こんにちは むうさんです^^
2回に渡って、『X-T5』で撮影してフィルムシミュレーションを比較してきました。
▼フィルムシミュレーションを撮り比べ<1>
【撮影レビュー】FUJIFILM X-T5でフィルムシミュレーションを撮り比べ<1>
▼フィルムシミュレーションを撮り比べ<2>
【撮影レビュー】FUJIFILM X-T5でフィルムシミュレーションを撮り比べ<2>
今回は、都市空間の写真を撮影しながら、フルカラーのフィルムシミュレーション10種類を比較していきます。
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フィルムシミュレーションの撮影条件
撮影モード
・モード:絞り優先モード
・ホワイトバランス:AUTO
・Jpeg撮って出し(後からの補正なし)
撮影に使ったレンズ
標準ズームレンズ:XF16-80mmF4 R OIS WR
単焦点レンズ:フジノンレンズ XF35mmF1.4 R
フィルムシミュレーション
①PROVIA:スタンダード
②Velvia:ビビッド
③ASTIA:ソフト
④クラシッククローム
⑤PRO Neg. Hi
⑥PRO Neg. Std
⑦クラシックネガ
⑧ノスタルジックネガ
⑨ETERNA:シネマ
⑩ETERNA ブリーチバイパス
の10種類のフィルムシミュレーションを比較しています。
フィルムシミュレーションの特徴
フィルムシミュレーションの特徴は、感覚的ですが、下のような感じです。
①PROVIA:スタンダード 彩度:普通、コントラスト:普通
②Velvia:ビビッド 彩度:高い、コントラスト:高い
③ASTIA:ソフト 彩度:普通、コントラスト:低め
④クラシッククローム 彩度:低い、コントラスト:高め
⑤PRO Neg. Hi 彩度:普通、コントラスト:低め、黒の締りがよい
⑥PRO Neg. Std 彩度:普通、コントラスト:低い
⑦クラシックネガ 彩度:普通、コントラスト:高め、赤と緑の色味が特徴的
⑧ノスタルジックネガ 彩度:高め、コントラスト:低め、アンバーがかる
⑨ETERNA:シネマ 彩度:低め、コントラスト:とても低い
⑩ETERNA ブリーチバイパス 彩度:とても低い、コントラスト:とても高い
軟調(コントラストが低い)の代表的なのは、⑥PRO Neg. Stdと⑨ETERNA:シネマですが、私にはこの2つの使い所が難しいというのが、2021年に『FUJIFILM X-S10』でフィルムシミュレーションの比較をした時の結論でした。
その時の記事は、下から覧ください。
▼フィルムシミュレーションの比較の2021年12月の記事
また、フィルムシミュレーションについて詳しく知りたい方は、『FUJIFILM 画質完全読本』がおすすめです。是非、チェックしてみてください。
▼『FUJIFILM 画質完全読本』
フィルムシミュレーション比較作例1
前回は、花の写真で比較しましたが、今回は都市空間の写真でフィルムシミュレーションを比較していきます。
①PROVIA:スタンダード
②Velvia:ビビッド
③ASTIA:ソフト
④クラシッククローム
⑤PRO Neg. Hi
⑥PRO Neg. Std
⑦クラシックネガ
⑧ノスタルジックネガ
⑨ETERNA:シネマ
⑩ETERNA ブリーチバイパス
今回のこの写真で、『X-T5』から搭載されたノスタルジックネガをじっくり見てみました。アスファルトの道路のグレー、空の青、木々のグリーンとも、アンバーの色がのっていて、懐かしさを覚える写真になっています。
アンバーを乗せることで、どの国の人も懐かしさを覚える、普遍的なもののようです。
一方、私はクラシックネガの色味にとても懐かしさを覚えます。今回のこの写真で感じたのは、クラシックネガが自分の子どもの頃のこと、ノスタルジックネガは少し前の私の子どもが小さかった頃の頃、そしてVelvia:ビビッドが今現在と、異なった時間を感じました。
今回の1番は、ノスタルジックネガです。
今の私にとって、心地よい時間を思い出さえてくれました。何より、1970年代のアメリカのニューカラーを再現したというノスタルジックネガが表現する空の色は、今ではない少し前を感じさせてくれます。まさに、有名な写真集『スティーヴン・ショア Uncommon Places』の空の色でした。
