夢うさんブログ ~自然が好き~

森林セラピーガイドで茶道家、写真撮影大好きな”むうさん”による、自然体感レビューブログです

『にっぽんの花地図 はなまっぷ』おすすめブックレビュー~花写真の撮影地を探しているならこれ!

こんにちは むうさんです^^

春になると花の季節です。
私は登山をしながら花の写真も撮っています。その紹介もしているので、下のブログ記事をご覧ください。

花撮影登山:あわせて読みたい

とはいえ、山に登らないで花の写真を撮りたいと、書店で本を漁ってみたところ、見つけたのがにっぽんの花地図 はなまっぷです。

『にっぽんの花地図 はなまっぷ』

『にっぽんの花地図 はなまっぷ』

この本が良かったのは、花だけで42種類もの撮影地を紹介してくれていることです。
写真撮影にはもってこいの本でした。

今回は、花写真の撮影地を探したり、観光で行ったりする場所を見つけるのに役立つ本にっぽんの花地図 はなまっぷをご紹介します。

▼『にっぽんの花地図 はなまっぷ』

この本の特徴

私が手にとって、最初にいいな!と感じたのは、本のサイズが大きいこと。小さい本だと、持ち運びにはいいですが、写真が小さくて、本だけ見ても訴えてこないのです。

『にっぽんの花地図 はなまっぷ』は良いサイズ

『にっぽんの花地図 はなまっぷ』は良いサイズ

本当はいい場所だったとしてもスルーしてしまったら、意味がないので、まずは、りに行きたくなるような写真が載っていることが重要でした。 

実際に、この本を現地に持っていくかというとそうではなくて、いい写真ならスマホで撮っておいて構図を確認するために使えばいいのです。 

『にっぽんの花地図 はなまっぷ』の特徴をまとめると、

特徴

①本のサイズが大きく、写真が大きい→見やすい

②撮りに行きたくなるような写真が載っていて、写真が綺麗

③花が42種類も掲載されている

④224ヶ所もの場所が紹介されている

⑤巻末に月別の花と場所がまとまっている

もう一つ重要なのが、住んでいる場所の近くが紹介されているかどうかです。日本全国が載っていて偏っていないので、自然と関東近辺の場所もたくさん掲載されていました。

全部で224ヶ所ですから、いつか行きたい!と思うような離れた場所まで含めて楽しめる本です。

▼『にっぽんの花地図 はなまっぷ』

紹介されている花と場所

下の花が紹介されています。 

紹介されている花

・淡春:桜、菜の花、花桃、藤、ネモフィラ

・鮮春:チューリップ、芝桜、ツツジ、芍薬、牡丹、バラ、ポピー、クリンソウ、ルピナス

・涼夏:紫陽花、花菖蒲、蓮、睡蓮、ラベンダー

・陽夏:ひまわり、ユリ、サルスベリ、フロックス、ポーチュラカ、ペチュニア、サルビア、ジニア、ニッコウキスゲ

・情秋:彼岸花、ソバ、キバナコスモス、コスモス、ダリア、コキア、四季桜・十月桜

・香冬:水仙、ロウバイ、椿、梅、河津桜、寒桜、寒緋桜

海外の花も多いので、知らない名前の花もありましたが、8~9月のソバの花がいいなというのと、ロウバイは近場に撮影地がなることなどがわかり、楽しみながら、何度も見返していて、そのたびにあらたな発見があり、撮影にいきたくてウズウズしてきます。 

実際に行った場所

私が実際にすでに行っていて撮影した場所もありました。 

埼玉県:巾着田:彼岸花

巾着田の彼岸花は有名ですが、それだけあって規模が大きいです。早咲きと遅咲きがあるので、長い期間楽しめます。

埼玉県:巾着田:彼岸花

埼玉県:巾着田:彼岸花

花の写真の難しさは、光線が思った通りに入ってくれないことです。何度も通って、勉強しないとですね。

東京都:昭和記念公園:コスモス

この本の中では、一年中花を楽しめる場所として紹介されていて、チューリップと池と新緑に美しい写真が掲載されています。

私が撮りに行ったのは、コスモスの時期でした。

東京都:昭和記念公園:コスモス

東京都:昭和記念公園:コスモス

一面黄色のコスモスが咲き乱れていました。

静岡県:河津町:河津桜

河津桜は有名すぎて、朝の7時に現地についたのですが、駐車場がギリギリでした。後は、天気予報は悪くなかったのですが、太陽は出てくれずで天候には恵まれませんでした。

静岡県:河津町:河津桜並木

静岡県:河津町:河津桜並木

土手沿いの道は、河津桜のトンネル

土手沿いの道は、河津桜のトンネル

町全体で、河津桜を盛り上げていて観光地として楽しめますし、河津桜の原木も見ることができるので、満足できる場所です。 

▼『にっぽんの花地図 はなまっぷ』

『にっぽんの花地図 はなまっぷ』まとめ

写真を撮りに行きたくなる場所を教えてくれるのが嬉しい!そんな本です。写真だけではなく、観光として見に行く場所の紹介もしっかりされているので、日本もまだまだ行きたい場所がたくさんあることにも気付かされます。

今回紹介したにっぽんの花地図 はなまっぷは、花の写真撮影地探しに、花の観光地を見つけるのに、最適な本です。是非チェックしてみてください。

また、はなまっぷ3部作があり、最もおすすめなのは、『にっぽんの花地図 はなまっぷ』ですが、
『100年後まで残したい! 日本の美しい花風景 はなまっぷ』『1年中楽しみたい! 日本の美しい花暦 はなまっぷ』も、合わせておすすめですので、是非チェックしてみてください。

▼『にっぽんの花地図 はなまっぷ』

▼『100年後まで残したい! 日本の美しい花風景 はなまっぷ』

▼『1年中楽しみたい! 日本の美しい花暦 はなまっぷ』

『撮る力 見る力 渡部さとる著』ブックレビュー~写真を深いところから教えてくれる貴重な本~

こんにちは むうさんです^^

YouTubeチャンネル「2B Channel」を運営している写真家の渡部さとるさんの著作となる撮る力 見る力を読みました。

『撮る力 見る力 渡部さとる著』

『撮る力 見る力 渡部さとる著』

読んだきっかけは、「2B Channel」のYouTubeを見ていて、写真の理屈など面白い話をする人だなと感じてですが、写真の撮り方、見方を、深いところから教えてくれる貴重な本でした。

「Youtuberはつらいよ」というお題で、YouTuber向きのカメラというライトな話から、「最近の東京都写真美術館の写真は なぜわかりづらいのか?」という高度な話まで、写真について教えてくれる本でした。

今回は、撮る力 見る力 渡部さとる著のブックレビューです。

▼撮る力見る力 渡部さとる著

渡部さとるさんとは?

YouTube「2B Channel」

私も、「2B Channel」のYouTubeを見て知った口です。

私が好きなYouTube動画は、下の2つです。
ポートレート撮影について調べていると出てきたのが上の動画で、これが渡部さとるさんとの出会いでした。基礎的だけど意外と知らないことを4回に分けて教えてくれる動画です。
もう一つは、写真家 奥山由之さんの写真集の考察で、写真集の考察シリーズはとても面白いです。

ポートレート撮影 基礎編1回目 どこで撮ればいいの?
写真集を読む#奥山由之『Bacon Icecream』

プロフィール

この本にもでてきますが、最初は、日刊スポーツ新聞社の報道カメラマンとして3年間働いた後に、退社して、フリーランスカメラマンになったとのことです。

フリーになって2年目に建築の写真がこれから儲かるとアドバイスを受けて、建築写真を撮っていたら、バブル期と一致して、ライカ買って、外車買って、賃貸ながら高級マンションに住んでといういい時代を過ごしたようです。

この時代にカメラマンは儲かったようです。

『撮る力 見る力 渡部さとる著』に書かれたプロフィールは下の通りです。

撮る力 見る力に書かれたプロフィール

撮る力 見る力に書かれたプロフィール

『撮る力 見る力 渡部さとる著』が最新の著書です。

『撮る力 見る力』ブックレビュー

興味引く31個のお題

この本は、渡部さとるさんが話をした内容を書籍にまとめているので、話を聞いているような感じで、読みやすい本です。

冒頭にこんなやりとりがあります。

冒頭のやりとり

渡部さとる「お願いがあるんだけど、本を書く手伝いをしてくれない」

相方「編集ってことですか?」

渡部さとる「そうじゃなくて、僕の話し相手になって欲しいんだ。お題について僕が話すから、それに相づちうってもらうだけでいいから。」

こんな感じの本です。内容は、写真について、他では聞かないような話なので、興味をひかれます。

そのお題は、31個!
その中から2つだけ、内容を紹介していきます。

Youtuberはつらいよ

どうしも機材の話を聞いてみたくなってしまいます。カメラ好きですから。

報道カメラマン時代から、キヤノン一筋40年だったようで、YouTubeを始めるときも、キヤノン EOS 5D MKⅢを使っていたので、そのまま動画機として使おうとしていたようです。

ところが、30分制限はあるわ、動画だとAFは合わないわ、外部マイクにはホワイトノイズがのるわ、で使うのをあきらめて、当時は動画といえばパナソニックだったので、GH4を使い始めたようです。

『撮る力 見る力 渡部さとる著』

『撮る力 見る力 渡部さとる著』

ここから、キヤノン路線から外れて行って、戻ることはなかったとのこと。キヤノンユーザーとしては少し寂しい感じです。

その後、シグマのFPなども試しつつ、ついに「ZV1」からSONY機になったいき、「α7Ⅳ」になり、動画だから専用機の「FX30」と切り替わったようです。

その過程に色々とエピソードがあって、その話が面白いのと、この次のお題が「”還暦”カメラ」となっていて、こちらは写真用のカメラの話をしてくれています。

黄金比からの空問題

このお題は、写真の構図の話となります。

はじまりは、”「今の写真に構図ってありますかね?」で始めたら、他の3人が「ない」って言ってしまって話は終了。※本文から抜粋。”です。

そうは言っても、その途中で”構図の必殺技”を教えてくれます。 

構図の必殺技

相方「必殺技教えてください!」

渡部さとる「ファインダーいっぱいに大きな楕円を意識して、その中を何らかしらで埋めて。(途中略)どうやって埋めるかがその人の個性っていうこと。」

相方「埋める?ですか‥‥‥何で埋まればいいんですか?」

渡部さとる「人でも物でも草花でもなんでもいい、ボケを使って埋めてもいいよ。僕がこの「埋める構図」に気がついたのが、ダ・ヴィンチの絵を見ていたとき。画面に余白がなくて、全部何らかしらで埋められていて「あれ?!」って思った。」

美術にも詳しい渡部さとるさんらしい、必殺技を教えてくれます。ボケについても、この本の中で”ボケと「BOKEH」”と西洋でのボケ事情と歴史について、話をしてくれているのです。

『撮る力 見る力 渡部さとる著』

『撮る力 見る力 渡部さとる著』
埋める時に邪魔なのは空

渡部さとる「青い空に大きな雲とかがあれば画面を埋めてくれるけど、やっぱり曇り空はね。よほど意図がない限り僕は入れない。面白いのは空をすべて排除してしまうと、遠近を感じなくなるよ。ほら、この写真の空を手で隠してみて。」

相方「ホントだ! 遠近感が消える。不思議。」

渡部さとる「だから、基本的に画面を埋めて、ほんのわずか、3%くらい空を入れることで遠近感を出すことができるよ。」

やっぱり、空って少し入れたほうが、立体感が出るので、いいんだと思った次第です。

『撮る力 見る力』はおすすめ

内容を紹介してきましたが、読みやすく、それでいて中身が詰まっている上に、お題が分かれているので、テンポよく話が進んでいくのも、心地よい本です。

『撮る力 見る力 渡部さとる著』

『撮る力 見る力 渡部さとる著』

渡部さとるさんの写真への視点が面白く、40年の経験から考えてきた様々なことが学べる本でもあり、とってもオススメです。是非チェックしてみてください。 

▼撮る力見る力 渡部さとる著

樹木の個性と生き残り戦略:ブックレビュー3~『アジサイはなぜ葉にアルミ毒を ためるのか 渡辺一夫著』

こんにちは むうさんです^^

樹木の個性と生き残り戦略3部作の内、下の2つを紹介してきました。 

あわせて読みたい

今回紹介する、
樹木の個性と生き残り戦略 3部作の最終巻は、アジサイは なぜ葉に アルミ毒を ためるのか 渡辺一夫著』です。

『アジサイは なぜ葉に アルミ毒を ためるのか 渡辺一夫著』

『アジサイは なぜ葉に アルミ毒を ためるのか 渡辺一夫著』

最初はガクアジサイの花を紹介し、後半は、この本のタイトルになっている『アジサイは なぜ葉に アルミ毒を ためるのか』の答えのヒントをちょっこと紹介します。

アジサイは なぜ葉に アルミ毒を ためるのか

アジサイは、なぜ毒を?

