こんにちは むうさんです^^
昨年は、コナラが夏を越すことができず全滅しましたが、今年はどんぐりから育てたこともあり、無事、紅葉の時期まで頑張ってくれました。
▼コナラが全滅した記事(2021年)
【無念!】コナラのミニ盆栽 部屋の中で大木を小さく育てる~初心者のチャレンジ<10>
▼2022年 コナラが頑張っている記事
【頑張っているコナラ】ミニ盆栽レビュー~どんぐりから育てるコナラの稚樹
今回は、そのコナラの紅葉をご紹介します。
コナラの紅葉
コナラはどんな紅葉
部屋の中で大きな樹木を小さく育てているのは、出窓です。暑い夏にも風を通すようにして育てていましたが、20のコナラのうち、5つは枯れてしまいました。やはり、コナラは弱いです。
ですが、生き残ったコナラたちが、紅葉を見せてくれました。普段は、葉っぱが高いところにあって、どう紅葉するのかわからないコナラですが、身近に見ると、いろんな色になることが観れました。
クヌギは黄色に黄葉するだけですが、コナラも同じかと想像していたら、全く違いました。
コナラの黄色い黄葉
まずは黄色く紅葉したコナラです。
▼黄色く黄葉
葉っぱを拡大すると、クヌギのように綺麗には黄葉しないようで、茶色の点ができています。
▼葉っぱを拡大すると茶色い点が
黄葉としては、クヌギの方が綺麗だと思います。
こういうところも、コナラがタフではなく、弱い樹木なのではないかと感じさせられます。
ただ、
下の写真のように、グリーンから黄色に変わっていくグラデーションは綺麗です。
時期はこちらの写真の方が後で12月中旬で、上の写真は12月頭です。ほとんど同じ場所で育てていますが、黄葉の個体差は大きいです。一斉に黄葉してくれると、コナラの黄葉が綺麗と言われるのでしょうが。
▼これから黄葉する段階
▼拡大するとグラデーションが綺麗です
コナラの赤い紅葉
コナラが赤く紅葉するとは思っていませんでした。
▼コナラの赤い紅葉
▼葉っぱを拡大して見ます
確かに、茶色ではなく赤くなっています。綺麗な赤なので、驚きました。
また、枯れて枝に残っている葉っぱも、その薄茶色がきれいです。
▼薄茶色の枯れた葉
一様な薄茶色がとてもいいです。
下の写真は、緑色から赤になる途中です。
▼緑色から赤になるところ
▼赤と黄色と茶色と緑とたっくさんの色があります
コナラたちが、今年は紅葉をみせてくれたので、大満足でした。来年の芽吹きが楽しみです。
コナラの樹木としての戦略
コナラの生き残り戦略
コナラの弱さを感じながら、ミニ盆栽を育てていますが、コナラってどんな樹木で、どんな生き方をしているのか知りたくなりました。
ここでは、コナラの生き方について、『イタヤカエデはなぜ自ら幹を枯らすのか 渡辺一夫著』を参考に、ご紹介したいと思います。
コナラは、炭などに使っていた昭和30年代までは、人に役立つ樹木でした。ですから、人の手によって勢力を拡大してきました。しかし、炭などを使わなくなってからは、誰もコナラを切って使うこともなく、現在は老いたコナラたちが、ナラ枯れなどで被害を受けて、少しずつ衰退しています。
「コナラの寿命はかなり長いので、今あるコナラがすぐに倒れることはないだろうが、コナラの若い世代が増える可能性は少ない」と書かれています。
人に助けられ、里山で帝国を築いてきたコナラですが、崩壊の時期は迫ってきているようです。
おすすめの本 樹木の個性と生き残り戦略:3部作+1
渡辺一夫さんの、樹木の個性と生き残り戦略の3部作は、樹木の生き方、生き残るためにどうしているのか?海岸沿いに生き残る樹木、枝を自ら落とす樹木、種のままずっと耐える樹木、暗いところでも生きられるが生長が遅い樹木、など、おもしろい話が盛りだくさんです。
私は、樹木の生存戦略を知りたくて、本を探しまくったのですが、樹木の本がなかなかなく、ようやく見つけた超おすすめの3部作の本です。是非、チェックしてみてください。
▼イタヤカエデはなぜ自ら幹を枯らすのか 渡辺一夫著
▼アセビは羊を中毒死させる 渡辺一夫著
▼アジサイはなぜ葉にアルミ毒をためるのか
+1冊は同じく渡辺一夫さんの『街路樹を楽しむ15の謎 渡辺一夫著』です。
イチョウをはじめ、ケヤキ、ソメイヨシノ、ハナミズキ、コブシ、ポプラ、プラタナス、トチノキなど、15種類の街路樹について、その生き方などを紹介しています。是非チェックしてみて下さい。
▼街路樹を楽しむ15の謎 渡辺一夫著