こんにちは むうさんです^^
イチョウは、綺麗に黄葉してくれました。
▼イチョウのミニ盆栽の黄葉の様子
ただ、ケヤキとトウカエデは、気難しく、紅葉する前に枯れてしまいそうでした。
なんとか暖かい部屋の中で紅葉させようと、頑張ってみましたが……。
今回は、ケヤキのミニ盆栽の紅葉を紹介します。
ケヤキの特徴
前の記事(リンク先)でも書きましたが、上に伸びずに、横に広がるケヤキです。
▼ケヤキとトウカエデのミニ盆栽の生育
まだまだ、枝も強くなく曲がるので、針金で上手くデザインすれば、面白いことになりそうです。
来年は、チャレンジする予定。
まず今年は、黄葉してほしいのですが、葉っぱが枯れがちで、黄葉まで持つかどうか……。
11月中旬時点のケヤキです。
ただ、葉っぱの先端が茶色く枯れかかっています。
出窓の気温を下げる
部屋の中でミニ盆栽を育てているのですが、部屋の中のために、どうしても気温(室温)が下がりません。
一般的に紅葉は、気温が8℃を下回ると進むとされています。家の出窓では、室温が高くそこまで下がらないのが、要因かもしれません。
工夫して、出窓を開けて、その前のカーテンを閉めることで閉空間をつくり、出窓部分の気温を下げたりしていました。
枯れる前に、気温を下げて黄葉させる作戦です。
ケヤキの黄葉
その甲斐があったのか、少しずつ葉っぱが黄色くなっていきました。
ミニ盆栽も良さは、葉っぱ1枚1枚の黄葉をしっかりと鑑賞できることです。
屋外で大きな樹木の紅葉を見ると、綺麗ですが、漫然としているのに対して、葉っぱ一つずつの違いまではっきりと見えてくるのが楽しいのです。
気温を下げたことは成功の鍵でした。植物は生き残るために、光合成の効率が下がる葉っぱを落とすことが戦略なのです。古い常緑樹より、落葉樹は寒さに対応した進化系なのです。
葉を落とす(落葉)することで、冬の寒さを凌ぐ仕組みは下のとおりです。
秋から冬は葉を失ったために、葉からの蒸散が起こりません。
葉がないこと根からの水の吸い上げに影響します。葉からの引き上げる力が無くなるのですから、水を体内に取り込みにくくなります。
そのため体内水分量が下がるので、樹皮下にある細胞液が濃くなるのです、これで細胞内が不凍液化し、低温になっても細胞死することが少なくなります。
平たく言うと、
「樹木の中に水があると凍って中から樹木を破壊します。
そこで、葉を落とすことで水の必要な量を減らして、樹木の中の水分が減り不凍液化(凍る温度を下げる)ことで、内部が凍らないようにする。」
ということです。
樹木の生き方が書かれた『大人の樹木学 石井誠治著』はおすすめです。是非チェックしてみてください。
ミニ盆栽で、このケヤキもそうですが、普段から樹木に接していると、色々と知りたくなって勉強しています。また、森林セラピーにも役に立っています。
そんな樹木の生き残り戦略について語っている書籍を、次からご紹介します。是非チェックしてみてください。
樹木について知りたい方へ おすすめの本
《1》樹木観察して名前をわかりたい
『樹木図鑑 林将之監修』
葉っぱの形で、372種の樹木がわかる樹木図鑑です。
携帯できるサイズで、見て、読んで楽しい本で、おすすめです。
もちろん、クヌギものっています。チェックしてみてください。
▼【樹木図鑑(林将之監修)五感で楽しめるおすすめの図鑑】ブックレビュー
《2》樹木の生き方を知りたい
『イタヤカエデはなぜ自ら幹を枯らすのか 樹木の個性と生き残り戦略 渡辺一夫著』
樹木は動けないため、生きるためにいろいろな戦略を持っています。
コナラを含めた36種類の樹木の個性と生き残り戦略を教えてくれる貴重な本です。
とても面白いので、是非、チェックしてみてください。
▼『イタヤカエデはなぜ自ら幹を枯らすのか 樹木の個性と生き残り戦略 渡辺一夫著』ショートブックレビュー
《3》樹木ってどうなっているか知りたい
『樹木博士入門 小幡和男他著』
樹木について、観察をしているかのように、豊富な写真でそのすべてを教えてくれる、”事典+図鑑”です。
写真は企画しながら撮っているので、見たことのない写真がたくさん載っていて、眺めているだけでも樹木のことがわかってきます。
超おすすめの本です。チェックしてみてください。
▼『樹木博士入門』ブックレビュー