今回は、アジサイは なぜ葉に アルミ毒を ためるのかブックレビューです。

▼イタヤカエデはなぜ自ら幹を枯らすのか

▼アセビは羊を中毒死させる

▼アジサイはなぜ葉にアルミ毒をためるのか

樹木の生き残り戦略とは

この3部作では、樹木の生き残り戦略について、様々な切り口から書かれています。

樹木の生き残り戦略

樹木の生き残り戦略

樹木にも、人でいうところの赤ちゃん、こども、おとなというように、種子稚樹成木の時代があります。
その中でも、種子、稚樹の時代について、この本の中からいくつか紹介します。

樹木の個性と生き残り戦略

種子

・地中で20年以上休眠できる樹木
発芽しても暗いと生き残れないため、明るくなったことを検知して発芽する。

・すぐに発根する樹木
地表に落ちるとすぐに発根し土から水分を吸い上げて乾燥死を防ぐ。

稚樹の成長

・日陰に耐える力が強い
暗い林の中で上の木が倒れるまで、数十年も生き延びる。

・春先に芽生え、芽生えたらすばやく生長する
春先の高木が開葉する前の1~2ヶ月は明るい
短期間であっても、高木が葉を開く前に伸長して他の植物より高さを稼げば、生き残る確率が高くなる

樹木は一度定着すると動けないので、環境に対して、如何に適応するか! そして、いかに耐えるか! が生き残りを左右します。

そして、チャンスが来た時に、一気に生長してチャンスを掴む!

人の戦略にも通じるものがあります。

▼アジサイはなぜ葉にアルミ毒をためるのか

アジサイはなぜ葉にアルミ毒をためるのかブックレビュー

この本のタイトルになっているアジサイ。

私のイメージは、花がまん丸になっているアジサイですが、そのアジサイは園芸種です。

花はまん丸のアジサイは園芸種

花はまん丸のアジサイは園芸種

この本でも、アジサイではなく、ガクアジサイとして紹介されていて、
「手鞠のような花をつけるアジサイは人工的に改良された園芸品種であり、そのもととなった原種は、野生種の「ガクアジサイである。」というように、書かれています。

ガクアジサイ

ガクアジサイ

では、アジサイの原種である「ガクアジサイ」はどんな樹木なのか?というと

ガクアジサイ

「ガクアジサイは、装飾花と両性花をもつ。オシベとメシベを備えた小型の「両性花」が花の中心にあり、花粉を出したり種子をつくる生殖の機能を担っている。

両性花の周りを、白や青の、大きめの「装飾花」が額縁のように縁取る。装飾花にオシベやメシベはない。彼らには生殖の役割はなく、「広告」が仕事だからだ。目立つことによって、花粉を運ぶ虫をひきつけようとしているのである。」

野生のガクアジサイは、生き残るために花を大きくしながら、様々な仕組みを作っているのです。

でもよく考えると、アジサイは樹木なの?と疑問が湧きます。全体が緑のイメージなので、私は最初は木だと思えませんでした。
ですが、この本にあるように、落葉樹で、冬になり葉っぱが落ちた姿を見ると、樹木なんだと納得させられます。

アジサイは落葉樹

アジサイは落葉樹

落葉樹のアジサイですが、葉っぱにアルミ毒を蓄えています。その事については、下のように書かれています。

ガクアジサイのアルミ毒

落葉樹は、葉を落とすサイクルが短いため、効果的に毒を排出することができるだろう。ただし、周りのほかの植物にとっては、アルミニウムが含まれたアジサイの落ち葉は、迷惑な存在かもしれない。」

果たして、
『アジサイは なぜ葉に アルミ毒を ためるのか』
このミステリーの答えは?
是非、この本を読んでみてください。

▼アジサイはなぜ葉にアルミ毒をためるのか

樹木の個性と生き残り戦略3部作はおすすめ

ご紹介した通り、樹木が様々な戦略、そして個性をもって生き残ろうとしていることを教えてくれます。

身近な樹木もたくさん載っています。例えば、『アジサイは なぜ葉にアルミ毒をためるのか』では、ヤマツツジ、ネムノキ、サザンカ、マテバシイ、モチノキなど19種類もの樹木について紹介されています。

『アジサイは なぜ葉に アルミ毒を ためるのか 渡辺一夫著』

『アジサイは なぜ葉に アルミ毒を ためるのか 渡辺一夫著』

このように、樹木の戦略をわかりやすく教えてくれる『”樹木の個性と生き残り戦略”3部作』は、とてもおすすめです。是非、チェックしてみてください。

▼イタヤカエデはなぜ自ら幹を枯らすのか

▼アセビは羊を中毒死させる

▼アジサイはなぜ葉にアルミ毒をためるのか

樹木の個性と生き残り戦略:ブックレビュー2~『アセビは羊を中毒死させる 渡辺一夫著』

こんにちは むうさんです^^

道を歩いていると街路樹があったり、公園に行くと木々が生い茂ったりしていますが、それぞれの樹木に、生き残るための戦略があるなんて、考えたこともなかったです。

モミジの花

モミジの花

その生き残り戦略を樹木ごとに教えてくれるのが、樹木の個性と生き残り戦略』の3部作です。

樹木ごとの違いを知ることで、樹木の種類を見分けるのも楽しくなりました。

▼第一作『』のレビュー記事

今回は、樹木の個性と生き残り戦略 3部作の第2弾、アセビは羊を中毒死させる  渡辺一夫著』を紹介します。

『アセビは羊を中毒死させる  渡辺一夫著』

『アセビは羊を中毒死させる  渡辺一夫著』

▼イタヤカエデはなぜ自ら幹を枯らすのか

▼アセビは羊を中毒死させる

▼アジサイはなぜ葉にアルミ毒をためるのか

樹木の生き残り戦略とは

樹木の生き残り戦略は、様々あるようですが、自分自身を延命することと、もう一つは子孫をいかに残すかという2つの方向性があります。

この3部作に書かれていることを紹介すると、

樹木の個性と生き残り戦略

◎自分自身を延命する

・萌芽再生:
 《例》スダジイ 萌芽枝を出しておいて、主幹(一番太い幹)が倒れた場合に備えて待機している。

・根萌芽:
 《例》アカメガシワ 根萌芽と呼ばれるクローンで増える戦略。地下数センチの深さで根を横に伸ばし、適当な場所で発芽させる。

◎子孫を残す(種子の種類)

・実:
 《例》ミズキ 上向きにつき、鳥が見つけやすい。

・どんぐり:
 《例》トチノキ 大きいため、地上部の芽を食べられても再度芽生えることができる。

・液果(おいしい果肉に包まれた種子)
 《例》タブノキ 種子は食べられずに散布される。

樹木には、自分自身が大きくなりすぎて、栄養が不足することで枯れてしまうリスクがあります。それを、自分の分身を作って延命するのが、萌芽です。

また、鳥などの動物との共生であったり、再生力であったり、と子孫を残すことにも貪欲だからこそ、現在の樹木は生き残ってきているのです。

樹木の種類によって、それぞれ異なる戦略をとることによって、他の樹木との差別化を図って、生き残ろうとしています。生命力を感じます。

『樹木の個性と生き残り戦略』3部作

『樹木の個性と生き残り戦略』3部作

アセビは羊を中毒死させる ブックレビュー

28種類の樹木の戦略

樹木の個性と生き残り戦略”3部作の第2作が、『アセビは羊を中毒死させる 渡辺一夫著』です。

この本だけで、28種類もの樹木を紹介し、3部作では、36+28+19=83種類もの樹木の生き残り戦略を紹介してくれています。

『アセビは羊を中毒死させる 渡辺一夫著』

『アセビは羊を中毒死させる 渡辺一夫著』

そして、最初のページから釘付けでした。

常緑樹も葉を入れ替える

この本の最初に紹介されている樹木は、クスノキです。

クスノキって、どういう樹木?
と思いながら読んでいくと、意外なことを教えてくれます。
クスノキというと常緑樹で、葉っぱを一年中つけていますが、春に一斉に葉っぱを新しいものに入れ換えるようです。

クスノキの葉

「五月ごろになると、新しい葉が出るのと同時に、紅葉した古い葉がパラパラと舞い落ちてくることだ。クスノキは常緑樹であるが、春に一斉に葉を入れ替えるのである。」

クスノキの新しい葉っぱ

クスノキの新しい葉っぱ

いつも葉っぱがある樹木が、いつ葉を入れ替えるかなんて、考えたこともなかったです。
ただ、そこから、葉っぱの働き(光合成)具合がわかるようです。

葉っぱの生産能力の違い

「一般に、落葉樹の葉は、半年(春~夏)しか働けないという宿命から、ガムシャラに働く(光合成効率が高い)ものが多い。そのため多くの落葉樹は、日当たりがいいと生長が速い。
逆に、常緑樹の葉は長い間働くが、ダラダラ仕事をする(光合成の効率は低い)ものが多い。このため、日陰でゆっくりと生長するのが得意である。」

常緑樹の葉っぱのように、のんびりと働くのもいいなぁ~なんて、共感しながら読んでしまいました。 

桜や、ケヤキ、などの落葉樹は、暖かい季節しか葉をつけていなくて、一年分の栄養を光合成から産み出さないといけないので、ガムシャラに働いているようです。
一方、常緑樹は一年葉をつけているので、葉の働き方も生長も早くないのです。

そうすると、常緑樹のクスノキは、ゆっくりと生長するのかと思いきや、違うみたいです。

クスノキの生長速度

「クスノキは常緑樹としてはガムシャラに働き、速く生長するタイプである。その性格は落葉樹に似ていて、常緑樹としては異端といってよい。クスノキは、環境さえ良ければかなり速く生長し、しかも長い期間継続して生長するため、大きなサイズになる。」

熱海、来宮神社、樹齢二千年以上の本州一の大くすのき

熱海、来宮神社、樹齢二千年以上の本州一の大くすのき

実際に、環境庁が平成元年に行った「日本の巨樹」の調査では、クスノキがベスト10のうち、4位のエドヒガンを除いて9つを占めていました

樹木の個性と生き残り戦略3部作はおすすめ

ご紹介した通り、樹木が様々な戦略、そして個性をもって生き残ろうとしていることを教えてくれます。

身近な樹木もたくさん載っています。例えば、『アセビは羊を中毒死させる』では、クスノキ、アセビ、クリ、ユズリハ、クヌギ、スギ、ヒノキなど28種類もの樹木について紹介されています。

