こんにちは むうさんです^^
以前はまったくRAW現像をしなかったのですが、夜景写真を始めてから、現像をするようになりました。
例えば、練馬区役所の展望台からスカイツリーを撮影した夜景写真です。
《現像前》
ベースの明るさは良い感じですが、空ににじんだ雲があるのと、全体的に明るいためにスカイツリーが目立っていないところが気に入りませんでした。
《現像後》
全体的にシックな雰囲気にして、そのかわりスカイツリーが目立つようにしてみました。また、空にあったにじんだ雲は修正処理しました。
まだまだ、現像について学ぶことがたくさんありますが、始めて見ると自分の写真へのイメージができてくるので、楽しくなってきました。
現像ソフトは、たくさんの種類があり、どれを使うか非常に悩みます。価格もそこそこしますし、サブスクにするか、ソフトを買い切りにするかでも大きく異なります。
今回は、買い切りソフトの中でも、プロフェッショナル向けで使わている『SILKYPIX Developer Studio Pro 11』(市川ソフトラボラトリー)をご紹介します。
▼SILKYPIX Developer Studio Pro 11:ダウンロード版
▼SILKYPIX Developer Studio Pro 11:パッケージ版
現像ソフトについて
RAW現像ソフトの比較
厳密な比較ではないですが、自分が使ってみて感じた、RAW現像ソフトの種類と特徴です。
《1》カメラメーカーの無料ソフト(キヤノン、SONYなど)
・良い点:無料、入手しやすい、レンズ補正にも対応
・残念な点:機能が豊富でないものもある、処理速度が遅い
《2》サブスクの有料ソフト(Lightroom)
・良い点:機能が豊富かつ常に最新の機能が使える、使っている人が多いため情報も多い
・残念な点:費用が継続的にかかる、使っていなくても費用が発生(1年契約のため)
《3》買い切りソフト(SILKYPIX、LuminarNeo)
・良い点:一度購入するとその後費用の発生がない
・残念な点:バージョンアップされた時は購入に費用が発生
上にはこう書きましたが、実際には、CANONの無料現像ソフトDPPは、そこそこ機能があるので、私が行う夜景の現像であれば十分対応できます。
しかしながら、SONYの無料現像ソフトEDITだと、機能が不足していて、力不足になります。メーカー差があります。
下にそれぞれを紹介したレビュー記事がありますので、御覧ください。
▼CANONの無料現像ソフト『DPP』
【高機能!】CANONの無料RAW現像ソフトDPP(Digital Photo Professional)
▼SONYの無料現像ソフト『EDIT』
【実感レビュー】 Imaging Edge Desktopの”Edit”
有料RAW現像ソフトは?
世の中で、有料の現像ソフトを使うというと、Lightroomがメジャーですが、一度使い始めると、現像をしない期間も費用が発生するのが、今は私は納得できていないです。
写真撮影をどこまで本腰入れて、費用をかけてやるかというスタンスが決まらないと、そこへ踏み出せない感じです。月に約千円なんですけどね。
今の私がRAW現像する時は?というと。
①露出/ホワイトバランスが合っていなかった。→無料ソフトでOK
②逆光で撮影して人の顔が暗い→部分補正が必要(キヤノンDPPならOK)
③夜景撮影→シャドーの持上げ、色補正、かすみ除去、ノイズ除去など→有料ソフト
夜景撮影の時だけですから、そうなるとLightroomではないなという感じです。
Jpeg撮って出しで、そこそこ撮れるように、カメラの設定を追い込むなども考えられます。
そこで、買い切りソフトで多少お金を払っても、その方が結局安くつくのではと、買い切りソフトを探し始めました。
買い切りRAW現像ソフト3選
買い切りのRAW現像ソフトで、優秀なものが3つあります。
①SILKYPIX Developer Studio Pro 11 …基本機能が高く、追い込める
②LuminarNeo …AI系のワッというような機能が豊富
③DxO PhotoLab6 …レンズ補正とノイズ除去に強み
私は、①SILKYPIX Developer Studio Pro 11と②LuminarNeoは購入済みで、③DxO PhotoLab6も使ったことがあるのですが、
