夢うさんブログ ~自然が好き~

森林セラピーガイドで茶道家、写真撮影大好きな”むうさん”による、自然体感レビューブログです

【驚き】クヌギのどんぐりの発芽、ミニ盆栽へ小さく育てるチャレンジ~おとなの自然観察~

2022/7/8更新

こんにちは むうさんです^^

今回は、昨年秋に大量に拾った(50個くらい?)クヌギのどんぐりを、芽生えさせましたので、鉢に移し替えるところをレビューしていきます。

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クヌギのどんぐり

昨年の秋、クヌギのどんぐりを大量に拾ってきました。
鉢で育てられる、ミニクヌギを育ててみようと思ったからです。ミニ盆栽です。

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たっくさんのクヌギのどんぐりが落ちていました

クヌギ?

クヌギは広葉樹の大木です。関東では、どこでも見られます。
風で花粉を飛ばすタイプなので、受粉に虫の必要がなく、花は地味で、普通は花とは思わないようなものです。春に公園に行くと、地面によく花が落ちています。

なぜ、クヌギか?

春先に、青空にクヌギのレモンイエローの葉っぱが、キラキラと輝いているのを見て、その葉っぱを身近に見てみたいから。

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レモンイエローの早春にクヌギの新葉

クヌギについては、後日、記事にしてみたいと思います。薪炭材などで人と共生してきた樹木ですから。

 

どんぐりから育てる~植える~

どんぐりから育てて、発芽させるのに、2つの方法で行いました。
プランターに植えるのと、
湿った土と一緒にビニール袋に入れる方法と。

(1)プランターに植える方法では、10センチおきに8個のどんぐりを植えました。

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プランターでは、土に数センチの深さの穴にどんぐりを置いた

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どんぐりの上には土をかぶせた


(2)湿った土と一緒にビニール袋に入れる方法では、ひとつのビニール袋に6~10個ほどのどんぐりをいれて、5つ袋をつくりました。
ですから、クヌギのどんぐりを50個以上拾ったのだと思います。

この方法は、園芸でやられている方法のようです。
「柳生真吾の 雑木林はテーマパークだ!」という書籍に確実な方法として書かれていたので、試してみました。というか、この(2)の方法を試したくなって、どんぐりを発芽させてみたといった方がいいかもしれません。

結果としては、(1)のブランダーに植えたどんぐりはうまく発芽しませんでした
虫食いではないと思います。

一番の原因は、今年の冬は雨が少なく、乾燥しやすかったためと想像しています。水は頻繁にあげていたのですが、乾燥した日もあったためです。

もしくは、拾ったどんぐりの発芽率が低いのかもしれません。落ちたばかりと思われるどんぐりを集めたつもりですが。

事前の虫食い穴チェック

植える前に、虫食いチェックを次のように行っています。
一つは虫食いの穴がないかよく見たこと。
2つ目は、バケツに水に入れて、そこにどんぐりを入れることで、虫食いの穴が空いていないか確認したこと。浮いてくるどんぐりは中が食べられてしまっているので、取り除きました。
虫食いチェックは重要なので、どんぐりを育てようと思われた方は参考にしてください。

虫喰いのあったどんぐりを放置していたら、春には下の写真のようになっていました。

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虫喰い穴のあったどんぐりは春になると、こんな具合に…。

ビニールシート袋のどんぐり

上で書いたように、どんぐりは乾燥に弱く、発芽しなくなります。
となると、逆に言えば、確実に湿った状態をつくることで、発芽しやすくすることができます。

そこで、湿った土をビニール袋に入れて、そこにどんぐりを入れる方法があります。

具体的には、
ビニール袋に黒土を入れて、コップで加減をしながら適度に水を含まます。
黒土を使ったのは、保水性が高く、養分が多いからです。まずは、乾燥から守らないといけないと考えました。

そこにどんぐりを6〜10個入れ、ビニール袋の口を結んで締めて乾燥しないようにしました。
そして、大きなボックスの中にいれて、日が当たらない場所に置いておきます。
日が当たると、袋の中の温度が極端に上がってしまいそうだからです。

