夢うさんブログ ~自然が好き~

森林セラピーガイドで茶道家、写真撮影大好きな”むうさん”による、自然体感レビューブログです

【全滅危機からの復活】クヌギとコナラ~大きな樹木を部屋で小さく育てる~ミニ盆栽《69》

こんにちは むうさんです^^

4月も下旬になり、部屋の出窓で育てているミニ盆栽も、新葉が出揃いました。

出窓で育てるミニ盆栽

出窓で育てるミニ盆栽

一部、葉を出してくれないものもあるので、見守っていかないといけませんが、クヌギコナラトウカエデケヤキイチョウと、すべて1つ以上は芽吹いたので、一段落です。

今回は、その中でも、昨年全滅しそうだったクヌギコナラミニ盆栽の春をご紹介します。

クヌギの春

昨年の最大の危機

クヌギは、ミニ盆栽を始めるきっかけになった樹木です。
どんぐりがたくさん落ちていたので拾ってきて、それなら発芽するかみてみよう!から始めました。

是非、下の記事も読んでみてください。

あわせ読みたい:クヌギのミニ盆栽

昨年、そのクヌギが全滅の危機に陥りました。
5月になっても芽吹かず、結局、芽吹いたのはミニ盆栽のうち2つだけ。他はすべて枯れてしまいました。

枯れたクヌギ(昨年:2023年)

枯れたクヌギ(昨年:2023年)

そして、芽吹いたのも7月になってから
今年はついに全滅かも……。と、とても心配していましたが、無事、昨年復活した2つのミニ盆栽と、1つだけ大きな鉢に植えたクヌギの、あわせて3つは、春になって、いつも通り芽吹きました。

2024春:クま君

昨年、生き残った1つです。

クま君

クま君

黒いミニポッドに、青いテープを貼っていて、名前「クま」と書かれています。

この”クま君”は、クヌギの大きなどんぐりをたずさえて、根っこを出して植えたので、根っこの部分も樹木化して、幹の下の方の自然なうねりが魅力です。

下の写真は、昨年生き残ったのですが、残念ながら葉っぱにならずに枯れてしまった芽です。

クま君:幹の下の方の自然なうねりが魅力

クま君:葉っぱにならずに枯れてしまった芽

ミニ盆栽は、樹木にとって栄養の少ない厳しい環境なので、ギリギリなのでしょうが、そこが魅力につながっているのだとも思っています。 

クは君

昨年、ひょんなことから、生き残っていることがわかった”クは君”です。

クヌギのクは君

クは君

3年目の春とは思えないほど、小さいままです。

白いポッドの巨人

3つ目のクヌギは、あまり紹介してきませんでしが、出窓で育てていて、最初からの住人”クヌギ:白いポッドの巨人”です。

下の写真の通り、白い大きなポッドで育てていて、別格のサイズ感です。

クヌギ:白いポッドの巨人

クヌギ:白いポッドの巨人

上をみると、葉っぱは順調にでています。
昨年も、このクヌギだけは4月にしっかりと芽吹いていました。

白いポッドの巨人は、例年どおり芽吹いています。

白いポッドの巨人は、例年どおり芽吹いています。

まとめると、クヌギは3つが2024年に芽生えました。

コナラの春

意外とタフだったコナラ

コナラも、最初の年に、森の中の実生を拾ってきてミニ盆栽にしたのですが、夏になると全て枯れて全滅しました。
ただ、再チャレンジと、どんぐりを拾って育て始めたのが、今のコナラのミニ盆栽たちです。

その時の想定原因と対策なども書いていますので、是非、下の記事も読んでみてください。

あわせて読みたい:コナラのミニ盆栽

今になってみると、どんぐりから芽生えた環境と異なる環境へ植え替えたのが致命的だったと考えています。
当時は、クヌギの方がタフ!と思いましたが、今ではコナラの方が全滅しかかっているクヌギより、生命力が強いと考えています。

2024春:3つのコナラ

葉っぱが幹の上の方にだけつくように、盆栽としての景観が悪くなることもなく、とても順調です。

コナラはよいミニ盆栽

葉っぱの様子が一つずつ違うのは面白いところです。

1つ目は、葉脈の緑色がとても濃いコナラ、”コあ君”です 

葉脈の緑色がとても濃いコナラ、”コあ君”

葉脈の緑色がとても濃いコナラ、”コあ君”

2つ目の”コお君”と3つ目の”コそ君”は、葉っぱがたくさんあり、ミニ盆栽の景観がとても良いです。

”コお君”

コナラ:コお君

コナラ:コお君

”コす君”

コナラの”コす君”

コナラの”コす君”

苔が生えた”コす君”

最後に紹介するのは、ポッドの土に、なぜか苔が生えた”コす君”です。情緒がみえて、なかなか良いです。

コナラの”コす君”

コナラの”コす君”

ポッドには苔が

ポッドには苔が

このように、コナラは4つが2024年に芽生えました。

どんぐりのこと、クヌギのことを知りたいなら

おすすめの本を2冊ご紹介します。

▼新装版 タネはどこからきたか? 鷲谷 いづみ (著), 埴 沙萠 (写真)

リアルなどんぐりの生態の写真と説明で、どんぐりってこういうことだったんだと知ることができる本です。

どんぐり以外のタネのことも含めて、説明されているので、タネ全般のことがわかることで、どんぐりがどういう特徴があるのかも知ることができます。
鷲谷 いづみさんと、植物写真家の埴 沙萠さんのこのシリーズはどの本もおすすめです。

