夢うさんブログ ~自然が好き~

森林セラピーガイド、自然観察指導員”むうさん”による、自然体感レビューブログです

おとなの自然観察~等々力渓谷~アクセスとゴルフ橋からの散策レビュー(前篇)~

こんにちは むうさんです^^

等々力渓谷は、東京23区内唯一の渓谷です。

今回は、その等々力渓谷でのゴルフ橋からの自然観察を兼ねた散策レビューです。
気温が上がってくるとをとりたくなります。そのような時に渓谷は素敵な場所となり、秋が深まると紅葉が綺麗です。
渓谷入口から渓谷の西の端(日本庭園)まで700メートル(GoogleMap調べ)ですから、自然観察しながら歩くにはもってこいです。

一番の魅力は、自然の緑のトンネルの中にいるような感覚が味わえることです。渓谷の下から見上げる木々は、高くて、それでいて葉が下まで生い茂っているので、緑に包まれている感じです。

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ゴルフ橋と樹木のトンネル

おとなの自然観察 5つの手順(初心者編 後編)に書いたように、
~五感を使う~
 ①木々をよく見る
 ②自然の音に耳を澄ます
 ③花の香を嗅ぐ
 ④感触を感じる
~記録する~
 ①写真を撮る
 ②メモをとる
を意識して、出発しましょう!

等々力渓谷へのアクセス/ゴルフ橋への入口

《住所》東京都世田谷区等々力1丁目22
《アクセス》東急大井町線 等々力駅より
※ブログの最後にGoogleマップがあります。


等々力渓谷入口》
東急大井町線等々力駅」から徒歩3分で、ゴルフ橋の手前にある等々力渓谷入口の階段に着きます。

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等々力渓谷地図

 

等々力渓谷入口が渓谷の東の端となります。他にも渓谷に入る箇所はありますが、ここから入るのがお勧めです。

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等々力渓谷入口

 

等々力渓谷入口イン(ゴルフ橋横)

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入口の階段

 

階段を降りる先をみると、鬱蒼(うっそう)としていて適度な明るさになっているのがわかります。入口の手前は明るく燦々と太陽が照りつけ、下は気持ちよさそうなのを予感させます。

まずは、階段を降りる前に、ゴルフ橋の上から、全体的な樹木の高さ、下草などをみていきます。渓谷なら下草も低木もそうですし、苔もあるでしょう。また、中高木もありますから、5層揃っている林で自然度が高いようです

用語説明 自然度
森や林が自然な状態に近いのか、人工的な管理がなされて自然から離れているのかを示す指標。
環境庁が定めた植生自然度は10段階に分かれていますが、ここでは、自然観察指導員の講習で示された自然度の高い状態について説明します。
自然度が高いとは、樹木などの植物が高いものから低いものまで種類があることです。具体的には、高木(10m以上)、亜高木、低木(数m) 草、苔がすべて揃っているが、一番自然な形です。4、5層あれば自然度が高いとしています

 

ケヤキ? ムクノキ? 葉っぱを比べる

樹木に注目すると、ケヤキかムクノキのような葉の形の高い樹木があることがわかります。樹皮は縦に裂けた物が多く、年を重ねた木々のようです。

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ムクノキの樹皮


ケヤキの樹皮ですと、このように縦に裂けることはないので、ムクノキかなと想像し、枝についた葉を観察してみます。写真では、後から葉っぱを採集したものを比べています。

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ケヤキとムクノキの葉の比較

 

「葉っぱで見わけ 五感で楽しむ 樹木図鑑」をみると、
ケヤキの葉は、鋸歯は曲線的な波形
・ムクノキの葉は、鋸歯が高いのがケヤキに似るが、波形の曲線ではなく、直線的で角ばる
となっています。

鋸歯(きょし)とは、葉のふちにあるギザギザのことです。これからのブログでも出てくるはずですので、自然と覚えていくと思います。

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ケヤキとムクノキの葉の鋸歯の比較

 

写真の右側が、今見ている葉ですが、写真左のケヤキと比較すると、葉っぱのギザギザ(鋸歯)が、曲線的ではなく直線的になっています。ですから、これは、ムクノキの葉です。

こういうことも、本物の葉っぱをみないと実感しないですし、こういう機会がないと細かく図鑑を読んだりしないので、私は現地で覚えていっています。樹木を覚えていくと、楽しさが増していきます。

ケヤキ、ムクノキなどのあてがないときに樹木図鑑で検索する時は、「不分裂」→「鋸歯あり」→「落葉樹」→「互性」というように絞っていき、該当する樹木の葉っぱの写真を、本をめくりながら見ればわかります。
詳細は、
↓「葉っぱで見わけ 五感で楽しむ 樹木図鑑」の紹介記事をご覧ください。
「葉っぱで見わけ 五感で楽しむ 樹木図鑑」レビュー

ゴルフ橋下を流れる「谷沢川」

谷沢川の綺麗な水

入口から階段を降りて、谷沢川の川辺に着くと、強い外の陽射しも、渓谷の中までは照らしてきません。空気が変わり、真夏から避暑地へワープしたかのようです。明るさも、木漏れ日が差して適度になっていて、気持ちいいです。「ミーン、ミーン、…」というミンミンゼミの鳴き声と、せせらぎの音が迎えてくれます。
 
渓谷沿いの歩道は、コンクリートで固められていて歩きやすく、人がすれ違えるくらいの幅となっています。

日本庭園の建物の資料によると、等々力渓谷には、30箇所くらいの湧き水があるようで、谷沢川は湧き水が元々は源流のようです。ただし現在は、水量を確保するために、区内を流れる仙川の浄化した水を導水しているようです。

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等々力渓谷と谷沢川

この川は、とても透明度が高く綺麗です。子どもも大人も水遊びをしていました

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谷沢川の透き通った水

 

どんな人が来ていたか

8月の土曜日の午前中に行ったのですが、ご夫婦、カップル、子ども連れのご家族、女性の友人同士、お一人、などなどでした。朝のうちはご夫婦が7割くらいでしたが、途中からカップルと子ども連れのご家族が増えてきて、子どもは川に入って遊んでいました。女性の友人同士も目立っていました。
わたしと同じように、女性や男性でお一人で来られて、ゆったりと歩いている方もいました。

樹木などの案内のプレート

等々力渓谷は、丁寧にいろいろなプレートがあり初心者でも樹木や地形のことを知ることができます
・地形・地質
・植生
・スギ、モモジ、ケヤキ、ムクノキ、シラカシなどなど、樹木にプレートがあり、説明をしてくれています。

ムクノキのプレートでは、「樹皮が自然にぼろぼろとむけるので、この名がついたといわれます。ざらざらした葉は、ものをみがくのに使いました」とのことです。確かに、葉っぱはザラザラしていました。

ぜひ、このようなプレートも見ながら自然観察をしてください。

ちなみに、ゴルフ橋の説明プレートもありました。それによると、昭和の初め頃、下野毛に東京電鉄が開発した広大なゴルフ場があったことに由来しているようです。当時は、この辺りも木々に覆われていたということでしょう。

つづきは、
等々力渓谷(中篇)で。

等々力渓谷 Googleマップ