森の中でどんぐりがいる場所は、葉が落ちた木々の下で日が当たっても密閉空間ではないので温度が上がらないでしょう。
また、小動物にどこかに埋めてもらって土の中かもしれません。その場合も地面の温度が一定なので、温度が上がらないでしょうから。
森の中のどんぐりは、冷暗所にいると想像しました。

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ビニール袋の中で、湿らせた土にどんぐりを入れた

どんぐりを何個入れる?、土の量は?、どの位湿らせる?、ビニール袋の中に空気はどの位残す?
などは、上の本に書いていなかったので、適当に決めました。

どんぐりの発芽状況

プランターのどんぐりは8個すべてが発芽しませんでしたが、ビニール袋のどんぐりはどうでしょうか?
本では発芽したどんぐりを植え替えればいいと、発芽するように書かれていましたが……。
ビニール袋をボックスから出してきました。

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ビニール袋の中で発芽しているのが見えます

発芽していました。ビニール袋の中に根っこのようなものが見えます。

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開けてみると、発芽しています

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ビニール袋のどんぐり達

いれておいた6個のどんぐりのうち、4個が発芽していました。やった!

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根っこと茎とで二方向に分かれています

どんぐりをよく見てみると、写真でどんぐりの左側に伸びるのが根っこ、右側に伸びるのは茎のようです。こんなふうになるんです。
ちなみにどんぐりはわかりにくいかもしれませんが、尖ったほう(頭の方)から発芽しています。

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皮が割れてどんぐりの中身が見えています

どんぐりの中身ってこんなふうなんですね。

時々見ていたのですが、正確にいつ発芽したかは観察できていません。3月頭には、発芽していました。

10月にビニール袋に入れてから、全く開けていないので、酸素不足など心配していたのですが、発芽してくれました。

 

発芽したどんぐりを鉢に植え替える

2種類の鉢を用意しました。
直径が14cmで深さが11cmの鉢と、直径が10cmで深さが9cmの鉢です。
できれば、小さい方の鉢で育て、常識にとらわれない、超小さなクヌギを育てようというもくろみです。

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用意したは2つの鉢

▼水はけを良くするために赤土を鉢の下に敷きました。

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▼その上に腐葉土をたっぷりといれました。

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▼根っこを差し込むために、穴を下まであけました。

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▼穴に根っこをいれながら、どんぐりを置きました。

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▼どんぐりをアップで観察してみると。

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▼上から腐葉土をかけて、どんぐりまで埋めました。

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自然の中の芽生えでは、土の中にどんぐりがあるというよりも、落ち葉や、風により土が多少かぶった程度だと思います。
ただ、自然界は厳しい環境で、その環境が発芽しやすいかというとそうでもないと思い、上の写真の通り、根が安定する程度に土に埋めました。

鉢に水をいれ鉢の完成

鉢に水をたっぷりいれて、鉢の下の穴から水がたれてくるのを確認して、完成です。

▼2つの鉢を並べました。

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▼大きな鉢は、背が高い新芽のどんぐりです。

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▼小さい方の鉢は、小さめの新芽のどんぐりです。

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日が当たりすぎてもよくないと思い(森を想像しながらですが、適当です)、適度に日が当たる場所に置きました。これからが楽しみです。

植物は環境に合わせて生き残ろうとします。
これから、ミニミニクヌギを育てていくチャレンジです。
小さく育てる方法を学びながら、進めていきたいと思います。

進展があれば、記事をアップして、ここにリンクを貼りますので、続きもご覧ください。

ミニ盆栽 おすすめの本

大きくなる樹木を小さく育てる。
そんなミニ盆栽のつくり方を、初心者にもやさしく教えてくれる本
『超ミニ盆栽 岩井輝紀著』
いろいろな綺麗な樹木の育て方がわかるので、読んでいて面白いです。
是非チェックしてみてください。

↓クヌギのどんぐりが生長しました、続きのブログです。
www.muu0san.com

ミニ盆栽について詳しく知りたい方へ

ミニ盆栽のコツを知りたい方は、ミニ盆栽のコツのコツ 群境介著』がとてもおすすめです。わかりやすいイラストで、細かいコツまで書かれています。是非、チャックしてみてください。

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