こんにちは むうさんです^^
今回は、マクロレンズとは?をご説明していきます。
私は、別の記事でご紹介しましたが、SONY α用のマクロレンズである
『シグマ 105mm F2.8 DG DN MACRO』を購入しました。
↓レビュー記事はこちらです。
レビュー『シグマ 105mm F2.8 DG DN MACRO』
このマクロレンズを購入する上で、レンズにMACROと書かれてるレンズがどんなものなのか、あらためて調べましたので、マクロ撮影の初心者の方に向けて、マクロレンズとは何か、購入時にどんなことに気をつければいいのかをご紹介します。
マクロレンズとは?
一言でいうと、花などの被写体を大きく写すことのできるレンズです。
花などに近づいて撮影することで、大きく写せます。
ですから、大きく写すために、被写体に近づけるレンズとなります。
マクロレンズでないと、近づき過ぎるとピントが合わせられなくなります。
レンズのスペックにかかれている最短撮影距離というもので、ピントの合う被写体までの最も短い距離が決まっています。人でも近づきすぎるとピントが合わなくなるのと同じようなものです。
① 被写体を大きく写せるレンズ
② 被写体に近づけるレンズ
望遠レンズとはどう違うのか?
望遠レンズは、遠くのものを大きく写すレンズです。ですから、遠くにいる人や花などを、目で見たよりも大きく写すことができます。
ですが、望遠レンズで花びらを画面いっぱいに拡大して撮影しようとしても、できません。
花びらを画面いっぱいに拡大しようとして、望遠レンズを花に近づいていくと、あるところからピントが合わなくなります。これが最短撮影距離です。繰り返しになりますが、どのくらいの距離からピントが合わせられるかという性能となります。
ようは、
遠くのものを大きくは写せますが、近くのものを大きくは写せないのが望遠レンズなのです。
一方、マクロレンズは近くに寄って、大きく撮れるレンズとなります。
レンズのスペックでどこを見るのか?
マクロレンズかどうかは、レンズの製品名称に、どのメーカーもMACROと表示しているので、わかるようになっています。ですから、まずは製品名称を確認することが最初となります。
では、レンズのスペック表を見る時に、どこに表示されているのかを、
『シグマ 105mm F2.8 DG DN MACRO』を例にご説明します。
最大撮影倍率
レンズの仕様の中に、「最大撮影倍率」という項目があります。
最大撮影倍率とは、カメラの撮像素子(センサー)に、1cm(10mm)のものを撮影したら、センサー上でも最大で1cm(10mm)で写る場合に、1:1と表示されます。
SONY α7のフルサイズセンサーの場合は、センサーサイズが35.8×23.9mmですので、例えば1円玉(20mm)を撮影したら、センサー上も1円玉の大きさの20mmで写るということになります。
この最大撮影倍率が1:1(1倍という表記のものもある)のものをマクロレンズ、1:2(0.5倍)のように半分(1/2)の大きさまで写せるレンズをハーフマクロレンズといいます。
ですから、『シグマ 105mm F2.8 DG DN MACRO』は、最大撮影倍率が1:1ですので、マクロレンズとなります。
比較として『SONY FE 50mm F1.8 SEL50F18F』は、最大撮影倍率は0.14倍とあります。写真で比較してみましょう。
最大撮影倍率の写真での比較
被写体には、サイズのわかりやすいSDカードを用いました。
▼シグマ 105mm F2.8 DG DN MACRO
▼FE 50mm F1.8 SEL50F18F
この大きさの違いが生じます。
フルサイズのセンサーサイズが35.8×23.9mm、SDカードのサイスが24×32mmとなりますので、マクロレンズでは縦の方向は、画面からはみ出しています。
繰り返しになりますが、望遠レンズでも最大撮影倍率が0.14倍と書かれていれば、『SONY FE 50mm F1.8 SEL50F18F』と同じ大きさまでしか撮影できません。
マクロレンズの特徴
次に、大きく撮影するマクロレンズの2つの特徴を説明していきます。
・大きく写すために、近づいて撮影できる
・マクロレンズの焦点距離(広角、標準、望遠)の違い
大きく写すために、近づいて撮影できる
レンズの仕様書の、「最短撮影距離」にそれが表示されています。
『シグマ 105mm F2.8 DG DN MACRO』では、29.5cmまで近づいてピントを合わせることができて、29.5cmより近づくとピントが合わないということです。