『アセビは羊を中毒死させる 渡辺一夫著』

『アセビは羊を中毒死させる 渡辺一夫著』

このように、樹木の戦略をわかりやすく教えてくれる『”樹木の個性と生き残り戦略”3部作』は、とてもおすすめです。是非、チェックしてみてください。

▼イタヤカエデはなぜ自ら幹を枯らすのか

▼アセビは羊を中毒死させる

▼アジサイはなぜ葉にアルミ毒をためるのか

樹木の個性と生き残り戦略3部作:ブックレビュー~『イタヤカエデは なぜ自ら幹を枯らすのか 渡辺一夫著』

こんにちは むうさんです^^

私が、樹木を好きになり、より知りたいと思うようになった本が、樹木の個性と生き残り戦略シリーズ3部作、

『イタヤカエデはなぜ自ら幹を枯らすのか』
『アセビは羊を中毒死させる』
『アジサイはなぜ葉にアルミ毒をためるのか』

です。

イタヤカエデは なぜ自ら幹を枯らすのか 渡辺一夫著』

イタヤカエデは なぜ自ら幹を枯らすのか 渡辺一夫著』

それまでは、木はあるものとしか見ていないので、“生きている物“ではなく、”単なる物”でした。人工物と何ら変わらなかったのです。

この本を読んで、その考えは一変しました。「生きて子孫を残すための戦略を持ち、そして、進化してきた。」という、当り前のことを知ったからです。

春 樹木の生命の息吹を感じる

春 樹木の生命の息吹を感じる

今回は、
その生きる残るための戦略を、樹木ごとに紹介してくれている、この3部作の中からタヤカエデは なぜ自ら幹を枯らすのか 渡辺一夫著』をレビューします。

▼イタヤカエデはなぜ自ら幹を枯らすのか

▼アセビは羊を中毒死させる

▼アジサイはなぜ葉にアルミ毒をためるのか

樹木の個性と生き残り戦略

樹木という大きく動かない植物がどのように生きているのか、生き残ろうとしているのか、その戦略がとてもおもしろいのです。

樹木の個性と生き残り戦略

生存戦略は、大きく分けて3つのタイプに分かれる。

①先駆者:植生のない空いた土地(撹乱地)にまっさきに侵入し定着するタイプ

②競争に強いタイプ:他の種との競争に打ち勝って優占するタイプ

③ストレスに強いタイプ:先駆的でないし、競争に強くもないが、劣悪な環境条件に耐えられるタイプ

例:タブノキ 悪い条件に耐えたり、エネルギーの無駄をなくすことによって繁栄している。忍耐、堅実、安定

上の①、②、③を見ていると、森や林の中で静かにしている樹木が、生き残るために戦略を立てて頑張っているんだと、そして同じように見える樹木ですが、それぞれが異なる戦略で戦っているなど、思いもしませんでした。

樹木の個性と生き残り戦略

樹木の個性と生き残り戦略

それぞれの樹木の個性は多岐にわたりますが、この3部作にかかれている一部を紹介すると、

生き残るための樹木の個性

●住む場所
 例:シラカバ 高原の牧場など、冷涼な気候で明るいところ。

●受粉の方法
 例:アカマツ 雄花は春に開花し、その花粉が風に運ばれて、別のアカマツの雌花にたどり着き受粉する。

●種子を最初につける年齢
 例:ブナ 40年 大きくなることを優先して、繁殖は後まわし。

●種子の散布方法
 例:シラカバ 翼のついた軽く小さな種子。たくさんつくって、風に乗せて散布。

など、樹木によって、そんなに違うの!と、この3部作で知らされるのです。

著者の渡辺一夫さんは「森の案内人」で樹木のエキスパートです。

著者の渡辺一夫さんは第一人者

著者の渡辺一夫さんは第一人者

▼イタヤカエデはなぜ自ら幹を枯らすのか

イタヤカエデは なぜ自ら幹を枯らすのか

36種類の樹木の戦略

樹木の個性と生き残り戦略”3部作の第1作が、イタヤカエデは なぜ自ら幹を枯らすのか 渡辺一夫著』です。

この本だけで、36種類もの樹木を紹介し、3部作では、36+28+19=83種類もの樹木の生き残り戦略を紹介してくれています。

そして、最初のページから釘付けでした。

樹木の住む環境

樹木が住む、生きる上で、生き残りやすい環境と生きにくい環境があるとは。
本書で最初に紹介されるのがタブノキです。

タブノキは、葉の厚い、常緑樹

タブノキは、葉の厚い、常緑樹

上で紹介した通り、タブノキの戦略は、
タブノキ 悪い条件に耐えたり、エネルギーの無駄をなくすことによって繁栄している。忍耐、堅実、安定。」
ですが、実際はどのようなのでしょうか?

そのタブノキが生き残るために、どういう場所を選んでいるのか、冒頭に書かれています。

タブノキの住む場所

「タブノキは本州~九州の海岸近くによく見られる。
本州~九州の沿岸部には常緑樹が多い。これは、沿岸部は冬でも暖かい気候であり、常緑樹は暖かい場所を好むからだ。
同じ常緑樹の中でも、カシ類は比較的寒さに強い。このため内陸や低山によく見られるが、タブノキはあまり寒さに強くないため、それほど内陸には分布しない。
タブノキは常緑樹の中でも特に塩分に強いことも、沿岸でよく見かける理由のひとつである。」

樹木のデザイン

そして、環境にあったデザインがされているのです。
そう、タブノキは塩分に強いデザインになっているから海の沿岸に住むことができるのです。

そのデザインとは、

塩分は植物の大敵

海岸は風が強く、風に舞い上がった涙しぶきが植物にふりかかる。植物にとって塩分は大敵である。
塩分が葉の中に侵入すると、細胞の中の水が吸い出され、細胞の一部が縮んで壊れてしまうのだ。漬物の野菜から水が抜けていくのと同じ原理である。こうなると葉は枯れてします。

そうです。塩分は植物の大敵なのです。
ですから、海の沿岸では、特別なデザインが必要なのです。

塩分に強いデザイン

タブノキの葉は分厚く、表側はてかてかとつやがあり、裏側も白っぽい。葉の表側のてかてか光っている部分や裏側の白い部分は、ワックス、つまりろう成分である。このワックスが、塩分の侵入を防いでいるのだ。

少し考えれば当たり前なのですが、実際に、タブノキが生き残るために、こういう環境で生きているということを知って、初めて実感しました。

実際に葉っぱを見てみると、新葉なんてテカテカ!です。

タブノキのテカテカの新葉

タブノキの新葉はテカテカ

この本の特徴

この本の良い所は、読んで知識がたまると、次の樹木について読んだ時に、その知識が使えることです。

特に、この本で紹介する生き残り戦略のベースにあるのが、エネルギー収支です。

例えば、タブノキの子どもの木(稚樹)は、暗い所でも生きられる特徴があるという説明の中で。

タブノキの子どもの木

暗い森の中では、日陰に弱い木の稚樹は成木に育っ個となく枯れてしまう。
しかし、どうやらタブノキの稚樹は、暗くて光合成による栄養の生産があまりできなくても、エネルギーの消費を少なくすることによって生き延びているようだ。つまり、収入が少ない時は支出を抑えることのできる、やりくり上手であるらしい。

このように、その環境で得られるエネルギーと、消費してしまうエネルギーの収支がマイナスになって枯れてしまわないように、主に消費を削って生き延びるのです。

樹木の個性と生き残り戦略3部作はおすすめ

ご紹介した通り、樹木が様々な戦略、そして個性をもって生き残ろうとしていることを教えてくれます。

身近な樹木もたくさん載っています。例えば、『イタヤカエデは なぜ自ら幹を枯らすのか』では、スダジイアカマツモミヤマザクラケヤキブナカツラなど36種類もの樹木について紹介されています。

『イタヤカエデは なぜ自ら幹を枯らすのか 渡辺一夫著』

『イタヤカエデは なぜ自ら幹を枯らすのか 渡辺一夫著』

このように、樹木の戦略をわかりやすく教えてくれる『”樹木の個性と生き残り戦略”3部作』は、とてもおすすめです。是非、チェックしてみてください。

▼イタヤカエデはなぜ自ら幹を枯らすのか

▼アセビは羊を中毒死させる

▼アジサイはなぜ葉にアルミ毒をためるのか

 

『美しい日本へ 花絶景の旅』おすすめブックレビュー~写真を撮りに行きたくなる!~

こんにちは むうさんです^^

綺麗な写真を撮りたい!と思って、どこへ行こうか?と考えながら、ネットを見ていると、美しい日本へ 花絶景の旅(K&Bパブリッシャーズ編集部)』という本に出会いました。

『美しい日本へ 花絶景の旅(K&Bパブリッシャーズ編集部)』

『美しい日本へ 花絶景の旅(K&Bパブリッシャーズ編集部)』

写真撮影で意外と悩むし、探すのが大変なのが、撮影地です。

この本は、そんな時に、ここに行けば、こんな写真が撮れますよ、こんな風景を見ることができますよ、と教えてくれます。

今回は、花の絶景写真と撮影地を教えてくれる、美しい日本へ 花絶景の旅(K&Bパブリッシャーズ編集部)』のブックレビューです。

▼美しい日本へ 花絶景の旅(K&Bパブリッシャーズ編集部)

『美しい日本へ 花絶景の旅』特徴

この本の特徴

綺麗な絶景写真を見たい! 花絶景を見に行きたい! 撮影に行きたい! と思って手に取ってみると、期待通りの本でした。

この本の特徴は、大きく下の3つです。

この本の特徴

①綺麗な絶景写真

②季節ごと33種類もの花のスポットを紹介

③全国の365ものスポットを紹介

綺麗な絶景写真

①は当たり前かもしれませんが、綺麗な絶景写真が掲載されています。

こういう本によくある「まえがき」は、一切なく、いきなり、見開きで「瀬戸内海×桜」と「紫雲出山(香川県三豊市)」の絶景を写真で見せてくれます。

その後も、「桜×菜の花×チューリップ」「菜の花×ネモフィラ」と全国の絶景写真を紹介してくれ、春の花の絶景スポットに入って行きます。

花絶景というだけあって、掲載されている写真が綺麗です。単なる観光写真ではなく、作品としてが意識された写真となっています。

『美しい日本へ 花絶景の旅』

『美しい日本へ 花絶景の旅』

そして、
雲海とアジサイ、都市夜景とバラ、ジャンボ機とヒマワリなど、見応えのある写真が多いのです。

私のヒマワリの写真

私のヒマワリの写真

写真撮影をしたい私は、ますます撮影意欲を掻き立てられます。

季節ごと33種類もの花

季節ごとの花の名所が紹介されています。

春の花

桜、菜の花、花桃、ミモザ、藤、ツツジ、マーガレット、カタクリ、シャクナゲ、ネモフィラ、牡丹、ルピナス、芝桜、ポピー、チューリップ、ハナショウブ/アヤメ、ミツマタ、バラ

チューリップ (photo by むうさん)

チューリップ (photo by むうさん)
夏の花

アジサイ、ヒマワリ、睡蓮/蓮、ユリ、ブーゲンビリア、ラベンダー

睡蓮(photo by むうさん)

睡蓮(photo by むうさん)
秋の花

コスモス、彼岸花、ダリア、コキア、萩

彼岸花(photo by むうさん)

彼岸花(photo by むうさん)
冬の花

梅、ロウバイ、椿、水仙

梅の花 (photo by むうさん)

梅の花 (photo by むうさん)

上にある通り、33種類もの花のスポットが紹介されているのも、とっても嬉しいところです。
それだけの花の種類があると、牡丹をこんな綺麗に撮れるの!とか、新しい発見もできて、撮影に行きたくなります。

▼美しい日本へ 花絶景の旅(K&Bパブリッシャーズ編集部)

全国の365ものスポット

全国の花絶景スポットが紹介されています。

花絶景スポットの数

・北海道・東北・北陸:82

・関東・長野・山梨:103

・東海・関西:101

・中国四国・九州・沖縄:79

上のように、と全国まんべんなく紹介されています。

ですから、日本のどこの方も、近くの花絶景ポイントに行くことができると思います。

『美しい日本へ 花絶景の旅』

『美しい日本へ 花絶景の旅』

私は神奈川県に住んでいますが、12ヶ所紹介されていました。

花を見たい、撮影したい時に、どんなスポットがあるのか、まずそれだけでも知りたい時に重宝する本です。
スポットがわかれば、後はネットで調べられます。
例えば、紫陽花を撮りに行きたいと調べると、

紫陽花 鶴岡八幡宮(photo by むうさん)

紫陽花 鶴岡八幡宮(photo by むうさん)