それぞれのソフトの特徴はというと、
①SILKYPIX Developer Studio Pro 11は3つの中で現像を一番追い込める感じで、調整できる機能が多いです。また、60種類とプリセットが豊富で、フィルム調、風景、ポートレートと写真に合ったものをあてることができます。
②LuminarNeoは、空を曇り空から晴れに変えたり、電線を自動認識して削除したりと、AIの機能が豊富なのが特長です。写真の現像そのものというより、新たな写真を創り出すクリエイティブな感じのソフトです。
③Dxo PhotoLab6は、レンズ補正データを古いレンズから最新のものまで搭載しており、レンズ性能を引き出したり、高い精度のノイズ除去が特長です。ただし、機能が豊富ではないので、その2点を重視しないなら選ぶほどではないです。また、私の環境では動作が不安定で、現像ができないなどの不具合が発生しており、問い合わせましたが最後まで治りませんでした。
結論を書くと、3つの内1つだけ写真現像ソフトを選ぶなら、間違いなく『SILKYPIX Developer Studio Pro 11』です。
▼SILKYPIX Developer Studio Pro 11:ダウンロード版
SILKYPIX Developer Studio Pro 11は基本性能が高い
SILKYPIXの特徴
『SILKYPIX Developer Studio Pro 11』の特徴は、大きく下の通りです。
①写真は フォルダ管理(Lightroomのカタログ管理ではなく)で直観的
②印刷までソフトで細かくサポート
③基本機能が高く、機能も豊富で、追い込める
④プリセットが豊富
⑤日本製なので、日本語のオンラインマニュアルがあり、ソフトからも閲覧しやすい
プリントすることも考えているなら、ICCプロファイルも使えますし、『SILKYPIX Developer Studio Pro 11』一度だと思います。
大きな特徴として、日本語のオンラインマニュアルが詳しいことと、ソフトからマニュアルへすぐに飛べるので、理解しながらRAW現像をすることができます。
上の画面の右下「ハイライトコントローラi」とありますが、青に白抜きでiと書かれた部分をクリックするとオンラインマニュアルに飛びます。最初のうちは、内容を細かく確認しながら、使い方を学ぶことができます。
このあたりは、市川ソフトラボラトリーがつくった日本製のソフトということで、日本語対応は当たり前に強いです。
そして、機能も豊富です。ほぼやりたいことはできる感じです。
実際に現像してみる
現像前は、下の写真のとおりでした。
現像の方針としては、①全体的に明るく、②広角レンズで撮影しているのでビルが外に開いているが、そのビルを垂直にする。③もっと未来都市的なテイストにする。
②のビルを垂直にする前後を比較してみると
補正前はビルが右に傾いています。上の写真にあるパース歪み補正で、垂直にしたいラインをなぞって変換すると、
ビルが垂直になっています。このように、写真としてパースや歪みなどの基本的な補正を細かく設定することができるのが、『SILKYPIX Developer Studio Pro 11』です。
そして、現像後の第一段階は下の通りです。
そこで、最後にプリセット”スウィートライト(ブルー)”をかけると、狙い通りの未来都市感がでました。
このあたりは好みですが、私はこの夜景写真にはマッチしていると思います。
SILKYPIX Developer Studio Pro 11はおすすめ
基本性能が高く、かつ多機能なので、写真現像でやりたいことは網羅されています。写真家が、使っているだけのことはあります。
その一つひとつの機能も、パラメーターを深掘りをして追求することもできるので、まだまだ、私は使いこなせていない感じではあります。
一番は、このソフトを使っていると楽しいこと。日本語マニュアルを読むことで感覚ではなく、理屈で現像をするベースの知識も身につけられることです。
RAW現像を始めてみようという方、Lightroomのサブスクが嫌な方にとてもおすすめです。是非チェックしてみてください。
▼SILKYPIX Developer Studio Pro 11:ダウンロード版
▼SILKYPIX Developer Studio Pro 11:パッケージ版