▼アセビは羊を中毒死させる 渡辺一夫著

クヌギをはじめ28種類の樹木の個性と生き残り戦略が簡潔な言葉で書かれていて、どなたでも読めるやさしい本となっています。

クヌギのどんぐりがなぜ大きいのか?一方、大きいと不利な点は何なのか?など、好奇心をくすぐります。渡辺一夫さんのこのシリーズは、他に2冊あり、どれも超おすすめです。

撮影機材

拡大して撮影するには、スマホではできないので、ミラーレスカメラ『SONY α7初代』、『SONY α7RⅢ』を使って、レンズもマクロレンズSIGMA 105mm F2.8 DG DN MACRO Artを使ってします。

『SIGMA 105mm F2.8 DG DN MACRO Art』は、シグマ社で画質に徹底的にこだわった最高峰のArtレンズです。 

下のレビュー記事を是非、ご覧ください。

▼α7中古とSIGMA 105mm F2.8 DG DN MACRO Artで実感写真レビュー~おすすめのマクロレンズ~

 

【綺麗】欅:ケヤキの芽吹きの造形美~大きな樹木を部屋で小さく育てる~ミニ盆栽《68》

こんにちは むうさんです^^

春になり、芽吹きの遅かったケヤキも、ついに目を覚ましました葉っぱが出てくる瞬間の不思議な造形が、とても綺麗なので、真剣に撮影してしまいました。

ケヤキの芽吹き

ケヤキの芽吹き

ケヤキは、枝が横に広がっているせいか、頂点だけが葉っぱが開くのではなく、枝のいたるところで葉っぱを開いています。

今回は、ケヤキの3年目の芽吹きをご紹介します。

ケヤキとは?

ケヤキの樹形

下の写真のように、竹ぼうきを逆さにしたような樹形をしているので、葉が落ちる冬になると遠くからでもケヤキだとわかる樹木です。

▼ケヤキの樹形は逆さ竹ぼうき

ケヤキの樹形

ケヤキの葉については、等々力渓谷を散策した時にムクノキの葉と比較した観察記事を書いています。詳しくはそちらをご覧ください。

ケヤキの種

種はどのような感じなのでしょうか?

樹木は、種の時だけ動くことができます。

例えば、どんぐりなら小動物が口にいれて移動して備蓄のために埋めたものが残って発芽したり、転がって行って遠くへ移動したり、と樹木の一生のうちに動くことのできるチャンスはここだけです。

ですので、樹木は自分の下だけではなく、勢力を拡大するために遠くへ種子を移動させる手段を持っているものが多いです。

ケヤキも特殊な手段を持っています。
種は普通に樹木の下にも落としますが、一部は枝の先端の葉のついた細い枝を自ら切り離して葉っぱに風が当たることで飛んでいくようにしているのです。

▼小枝について飛んできたケヤキの種

小枝についたケヤキの種

▼写真の中央部の左上と右下のこげ茶の丸いのが種

小枝についたケヤキの種の拡大写真

ケヤキの種は枝について落ちて、風に乗って飛んでいくことでいくことで、親元から離れた場所で発芽し、生長していくのです。

ケヤキ 3年目の芽吹き

ケヤキ《1》3/21

ようやく、緑色のものが見えてきました。トウカエデなどと比べると2週間程度遅いです。

3/21のケヤキ

小さな芽は、冬芽の皮を少し被った状態です。

ケヤキの芽吹き

ケヤキ《2》3/31

羽を広げたような樹形が、大きなケヤキとは違っていて面白いです。

羽を広げたような樹形のケヤキ

羽を広げたような樹形のケヤキ

光の当たり方も面白かったので、露出を落として撮影しました。

ケヤキのミニ盆栽の撮影

ケヤキのミニ盆栽の撮影

たくさん葉っぱが出てくれるので、ケヤキはいいですね。

ケヤキ《2》

やっと葉っぱが開き始めた、その開き始めを撮影したのが次のケヤキたちです。

ケヤキの小さな葉っぱ

まだまだ小さな葉っぱを撮影してみると、とても綺麗でした!

折り重なったケヤキの小さな葉っぱ

折り重なったケヤキの小さな葉っぱ

小さいながらも鋸歯があるケヤキの葉

小さいながらも鋸歯があるケヤキの葉

樹木について知りたい方へ おすすめの本

《1》樹木観察して名前をわかりたい

『樹木図鑑 林将之監修』

葉っぱの形で、372種の樹木がわかる樹木図鑑です。
携帯できるサイズで、見て、読んで楽しい本で、おすすめです。チェックしてみてください。

▼【樹木図鑑(林将之監修)五感で楽しめるおすすめの図鑑】ブックレビュー 

《2》樹木の生き方を知りたい

『イタヤカエデはなぜ自ら幹を枯らすのか 樹木の個性と生き残り戦略 渡辺一夫著』

樹木は動けないため、生きるためにいろいろな戦略を持っています。
ケヤキを含めた36種類の樹木の個性と生き残り戦略を教えてくれる貴重な本です。
とても面白いので、是非、チェックしてみてください。

▼『イタヤカエデはなぜ自ら幹を枯らすのか 樹木の個性と生き残り戦略 渡辺一夫著』ショートブックレビュー

《3》樹木ってどうなっているか知りたい

『樹木博士入門 小幡和男他著』

樹木について、観察をしているかのように、豊富な写真でそのすべてを教えてくれる、”事典+図鑑”です。

写真は企画しながら撮っているので、見たことのない写真がたくさん載っていて、眺めているだけでも樹木のことがわかってきます。
超おすすめの本です。チェックしてみてください。

▼『樹木博士入門』ブックレビュー

 