複数のスポットが、絶景写真と特徴、花の見頃の時期とともに掲載されており、そこから行く場所を絞って、ネットで詳しく調べるというようにです。

▼美しい日本へ 花絶景の旅(K&Bパブリッシャーズ編集部)

撮影したいスポット

ベスト3

写真を見て、行ってみたい、撮影してみたいと思ったところベスト3は、

第3位:富士本栖湖リゾート
富士本栖湖リゾート(山梨県 富士河口湖町)』
~雄大な富士山を背景に足元一面に広がる芝桜~
ピンクに染まった一面の芝桜の上、ギリギリのアングルから撮影された写真で、芝桜とその先に青空と薄い雲と富士山があるような、理想的な彩りです。

いい時期に行って、是非撮ってみたいと思いました。  

第2位:白石川堤一目千本桜
白石川堤一目千本桜(宮城県 大河原町・柴田町)』
~見事な枝ぶりを見せる桜並木 のどかな東北の春を感じる風景~
雪が残る蔵王連峰を背景に、川沿いに桜並木がずらっとつづきます。そして川の手前側には段差が小さな滝をつくっているのがアクセントになっています。青空、白い雪、ピンクの桜、河川敷の草緑、川の青い水、そして桜のリフレクション、滝の白い水と、色が何段にも重なっていて、美しさとのどかさを感じさせてくれます。

これだけの桜並木を見たことがないのと、背景の山と手前の川と、全てが揃っている情景で是非行ってみたいです。

第1位:水の公園 福島潟
白石川堤一目千本桜(宮城県 大河原町・柴田町)』
~ヨシの小島が浮かぶ潟の景勝と満開の菜の花で味わう新潟の春~
青い水辺の池に、アース色のヨシが生えた場所が点在しており、その点前に黄色い菜の花の絨毯が敷き詰められていて、青、アース色、黄色と色のコントラストがとても綺麗です。

見たことのない風景に惹き込まれました。数年以内に行って撮影してきます

撮影スポットもしっかりわかる

各花絶景のスポットでは、花の見頃の時期住所説明があります。そして、それぞれの花のメインのスポットでは、地図のイラストを使って、広いスポットの中にある複数の絶景ポイントを写真つきで説明してくれています。

例えば、長野県阿智村のはなもも街道では、街道の近くの至るところにある名木の場所がわかります。黒船桜駒つなぎの桜など、どれも写真撮影したくなります。

巻末には、エリア別INDEXがあり、花別でなく、エリア別にまとめられているので、近くのスポットを探すのに便利です。
私が先日撮影に行った巾着田が、紹介されていました。

巾着田(埼玉県 日高市)の彼岸花

巾着田(埼玉県 日高市)の彼岸花

花絶景のおすすめの本

『美しい日本へ 花絶景の旅(K&Bパブリッシャーズ編集部)

『美しい日本へ 花絶景の旅(K&Bパブリッシャーズ編集部)

美しい日本へ 花絶景の旅(K&Bパブリッシャーズ編集部)』は、観光で行って絶景を見たい人にも、私のように写真撮影までしたい!という方にもおすすめできる本です。是非チェックしてみてください。

▼美しい日本へ 花絶景の旅(K&Bパブリッシャーズ編集部)

【学び】茶の湯をまなぶ本:茶道文化検定公式テキストは、茶道について網羅された事典

こんにちは むうさんです^^

むうさんは、茶道の小堀遠州流の名取(なとり)で、奥之伝を修めていて、茶道のお点前をするのも、見るのも大好きです。

遠州流茶道 許證

遠州流茶道 許證

上の写真の許證とは、身につけて学び終えた証(あかし)です。
私の場合は、上に書いた通り奥之伝を学び終えていただいたものです。

また、宗号である宗◯というお名前もいただいております。宗号とは茶道の世界においては茶人としての名前となります。

ただ、お茶室での振る舞いや、お点前の作法について詳しいですが、茶道全般、歴史やお道具の話などは、お茶のお稽古の中で網羅的に学べないので、人に聞かれた時に答えられるように学んでおきたいと思いました。

茶道文化検定公式テキスト

茶道文化検定公式テキスト

そこで、茶道文化検定を受験して、その過程で学ぶことにしました。今回は、茶道文化検定公式テキストのブックレビューです。

▼茶の湯がわかる本 改訂版 茶道文化検定公式テキスト3級

▼茶の湯をまなぶ本 改訂版 茶道文化検定公式テキスト 1級・2級

▼茶道文化検定公式問題集12 1級・2級・3級・4級

茶道文化検定とは

茶道文化検定のホームページをみてみると、

特徴

「茶道文化検定」は、茶道の流儀にかかわらず、伝統文化である「茶道」を通じて日本文化を幅広く学ぶことを目的に、裏千家15代家元 鵬雲斎千玄室大宗匠により発案され、平成20年から令和元年まで、年1回日本全国の会場にて紙試験を実施してまいりました。

これまでの受検者は累計約6万人に上り、12年の間、茶道を通じて日本文化を学ぶ一助となるよう運営してまいりました。旧「茶道文化検定」では小学生から90代の方まで、幅広い年齢層の方々に受検いただいておりました。多くの受検者より、「茶道の文化について勉強する機会になった」「普段のお稽古では学べない茶道の歴史などについて学ぶことができお稽古が楽しくなった」などのお声をいただいております。

上にある通り、最近(令和5年4月)内閣総理大臣顕彰が授与された裏千家の15代家元 鵬雲斎千玄室宗匠によって発案され、平成20年(2008年)から実施されてきた茶道の検定試験です。

茶道について系統的に学ぶことができるのが特徴です。

茶道のお稽古だけではなく、歴史、文化、お道具、その他諸々のことを学びたいなら、検定試験を受験するかしないかはともかくとして、公式テキスト本を勉強することはとても意味があります。

裏千家が始めたことなので、一般財団法人 今日庵 茶道資料館が主催となっています。今日庵は千利休から裏千家が受け継いだ茶室となります。

主催:一般財団法人 今日庵 茶道資料館

主催:一般財団法人 今日庵 茶道資料館

茶道文化検定公式テキストで学んでみて

私は、まずは茶道文化検定3級の公式テキスト本から学習しました。

正直な話、勉強してとても良かったです。お茶のお稽古でも、お道具の話がわかるようになりましたし、お茶が中国から日本へ伝わってきて、広まっていくまでの歴史を知ることで、茶の湯への興味が増しました。

茶道は点てるのも、見るのも楽しい

茶道は点てるのも、見るのも楽しい

茶道文化検定公式テキスト3級の目次は下のとおりです。

目次

一章 茶のこころ

二章 茶の歴史

三章 茶事・茶会

四章 茶道具

五章 茶室・露地

各章について、ご紹介します。

▼茶の湯がわかる本 改訂版 茶道文化検定公式テキスト3級

一章 茶のこころ

お茶を学ぶ上で、基本的なことが書かれています。 

一章 茶のこころ

・二十四節気、五節句などの季節のこと

・夜明けの名水など、茶人の逸話

・わび・さびの美意識

・和敬静寂の四規と利休七則

五節句とは、七草粥の”人日”、桃の節句の”上巳”、菖蒲湯の”端午”、そして”七夕”、菊の節句の”重陽”の5つです。それぞれに、亭主が人を迎えるに相応しい道具を取り合わせるなど、知っておきたいことです。

二章 茶の歴史

二千年以上前のお茶の飲み方から、現代までのお茶の歴史です。

二章 茶の歴史

・喫茶の起源から、日本へ伝来してから抹茶まで

・足利義政とわび茶の誕生

・信長・秀吉と利休の茶の湯

・江戸時代の大名茶と豪商の茶

・明治以降の数奇者によるお茶

抹茶という飲み方が、鎌倉時代に中国から伝わってきましたが、現在、日本では茶道、茶の湯として残っていますが、中国で抹茶を飲む文化はありません

このあたりも面白いと感じました。日本では、抹茶を単に流行りの飲み方に留めることなく、文化にまで押し上げたことが現代にまで残っている理由でしょう。

その後の、戦国時代の茶の湯の歴史など、そういうことだったんだと学びが多かったです

三章 茶事・茶会

三章 茶事・茶会

・茶事・茶会に出席する時の準備

・茶事の流れ(風炉と炉の時期の違いなど)

・茶会の流れ

・和菓子と茶花について

お茶事、茶会などは、私は行く機会が少ないので、なかなか学べていなかったのですが、知識を持つことは大切だと感じました。

さらに、和菓子と茶花は、普段のお稽古のときにちょこっと程度でしたので、系統的に学べて良かったです。

この章は、恥をかかないような知識として必須だと思いました。

茶道文化検定公式テキスト

茶道文化検定公式テキスト

▼茶の湯をまなぶ本 改訂版 茶道文化検定公式テキスト 1級・2級

四章 茶道具

道具の話は、私には面白いし、興味深いです。
実際に、自分で購入する時の参考にもなりますし。なかなか買えないですが……。

四章 茶道

・掛け物、花入など、床の間の道具

・釜、茶入、茶杓、茶碗など、お点前の道具

・茶碗、建水、済道具一式、煙草盆

・茶道具に使われる主な素材・技法(焼締、染付、祥瑞、…)

茶碗ひとつとっても、高麗茶碗の中の刷毛目(はけめ)粉引(こひき)など、色々ありますし、漆器も一閑張、螺鈿(らでん)などの説明もあり、勉強になりました。

五章 茶室・露地

茶室のつくり、構造や畳のレイアウトによる名称など、お稽古の時は畳が同じ構成で変わらないので気がつかなかった、様々な茶室の工夫に驚きました。

五章 茶室・露地

・茶室の歴史

・茶室の間取りや窓、天井などの構造

・有名な茶室の説明

・露地の構成

知らないといけないことばかりです。
とはいえ、有名な茶室の説明を読んでいると、茶室めぐりをしたくなり、近場から行ったりしています。

茶道文化検定公式テキストはおすすめ

上では3級の茶道文化検定公式テキストの中身を紹介しましたが、1、2級となると、さらにボリュームが増えて、本格的に学習できます。

茶の湯をまなぶ本 改訂版 茶道文化検定公式テキスト 1級・2級は、まさに茶の湯の事典です。

3級(左)と1,2級(右)の本の厚みの違い

3級(左)と1,2級(右)の本の厚みの違い

茶道をやっている人なら、知っておきたい内容となっています。
目次は下の通りです

茶道文化検定公式テキスト1,2級 目次

一章 茶の歴史

二章 茶事・茶会

三章 茶道具

四章 茶と禅

五章 茶席の花

六章 懐石

七章 菓子

八章 茶室・露地

九章 茶業

これ以外に、巻末付録として
・茶道史年表
・主要茶道系譜
・主要禅僧系譜
・利休百首歌
が資料としてついています。

その上、面白いのがコラムです。下のような内容です。

コラム

・おぼえておきたい茶人

・日本のおもな茶家と流儀

・主として茶道具に使われる焼き物の分類

・おぼえておきたい茶書

・国宝と重要文化財の主要茶室

・おぼえておきたい名数

と、お茶への知識欲を満たすには十分すぎる内容です。

茶道文化検定を受験するもよし、お茶を系統的に学ぶためのテキストと使ってもよし、茶道文化検定公式テキストは、とてもおすすめです。是非、チェックしてみてください。

▼茶の湯がわかる本 改訂版 茶道文化検定公式テキスト3級

▼茶の湯をまなぶ本 改訂版 茶道文化検定公式テキスト 1級・2級

▼茶道文化検定公式問題集12 1級・2級・3級・4級

『いい写真を撮る100の方法 鹿野 貴司著』ブックレビュー~写真撮影が上達するコツが満載の本

こんにちは むうさんです^^

写真を上達させたいと、撮影に行きつつ、写真撮影に良い本はないかと、探しています。探していて出会ったのが『いい写真を撮る100の方法 鹿野 貴司著』です。

カメラの一般的な使用方法などを説明する本ではなく、
いい写真の撮るためにどう考えればいいのか?
どんなトレーニングがあるのか?
構図をどう決めているのか?

