夢うさんブログ ~自然が好き~

森林セラピーガイドで茶道家、写真撮影大好きな”むうさん”による、自然体感レビューブログです

【レビュー】フィルムシミュレーションを使い分け、撮り比べ<1>~比較作例でおすすめ解説~FUJIFILM X-S10の写真撮影レビュー~

ふぃこんにちは むうさんです^^

今回は18種類のフィルムシミュレーションを搭載した、ミラーレスカメラの最新機種のFUJIFILM X-S10』の撮影レビューです。フィルムシミュレーションを使い分けるために、撮り比べてみました。

『FUJIFILM X-S10』と『フジノンレンズ XF56mmF1.2 R』

『FUJIFILM X-S10』と『フジノンレンズ XF56mmF1.2 R』

▼FUJIFILM X-S10ボディ

フィルムシミュレーション

写真撮影をしていると、色をちょっと変えたい、雰囲気を変えて撮りたい時があります。夕方の日が落ちていく時、しっとり感を出したい時など。

どんな色で撮ると、どんな感じになるのかがはっきりしていないので、試行錯誤するにもどうすれば?という思いでした。

そんな私が、各カメラメーカーのカメラを調べていて、あこがれていたのが、FUJIFILMのカメラに搭載されているフィルムシミュレーションです。

このブログで、FUJIFILM 画質完全読本というFUJIFILMのカメラのフィルムシミュレーションを含む画質全般を紹介している本をレビューしました。参考にして、ご覧いただけると嬉しいです。

18種類のフィルムシミュレーション搭載のカメラ 

富士のミラーレス一眼APS-C機に搭載された最新のフィルムシミュレーションは、2021年12月現在で、18種類あります。

その18種類すべてが搭載されたカメラは、フラッグシップカメラのX-T4、今回撮影に使ったミドルレンジのX-S10、そして2021年11月に発売になったLittle Giant(小さいけど中身はぎっしり)のX-T30Ⅱの3機種です。

この3種類は、センサーとエンジンが一緒のため、メカ的な性能を除くとほぼ同じスペックになっています。

そのスペックを比較すると下の通りです。青く塗られた部分は、比較すると3機種の中で優位な項目です。

X-T4、X-S10、X-T30Ⅱスペック比較表

X-T4、X-S10、X-T30Ⅱスペック比較表

センサとエンジンが一緒で、下の搭載された画像処理技術

・フィルムシミュレーション(18モード)
・グレイン・エフェクト(フィルムライクに画像に粒子を付加する)
・カラークローム・エフェクト(色が濃すぎて飽和することを抑制する)
・カラークローム・ブルー(青空を綺麗にする)

も同じなので、撮影された画像は同じ画像が出てくるとのことです。

▼FUJIFILM X-T4ボディ

▼FUJIFILM X-S10ボディ

▼FUJIFILM X-T30Ⅱボディ

フィルムシミュレーションの比較

たくさんの写真を撮影したきましたので、3回くらいに分けて比較レビューをしようと考えています。

実際に撮影して比較してみると、画像の色みコントラスト影の出方など、細かく見ることができて、とても面白かったです。

撮影モード

・モード:絞り優先モード
・ホワイトバランス:AUTO
・Jpeg撮って出し(後からの補正なし)

撮影に使ったレンズ

今回は、
広角の単焦点レンズ:フジノンレンズ XF18mmF1.4 R LM WR
中望遠の単焦点レンズ:フジノンレンズ XF56mmF1.2 R
で撮影しました。

XF18mmF1.4 R LM WRは、35mm換算で27mmでスマホくらいの画角で、広く撮影したい時に使い、
XF56mmF1.2 Rは、35mm換算で84mmで、ポートレート用の画角となっています。ボケが綺麗なレンズなので、ボケを強調したい時に使いました。

フィルムシミュレーションについて

今回は、モノクロ系、セピア系を除く9種類を比較しました。

その9種類は、
・PROVIA/スタンダード
・Velvia/ビビッド
・ASTIA/ソフト
・クラシッククローム
・PRO Neg.Hi
・PRO Neg.Std
・クラシックネガ
・ETERNA/シネマ
・ETERNAブリーチバイパス
です。 ※/の右側にどんなモードなのか簡単に説明をいれています。

最初に紹介したFUJIFILM 画質完全読本から抜き出すと、
「富士フイルムがフィルム製造の過程で醸成してきた「記憶色」を採り入れており、青空や海は青く、肌色は血色よく、緑はイキイキとした鮮やかな緑になる」。
ですから、PROVIA(プロヴィア)は、”人の記憶にある色”とFUJIFILMが考えている色なのです。

その他のモードについてなど、詳しくは、『FUJIFILM 画質完全読本』をご覧ください。

フィルムシミュレーション比較作例1

今回は、東京の都心部、皇居の近くを撮影しました。
最初に撮影したのが、ビルとビルの間の通路で、グリーンあり、赤色ありの場所です。
最初は4種類から始めました。

▼PROVIA/スタンダード

フィルムシミュレーション PROVIA

▼クラシッククローム

フィルムシミュレーション クラシッククローム

▼Pro Neg. Hi

フィルムシミュレーション Pro Neg. Hi

▼クラシックネガ

フィルムシミュレーション クラシックネガ

この4種類から気に入った写真を選ぶとすると、
1番が「PROVIA/スタンダード」です。
安定した色あいで、こうだろうという記憶色が再現されている心地よさがあります。

もう一つ、2番を選ぶと「クラシックネガ」です。
色合いが黄色く、グリーンも色合いが独特で、懐かしさというよりもコントラストが高くて絵画的な美しさがあるように感じました。

今回は、撮影レビューまでの話が長くなってしまい、1つの例しかご紹介できませんでしたが、次回以降、様々な写真で比べていきます。

FUJIFILM 画質完全読本というFUJIFILMのカメラのフィルムシミュレーションを含む画質全般を紹介している本がおすすめなので、是非チェックしてみてください。

▼フィルムシミュレーション使い分け<2>
カラーモードの全フィルムシミュレーション9種類を、3つの作例で比較してみました。それぞれのお気に入りNo1は? 是非ご覧ください。