【ほっ】クヌギとイチョウの芽吹きの気配~~大きな樹木を部屋で小さく育てる~ミニ盆栽《67》

こんにちは むうさんです^^

暖冬だっととはいえ、春の暖かさを感じると、生命の息吹きを感じます。
部屋の中の出窓で育てているミニ盆栽たちの中で、その春をまっさきに表現してくれたのが、トウカエデとコナラでした。

3月頭には、芽吹きだしていました(下の記事)。 

だんだんと数が減ってきたクヌギ、そしてタフなイチョウ、淡々と枝を広げて主張するケヤキは、まだでした

ですが、トウカエデとコナラに2週遅れで、クヌギとイチョウが芽吹きそうになってきました。

クヌギの芽吹きの気配

クヌギの芽吹きの気配

今回は、クヌギイチョウのミニ盆栽の芽吹きの気配の紹介です。

クヌギの兆し

クヌギはどんぐりから育てた

クヌギは、2020年秋にどんぐりを拾ったので、発芽するか試してみようと、本に書いてあった発芽法を試したのが始まりです。

八ヶ岳倶楽部を始めた俳優の柳生博さんの息子さんで、園芸家の柳生真吾さんが書かれた柳生真吾の雑木林はテーマパークだ!に発芽法が書いてあったのです。自然の中の植物について知らないことが書かれているおすすめの本です。

▼柳生真吾の雑木林はテーマパークだ!

ビニール袋にいれる方法だったので、本当に発芽するのかな~?なんて思いながらでしたが、柳生真吾さんの言う通り芽生えて、そこからミニ盆栽を始めたのでした。

▼クヌギのどんぐりの発芽法のブログ記事 

クヌギの芽吹きの気配

発芽した2021年から3年目の2024年の春も、芽吹きの気配を見せてくれました。
毎年、芽吹いてくれるのか心配で(芽吹かないものがあるので……)、見た時は【ほっ】としました。 

▼3月16日

3月16日のクヌギ

3月16日のクヌギ

3月16日時点での芽を拡大すると、

▼クま(左のミニ盆栽)

クヌギ:クまの芽

クヌギ:クまの芽(3/16)

▼クは(右のミニ盆栽)

クヌギ:クはの芽

クヌギ:クはの芽(3/16)

クはの芽は、成長しそうですが、クまの芽は駄目かも?と不安でした。
そこから5日後の3月21日に観察すると、

▼クま(3/21)

クヌギ:クまの芽(3/21)

クヌギ:クまの芽(3/21)

芽が大きくなり、緑色の部分が増えています。これなら芽吹きそう!と【ほっ】としました。

▼クは(3/21)

クヌギ:クはの芽(3/21)

クヌギ:クはの芽(3/21)

クはの方は、緑色に白い産毛が出てきて、もうすぐ芽吹きそうです。

クヌギは来週を楽しみに待とうと思います。

イチョウ

イチョウは銀杏から育てた

イチョウも、銀杏(ぎんなん)から育てました。

そして、綺麗な黄葉も見せてくれています。

2023年秋のイチョウの黄葉

2023年秋のイチョウの黄葉

最初は、あの食べている銀杏から、本当にイチョウが生まれるのか?なにか不思議でしたが、イチョウも発芽法に沿って試すと、ほぼ100%発芽しました。どんぐりでさえ100%ではないので、生命力が強いのがイチョウです。

イチョウは2億年前から同じ形で、樹木の生きた化石と呼ばれていて、中国の山奥で発見されて、今のように広がってきました。ですから、生命力が強くタフなのだと思います。

▼イチョウとは?そして、銀杏の発芽法の紹介記事 

イチョウの芽吹きの気配

タフなイチョウですから、芽吹かない、わけがない、と思っていましたが、ふっくらとした緑色の芽をみると安心します。

▼3月16日

イチョウの芽吹き(3/16)

イチョウの芽吹き(3/16)

▼一番右のイチョウ:2023(3/16)

一番右のイチョウ:2023(3/16)

一番右のイチョウ:2023(3/16)

やっと、緑色がうっすら見えているかどうかという感じです。
ですが、5日後には、

▼イチョウ:2023(3/21)

イチョウ:2023(3/21)

イチョウ:2023(3/21)

かなりハッキリと緑色の芽が見えてきました。
他のイチョウも、着実に芽吹きの兆しを見せてくれています。

▼3/21のイチョウの芽吹き具合

3/21のイチョウの芽吹き具合

3/21のイチョウの芽吹き具合

もう少し掛かりそうですが、暖かくなってきたのを感じさせてくれるイチョウの芽吹きの気配です。

ミニ盆栽について

ミニ盆栽についてもっと知りたい方は、下のブックレビューをご覧ください。

ミニ盆栽ブックレビュー:あわせて読みたい

▼ミニ盆栽をそもそも始めた記事では、クヌギのどんぐりの面白い発芽方法と、発芽の様子を紹介しています。是非、ご覧ください。

▼柳生真吾の雑木林はテーマパークだ!

 

【嬉!】春の兆し、樹木の息吹を感じる季節へ~大きな樹木を部屋で小さく育てる~ミニ盆栽《66》

こんにちは むうさんです^^

3月になり、少しずつ暖かくなってきています。
部屋の出窓で寒さに耐えていたミニ盆栽たちにも、その暖かな日差しが届いてきたようです。

大きな樹木を部屋の出窓で小さく育てる

大きな樹木を部屋の出窓で小さく育てる

まだ、イチョウやトウカエデには、枯れ葉が落ちずに枝についたままですが、それであっても春の兆しを感じさせてくれる緑色の芽や、米粒サイズの葉っぱがでてきました。

今回は、ミニ盆栽《66》として、ミニ盆栽たちの春の兆しをご紹介します。

冬のミニ盆栽

冬の間は、葉っぱが枯れたり、落ちたりしていて、樹木は水を吸い上げることもなく、水をあげる量をかなり減らしてきましたが、暖かくなると、葉っぱを広げるために大量の水が必要になります。

最近も寒かったので、水をあげる頻度が低いままでしたが、本日水をあげようとすると、なんと緑色のものがあるではないですか!