2番は、Velvia:ビビッドです。
今まさに、多くの人がイベントを楽しんでいるエネルギーが伝わってくる色の濃さです。
3番は、クラシックネガです。
このフィルムシミュレーションは、何を撮っても私の心に入り込んできます。赤と緑の独特な色と、硬い階調と相まって、心に響きます。
フィルムシミュレーション比較作例2
次は、屋内の大きな空間で、陰影のある場所の写真で比較していきます。
①PROVIA:スタンダード
②Velvia:ビビッド
③ASTIA:ソフト
④クラシッククローム
⑤PRO Neg. Hi
⑥PRO Neg. Std
⑦クラシックネガ
⑧ノスタルジックネガ
⑨ETERNA:シネマ
⑩ETERNA ブリーチバイパス
色の数が少ない写真のためか、フィルムシミュレーションで色の出方が違うのが、よくわかりました。
ASTIA:ソフトは、PROVIA:スタンダードとくらべて青と黄色とも色がしっかりとでています。今回のこの写真に関しては、天井窓が青みがかり、木材の部分に黄色がのっています。
ノスタルジックネガは、アンバーが特徴ですが、写真の木材の色が一番綺麗に写せていました。
今回の1番は、そのノスタルジックネガです。
写真全体が自然な感じで、色が強調されすぎずに、綺麗に写っています。
2番は、ASTIA:ソフトです。上で書いたように、天井窓の青みがかった感じが素敵でした。
3番は、PRO Neg. Hiです。影が少し濃い目になっていて、写真全体の立体感が表現できていると感じました。
フィルムシミュレーションを比較すると、いつも以上に写真をしっかりと見るので、見る目が養われていく感じがします。
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フィルムシミュレーション比較作例3
最後は、ビルと空の写真です。
色の少ない無機質な写真ではどうでしょうか。
①PROVIA:スタンダード
②Velvia:ビビッド
③ASTIA:ソフト
④クラシッククローム
⑤PRO Neg. Hi
⑥PRO Neg. Std
⑦クラシックネガ
⑧ノスタルジックネガ
⑨ETERNA:シネマ
⑩ETERNA ブリーチバイパス
PROVIA:スタンダードを見ると、右下の窓ガラスが青みがかったいます。ASTIA:ソフトはもちろん、彩度が低いクラシッククロームもそうです。なのに、クラシックネガは青色が抜けたように白いのです。これがが無機質なビルにマッチしていてカッコいいと、感じました。
今回の1番は、クラシックネガです。
シルバー系の部分と、全体的に彩度が落ち、それでいて空の色が残っているのが良いです。
2番は、PROVIA:スタンダードです。
ビルを見たまま?記憶色で再現してくれています。綺麗な写真です。
3番は、ETERNA ブリーチバイパスです。
ここまで色が抜けコントラストが高いことで、主役であるビルの存在感が大きくなってきています。非現実的な感じがいいです。
フィルムシミュレーションの比較は、写真のことがわかってくるようで、楽しい時間です。
都市空間写真まとめ
今回の写真をみて一番感じたのは、『X-T5』から追加されたノスタルジックネガによって、昔、少し前、現在という時間を写真が感じさせてくれることが実感できたことです。
実際に、都市公園でのイベントの写真と、屋内の写真では、ノスタルジックネガが一番でした。
そして、最後のビルん写真では、クラシックネガが一番ですから、この2つのフィルムシミュレーションは、目立つ存在です。
フィルムシミュレーションについて詳しく知りたい方は、『FUJIFILM 画質完全読本』がおすすめです。是非、チェックしてみてください。。
▼『FUJIFILM 画質完全読本』ブックレビュー
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Photography Firstと写真優先で設計された『FUJIFILM X-T5』は大人気のようです。
前の機種『X-T4』より小型軽量になって、フィルムシミュレーションのノスタルジックネガが追加されました、おすすめのカメラです。是非チェックしてみてください。
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