などのプロの写真家の頭の中にあるノウハウが詰まった本でした。

今回は、写真撮影が上達するコツが満載のいい写真を撮る100の方法 鹿野 貴司著のブックレビューです。

『いい写真を撮る100の方法 鹿野 貴司著』

『いい写真を撮る100の方法 鹿野 貴司著』

▼いい写真を撮る100の方法 鹿野 貴司著

写真家 鹿野 貴司さん

”「著作者が鹿野さんだから」、盲目的に買ったって言うのが一番最初の購入動機。”と、amazonのレビューに書かれていたので、筆者の鹿野 貴司さんのホームページを探ってみました。

写真 鹿野貴司ホームページ

ホームページのURLがhttpsではなくhttpから始まるため保護されていない通信と表示されます。ただ、2022年までの活動が載っているので、古いわけではなさそうです。

プロフィールをみると、”1974年東京都生まれ。多摩美術大学映像コース卒業。さまざまな職業を経て、広告や雑誌の撮影を手掛ける。”とあります。

また、ホームページには作品も掲載されています。
それらの写真は、人の写っているスナップ写真が多いです。

いい写真を撮る100の方法 鹿野 貴司著

いい写真を撮る100の方法 鹿野 貴司著

『いい写真を撮る100の方法 鹿野 貴司著』

目次

この本の目次は、下の通りです。
本のタイトルにあるように全部で100の方法について、一つの方法を1つの写真を使って説明しています。

目次:いい写真を撮る100の方法

第一章 あなたは何を撮ればいいのか

第二章 場所と光で印象の8割が決まる

第三章 カメラの使い方、レンズの選び方

第四章 構図を制する者が写真を制する

第五章 結果をイメージしながら行動する

第六章 人に見せることを常に意識する

いい写真を撮る100の方法 鹿野 貴司著

いい写真を撮る100の方法 鹿野 貴司著

 

はじめに

筆者がこの本に込めた内容が語られています。

はじめにより抜粋

僕は学生やアマチュアの写真を講評する機会があるし、美術系の高校で写真を教えていたこともある。そこで思うのは、目の前の事象を捉えることに必死で、観察や洞察、予測ができていない人が少なくないことだ。たとえば右から撮る方が明らかに自然で結果もよいはずなのに、わざわざ左から撮っているとする。なぜ左から撮ったのか、と僕が質問しても答えられない。右から撮るか左から撮るかについて考えていないのである。

”右から撮るか左から撮るかについて考えていない”とあるように、どうしても撮りたいという気持ちが先行してしない、頭を使っていい写真にしようと撮れていないことはあるなぁと感じますし、より良く撮ろうとするスタンスが重要なんだとあらためて教えてもらいました。

はじめにより抜粋

本書で目指したのは細かい技術を指南することではなく、撮るために必要な意識を変える、あるいはそれを皆さんに植え付けることだ。

いい写真を撮るには、”意識を変える”ことが大切で、”どういう意識で撮ればよいか”を、この本では教えてくれています。

『いい写真を撮る100の方法 鹿野 貴司著』

『いい写真を撮る100の方法 鹿野 貴司著』

▼いい写真を撮る100の方法 鹿野 貴司著

いい写真を撮る100の方法のご紹介

自分が読んで、なるほどと思ったいくつかの方法をご紹介します。

2:時間を止めて未来という過去を想像させる

抜粋

どこで時計を止めるべきか。写真を表現行為とするならば、続きが気になりそうなポイントでシャッターを押すのがよい。何かが起こった後ではなく、起こるほんの少し前を撮るのだ。

本の写真例では、春日大社の鹿がいる前で女性がドーナツを落としてします。それに鹿がどう反応するのか? 写真を見ている人は想像する楽しみがあります。

私自身が動きのある状況を撮影しないので、この本に書いているような写真を探してみましたが見つかりませんでしたが、そんな瞬間を撮影するときに向けて頭の隅においておこうと思いました。

6.まず目についたものの仲間を次々と撮ってみる

抜粋

同じモチーフを撮り続けると、切り取り方に自然と工夫が生まれたり、順光・逆光などの違いを感じるようになる。

この本の例では、ワークショップで街を歩いている時に、何を撮っていいかわからない方へ、見えるものを聞き、標識と答えたら、ずっと標識を撮ってもらう。ということもあるとのことです。

私の場合も、もの撮りをする時は、様々な角度や全体であったり、一部であったり、光の方向などを意識して撮っています。例えば下のバッグのようにです。

マンフロットのカメラバッグ

マンフロットのズームバッグ

マンフロットのバッグ


写真を撮るようになって、もの撮りを続けることで、アングル、光、切り取りなどを意識できるようになり、バランス感覚は磨かれたと思っているので、実感としてこれは私にも当てはまったと思います。

57.消失点で物語の始まりや終わりを作る

抜粋1

構図で奥行きや流れを作るには、線をどこに描くか、そして線が行き着く先である消失点をどこに置くかが重要になる。

抜粋2

絵画やイラスト、漫画は、まず消失点を決めてから手前とデッサンを描いていくという。

抜粋3

優先して決めるのは、絵画と同じく消失点だと思う。写真では鑑賞者の視点が手前のものから奥へと抜けていく。消失点は視線の終着点でもあるのだ。

第四章は構図に関してですが、『構図を制する者が写真を制する』というタイトル通り、一般の構図の本に書かれていないようなノウハウがたくさん書かれています。これもその1つです。

消失点を決めることで、構図を決める。なるほどと思いました。

『いい写真を撮る100の方法』は読み応えあり

写真の撮り方の新しい視点や、意識が読んでいると伝わってきて、写真を撮りに行きたくなる。そんな気持ちにさせてくれる本です。

『いい写真を撮る100の方法 鹿野 貴司著』

『いい写真を撮る100の方法 鹿野 貴司著』

100の方法、一つひとつがノウハウの塊なので、何度も読み返しながら、少しずつ身につけていきたいと思います。

そんなとてもおすすめの本です。是非、チェックしてみてください。 

▼いい写真を撮る100の方法 鹿野 貴司著

他のおすすめの写真本

写真ブックレビュー 『いい写真を撮る100の方法』に似た本

『いい写真を撮る100の方法 鹿野 貴司著』と似た傾向の本を2冊ご紹介します。2冊ともおすすめできる本です。

1.『日常風景写真術 栗栖誠紀著』

www.muu0san.com

2.『PERFECT PHOTO RECIPES BOOK 野寺治孝著』

www.muu0san.com

写真ブックレビュー記事のすべて

これまでも、構図、伝える写真、写真集なども写真関連のブックレビューを書いています。こちらも是非、ご覧ください。

【レビュー】『教養としての茶道 竹田理絵著』~茶道の心によりビジネス人への活力を与える本~

こんにちは むうさんです^^

私、むうさんは、小堀遠州流茶道の準師範で、名取です。名取なので、宗◯という茶名をお家元からいただいております。

自分でもこんなに長く茶道を続けることになるとは、始めた当初からは想像もできませんでした。

茶道は楽しい

茶道は楽しい

そんな私むうさんが、ビジネス人向けに書かれた茶道の本『世界のビジネスエリートが知っている 教養としての茶道 竹田理絵著をご紹介します。

▼『教養としての茶道 竹田理絵著』

茶道の魅力

茶道というと女性がやるものという先入観がありそうですが、戦国時代は武将たちが茶の湯を行っており、江戸時代までは男性が行うものでした。

世界のビジネスエリートが知っている 教養としての茶道

世界のビジネスエリートが知っている 教養としての茶道

この本にも、下のように書かれた部分があります。

教養としての茶道 竹田理絵著より

戦国時代に千利休が広めた茶道は、武将が心を整えるだけではなく、武道同様の“たしなみ”で、お茶室は密談する格好の場となり、男性の必須ビジネスツールでした。

その”たしなみ”の茶道ですが、実際にお稽古をしてみると、下のような感じです。私の実感にも非常に近いものになります。この本のはじめにからの抜粋です。

教養としての茶道 竹田理絵著より

会社が終わり、週に一度のお茶のお稽古。頭の中は慌ただしい日常やパソコンの情報の波でザワザワ、グルグルと回り、心はカラカラに渇ききっている。

真っ白い靴下に履き替えて、お茶室に一歩入ると、お香のよい香りが漂っていて、お釜のシューッという音だけが聞こえてくる。
その音に耳を澄ませているうちに、自分の心のリズムが少しずつ切り替わっていく。

お釜の前に座り、一椀のお抹茶を点てることだけに集中すると、頭の中が空っぽになり、慌ただしい日常とは全く違う時間が流れていく。

「お抹茶を点てている間は、目の前のお抹茶だけに集中して、心が静かになり、他のことが頭から離れました。平和で心尽くしの詰まったお茶室の空間に包まれ、緊張感から解き放たれてリラックスすることができました。」

教養としての茶道 竹田理絵著

教養としての茶道 竹田理絵著

お抹茶を点てている間は、目の前のお抹茶だけに集中して、心が静かになり、他のことが頭から離れ、リラックスする。」まさにこれを、私も実感しています。

仕事をしている私にとっては、これがお茶の魅力の大きな一つだと感じています。

『教養としての茶道』の内容

『教養としての茶道』をひと言でいうと

この本は、茶道とはどういうものかというよりは、茶道をすると、どういう良いことがあるか、ビジネスに役立つかが書かれた本です。

私も共感する所が多く、楽しんで読めました。

もちろん、茶道を知らない方も、茶道のわびさび、お茶碗をなぜ回すのか、お茶会での作法なども書かれているので、茶道を知識を得ながら、茶道の楽しさを感じられる本です。

世界のビジネスエリートが知っている 教養としての茶道

世界のビジネスエリートが知っている 教養としての茶道

『教養としての茶道』の目次

筆者は外資系企業に入り、日本の文化を海外の方に説明できなかった痛い経験があったようです。その後、茶道を中心とした日本の文化について、日本のビジネスマンや海外の方に伝えていきたいと考えて、今に至るとのことです。

そのような経歴が反映された内容になっています。

目次

第1章:外国人が知りたい日本の文化・世界が憧れる日本のおもてなし

第2章:なぜエリートは茶道の虜になるのか

第3章:これだけは知っておきたい日本の伝統文化「茶道」

第4章:ビジネスや日常に活かしたい千利休の七つの教え(利休七則)

第5章:知っていると一目置かれる、日本人としての品格

第6章:知っていると自信がもてるお茶会の作法ー楽しむための知識ー

「外国人のお客様からは、「まるで舞踊をみているようでした」「芸術的でとても美しい」という声が聞かれるように」と筆者は書いています。私もまさに同感です。

茶道のお点前を見ている贅沢

茶道のお点前を見ている贅沢

他の方のお点前を見ていると、美しく、ずっと見ていたくなります。私は人のお点前を見るのが大好きなんです。凛とした茶室の中で、お点前を見ているのは本当に贅沢だと感じます。

▼『教養としての茶道 竹田理絵著』

日本の伝統文化「茶道」

茶道の流派というと、裏千家?表千家?などと聞かれますが、筆者は千家の3つの流派の違いについても書いています。

特徴

三千家には何か違いがあるのでしょうか?
まずは、お抹茶の点て方に違いがあります。

表千家のお抹茶は泡をあまり点てずに、泡がない部分が三日月状に広がります。

裏千家のお抹茶は表面全体に細かい泡を点てて、まるでカプチーノのようなふんわりとしたできあがりとなります。

武者小路千家のお抹茶も表千家と同じように、あまり泡を点てません。

このような流派の違いのような知識から、わびさびについてなど、茶道についての様々な事が簡潔にかかれています。茶道に触れたい方が最初に読むと、短時間で知りたいことが手に入る本の内容です。

教養としての茶道 竹田理絵著

教養としての茶道 竹田理絵著

そして、ビジネスエリートがなぜ茶道というと、結局は心を大事にしているからなのでしょうか。

茶道に興味のある方、触れたい方、ビジネス人として心を整えたい方、など、多くの方におすすめできる本です。是非、チェックしてみてください。

▼『教養としての茶道 竹田理絵著』

茶道、その他のおすすめの本

『日日是好日 森下典子著』

樹木希林さんが出演され映画にもなりました。
筆者である森下典子さんのエッセイとして書かれた茶道の本で、お茶のお稽古を通して様々なことを経験していく内容です。

日々のお茶のお稽古が具体的に書かれた本で、茶道とは何かというような難しさはなく、筆者の体験と視点から茶道の楽しさ、美しさ、感覚を教えてくれる本です。

もし、茶道を始めようとされている方、茶道の雰囲気を味わってみたい方に、とてもおすすめです。

『茶の湯の不思議 小堀宗実著』

遠州流のお家元が書かれていて、茶道を知らない方に向けた本です。

茶道はとても不思議な作法がいろいろとあります。
お菓子をなぜ先に食べてから、お茶をいただくのか?
お茶碗を回すのはなぜか?