米粒サイズの新しい葉っぱ(トウカエデ)

米粒サイズの新しい葉っぱ(トウカエデ)

小さな葉っぱが芽吹いていました。

去年は?と昨年のブログを見返してみると、3月に入ってトウカエデとコナラが芽吹き始めていたようです。

昨年同様、今年も先頭を切って芽吹いているのは、トウカエデコナラです。樹木の性質なんでしょうね。

トウカエデの芽吹き

3年目の春

トウカエデは、2021年の秋に種をまいて、2022年の春に芽生えたものです。
3年目の春を迎えての芽吹きとなりました。

▼トウカエデの芽生えるための種まき方法の記事

トウカエデ Gr1

トウカエデは、丈夫だと知って、種を拾ってきてミニ盆栽を始めましたが、下の写真の通り春の芽吹きを今年も見せてくれました。

3つのトウカエデ

3つのトウカエデ

冬の間は変化もなく、単に水をあげているだけでしたが、これからは生長が見られる時期なので、いきなり楽しくなってきました。

枯れ葉と芽吹きが同居

枯れ葉と芽吹きが同居

上の写真でわかるように、ずっと枯れ葉がついたままでした。冬が暖かすぎて、落とすための離層が十分形成されなかったのかもしれません。枯れ葉がついた状態だったので、今年は芽吹くか?と心配していました。

枯れ葉がついている場所から芽吹いているので、あの枯れ葉はいつかは落ちるでしょう。

カエデ類は対生(葉が対称に出る)

カエデ類は対生(葉が対称に出る)

カエデ類は葉の付き方が対生なので、対称に葉っぱがでてきていて、綺麗です。
他の2つのトウカエデも、葉を広げる直前の緑色の芽が大きくなっています。

一番上の葉っぱが広がりそう

一番上の葉っぱが広がりそう

葉っぱになる直前の芽

葉っぱになる直前の芽

トウカエデ Gr2

一番ノッポのトウカエデも、芽吹き始めした。

ノッポのトウカエデ

ノッポのトウカエデ

芽吹きは、カメラをしっかり構えて、マクロレンズで撮影です。

マクロ撮影

マクロ撮影

撮影しているのは、カメラは『SONY α7RⅢ』で、マクロレンズは『SIGMA 105mm F2.8 DG DN MACRO | Art』です。
光学性能はARTレンズでピカ一ですが、価格も抑えめでおすすめのレンズです。レビュー記事も書いていますので、ご覧ください。

▼マクロレンズ『SIGMA 105mm F2.8 DG DN MACRO | Art』レビュー記事

コナラの春の兆し

コナラも昨年同様、順調に芽吹いてくれました。弱い樹木だと思っていましたが、どんぐりから育てると意外と強い樹木でした。

▼コナラのどんぐり発芽法の仕込み記事

まだ葉っぱは開いていませんが、2つのコナラが芽吹く気配です。

コナラの芽吹きの気配

コナラの芽吹きの気配

あともう少しで葉を広げそう

あともう少しで葉を広げそう

来週には葉っぱになっているでしょう!

来週には葉っぱになっているでしょう!

今年も、ミニ盆栽の生長を見守る季節が来て、モチベーション上昇中です!

樹木について知りたい方へ おすすめの本

《1》樹木観察して名前をわかりたい

『樹木図鑑 林将之監修』

葉っぱの形で、372種の樹木がわかる樹木図鑑です。
携帯できるサイズで、見て、読んで楽しい本で、おすすめです。チェックしてみてください。

▼【樹木図鑑(林将之監修)五感で楽しめるおすすめの図鑑】ブックレビュー 

《2》樹木の生き方を知りたい

『イタヤカエデはなぜ自ら幹を枯らすのか 樹木の個性と生き残り戦略 渡辺一夫著』

樹木は動けないため、生きるためにいろいろな戦略を持っています。
イチョウは紹介されていませんが、36種類の樹木の個性と生き残り戦略を教えてくれる貴重な本です。
とても面白いので、是非、チェックしてみてください。

▼『イタヤカエデはなぜ自ら幹を枯らすのか 樹木の個性と生き残り戦略 渡辺一夫著』ショートブックレビュー

《3》樹木ってどうなっているか知りたい

『樹木博士入門 小幡和男他著』

樹木について、観察をしているかのように、豊富な写真でそのすべてを教えてくれる、”事典+図鑑”です。

写真は企画しながら撮っているので、見たことのない写真がたくさん載っていて、眺めているだけでも樹木のことがわかってきます。
超おすすめの本です。チェックしてみてください。

▼『樹木博士入門』ブックレビュー

 

