こんにちは むうさんです^^
前回は、クヌギとコナラのどんぐりを拾って、虫喰いがあるかどうか選別しました。拾ってきても、思った以上に発芽の仕込みに入れない虫喰いどんぐりが多いことがわかりました。
今回は、クヌギとコナラのどんぐりを発芽させるための仕込みをご紹介します。
どんぐりの仕込み~ミニ盆栽へ~
クヌギは、27個拾ってきて13個が虫喰いなしの判定で発芽の仕込みへ、コナラは、37個拾ってきて30個がOKで今回の仕込みへ進みました。
昨年はコナラはどんぐりから仕込まなかったので、初仕込みです。
クヌギは、プランターにも植えましたが、途中乾燥したためなのか?発芽しませんでしたので、今年は発芽した実績通り、ビニール袋に土とどんぐりを一緒に入れて、水を注いで、乾燥を防ぎつつ、発芽させる方法のみで仕込みを行います。
この方法は、下の本を読んでいて知りました。園芸家の柳生真吾さんの著書です。
八ヶ岳倶楽部にある雑木林の素晴らしさを伝えてくれていて、その場所にいる人にしかわからない四季の移り変わりなどの内容となっています。読んでいて楽しい本ですので、チェックしてみてください。
▼「柳生真吾の 雑木林はテーマパークだ!」※中古でしか入手できません。
どんぐりの特徴は?~ミニ盆栽へ~
コナラのどんぐりについて本を読んでいると、
「コナラの好きな日当たりのいい場所は、ドングリにとって困ったことがある。乾燥しやすいことだ。ドングリというタイプの種子は、栄養満点で発芽や生長する能力が強い反面、乾燥に弱いという欠点がある。」
どんぐりは乾燥に弱いのですが、土に水を注いでビニール袋に入れておけば、乾燥からは守ることができます。それが、この発芽方法のポイントです。
実は、このことは、私の大好きな本『樹木の個性と生き残り戦略 イタヤカエデはなぜ自ら幹を枯らすのか 渡辺一夫著』から抜粋したものです。※抜粋箇所は「 」の中。
続きがあるので、もう少し抜粋すると、
「特に地表にさらされたものは乾燥死しやすい。このため地表に落ちたドングリは親木から落下すると、すぐに発根(根を出す)をする。これは、根から土中の水分を吸上げて、乾燥死を避けたいためだ。」
このように、どんぐりの周りの土が湿ってくると、根を出しそうです。昨年仕込んだクヌギは3月まで確認しませんでしたので、いつ発根したのかわかっていません。今年は、観察してみようと考えています。
樹木について、図鑑には載っていない生態が書かれていて、面白い本です。是非、チェックしてみてください。
▼『樹木の個性と生き残り戦略 イタヤカエデはなぜ自ら幹を枯らすのか 渡辺一夫著』
どんぐりの仕込み方~ミニ盆栽へ~
クヌギのどんぐり
さきほどの虫喰いのないどんぐりと、今回用意するのは、赤土とビニール袋。ビニール袋は何でも良いですが、私はジップロックのように、チャックで閉められる袋を用意しました。昨年も使っています。
ビニール袋の中に入っている赤土は園芸店で購入してきたものです。
赤土の量は、水を注いでから再度調整しますので、最初は適当でも大丈夫です。
そこへ、クヌギのどんぐりを置いてみます。今回は、13個のどんぐりを2つに分けて、6個の袋と7個のビニール袋にしました。昨年も、5~10個で分けたので、同じくらいにしました。
上の写真でビニール袋の手前に写っている、上の青の線と、下のピンクの部分がチャックです。
土をもう少し入れて、クヌギのどんぐりを湿った土で覆った方がいいので、土を足して、水を足して、と調整していきます。
ビニール袋の口から見てみると、
目安は、どんぐりが土に覆われるようにすることです。
コナラのどんぐり
クヌギのどんぐりも、コナラのどんぐりも仕込み方は変わりません。
コナラのどんぐりは30個もあるので、15個の袋、10個の袋、5個の袋の3種類にしました。どんぐりが多くて混雑しないほうがよいと思うので、5個の袋のものが来年はうまく発芽してくれるかもしれません。
初めてなので、いろいろと試してみます。
クヌギのどんぐりと同様に、どんぐりが湿った土に覆われるようにしました。
今回仕込んだ、5つのビニール袋です。
チャックのあるビニール袋が5つです。袋に書かれた数字は、仕込んだコナラのどんぐりの数となります。
これで、仕込みは完了です。
あとは、これらの袋を日光の当たらない冷暗所に置いておき、来年の春を待ちます。私の場合は、外にある物置の中にしまっています。
来年の春が楽しみです。きっと芽と根をだしてくれているでしょう^^
次回<13>の記事では、クヌギのミニ盆栽の成長具合です。是非、ご覧ください。