その他、茶道のお作法や、四季の移り変わりとお点前など。
茶道のいろはを知りたい方にピッタリの本です。

▼『教養としての茶道 竹田理絵著』

最新の作例が豊富!『名画から学ぶ 写真の見方・撮り方 塚崎秀雄著』写真の構図ブックレビュー

こんにちは むうさんです^^

写真を撮る時に悩むのが『構図』です。

目の前の被写体を、格好よく撮りたい、主役を目立たせたい。
などと思いますが、なかなか上手く撮れません。

名画から学ぶ 写真の見方・撮り方 塚崎秀雄著は、名画から写真にも応用できる構図を紹介してくれていて、とても参考になりました。

『名画から学ぶ 写真の見方・撮り方 塚崎秀雄著』

『名画から学ぶ 写真の見方・撮り方 塚崎秀雄著』

今回は、写真の構図を名画の視点からまとめた名画から学ぶ 写真の見方・撮り方 塚崎秀雄著をご紹介します。

名画から学ぶ 写真の見方・撮り方の特徴

特徴

①27の構図を掲載

②それぞれ、絵画2つ、写真を3つで、詳しく解説

③作例が美しく参考になる

④各絵画の「名画 こぼれ話」が面白い

①27個もの構図を紹介してくれていますので、手元に置いておき、撮影時や撮影した写真を振り返るとき、写真集を見るときに、閲覧するという使い方もできます。

②そして、一つひとつの構図について、深く詳しく書かれていますので、単なる構図集ではなく、読むごとに学びのある本になっています。

③ひとつの構図に3つの写真が掲載されていて、それぞれが別のジャンルの写真で、かつ、作例が美しいので、自分も!と撮影意欲も湧いてきます

『名画から学ぶ 写真の見方・撮り方 塚崎秀雄著』

『名画から学ぶ 写真の見方・撮り方 塚崎秀雄著』

意外と私にとって大切だったのが、④の「名画 こぼれ話」でした。
絵画についての豆知識となる「名画 こぼれ話」は、絵画に元々興味のない私でも、楽しく読めます。

例えば、表示の絵画は、フェルメールのいう画家の作品なのですが、『フェルメールというと、独特の青色が印象的で、その青はフェルメール・ブルーなどと呼ばれています。この青は、ラビスラズリという、ツタンカーメンの黄金の仮面にも使われた高級顔料です。』
ちょっとした記事なのですが、興味が湧いてきて、読み進めるのに、一役買っています。 

名画から構図を学ぶメリット

前に、絵を見る技術 秋田麻早子著を読んで、その考え方が写真撮影の参考になると感じていました。

↓『絵を見る技術 秋田麻早子著』ブックレビュー 

まさに、今回紹介する名画から学ぶ 写真の見方・撮り方は、名画の構図を、どう写真に応用するのかを教えてくれる本です。

『名画から学ぶ 写真の見方・撮り方 塚崎秀雄著』

『名画から学ぶ 写真の見方・撮り方 塚崎秀雄著』

この本の最初に、“なぜ名画から学ぶのか”が書かれているので、抜粋して紹介します。

”なぜ名画から学ぶのか”

①写真より絵画の方が、歴史が長いため、より多くの観賞・競争・研究がされている。そうした中で生き残ってきた名画には普遍的な価値がある可能性が高い。

②そもそも写真は絵画から生まれていることや、同じ2次元の画像表現であるため、必要な技術が似ている。

③絵画の方が、偶発性が少ないため、意図が明確となりやすい。

私は、③が一番感じる所で、絵画は画家が、意図をもって書いているので、構図も完璧に決めることができます

写真だと、入れたくないけど、どうしても外せなかったなどが、あったりします。
ですから、美しく感じる絵画の共通点があり、その構図を学びやすいと感じるからです。

ただ、筆者は、写真の良さとして、「偶発性」をあげています。たまたま、飛んでいる鳥が入って、その「偶発性」から「希少性」がでることもあるからです。

名画から学ぶ 写真の見方・撮り方 内容・目次・作例

目次

1.主題を示すための基本

2.配置(構図)

3.ビジュアルウェイト

4.リズム

5.奥行表現

2.配置(構図)が、配置、レイアウトだとすると、その前に、サイズと向き、コントラスト、配色、リーディングラインという、基本的なことを1.主題を示すための基本で、教えてくれています。

それぞれの項目に対して、概要と、2つの絵画での具体的な説明、3つの写真の作例紹介と説明が、されています。

この本は、どの項目も、この構成で丁寧に説明されています。
ただ、その時はわかったつもりでも、実際に学んだことを使って撮影しないと身につかないです。
ですから、頭で理解する本というよりも、何度も見返しながら、試してみて、身につかせる使い方だと思いました。

『名画から学ぶ 写真の見方・撮り方 塚崎秀雄著』

『名画から学ぶ 写真の見方・撮り方 塚崎秀雄著』

『2.配置(構図)』では、様々な構図を教えてくれます。
これだけ、絵画と写真を分析するのは大変だと感じる密度の濃い内容です。

・感情を表現する構図
・日の丸構図
・三角形構図
・逆三角形構図
・対向構図
・額縁構図
・等分割構図
・ラバットメント構図
・斜線・対角線構図
・S字構図
・アルファベット構図
・黄金螺旋
・黄金比構図
・白銀比構図

この構図をすべて使えるようにするのは大変!というか、いますぐは無理そうなので、写真の構図の分析法を学んでおこうと、切り替えました。

日の丸構図の作例です。

日の丸構図の作例 photo by むうさん

日の丸構図の作例 photo by むうさん


撮影した写真を、セレクトするときや、現像する時に、写真を分析する力は、生きると思うので。

斜線構図はものを撮るときによく使います。

斜線構図の作例 photo by むうさん

斜線構図の作例 photo by むうさん

『3.ビジュアルウェイト』は、絵画を見る技術でも紹介されていたので、ある程度理解できていましたが、具体的な写真による分析と、写真での表現の仕方について、とても参考になりました。

そして、私にとっては、
『4.リズム』では、新たな発見がありました。

リズムとは、画面内に視覚的共通点を複数作り、それを生かす方法で、確かに、自然と撮影したくなります。

リズムの作例

リズムの作例1 photo by むうさん

リズムの作例1 photo by むうさん

リズムの作例2 photo by むうさん

リズムの作例2 photo by むうさん

リズムの作例3 photo by むうさん

リズムの作例3 photo by むうさん

写真撮影を上達したい! 上手になりたい!と私は思って、構図を身につけようとしています。構図で写真は全然違うので。

構図を学んで、写真をうまくなりたい方に、名画から学ぶ 写真の見方・撮り方 塚崎秀雄著はおすすめな本です。是非、チェックしてください。

【素敵】『夏は幻』『さよならは青色』『Twitter発 写真が好きだ。』~おすすめの写真集 3選~

こんにちは むうさんです^^

写真がうまくなるには?」という問いに、写真集を見ること」という答えがあります。

好きなもの、いい写真を見ることで、どんな写真を撮影した以下のイメージを持つことができれば、撮影技術は後からついてくる。なんて本で読みました。

確かに、写真集を見ると、こんな写真が撮れるんだ!とか、こんな空気感の写真を撮ってみたい!と、感じます。

今回は、2019年以降の最近の写真集の中で、私の好きなおすすめを3つ、ご紹介します。

夏は幻 Iska作品集

夏は幻 Iska作品集

▼夏は幻 Iska作品集

▼さよならは青色 岩倉しおり

▼Twitter発 写真が好きだ。 芸術新聞社/編

夏は幻 Iska作品集

いい写真集って何なんだろう?と新宿にある紀伊國屋書店に行ったのが、『夏は幻 Iska作品集』との出会いでした。

▼夏は幻 Iska作品集 レビュー記事
【感傷】夏は幻~Iska作品集~レビュー~夏…。そして四季のせつない写真集~

写真集では珍しく、書店に平積みされていました。
ただ、中身はシールがされていて、見ることができません。

表紙の写真が気になって仕方ありませんでしが、悩んだ末、その時は買いませんでした。 

夏は幻 Iska作品集

夏は幻 Iska作品集

ですが、別の書店で再会した時は、悩むことなく、手にとって買っていました。

Iskaさんの作品を事前にTwitterでも見ていなかったので、この表紙からのインスピレーションで購入しましたが、買ってよかった!

眺めていると癒やされるのです。

なにか優しさに包まれていくような写真集なのです。

夏は幻というタイトルから、夏の写真だけかと思っていましたが、第一章の「夏は幻」から始まって、第二章の「秋は彩」、「冬は輝」、「春は永」と、四季折々のIskaさんの作品を見ることができます。

夏は幻 Iska作品集

夏は幻 Iska作品集

自然と人間の営みの合唱のような写真集を見ながら、身近な風景をこんな風に、こんな写真を撮ってみたいと感じさせてくれる写真集でもあります。是非、チェックしてみてください。

▼夏は幻 Iska作品集

さよならは青色 岩倉しおり

雑誌「デジタルカメラマガジン」、「GENIC」などで、何度も見る機会があった、岩倉しおりさんの作品。

▼さよならは青色 岩倉しおり レビュー記事
【素敵】『さよならは青色 岩倉しおり』写真集ブックレビュー

鮮やかさから一歩だけ膝を引いたような、美しいけど華やかではない写真に惹かれていました。

その答えは青にあるのだと、手に取ったのが、さよならは青色 岩倉しおりです。

さよならは青色 岩倉しおり

さよならは青色 岩倉しおり

青色を基調にしながらも、それはあくまでひとつのスパイスで、トーンを落とすことで、日常の中にある美しい瞬間を浮き上がらせています。

眺めていると、木漏れ日や、夕景・夜景でのライトアップなど、どう撮るとこんなに綺麗に切り撮れるんだろうと、思わせてくれます。

さよならは青色 岩倉しおり

さよならは青色 岩倉しおり

惹かれながら、そしてその表現をしてみたい!と感じさせてくれます。

美しい瞬間が閉じ込められた『さよならは青色 岩倉しおり』。是非、チェックしてみてください。

▼さよならは青色 岩倉しおり

Twitter発 写真が好きだ。

Twitterなど、スマホで写真を見ることも増えました。
ですが、なにか消費をしている感じで、何度も見返したりしません。スマホという限られた画面の中で、一瞬の輝きが感じられるかどうか、それが感じられても、次へと指は止まらないからです。

▼Twitter発 写真が好きだ。 レビュー記事
【刺激!】『Twitter発 写真が好きだ。』は、SNSフォトグラファー16名の素敵な作品集

『Twitter発 写真が好きだ。 芸術新聞社/編』は、そんなTwitterの中の写真を見返せるように書籍にしたものです。16名のフォトグラファーの作品集でもあります。

Twitter発 写真が好きだ。 芸術新聞社/編

Twitter発 写真が好きだ。 芸術新聞社/編

上で紹介した、岩倉しおりさんの作品も載っています。16名ものフォトグラファーの本人が考える見せたい写真が掲載されているのですから、自分が撮影する参考になる、ヒントをもらえる作品がありました。