ミニ盆栽《65》イチョウとトウカエデ、ケヤキの落葉と、春の芽吹きを期待させる冬芽

こんにちは むうさんです^^

部屋の出窓で、5種類の樹木のミニ盆栽を育てています。

前回は、絶滅寸前になっているクヌギと、芽吹きずらいコナラの落葉について紹介しました。この2つの冬芽が春になって開いてくれることを期待!しています。

他の3種類、イチョウトウカエデケヤキは、銀杏や種から芽を出して、順調に育っています。特に、イチョウの黄葉は素晴らしかったです。

今回は、順調に生長しているイチョウとトウカエデ、ケヤキの落葉と、芽吹きへの準備である冬芽について紹介します。

ケヤキの美しい落ち葉

ケヤキの美しい落ち葉

イチョウ

イチョウは、いつもタフ!だと紹介しますが、春の芽吹きから、新緑、黄葉、落葉と一年を通して、全てのイベントを期待通りに魅せてくれる優等生です。

イチョウの黄葉

イチョウの黄葉

黄葉も綺麗で、ミニ盆栽で黄葉のイチョウ並木をつくれるほどでした。

その綺麗な葉も、冬の訪れとともに落葉しました。
と言いたいのですが、意外と残っています。

暖冬のせいでしょうか?昨年はしっかりと葉を落としていたのですが。

葉っぱが残っているイチョウ

葉っぱが残っているイチョウ

クヌギのように葉を落とさずに粘っています。

葉を落とさずに、粘るイチョウ

葉を落とさずに、粘るイチョウ

多少は落ちているのですが……。

イチョウの落葉

イチョウの落葉

イチョウの葉っぱも枯れているというより、黄葉の色が少し抜けたという感じです。

落葉しないイチョウに若干の不安、春になっても葉っぱを出さない不安を感じますが、茎をみてみると、しっかりと冬芽があります

イチョウの冬芽

イチョウの冬芽

タフな樹木のイチョウは、期待通りに葉っぱを出してくれるでしょう。

トウカエデ

トウカエデのミニ盆栽を始めたのは、トウカエデがミニ盆栽の初心者向けと本に書かれていたからです。確かに、丈夫さがあっていいのですが、昨年秋はうまく紅葉させられませんでした。気温が高いと紅葉させるのは難しいですね。

ただ、葉っぱは順調に落としてくれました。

トウカエデの落ち葉

トウカエデの落ち葉

やわらかい日差しが当たって落ち葉も綺麗です。

そして、カエデ類をわかる左右に対になった(対生)の冬芽もしっかりとついていますから、春の芽吹きは大丈夫そうです。

トウカエデの冬芽

トウカエデの冬芽

ケヤキ

ケヤキも黄葉はイマイチでした。昨秋が暖かかった影響があると思います。ですが、ケヤキも落葉は順調です。

ケヤキとトウカエデの落葉

ケヤキとトウカエデの落葉

すっかりと葉っぱのない姿を見せてくれています。

自宅の家の中でミニ盆栽をしている贅沢が、綺麗な落ち葉を見られること。土で汚れることもなく、風で傷むこともなく、綺麗な色と形を見せてくれます。

ケヤキの綺麗な落ち葉

ケヤキの綺麗な落ち葉

そして春への準備も万全のようです。冬芽がしっかりとついています

ケヤキの冬芽

ケヤキの冬芽

暖かい春になり、イチョウ、トウカエデ、ケヤキが芽吹くのが楽しみです。

イチョウという樹木について

街路樹を楽しむ15の謎 渡辺一夫著

そんな不安はありますが、イチョウはタフな樹木のようです。イチョウのことを、『街路樹を楽しむ15の謎 渡辺一夫著』で読んでみました。
この本は、街路樹としてよく見る15種類の樹木を紹介している本です。

▼街路樹を楽しむ15の謎 渡辺一夫著

そんな『街路樹を楽しむ15の謎 渡辺一夫著』によると、イチョウは、全国でもっとも多い街路樹のようです。

確かに秋になり、そこかしこで黄色い葉っぱをたなびかせるイチョウを見かけます。

なぜイチョウが街路樹として多いのか?

では、なぜイチョウが街路樹として多いのでしょうか?
『街路樹を楽しむ15の謎 渡辺一夫著』から抜粋すると、

『街路樹を楽しむ15の謎』より

「都市部でイチョウがよく植えられる理由は、樹形のよさや、黄葉の美しさもあるが、なんといっても「強い」からだ。イチョウは、刈り込みや公害、病原菌や害虫に強く、踏まれることにも耐えて長寿であった。きわめて都市の街路樹に向いていたのである。」

ということから「強い」のです。イチョウは、樹木としての強さがあるのです。

私も、イチョウを植えて育てましたが、夏の酷暑でクヌギが弱ったりする状況でも、すくすくと元気なままです。
また、下の記事にあるように、銀杏の発芽率は、どんぐりや、ケヤキやカエデの種子よりも全然高いのです。

▼銀杏の発芽率などを紹介しています。

その「強さ」が、ニ憶年前から生存している樹木として、生きた化石と呼ばれるまでイチョウが生き残ってきた理由だと思います。

強いイチョウが野生で増えないわけ

日本には平安時代に中国から持ち込まれています。
そんなイチョウについて、
『街路樹を楽しむ15の謎 渡辺一夫著』では、下のようにも言っています。

『街路樹を楽しむ15の謎』より

「すでに日本に移入されてから相当の年数がたち、しかも街路樹として大量に植えられているにもかかわらず、イチョウが野生化して山野に増えたという逸出の事例はほとんどない。ギンナンを土に植えれば正常に育つので、イチョウの子孫が山野に増えない最大の理由は、種子であるギンナンを散布する動物が少ないためなのかもしれない。自然界では、個体としていくらタフであっても、子孫を残せなければ種としては絶滅に向かってしまうのだろう。」

なるほどと思いました。

ギンナンは植えれば発芽するので、イチョウの近くに子どものイチョウが生えていることを見たことはありますが、多くの街路樹はギンナンを落としてもコンクリートやアスファルトの上なので発芽できません。

街路樹の銀杏(ギンナン)

街路樹の銀杏(ギンナン)

