こんにちは むうさんです^^
銀杏を昨年植えて、発芽が遅かったので心配しましたが、無事芽生えて、黄葉の秋を迎えました。ミニ盆栽のイチョウの秋についてご紹介します。
▼銀杏を植えた時の記事も下からご覧ください。
イチョウがどんな樹木なのか?生きた化石と呼ばれる理由は?と知りたい方へ、私の好きな本『街路樹を楽しむ15の謎 渡辺一夫著』をご紹介します。今回の記事の中でも内容に触れていますので、ご覧ください。
▼街路樹を楽しむ15の謎 渡辺一夫著
イチョウ:秋の黄葉
イチョウの葉を小さく育て、黄葉も
部屋の中で育てていたイチョウも黄葉して。落葉しました。
茎を切ってしまい、小さな鉢に植えることで、狙い通り葉っぱを小さく、樹木も小さく育てることができました。
イチョウの葉のサイズは、普通のイチョウの10分の1~2分の1程度で、かなり小さく育てることがきました。下の写真の左側のイチョウの一番大きな葉っぱでも、普通のイチョウの葉の半分以下です。
部屋の出窓で育てているのですが、11月に黄葉しはじめました。部屋の中の気温が低くなりにくいためか、街路樹などのイチョウより少し遅めの時期に黄葉です。
▼11/6:うっすら黄色くなり始めた
▼11/12:黄葉しているものと、緑のままの葉
▼上が緑の葉っぱでも、茎の下の方は黄色になっている。
▼11/20:おおかたのイチョウが黄葉
▼11/20:部屋の中で育てたせい?どの葉も黄色が薄い。
上の写真で斑点のように濃い黄色い部分がありますが、街中でみるイチョウの葉っぱは、この濃い黄色くらいの色だと思うのですが、なぜか?薄い黄色の黄葉でした。
イチョウの葉を小さく育て、落葉へ
黄葉したら葉っぱが落ちる落葉です。
枯れた葉っぱはクヌギのように美しくはないですが、小さい葉っぱが可愛らしいです。よく1年弱頑張りました!
▼11/20:下の方の葉っぱは枯れています
▼12/4になってもグリーンの葉っぱのイチョウもいます
1年目としては、無事黄葉して、落葉したので合格です。
また、盆栽で、葉っぱが大きいのはかっこ良くないので、小さい葉っぱで育てることができて、うまくいきましたが、この後が大切です。
来年、新芽が芽吹くか不安と期待が入り交じっています。
イチョウはタフな樹木
街路樹を楽しむ15の謎 渡辺一夫著
そんな不安はありますが、イチョウはタフな樹木のようです。イチョウのことを、『街路樹を楽しむ15の謎 渡辺一夫著』で読んでみました。
この本は、街路樹としてよく見る15種類の樹木を紹介している本です。
▼街路樹を楽しむ15の謎 渡辺一夫著
そんな『街路樹を楽しむ15の謎 渡辺一夫著』によると、イチョウは、全国でもっとも多い街路樹のようです。
確かに秋になり、そこかしこで黄色い葉っぱをたなびかせるイチョウを見かけます。
なぜイチョウが街路樹として多いのか?
では、なぜイチョウが街路樹として多いのでしょうか?
『街路樹を楽しむ15の謎 渡辺一夫著』から抜粋すると、
「都市部でイチョウがよく植えられる理由は、樹形のよさや、黄葉の美しさもあるが、なんといっても「強い」からだ。イチョウは、刈り込みや公害、病原菌や害虫に強く、踏まれることにも耐えて長寿であった。きわめて都市の街路樹に向いていたのである。」
ということから「強い」のです。イチョウは、樹木としての強さがあるのです。
私も、イチョウを植えて育てましたが、夏の酷暑でクヌギが弱ったりする状況でも、すくすくと元気なままです。
また、下の記事にあるように、銀杏の発芽率は、どんぐりや、ケヤキやカエデの種子よりも全然高いのです。
▼銀杏の発芽率などを紹介しています。
その「強さ」が、ニ憶年前から生存している樹木として、「生きた化石」と呼ばれるまでイチョウが生き残ってきた理由だと思います。
強いイチョウが野生で増えないわけ
日本には平安時代に中国から持ち込まれています。
そんなイチョウについて、
『街路樹を楽しむ15の謎 渡辺一夫著』では、下のようにも言っています。
「すでに日本に移入されてから相当の年数がたち、しかも街路樹として大量に植えられているにもかかわらず、イチョウが野生化して山野に増えたという逸出の事例はほとんどない。ギンナンを土に植えれば正常に育つので、イチョウの子孫が山野に増えない最大の理由は、種子であるギンナンを散布する動物が少ないためなのかもしれない。自然界では、個体としていくらタフであっても、子孫を残せなければ種としては絶滅に向かってしまうのだろう。」
なるほどと思いました。
ギンナンは植えれば発芽するので、イチョウの近くに子どものイチョウが生えていることを見たことはありますが、多くの街路樹はギンナンを落としてもコンクリートやアスファルトの上なので発芽できません。
鳥などがギンナンを飲み込んで飛んでいって、種のまわりの果肉を食べて、ギンナンの種子はふんで落とすという、他の樹木の実のような自然界の仕組み(エコシステム)の中にイチョウは入っていないのでしょう。
実際は、生きた化石になり自然界の仕組みから外れたイチョウを、現代では助けてくれる動物がいないのだと思われます。
自然界の輪の中から外れてしまうと、元には戻れないのかもしれません。
この『街路樹を楽しむ15の謎 渡辺一夫著』では、他にも、ケヤキ、ソメイヨシノ、ハナミズキ、コブシ、ポプラ、プラタナス、トチノキなど、15種類の街路樹について、その生き方などを紹介しています。是非チェックしてみて下さい。
▼街路樹を楽しむ15の謎 渡辺一夫著
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