Twitter発 写真が好きだ。 芸術新聞社/編

Twitter発 写真が好きだ。 芸術新聞社/編

しふぉん さんと、naok-aさんの写真です。都市のミニマルな写真と、ゆっくりと時がながれる感覚をくれる写真。

この1冊で、さまざまな写真を見ることができ、『写真を見ることが、写真の上達への道』の一歩を踏み出すことができました。是非、チェックしてみてください。

▼Twitter発 写真が好きだ。 芸術新聞社/編

レビュー『自然光だけで美しいポートレートのつくり方 minase著』~作例の説明がわかりやすい~ポートレート撮影の基本が分かる本

こんにちは むうさんです^^

このブログでは人の顔が写った写真は、記事に貼っていませんが、森林セラピーやイベント、登山などで、人の写真を撮ることがあります。

女性ひとりのポートレート写真も撮るのですが、いつも思うのが、撮るのが難しいということ。

基本がわかっていないので、過去に見た写真を思い出しながら撮影している感じです。人の表情を一番大切にすることで、いい写真が撮れることもありますが……。

自然光だけで美しいポートレートのつくり方 minase著

自然光だけで美しいポートレートのつくり方 minase著

『自然光だけで美しいポートレートのつくり方 minase著』は、筆者であるminaseさんの作例がたくさん載っていて、それぞれに狙いと撮影のポイントが簡潔に書かれているので、作例を眺めながら、読みやすく、わかりやすい本でした。

今回は、そんな自然光だけで美しいポートレートのつくり方 minase著ブックレビューです。

▼『自然光だけで美しいポートレートのつくり方 minase著』

ポートレート撮影で難しく感じるところ

私がポートレート写真を撮る時は、屋外で自然光しか使わないので、まさに、この本がピッタリです。

ポートレート写真で、背景を選ぶのも難しい

背景を選ぶのも難しい

そんな私のポートレート写真撮影は、腕も経験もまだまだなのですが、難しく感じるところは、

難しく感じるところ

①背景の選び方
 → 良い背景がわからないので、探せない

②陽の光の方向を見る余裕がない
 → 被写体と向き合うのがやっとで、顔の肌に影がはいったりする

③いい表情を掴まえること
 → いい!と思った瞬間にシャッターを押せていない

④露出
 → 顔の肌に合わせているつもりだけど、明るすぎたり、暗すぎたり

⑤ポーズの指示
 → 被写体の方に頼っています

です。

ポートレート撮影をはじめてみると、悩むことが多いのです。

ただ、ポートレート撮影の本は、基本を飛ばしてもっと高度なことが書かれた本が多いので、あまり参考になりませんでした。

この『自然光だけで美しいポートレートのつくり方 minase著』は、そんな私に、ポートレート写真の撮り方の基本を教えてくれ、初心者の私にやさしく寄り添ってくれた本です。

自然光だけで美しいポートレートのつくり方 minase著

自然光だけで美しいポートレートのつくり方 minase著

筆者のminaseさん

20代の若い方で、Instagramのフォロワー数がかなりの数のようです。

筆者のminaseさん

筆者のminaseさん

この本の内容もしっかりとしていますし、撮影しているところを見てみたいです。

自然光だけで美しいポートレートのつくり方 ブックレビュー

Chapterごとに内容を見ていくと、

 目次 

Chap.1 写真は光と影

Chap.2 基本のカメラ設定と考え方

Chap.3 ポートレートが際立つかんたんテクニック

Chap.4 おすすめのポーズ&シチュエーションの見本帳

Chap.5 特典Lightroomプリセットの使い方

私にとっては、すべてのページが役立ちましたが、この本の下のような特徴が、楽しく読み、眺められた理由です

この本の特徴

たくさんの参考になる、撮りたくなる作例

作例のバリエーションが多い(すべて自然光)

③作例の狙い、撮り方のポイントの説明がわかりやすい

さまざまな背景を紹介してくれている

⑤モデルの方のポーズ、自然光の当て方などわかりやすい

⑥ポートレート撮影の視線誘導などの構図が参考になる

⑦minaseさんの撮影スタイル、撮影機材の使い方を具体的に教えてくれている

自然光だけで美しいポートレートのつくり方 minase著

自然光だけで美しいポートレートのつくり方 minase著

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作例が豊富!

表紙を開けると、1ページに1つの作例で5ページが埋められていて、どれも本当に撮りたくなるような写真ばかりです。

Chap.1では、自然光について、やさしく紹介してくれています。

Chap.1:写真は光と影

1 モデルらしさを切り取りたい

2 大事なのは機材よりも光 いい光で撮影できれば写真は良くなる

3 自然光は常に変化する

4 自然光だけでシャッターチャンスを大事にする

5 柔らかい光を見つけたい

6 光の方向を使い分ける

7 天候別に撮れるポートレートの特徴

自然光だけで美しいポートレートのつくり方 minase著

自然光だけで美しいポートレートのつくり方 minase著

自分が撮影することの多い、公園で撮影した写真も多く、とても参考になりました。

公園で撮影 ポートレート写真は難しい

公園で撮影 ポートレート写真は難しい

ただ、作例のバリエーションは多く、都市風景を背景にしたり、住宅街、水辺、公園など様々な場所での作例が載っています。

▼『自然光だけで美しいポートレートのつくり方 minase著』

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参考になった構図と背景とポーズ

Chap.3は、『ポートレート写真が際立つかんたんテクニック』です。

Chap.3

1 印象を左右するカメラのポジションとアングル

2 背景を整理して人物を引き立てる

3 基本の構図① 日の丸構図

4 基本の構図② 三分割構図

5 基本の構図③ 放射線構図

6 白壁で綺麗な反射を得る

7 撮り方よりも撮影する時間帯を重視する

下のイチョウの落ち葉を背景にしたポートレート写真は、これは背景を整理して撮影できました。

しゃがんでもらい、イチョウの落ち葉を背景に

しゃがんでもらい、イチョウの落ち葉を背景に

Chap.4は、『おすすめのポーズ&シチュエーションの見本帳』です。

Chap.4

1 おすすめのポーズ「立ち」

2 おすすめのポーズ「座り」

3 おすすめのポーズ「寝転がり」

4 おすすめのポーズ「複数人」

5 おすすめのシチュエーション「水辺」

6 おすすめのシチュエーション「植物」

7 おすすめのシチュエーション「道路」

8 おすすめのシチュエーション「壁面」

9 おすすめのシチュエーション「屋上」

10 おすすめのシチュエーション「街中」

11 おすすめのシチュエーション「窓辺」

複数人も結構参考になりました。

自然光だけで美しいポートレートのつくり方 minase著

自然光だけで美しいポートレートのつくり方 minase著

ポートレート写真撮影で、基本がわかりやすい本を探していて、『自然光だけで美しいポートレートのつくり方 minase著』に巡り会えて幸運でした。

撮りたくなるような作例、参考になる作例と、それに添えてあるポイントを押さえた説明も、とても参考になりました。おすすめのポートレート撮影の本です。是非チェックしてみてください。

▼『自然光だけで美しいポートレートのつくり方 minase著』

【黄葉と落葉】イチョウはどんな樹木か?タフな樹木!~そして、イチョウのミニ盆栽は冬支度<40>

こんにちは むうさんです^^

銀杏を昨年植えて、発芽が遅かったので心配しましたが、無事芽生えて、黄葉の秋を迎えました。ミニ盆栽のイチョウの秋についてご紹介します。

イチョウの秋の黄葉

イチョウの秋の黄葉

▼銀杏を植えた時の記事も下からご覧ください。

イチョウがどんな樹木なのか?生きた化石と呼ばれる理由は?と知りたい方へ、私の好きな本『街路樹を楽しむ15の謎 渡辺一夫著』をご紹介します。今回の記事の中でも内容に触れていますので、ご覧ください。

▼街路樹を楽しむ15の謎 渡辺一夫著

イチョウ:秋の黄葉

イチョウの葉を小さく育て、黄葉も

部屋の中で育てていたイチョウも黄葉して。落葉しました。

茎を切ってしまい、小さな鉢に植えることで、狙い通り葉っぱを小さく、樹木も小さく育てることができました。

イチョウの葉のサイズは、普通のイチョウの10分の1~2分の1程度で、かなり小さく育てることがきました。下の写真の左側のイチョウの一番大きな葉っぱでも、普通のイチョウの葉の半分以下です。

イチョウの葉を小さく育てる

イチョウの葉を小さく育てる(11/6)

部屋の出窓で育てているのですが、11月に黄葉しはじめました。部屋の中の気温が低くなりにくいためか、街路樹などのイチョウより少し遅めの時期に黄葉です。

▼11/6:うっすら黄色くなり始めた

黄色くなり始めたイチョウの葉

▼11/12:黄葉しているものと、緑のままの葉

イチョウの黄葉と緑のままの葉

▼上が緑の葉っぱでも、茎の下の方は黄色になっている。

イチョウの下の葉の黄葉

▼11/20:おおかたのイチョウが黄葉

イチョウが黄葉した

イチョウの黄葉のアップ写真

▼11/20:部屋の中で育てたせい?どの葉も黄色が薄い。

薄い黄色の黄葉 イチョウの葉

上の写真で斑点のように濃い黄色い部分がありますが、街中でみるイチョウの葉っぱは、この濃い黄色くらいの色だと思うのですが、なぜか?薄い黄色の黄葉でした。

イチョウの葉を小さく育て、落葉へ

黄葉したら葉っぱが落ちる落葉です。
枯れた葉っぱはクヌギのように美しくはないですが、小さい葉っぱが可愛らしいです。よく1年弱頑張りました! 

▼11/20:下の方の葉っぱは枯れています

枯れたイチョウの葉

▼12/4になってもグリーンの葉っぱのイチョウもいます

グリーンの葉っぱのイチョウ

グリーンも少し黄色い

1年目としては、無事黄葉して、落葉したので合格です。

また、盆栽で、葉っぱが大きいのはかっこ良くないので、小さい葉っぱで育てることができて、うまくいきましたが、この後が大切です。
来年、新芽が芽吹くか不安と期待が入り交じっています。

イチョウはタフな樹木

街路樹を楽しむ15の謎 渡辺一夫著

そんな不安はありますが、イチョウはタフな樹木のようです。イチョウのことを、『街路樹を楽しむ15の謎  渡辺一夫著』で読んでみました。
この本は、街路樹としてよく見る15種類の樹木を紹介している本です。

▼街路樹を楽しむ15の謎 渡辺一夫著

そんな『街路樹を楽しむ15の謎 渡辺一夫著』によると、イチョウは、全国でもっとも多い街路樹のようです。

確かに秋になり、そこかしこで黄色い葉っぱをたなびかせるイチョウを見かけます。

なぜイチョウが街路樹として多いのか?