鳥などがギンナンを飲み込んで飛んでいって、種のまわりの果肉を食べて、ギンナンの種子はふんで落とすという、他の樹木の実のような自然界の仕組み(エコシステム)の中にイチョウは入っていないのでしょう。

実際は、生きた化石になり自然界の仕組みから外れたイチョウを、現代では助けてくれる動物がいないのだと思われます。

自然界の輪の中から外れてしまうと、元には戻れないのかもしれません。

この『街路樹を楽しむ15の謎 渡辺一夫著』では、他にも、ケヤキ、ソメイヨシノ、ハナミズキ、コブシ、ポプラ、プラタナス、トチノキなど、15種類の街路樹について、その生き方などを紹介しています。是非チェックしてみて下さい。

▼街路樹を楽しむ15の謎 渡辺一夫著

あわせて読みたい

植物は、動けないことから、生き残るために様々な工夫をしています。それが、人の生き方や、商売の仕組み、組織の戦略などのヒントになります。

そんな植物の生前戦略に関して面白く教えてくれる本を6冊紹介した記事です。是非、ご覧ください。

 

ミニ盆栽《64》コナラとクヌギの落葉と今春の芽吹きへの期待

こんにちは むうさんです^^

秋が過ぎて、冬になりました。
ミニ盆栽も、葉を落としたり、枯らすことによって、冬を表現してくれています。

クヌギは、葉を落とさない樹木で、トウカエデ、ケヤキ、イチョウ、コナラは、落葉します。

落葉しないクヌギ

落葉しないクヌギ

そんな樹木の違いを含め、冬のミニ盆栽をご紹介します。

冬のクヌギ

クヌギは、落葉樹に分類されますが、葉を落としません。
風が吹くなどして、外的な影響で葉を落とすことはあっても、自ら葉を落とさないのです。
普通の落葉樹は、離層をつくり、自らの重さに耐えられなくなって葉を落とします

葉を落とさず残っているクヌギ

葉を落とさず残っているクヌギ

室内の出窓という、ヌクヌクして風も吹かない場所のため、葉を落とさないで残っています。ただ、換気のために窓を開けたときの風で、落ちているクヌギの葉っぱもあります。

落葉したクヌギの葉

落葉したクヌギの葉

葉っぱが残っていると次の葉がでないのでは?と心配になります。
ですが、葉っぱが落ちなくても、枯れた葉っぱの根元に芽がついているはずなのですが……。見当たりません。

新しい葉っぱの芽が見当たらない

新しい葉っぱの芽が見当たらない

クヌギは昨年で3年目のものありましたが、春に、トウカエデやイチョウ、コナラ、ケヤキが芽吹いても、ずっと葉を出さないままでした。そして、諦めた頃に葉を出したのです。

▼梅雨の時期に芽生えたクヌギ

復活したクヌギの中で、一つだけは元気で緑色の茎で、芽らしきものがあるので今春の芽吹きに期待!です。

今春の芽吹きに期待!

今春の芽吹きに期待!

クヌギの中でも大きな鉢で育てているクヌギだけは、順調に30cmの高さまで育っています。

30cmにもなった大きな鉢のクヌギの根元

30cmにもなった大きな鉢のクヌギの根元

そして、過去の経験からポッドが大きいほど、芽を出し直す率が高いことがわかっています。

▼実験!ポッドのサイズ大中小と芽が出る率との関係

実際に、30cmのクヌギには春になると葉っぱがでてくる冬芽が見られます。期待!したいです。

大きな鉢のクヌギの冬芽

大きな鉢のクヌギの冬芽

昨年、近くにあったクヌギが切られてしまい、ドングリを簡単に拾えなくなりました。
残ったクヌギたちが、今春、発芽してくれるといいのですが。

冬のコナラ

コナラも、クヌギと同じブナ科コナラ属で親戚なので、落葉しにくい樹木です。

実際には、落葉どころか緑色の葉っぱのままのコナラまでいます。

コナラの様子

コナラの様子

上の写真の通り、1つのコナラだけグリーンなので、とっても目立ちます。

緑色で元気そのもの

緑色で元気そのもの

今年が異常な暖冬のため、暖かくて黄葉することも、葉を落とす必要も感じていないのかもしれません。

落葉とは、樹木が冬に身体の中の水が凍って細胞死しないようにする、寒さを凌ぐ進化の結果なので、寒くないのであれば、落葉する必要がないのです。下に書籍の説明を抜粋します。

葉を落とす理由

秋から冬は葉を失ったために、葉からの蒸散が起こりません。葉がないことは根からの水の吸い上げに影響します。葉からの引き上げる力が無くなるのですから、水を体内に取り込みにくくなります。そのため体内水分量が下がるので、樹皮下にある細胞液が濃くなるのです、これで細胞内が不凍液化し、低温になっても細胞死することが少なくなります

大人の樹木学 石井誠治著より抜粋

『大人の樹木学 石井誠治著』は、樹木について大人が読んで面白いネタが豊富な本でオススメです。是非、チェックしてみてください。

▼大人の樹木学 石井誠治著

とはいえ、落葉しているコナラもあり、心配なので冬芽があるか見てみました。

1枚の葉を残して落葉したコナラ

1枚の葉を残して落葉したコナラ

観察してみると、

葉の根元に冬芽らしきものが

葉の根元に冬芽らしきものが

他のコナラの枝の先端にも冬芽?がありそうです。

今春、葉っぱをだしてほしい!

今春、葉っぱをだしてほしい!

クヌギもコナラも、今春の芽吹きを期待です!

