こんにちは むうさんです^^
暖かくなってきて、カメラを持って出かけたくなるそんな季節になりました。
昨年の11月に発売されてから気になっていたミラーレスカメラが『FUJIFILM X-T5』です。コンパクトで軽いので、持ち出しやすそうで、ほしい1台です。
その『FUJIFILM X-T5』で、フィルムシミュレーションの楽しさをあらためて感じたいと街中スナップをしていきました。
X-Tシリーズに新たに追加されたフィルムシミュレーションのノスタルジックネガ、どんな感じだろうとワクワクしながらの街中スナップです。
今回は、カラーのフィルムシミュレーション10種類を撮り比べましたので、作例と、私の選ぶベスト3を混じえながら紹介します。
▼FUJIFILM ミラーレスカメラ X-T5
フィルムシミュレーション
フィルムシミュレーションは、FUJIFILMのカメラに搭載されている、デジタルカメラでフィルムの特性を再現するような画作りの技術です。
フィルムシミュレーションについて知りたくなり、『FUJIFILM 画質完全読本』というFUJIFILMのカメラのフィルムシミュレーションを含む画質全般を紹介している本をレビューしました。参考にしてみてください。
▼『FUJIFILM 画質完全読本』ブックレビュー
▼『FUJIFILM 画質完全読本』
X-T5は19種類のフィルムシミュレーションを搭載
今回紹介する『FUJIFILM X-T5』は、19種類ものフィルムシミュレーションを搭載しています。
そのうち、フルカラーのフィルムシミュレーションは下にある通りの10種類です。
①PROVIA:スタンダード
②Velvia:ビビッド
③ASTIA:ソフト
④クラシッククローム
⑤PRO Neg. Hi
⑥PRO Neg. Std
⑦クラシックネガ
⑧ノスタルジックネガ
⑨ETERNA:シネマ
⑩ETERNA ブリーチバイパス
『FUJIFILM X-T5』の前機種は9種類だったのですが、新たに搭載されたのが⑧ノスタルジックネガです。
10種類にフィルムシミュレーションの紹介
フルカラーのフィルムシミュレーション10種類について、『X-T5』のカメラでの説明を紹介します。
①PROVIA:スタンダード
標準的な発色と階調で人物・風景など幅広い被写体に適します
②Velvia:ビビッド
高彩度な発色とメリハリある階調表現で風景・自然写真に最適です
③ASTIA:ソフト
落ち着いた発色とソフトな階調でしっとりとした表現に適します
④クラシッククローム
発色をおさえ暗部のコントラストを高めることで落ち着いた表現に適します
⑤PRO Neg. Hi
コントラストを高めたややメリハリのあるポートレート撮影に適します
⑥PRO Neg. Std
ニュートラルな階調で画像加工に最適です
肌色の質感を再現したいポートレート撮影に適します
⑦クラシックネガ
深い色とメリハリのある階調で被写体をしっかりとした立体感で表現します
⑧ノスタルジックネガ
アンバーに味付けされたハイライトと色乗りの良いシャドウで印刷された写真のような雰囲気を表現します
⑨ETERNA:シネマ
落ち着いた発色と豊かなシャドウトーンで動画に適します
⑩ETERNA ブリーチバイパス
低彩度かつ高いコントラストの独特な発色で撮影できます
動画撮影にも適します
この10種類のフィルムシミュレーションを、『FUJIFILM X-T5』で撮影して比較してみました。
前回のフィルムシミュレーション比較
2021年の12月に、18種類のフィルムシミュレーションを搭載する『FUJIFILM X-S10』で、フィルムシミュレーション9種類(上の10種類からノスタルジックネガがなかった)を比較しています。
その時の結論は、
花なら、PROVIA、Velvia、PRO Neg.Hi
人の撮影なら、PRO Neg.Hi、ASTIA、PROVIA
ビル街など無機質の表現なら、ETERNAブリーチバイパス、クラシッククローム
どのシチュエーションでも懐かしさ、昭和を再現するならクラシックネガで撮ると魔法がかかります
私の中で使い方が難しかったのが、PRO Neg.stdとETERNA
でした。
今回は、ノスタルジックネガも加わりましたし、どうなるか楽しみです。
▼フィルムシミュレーションの比較の前回の記事
フィルムシミュレーションの比較作例
比較する撮影条件
サークル仲間と街中の写真を撮る機会も増えてきたので、フィルムシミュレーションがどんな時に、どんな印象になるのか、撮る前から楽しみでした。
比較する上での撮影条件は下の通りです。
撮影モード
・モード:絞り優先モード
・ホワイトバランス:AUTO
・Jpeg撮って出し(後からの補正なし)
撮影に使ったレンズ
今回は、
標準ズームレンズ:XF16-80mmF4 R OIS WR
単焦点レンズ:フジノンレンズ XF35mmF1.4 R
街中スナップなので、ぼかしての撮影機会は単焦点レンズに任せて、開放F値が4で十分だと考え『XF16-80mmF4 R OIS WR』で撮影しました。
また『XF35mmF1.4 R』は、神レンズとも呼ばれているレンズで、ボケが綺麗なレンズです。
フィルムシミュレーション比較作例
空の色と、無機質なビル、そして彩り豊かな鯉のぼりで比べてみました。
①PROVIA:スタンダード
②Velvia:ビビッド
③ASTIA:ソフト
④クラシッククローム
⑤PRO Neg. Hi
⑥PRO Neg. Std
⑦クラシックネガ
⑧ノスタルジックネガ
⑨ETERNA:シネマ
⑩ETERNA ブリーチバイパス
この写真は、ビルがまずカッコよく写っていることが、私にとっては大切でした。
1番はVelvia:ビビッド。青々しいビルの色が人工物の美しさを表していて気に入りました。
そして2番と3番は、2番がクラシックネガです。カメラの説明で「被写体をしっかりとした立体感で表現します」とありましたが、ビルの存在感を最も感じました。
3番がETERNA ブリーチバイパス。世の中に存在していると感じられない、非現実的な感じのビルが、私の中では大きく膨らんだからです。
1~3番ともに、コントラスト高めのフィルムシミュレーションとなりました。ビルのような被写体だと、コントラストの低い軟調のフィルムシミュレーションは目立ってこないです。
フィルムシミュレーションとX-T5
フィルムシミュレーションは奥深く、様々な被写体を撮影しないとわからないことが多いです。
そんなフィルムシミュレーションについて詳しく知りたい方は、『FUJIFILM 画質完全読本』がおすすめです。
写真画像の見方を教えてもくれる良書です。
▼『FUJIFILM 画質完全読本』
今回撮影した『FUJIFILM X-T5』は、T4より軽量コンパクトになり、写真優先のカメラです。写真を軽い機材で撮りたい、フィルムシミュレーションで気に入った写真を撮りたい、そんな要望を叶えてくれるカメラです。是非、チェックしてみてください。
▼FUJIFILM ミラーレスカメラ X-T5
▼FUJIFILM ミラーレスカメラ X-T5 レビュー記事
▼XF16-80mmF4 R OIS WR