夢うさんブログ ~自然が好き~

森林セラピーガイドで茶道家、写真撮影大好きな”むうさん”による、自然体感レビューブログです

【面白い!】イチョウの種、銀杏の種まき、芽生え、そして今。

こんにちは むうさんです^^

昨年、初めてイチョウの種子である銀杏を植えてみました。

▼イチョウの種 銀杏の発芽方法で、プランターに銀杏を植えた記事

18個強の種を植えて、15個が発芽し、今では家の中で黄葉を待っている状態です。

そんなイチョウ、銀杏の種まきから、春の芽生え、そして生長した今の様子をご紹介します。

イチョウの葉が黄葉した様子

イチョウの黄葉

イチョウとは?

イチョウは生きた化石

イチョウは、樹木の進化の過程で、広葉樹(クヌギやクスノキ、桜など葉っぱが大きな樹木)と針葉樹(松や杉など、葉っぱが細い樹木)が分化する前に、すでに3億年前に分かれていた古い種類の樹木で、仲間はすべて絶滅してしまっていて、地球上で生き残っているのはイチョウだけとなります。

樹木の生きた化石で、中国の南西部の山奥で発見されました。

何が現在の樹木と違うかというと、葉っぱの形、生殖の仕方が古く非効率であったりなどです。詳しくは、下の本に書かれているので、チェックしてみてください。

▼木を知る・木に学ぶ 石井誠治著
樹木医の方が書かれた本で、私はこの方のアウトドア講座に参加したこともあり、とてもわかりやすい語り口でした。この本もとてもおすすめです。

イチョウの種は銀杏

銀杏というと大きい種子で、中に栄養もたっぷりあるので、発芽しやすいのだと思います。

どんぐりと違い、銀杏の周りにはやわらかい果肉がついています。

銀杏の果肉を剥くと

銀杏の果肉を剥くと

この果肉を剥くと、中から銀杏が顔を出します。

このように、銀杏はイチョウの果実の種なのです。ただ、人にとってはその種の中身がとても美味しい。私も銀杏を煎って塩を振って食べるのは大好きです。

そんなイチョウの種子である銀杏を、昨年初めて植えてみました。

そんなイチョウ、銀杏の種まきから、春の芽生え、そして生長した今の様子をご紹介します。

銀杏を拾って!植えよう!

銀杏の発芽法

銀杏は硬い殻がついています。

銀杏

銀杏

その硬い殻を破るのは大変かもしれないと、昨年植える時に、殻の先端をカッターで切ったもの6個と、何もしない銀杏12個をそれぞれ植えました。

▼銀杏を植えて発芽するまでのレビュー記事
【レビュー】銀杏の発芽方法で銀杏を植える→発芽!→育つ

結果としては、カッターで先端を切った銀杏は、6個すべてが発芽し、切らない銀杏は12個中9個発芽したので、発芽率はカッターで先端を切った方が高いです。

カッターで切らない方でも、発芽率は高いので、そのまま植えても大丈夫ですし、数が少ないときは、先端をカッターで切って確実に発芽させるのがおすすめです。

銀杏発芽法:先端をカッターで切る

銀杏発芽法:先端をカッターで切る

植えるときのポイントとしては、尖った方から発芽するので、尖った方を上に向けて植える必要があります。

発芽した時の特徴は、最初の葉っぱからイチョウの葉っぱの形をしていることです。

植える土は?

おすすめは、赤玉土と園芸土を混ぜたものです。適度に影響がある状態で秋に撒いて、春の暖か時期までこまめに水をあげます。
多少霜が降りても発芽したので、銀杏はタフな種です。

クヌギ、コナラ、トウカエデ、ケヤキを同じ出窓で育てていますが、
種を拾って、発芽してから一年経った今、一番元気なのは、イチョウです。

これから色づく育てているイチョウのミニ盆栽

これから色づく育てているイチョウのミニ盆栽

発芽率も高く、多少世話をしない時期があっても、たくましく育つイチョウ。
だからこそ、海で言うシーラカンスのように古い種にもかかわらず、今まで生き続けてきたのだと感じました。

イチョウについて知りたい

イチョウについて知りたい方へ、おすすめの本を2冊ご紹介します。 

1冊目は、上でもご紹介した樹木医の石井誠治さんの本で、木を知る・木に学ぶです。

イチョウ以外にも、桜、ブナ、マツ、クスノキ、カヤ、スギ、ヒノキなど、様々な樹木についても書かれていて、おとなが楽しめる樹木の本になっています。イチョウを含めて身近な樹木について知りたい方に、とてもおすすめです。

▼木を知る・木に学ぶ 石井誠治著

2冊目は、樹木の生き残り戦略シリーズを書かれている渡辺一夫さんの本で、街路樹を楽しむ15の謎です。 

15種類の街路樹について、その生態が詳しく書かれています。

街でよく見かけるケヤキ、ソメイヨシノ、ハナミズキ、コブシ、ポプラなど街路樹について書かれた本で、樹木をより身近に感じられるようになりますし、知りたい気持ちに応えてくれる本で、おすすめです。

▼街路樹を楽しむ15の謎 渡辺一夫著