コナラの樹木としての戦略

コナラの生き残り戦略

コナラのミニ盆栽を育てていますが、コナラってどんな樹木で、どんな生き方をしているのか知りたくなりました。

ここでは、コナラの生き方について、イタヤカエデはなぜ自ら幹を枯らすのか 渡辺一夫著を参考に、ご紹介したいと思います。

イタヤカエデはなぜ自ら幹を枯らすのか 渡辺一夫著

イタヤカエデはなぜ自ら幹を枯らすのか 渡辺一夫著

コナラは、炭などに使っていた昭和30年代までは、人に役立つ樹木でした。ですから、人の手によって勢力を拡大してきました。しかし、炭などを使わなくなってからは、誰もコナラを切って使うこともなく、現在は老いたコナラたちが、ナラ枯れなどで被害を受けて、少しずつ衰退しています。

「コナラの寿命はかなり長いので、今あるコナラがすぐに倒れることはないだろうが、コナラの若い世代が増える可能性は少ない」と書かれています。

人に助けられ、里山で帝国を築いてきたコナラですが、崩壊の時期は迫ってきているようです。

おすすめの本 樹木の個性と生き残り戦略:3部作+1

渡辺一夫さんの、樹木の個性と生き残り戦略の3部作は、樹木の生き方、生き残るためにどうしているのか?海岸沿いに生き残る樹木、枝を自ら落とす樹木、種のままずっと耐える樹木、暗いところでも生きられるが生長が遅い樹木、など、おもしろい話が盛りだくさんです。

私は、樹木の生存戦略を知りたくて、本を探しまくったのですが、樹木の本がなかなかなく、ようやく見つけた超おすすめの3部作の本です。是非、チェックしてみてください。

▼イタヤカエデはなぜ自ら幹を枯らすのか 渡辺一夫著

▼アセビは羊を中毒死させる 渡辺一夫著

▼アジサイはなぜ葉にアルミ毒をためるのか

+1冊は同じく渡辺一夫さんの街路樹を楽しむ15の謎 渡辺一夫著です。
イチョウをはじめ、ケヤキ、ソメイヨシノ、ハナミズキ、コブシ、ポプラ、プラタナス、トチノキなど、15種類の街路樹について、その生き方などを紹介しています。是非チェックしてみて下さい。

▼街路樹を楽しむ15の謎 渡辺一夫著

 

ミニ盆栽《63》トウカエデの紅葉~部屋の中で綺麗に紅葉させることの難しさ~

こんにちは むうさんです^^

自宅の出窓で、トウカエデ、ケヤキ、イチョウ、コナラ、クヌギのミニ盆栽を、種とどんぐりから育てています。

▼どんぐり発芽法、種まきの記事

あわせて読みたい

秋も深まり、紅葉の季節となりました。イチョウは綺麗に黄葉してくれ、ケヤキもまずまずでしたが、果たしてトウカエデはどうか?

2023年 紅葉・黄葉の記事

今回は、トウカエデのミニ盆栽の紅葉について紹介します。

トウカエデの淡い紅葉

トウカエデの淡い紅葉

トウカエデとは?

トウカエデは、秋になると黄色く黄葉するカエデ類の樹木です。幹肌がささくれているのが特徴なので、樹皮をみればすぐにわかる木です。

▼トウカエデの樹皮

トウカエデの樹皮

トウカエデの黄樹皮

また、トウカエデは、20mの大木になります。

そして秋には、
下の写真の通り、黄葉し、葉柄が赤く、綺麗な姿を見せてくれます

トウカエデの黄葉

トウカエデの黄葉

中国(唐)原産のカエデですから、日本原産のカエデ類とは一風異なる感じです。

トウカエデの説明書き

トウカエデの説明書き

そんな20mにもなるトウカエデを、ミニ盆栽として10cm程度で育てています。

トウカエデの紅葉

紅葉させる難しさ

家の出窓で、ミニ盆栽を育てているのですが、気温が下がらないため紅葉させるのが難しいのです。8℃以下になると紅葉しやすいと言われています。

近所の樹木を見ると、すでに紅葉していますが、

家の近所は黄葉している

家の近所は黄葉している

うまく紅葉してくれないのです。

工夫のポイントとしては、家が寒くなるのですが、出窓をカーテンで仕切って窓を開けて気温を下げています。それでどうか!という感じです。 

グループ1

トウカエデのミニ盆栽は、現在8個あります。

最初の3個です。

グループ1 黄葉が弱いです

グループ1 黄葉が弱いです

まだまだ、グリーンのままです。
一番右の葉っぱはグリーンではないですが、茶色いので、枯れ始めています。

紅葉せずに、緑色のまま

紅葉せずに、緑色のまま

一番右は、紅葉している?と一瞬思ったのですが、

茶色く枯れはじめている

茶色く枯れはじめている

結局、この後も紅葉せずに茶色くなって枯れていきました。

グループ2

この3つのグループも、グループ1と同様でした。 

グループ2も紅葉しない

グループ2も紅葉しない

紅葉するのが当たり前かと思っていましたが、そうではないんですね。

枯れた茶色のアースカラーも悪くないが……。

枯れた茶色のアースカラーも悪くないが……。

茶色い葉っぱを紅葉と思って、愛でるしかないのでしょうか?

グループ3

グループ3では、わずかに赤みを帯びていました。

グループ3のトウカエデには、わずかな赤みが

グループ3のトウカエデには、わずかな赤みが

葉緑素の色素が抜け落ちた感じの中で、葉っぱの一部が赤くなっています。

赤い!紅葉だ!

赤い!紅葉だ!

