こんにちは むうさんです^^
5月から6月の初めまで、ほとんど写真撮影ができなかった反動か、撮影のことばかり考えているこの頃です。
スマホのカメラでは飽き足らず、どうしてもフルサイズのカメラがほしくなって、SONYの初代α7を中古で購入して1年半。
そこからいろいろとレンズを購入してきたのですが、レンズって何を選べばいいのだろう? さまざまなレンズの特徴って何だろうか? ということを知りたくて購入したのが『写真家65人のレンズテクニック インプレス刊』です。
今回は、レンズのことを基本から、写真家の具体的な使い方まで教えてくれる、おすすめの本『写真家65人のレンズテクニック インプレス刊』のブックレビューです。
- 『写真家65人のレンズテクニック』の概要
- 『写真家65人のレンズテクニック』1.BASIC TECHNIQUE
- 2~6:レンズの種類別に写真家65人が教えてくれる
- 『写真家65人のレンズテクニック』まとめ
『写真家65人のレンズテクニック』の概要
この本を買ったときは、レンズのことを何もわかっていませんでした。
なので、下の写真の通り、ピンク色の付箋を貼って、何度も読んでいました。そして、いろいろなことがわかってくればくるほど、読めば読むほど、気づきのある本です。
目次は?
1.BASIC TECHNIQUE:写真を見てわかる!レンズのキホンが身に付く
2.WIDE:広角
3.STANDARD:標準
4.MACRO:マクロ
5.FAST:大口径
6.TELEPHOTO:望遠
最初にレンズの基本が書かれていて、当時初心者だった私でもわかるように、写真を見ながら丁寧に説明されています。
そして、2~6では、レンズの種類別に、65人の写真家が、一つの作品について詳しく説明しながら、レンズのことを教えてくれます。
焦点距離では、広角は14mm~望遠は1000mmまで。さらにマクロレンズ、そして大口径の開放F値が低いレンズまで。
写真家が自分が得意とするレンズについて説明していて、同じようなレンズでも写真家ごとに違いもあり、読んでいて面白いですし、とても参考になります。
『写真家65人のレンズテクニック』1.BASIC TECHNIQUE
この章を読むことで、私はレンズの基本、スペックの見方を学びました。レンズの基本的なことが、きちんと、わかりやすく書かれている本が少ないので、この章は貴重で価値があります。
Q1:ボケを効果的に生み出すには?
Q2:ピントを合わせる位置はどう決めるべき?
Q3:幻想的な丸いボケを作るには?
Q4:キラキラした光の筋を写すには?
Q5:遠近感をうまく強調するには?
Q6:風景すべてにピントを合わせるには?
Q7:背景を大きく写して存在感を伝えるには?
Q8:横と縦でピントの合う範囲は異なるの?
Q9:センサーの大きさが変わると何が変わる?
Q10:被写体を画面いっぱいに写すには?
Q11:写真に変な光が写るのを防ぐには?
Q12:写真の周囲が暗くなるのを防ぐには?
という12個のレンズに関する基本的な質問に答えていくように、書かれていて。具体的に写真があるので非常にわかりやすいです。
このように、
レンズの基本に関してまとまっていて、この本の大きなポイントです。
例えば、
「Q4:キラキラした光の筋を写すには?」では、長い光の筋を出すには絞って大きいF値にする。ということが書かれています。
当時、初心者の私は森を歩いていて、光の筋らしきものを見つけた時、
これだ!
と絞ってF値を大きくしたのを覚えています。
▼絞りF値=4.0 光条は短い
▼絞りF値=11.0 光条が少し長くなった
▼絞りF値=14.0 光条がかなり長くなった
また、
「Q6:風景すべてにピントを合わせるには?」では、絞ることで背景がボケないようにする。とする一方で、必要以上に絞ると画質が回析現象で劣化するので注意!というように、知っておいた方が良いことがしっかりと書かれています。
「Q2:ピントを合わせる位置はどう決めるべき?」
上の写真で本にピントを合わせると、
さらに、
「Q10:被写体を画面いっぱいに写すには?」では、最大撮影倍率について、説明されています。最大撮影倍率というスペック用語はこの本で知りました。
いわゆる寄れるレンズとは、最短撮影距離が短くて最大撮影倍率が高いレンズです。マクロレンズを購入するときにも参考になりました。
過去の記事でマクロレンズを購入する時に、最大撮影倍率の意味やマクロレンズのスペックに見方を説明していますので、ご覧ください。
▼マクロレンズ:スペックの見方、購入する時に気をつけること
2~6:レンズの種類別に写真家65人が教えてくれる
2.WIDE:広角
例えば、14mmの焦点距離なら、写真家の村田一朗さんが、広大な雪山の写真を使って、広角レンズ特有の歪みを考慮した構図の作り方から、撮影意図までを教えてくれます。
作品としての写真とは別に2枚の写真があり、右上に山頂を配置すると歪んでしまうことを写真で見せてくれています。
撮影情報は、撮影したカメラとレンズ、さらに撮影の設定も具体的です。
・焦点距離:14mm
・F値:F8
・シャッタースピード:1/1000秒
・ISO:100
・WB:晴天
・CAPTION:360度見渡すことができる。すっきり晴れ渡った空。まさに雲上の別世界
15mm、16mm、17mm、18mm、19mm、20mm、20mm、24mm、24mm、24mm、25mm、28mmと、広角では1mmの差が大きいので、1mmずつ写真が紹介されていて。
24mmでは3人の写真家が説明してくれています。
そして、
星空の写真から、風景、部屋の中、都市写真、花火やスナップ写真、ポートレートまで、多岐にわたる写真が紹介されています。
広角レンズを紹介している写真家は下の通りです。
標準、マクロ、大口径、望遠
この本を眺めながら読んでいると、
なぜ、様々な種類のレンズがあるのか?
レンズによって表現がどのように変わるのか?
がわかってきます。
50mmの標準のスナップ撮影が好きな私は、この本の51mmの項で、写真家の高橋良輔さんが書いていた次のことが印象的でした。
「街歩きで50mmを使う場合、F5.6付近のF値とセットにするのが私の定番。50mm前後が持つ自然な画角とF5.6で表現される奥行きは、恣意的なものを感じさせないことが定番にしている理由だ。」
素直に、私もF5.6付近を使ってみたりしています。
それぞれのレンズ使って作品を紹介している写真家さんは
3.STANDARD:標準
4.MACRO:マクロ
5.FAST:大口径
6.TELEPHOTO:望遠
『写真家65人のレンズテクニック』まとめ
何度読んでも発見や気づきがあり、綺麗な写真の作品を眺めながらページをめくって気になったら読んでみてもよいです。
レンズの基本から各レンズの特徴まで具体的に知りたい方。
持っているレンズで表現を広げたい方。
これからレンズを購入しようとしている方。
など、『写真家65人のレンズテクニック インプレス刊』は、とってもおすすめできる本です。是非、チェックしてみて下さい。