では、この「最短撮影距離」がどこからの距離からというと、距離基準マークからの距離となります。難しいと感じるかもしれませんが、カメラの上にあるマーク(下の写真の青矢印の示すマーク)からの距離で、そのマークが示すのはカメラのセンラーの位置となります。
レンズの先端からの距離ではなくて、
カメラのセンサーから、ピントが合う一番近い距離が、「最短撮影距離」です。
マクロレンズの焦点距離(広角、標準、望遠)の違い
標準レンズとは50mm前後のレンズで、ほぼ人の目と同じように撮影できます。
広角は16mmのように焦点距離の数字が小さいレンズで、広く写ります。
望遠は、200mmのように焦点距離の数字が大きいレンズで、遠くのものを大きく写せます。
広角レンズは、元々小さく写るので、大きく写そうとすると、かなり近づく必要があります。
ですから、レンズの先端から被写体までの距離(「ワーキングディスタンス」という)がとても小さくなって、レンズによっては数cmになってしまい、撮影の制限が多く、販売されているマクロレンズの数は多くないです
ワーキングディスタンスが短いことでの撮影の制限
・ピントを合わせたいところより手前に何かあるとぶつかってしまう。
・前ボケを入れられない。
・撮影しようとした時に、自分の影がはいってしまう。
・昆虫などを撮影する時に、近づきすぎると逃げられてしまう。
などとなります。
標準レンズも同様で、ワーキングディスタンスは大きくありません。
おすすめは中望遠のマクロレンズ
そこで、マクロレンズとして一番多く、おすすめなのが、焦点距離が70~135mmの領域の中望遠レンズとなります。適度なワークディスタンスを被写体からとれることでマクロ撮影がしやすくなります。
この中望遠のマクロレンズが使い勝手のよい点は、上で書いた広角レンズの制限の逆となります。
調べた中で、写真家がよく言っているのが、
・撮影時に自分の影が入りにくい。
近づくと影になる場合があるので、ワーキングディスタンスがとれて、離れられると有利になります。
・昆虫などを撮影する時に、逃げられにくい。
花に蝶が止まっているシーンの撮影などの時に、近づきすぎると逃げられてしまうので、離れられると有利となります。
・前ボケをいれやすい。
距離がとれるので前ボケにするものを入れる距離があります。
・レンズを対象にぶつけにくい。
ついつい、寄ってしまって、対象にレンズの先端を当ててしまうというミスが起こりにくいようです。
マクロレンズは普通の撮影に使えるか?
結論から言うと、人や風景などの普通の写真撮影に使えます。
ただし、マクロレンズとしての使い勝手があります。
マクロレンズは、最短撮影距離が短いところから、無限遠までピントを合わせることができます。ですから、ピントを合わせる範囲が、マクロレンズではない普通のレンズよりも広いということになります。
ピントを合わせる範囲が広いと何が起こるかというと、AF(オートフォーカス)の速度が遅くなります。
それは、ピントを合わせるためにレンズを動かす距離が長くなるためです。マクロレンズの宿命です。
ですから、どこまでというと難しいですが、動きの激しいものなどの撮影には向いていません。
ただし、AF速度を速くするための機能がマクロレンズによってはあります。
ピントを合わせる距離が長くなるなら、長くならないようにすればいい。ということで、最初からオートフォーカスが合う範囲を狭くするスイッチがついています。
『シグマ 105mm F2.8 DG DN MACRO』では、「29.5cm~50cm」、「50cm~∞」、「FULL(29.5cm~∞)」の3種類をスイッチで、AFが合わせる範囲を切り替えられます。
この写真のように、スイッチで切り替えることができます。この写真ではFULLになっていますから、29.5cm~∞にAFが合うようになっています。
マクロ撮影をしないのであれば、スイッチ「50cm~∞」にしておけば、それだけレンズを動かす範囲が狭くなりますので、AFが速くなります。
ですから、私も、風景などの写真撮影にも使っています。
いかがでしたでしょうか?
私がマクロレンズを購入する時に、一から調べたことをまとめてみました。参考になれば嬉しいです^^
中望遠マクロレンズ『シグマ 105mm F2.8 DG DN MACRO』は使ってみると、とても楽しく狙った撮影ができました。是非チェックしてみてください。
『シグマ 105mm F2.8 DG DN MACRO』の購入レビュー記事は下から御覧ください。
www.muu0san.com