では、なぜイチョウが街路樹として多いのでしょうか?
『街路樹を楽しむ15の謎 渡辺一夫著』から抜粋すると、

『街路樹を楽しむ15の謎』より

「都市部でイチョウがよく植えられる理由は、樹形のよさや、黄葉の美しさもあるが、なんといっても「強い」からだ。イチョウは、刈り込みや公害、病原菌や害虫に強く、踏まれることにも耐えて長寿であった。きわめて都市の街路樹に向いていたのである。」

ということから「強い」のです。イチョウは、樹木としての強さがあるのです。

私も、イチョウを植えて育てましたが、夏の酷暑でクヌギが弱ったりする状況でも、すくすくと元気なままです。
また、下の記事にあるように、銀杏の発芽率は、どんぐりや、ケヤキやカエデの種子よりも全然高いのです。

▼銀杏の発芽率などを紹介しています。

その「強さ」が、ニ憶年前から生存している樹木として、生きた化石と呼ばれるまでイチョウが生き残ってきた理由だと思います。

強いイチョウが野生で増えないわけ

日本には平安時代に中国から持ち込まれています。
そんなイチョウについて、
『街路樹を楽しむ15の謎 渡辺一夫著』では、下のようにも言っています。

『街路樹を楽しむ15の謎』より

「すでに日本に移入されてから相当の年数がたち、しかも街路樹として大量に植えられているにもかかわらず、イチョウが野生化して山野に増えたという逸出の事例はほとんどない。ギンナンを土に植えれば正常に育つので、イチョウの子孫が山野に増えない最大の理由は、種子であるギンナンを散布する動物が少ないためなのかもしれない。自然界では、個体としていくらタフであっても、子孫を残せなければ種としては絶滅に向かってしまうのだろう。」

なるほどと思いました。

ギンナンは植えれば発芽するので、イチョウの近くに子どものイチョウが生えていることを見たことはありますが、多くの街路樹はギンナンを落としてもコンクリートやアスファルトの上なので発芽できません。

街路樹の銀杏(ギンナン)

街路樹の銀杏(ギンナン)

鳥などがギンナンを飲み込んで飛んでいって、種のまわりの果肉を食べて、ギンナンの種子はふんで落とすという、他の樹木の実のような自然界の仕組み(エコシステム)の中にイチョウは入っていないのでしょう。

実際は、生きた化石になり自然界の仕組みから外れたイチョウを、現代では助けてくれる動物がいないのだと思われます。

自然界の輪の中から外れてしまうと、元には戻れないのかもしれません。

この『街路樹を楽しむ15の謎 渡辺一夫著』では、他にも、ケヤキ、ソメイヨシノ、ハナミズキ、コブシ、ポプラ、プラタナス、トチノキなど、15種類の街路樹について、その生き方などを紹介しています。是非チェックしてみて下さい。

▼街路樹を楽しむ15の謎 渡辺一夫著

あわせて読みたい

植物は、動けないことから、生き残るために様々な工夫をしています。それが、人の生き方や、商売の仕組み、組織の戦略などのヒントになります。

そんな植物の生前戦略に関して面白く教えてくれる本を6冊紹介した記事です。是非、ご覧ください。

 

【素敵】『さよならは青色 岩倉しおり』写真集ブックレビュー~風景の中に人を感じさせる日常の写真~

こんにちは むうさんです^^

前回のブログでは、16名のTwitterで活躍されているフォトグラファーさんの写真を集めた『Twitter発 写真が好きだ。 芸術新聞社/編』を紹介しました。

▼Twitter発 写真が好きだ。紹介記事
【刺激!】『Twitter発 写真が好きだ。』は、SNSフォトグラファー16名の素敵な作品集

その本の最初に紹介されているのが、岩倉しおりさん

その本の中で、岩倉しおりさんは、次のように語っています。
「こんな世界だったらいいなという気持ちを込めて撮っています。でもその光景は実際に存在していて、どこにでもありふれていて、どこにでも美しくなる瞬間がある」

そんな岩倉しおりさんの写真集
さよならは青色 岩倉しおりを、今回はご紹介します。

さよならは青色 岩倉しおり

さよならは青色 岩倉しおり

岩倉しおりさん

使っている機材

『さよならは青色 岩倉しおり』には、岩倉しおりさんご自身について、書かれていないので、『デジタルカメラマガジン2021年8月号』から引用します。

私が好きなレンズとして、「カールツァイスPlanar50mmF1.4」をあげています。

岩倉しおりさんのコメント

「デジタルでもフィルムでもほとんど、このレンズ1本で撮影している。フィルムのときのボディはCONTAX Ariaを使っている。写真を撮り始めたときからずっとこのレンズを使っている。クリアな描写、六角形ボケも常用している理由の1つ。昼も夜もこのレンズで撮っている。」

とのことです。フィルムでも撮影されているんですね。
独特の空気感は、フィルム撮影の影響もありそうです。

さよならは青色

写真撮影をはじめたきっかけ

同じく『デジタルカメラマガジン2021年8月号』から引用すると、

写真撮影をはじめたきっかけ

「高校時代に友人に誘われて写真部に入ったのがきっかけで写真を始めました。最初は人がメインとなるように撮っていましたが、段々と人だけでなく、人がいる空間を撮りたいという気持ちが強くなっていって、今のような写真を撮るようになりました。もともと絵を描くのが好きで、写真を撮る以前は、絵を描いていました。絵を描くよりも写真の方が表現したいものが作れるのではないかと思って写真にはまっていきました。」

友人に写真部に誘われたのが大きな転機になったようです。

▼デジタルカメラマガジン2021年8月号

さよならは青色

さよならは青色

さよならは青色

写真集には、春、夏、秋、冬と季節が移ろう中で、人と風景の写真、そして人が写っていなくても人を感じさせる写真たちがみせてくれます。

岩倉しおりさんチックな写真、人を入れた風景を、私は撮影していないので、真似た写真をお見せできないのですが、一応下のような自分の写真を用意しました。

▼人の気配を感じさせるベンチ

人のいないベンチの風景

▼春の桜

春の桜

▼春の息吹

田舎の風景

▼日の落ちる河原

日の落ちる河原

この写真集の写真は、人が写っている風景です。人の顔を写さないで、風景の中に人がいるといった感じです。

また、フィルムで撮影しているためか、解像感もそれほど高くなく、色も淡い感じとなっています。ですから、私の写真のようにクッキリ、コントラスト高めではない表現をされています。

さよならは青色 岩倉しおり

さよならは青色 岩倉しおり

さよならは青色 あとがき

さよならは青色 岩倉しおり

さよならは青色 岩倉しおり

この写真集の最後に、岩倉しおりさんは、下のように語っています。

おわりに

写真を撮る上で大切なこと。

もちろん知識も技術もあるのだろうけど、それよりも大切なのは、
どれだけのことを見逃していないかだと私は思う。
できるだけアンテナを巡らせて、
たくさんのことを見ようとしているけれど、
きっと私もたくさんのことを見逃している。
小さい頃から何度も来ている海がきれいだったことも。
ほんの数年前に気づいたばかりだ。
夜明け前の街が青白いことも、
朝日と夕日の光の色が違うことも、
台風のあとの雲は特別なことも、
雨上がりの夕日は眩しいほどの美しさだということも、
入道雲なんて数分で形が変わってしまうことも、
影は黒いものではなくて、
雪にできた影は青いことも、
そもそ光にはいろんな種類と色があることも、
数年前の私はまったく知らなかった。

さよならは青色 岩倉しおり

さよならは青色 岩倉しおり

写真撮影をはじめると、実はいろいろなことを見逃していたことに気がつくというのは、まさに私も感じました。

普段、見ているようで見ていない。

岩倉しおりさんは、そのような日常の中で美しく儚い瞬間を写し取っています

岩倉しおりさんのファンなら、手に取ってほしいですし、日常の中の美しい瞬間を切り取った写真はどなたでも楽しめ、胸に何かがこみ上げる写真集です。是非、チェックしてみてください。
 

【刺激!】『Twitter発 写真が好きだ。』は、SNSフォトグラファー16名の素敵な作品集

こんにちは むうさんです^^

写真を撮るのは、とっても楽しいですが、他の人の写真を見るのも刺激があり、楽しかったりします。

こんな写真が撮れるんだ!
こんな色使いがあるんだ!

と、次に撮影に行くときの栄養になったりします。

今回は、16名のTwitterで活躍されているフォトグラファーさんの写真を集めたTwitter発 写真が好きだ。 芸術新聞社/編』をご紹介します。

Twitter発 写真が好きだ。 芸術新聞社/編

Twitter発 写真が好きだ。 芸術新聞社/編

この写真集を読んだらすぐに、
真似して撮影、現像してしまった!そんな本です。

16名のフォトグラファー

この本で紹介されているフォトグラファーは下の16名です。

岩倉しおり
Akine Coco
ざきphoto
イノウエ
tomosaki
三谷ゆかり
高埜志保
ねる屋。
おくで
ごりかめ
Smith
べく
しふぉん
naok-a
wasabitool
宵月絃

Twitter発 写真が好きだ。 芸術新聞社/編

Twitter発 写真が好きだ。の魅力

この本の魅力は、大きく3つだと感じました。

特徴

①フォトグラファーがセレクトした代表作がみられること。

②フォトグラファーの考え、想いの言葉が聞けること。

twitterのアカウントが書かれていて、各フォトグラファーの現在の作品に触れられること

①フォトグラファーがセレクトした代表作がみられること

1人のフォトグラファーさんで、5ページ分、7~9作品の代表作を見ることができます。代表作としてセレクトされただけあって、一つひとつの写真が訴えてきますし、フォトグラファーさんの作風も伝わってきます。

フォトグラファーさん、それぞれの作風の違いも比較できて、自分自身の好みもわかるので、自分のためにもなりました。

Twitter発 写真が好きだ。での代表作

②フォトグラファーの考え、想いの言葉が聞けること

出身地は?、愛用のカメラは?、写真のテーマは?、好きな被写体は?、影響を受けたものは?、あなたにとって写真とは?
という質問に、各フォトグラファーが答えてくれています。

例えば使っているカメラのメーカーだと、16名中10名がSONYとダントツです。
ミラーレスカメラで先行していた効果でしょうか。

また、コロナ禍の写真への影響などもそれぞれあり、それが作品に繋がっているようです。

③各フォトグラファーの現在の作品に触れられること

この本は、写真集をみて、読んで終わりではなく、この先に各フォトグラファーが、どんな写真を撮っているのか知りたいという思いにも応えてくれます。

twitterのアカウントが書かれているので、各フォトグラファーの現在の作品に触れることもできます。

この本で、好きなフォトグラファーさんを見つけて、twitterで追っていけるので、常に現在進行形なのも、この本の大きな魅力です。

Twitter発 写真が好きだ。

Twitter発 写真が好きだ。

どんな写真なの?

それぞれのフォトグラファーさんの写真は、絶景などではなく、日常を自分の感性で作品へ昇華させたものばかりです。

岩倉しおりさんの言葉を借りると、
「こんな世界だったらいいなという気持ちを込めて撮っています。でもその光景は実際に存在していて、どこにでもありふれていて、どこにでも美しくなる瞬間がある」

また、tomosakiさんは、
「SNSで、Akine CoCoさんのお写真に出会い 「地元福井でもこんなに素敵に撮れるんだ」と衝撃を受け、そこから本格的にカメラをするようになりました。」
と話されています。

素敵な写真ばかりのTwitter発 写真が好きだ。

素敵な写真ばかり

そのAkine CoCoさんは、
「何気ない場所に何気なく存在している風景、どこか心に沁みる風景をいつも追い求めています。」
と言っています。

この本の写真は、
見た人の記憶に触れ、
見た人の心に沁み入り、見た人がストーリーを作り出す、そんな素敵な写真集です。

私が好きなフォトグラファーさんは

しふぉん さんと、naok-aさんの写真が好きです。

しふぉん さんの写真は、
東京を撮っていて私に馴染みのある風景であること。都市ならではのミニマルな写真がいいです。

naok-aさんの写真は、
明るく元気な写真ではなく暗めのトーンなのと、桜の花びら小鳥などシンプルな被写体を画面構成でみせてくれます。
そして、その2つが相まって時間がゆったりと流れていくように感じるのです。

オマージュ!真似してみました。

過去の撮影した写真を現像し直してみたり、真似して撮影したりしてみました。

▼アニメ調の色合い

アニメ調の色合い

標識があっち向いてしまっていますが……。

▼フィルム調

Twitter発 写真が好きだ。フィルム調の写真

この写真も、ひまわりがあっち向いてしまっていますが……。

▼空の色と雲の様子

Twitter発 写真が好きだ。での空の色と雲

▼しっとりとした光線の風景

しっとりとした光線の風景

▼茜色の空と電柱

茜色 Twitter発 写真が好きだ。

オマージュでした。

『Twitter発 写真が好きだ。』まとめ

この本を見て、読んでよかったところは、

①フォトグラファーがセレクトした代表作がみられること。
②フォトグラファーの考え、想いの言が聞けること。
③twitterのアカウントが書かれていて、各フォトグラファーの現在の作品に触れられること

です。

Twitter発 写真が好きだ。 芸術新聞社/編

Twitter発 写真が好きだ。 芸術新聞社/編

そして、
フォトグラファーたちの想いを読むと、やさしくて、温かい気持ちになれる、そんな写真集になっています。是非、チェックしてみてください。

▼Twitter発 写真が好きだ。 芸術新聞社/編