時に真似できるので、とても参考になりました。

遠くへ行かなくとも、身近な自然をいかに絶景に切り撮るか。
『小さな自然の写し方』のサブタイトル「あなたの足元に絶景はある」を徹底的に教えてくれる本です。是非、チェックしてみてください。