トウカエデは、盆栽初心者向けの樹木なのですが、部屋の中で育てるとなると、一工夫が必要そうです。

ミニ盆栽について詳しく知りたい方へ

ミニ盆栽のコツを知りたい方は、ミニ盆栽のコツのコツ 群境介著』がとてもおすすめです。わかりやすいイラストで、細かいコツまで書かれています。是非、チャックしてみてください。

ブログの記事でも紹介しています。

www.muu0san.com

ミニ盆栽についてもっと知りたい方は、下のブックレビューをご覧ください。

ミニ盆栽ブックレビュー:あわせて読みたい

 

ミニ盆栽《62》ケヤキの黄葉~落葉するのはなぜ?と疑問をもった観察記~

こんにちは むうさんです^^

イチョウは、綺麗に黄葉してくれました。

▼イチョウのミニ盆栽の黄葉の様子

ただ、ケヤキとトウカエデは、気難しく、紅葉する前に枯れてしまいそうでした。
なんとか暖かい部屋の中で紅葉させようと、頑張ってみましたが……。

黄葉する前に枯れそうなケヤキ

黄葉する前に枯れそうなケヤキ

今回は、ケヤキのミニ盆栽の紅葉を紹介します。

ケヤキの特徴

前の記事(リンク先)でも書きましたが、上に伸びずに、横に広がるケヤキです。

▼ケヤキとトウカエデのミニ盆栽の生育

まだまだ、枝も強くなく曲がるので、針金で上手くデザインすれば、面白いことになりそうです。
来年は、チャレンジする予定。

まず今年は、黄葉してほしいのですが、葉っぱが枯れがちで、黄葉まで持つかどうか……。

11月中旬時点のケヤキです。

羽を広げたようなケヤキ

羽を広げたようなケヤキ

ただ、葉っぱの先端が茶色く枯れかかっています。

黄葉前に枯れないでほしい

黄葉前に枯れないでほしい

出窓の気温を下げる

部屋の中でミニ盆栽を育てているのですが、部屋の中のために、どうしても気温(室温)が下がりません

出窓でミニ盆栽を育てている

出窓でミニ盆栽を育てている

一般的に紅葉は、気温が8℃を下回ると進むとされています。家の出窓では、室温が高くそこまで下がらないのが、要因かもしれません。
工夫して、出窓を開けて、その前のカーテンを閉めることで閉空間をつくり、出窓部分の気温を下げたりしていました。

枯れる前に、気温を下げて黄葉させる作戦です。

ケヤキの黄葉

その甲斐があったのか、少しずつ葉っぱが黄色くなっていきました。

ケヤキが黄葉してくれた

ケヤキが黄葉してくれた

ケヤキの黄葉

ケヤキの黄葉

ミニ盆栽も良さは、葉っぱ1枚1枚の黄葉をしっかりと鑑賞できることです。
屋外で大きな樹木の紅葉を見ると、綺麗ですが、漫然としているのに対して、葉っぱ一つずつの違いまではっきりと見えてくるのが楽しいのです。

葉っぱが落ちている

葉っぱが落ちている

気温を下げたことは成功の鍵でした。植物は生き残るために、光合成の効率が下がる葉っぱを落とすことが戦略なのです。古い常緑樹より、落葉樹は寒さに対応した進化系なのです。 

葉を落とす(落葉)することで、冬の寒さを凌ぐ仕組みは下のとおりです。

大人の樹木学 石井誠治著より抜粋

秋から冬は葉を失ったために、葉からの蒸散が起こりません。
葉がないこと根からの水の吸い上げに影響します。葉からの引き上げる力が無くなるのですから、水を体内に取り込みにくくなります。
そのため体内水分量が下がるので、樹皮下にある細胞液が濃くなるのです、これで細胞内が不凍液化し、低温になっても細胞死することが少なくなります。

平たく言うと、
「樹木の中に水があると凍って中から樹木を破壊します。

そこで、葉を落とすことで水の必要な量を減らして、樹木の中の水分が減り不凍液化(凍る温度を下げる)ことで、内部が凍らないようにする。」
ということです。

樹木の生き方が書かれた『大人の樹木学 石井誠治著』はおすすめです。是非チェックしてみてください。

ミニ盆栽で、このケヤキもそうですが、普段から樹木に接していると、色々と知りたくなって勉強しています。また、森林セラピーにも役に立っています。

ケヤキの黄葉した姿

ケヤキの黄葉した姿

そんな樹木の生き残り戦略について語っている書籍を、次からご紹介します。是非チェックしてみてください。 

樹木について知りたい方へ おすすめの本

《1》樹木観察して名前をわかりたい

『樹木図鑑 林将之監修』

葉っぱの形で、372種の樹木がわかる樹木図鑑です。
携帯できるサイズで、見て、読んで楽しい本で、おすすめです。
もちろん、クヌギものっています。チェックしてみてください。

▼【樹木図鑑(林将之監修)五感で楽しめるおすすめの図鑑】ブックレビュー 

《2》樹木の生き方を知りたい

『イタヤカエデはなぜ自ら幹を枯らすのか 樹木の個性と生き残り戦略 渡辺一夫著』

樹木は動けないため、生きるためにいろいろな戦略を持っています。
コナラを含めた36種類の樹木の個性と生き残り戦略を教えてくれる貴重な本です。
とても面白いので、是非、チェックしてみてください。

▼『イタヤカエデはなぜ自ら幹を枯らすのか 樹木の個性と生き残り戦略 渡辺一夫著』ショートブックレビュー

《3》樹木ってどうなっているか知りたい

『樹木博士入門 小幡和男他著』

樹木について、観察をしているかのように、豊富な写真でそのすべてを教えてくれる、”事典+図鑑”です。

写真は企画しながら撮っているので、見たことのない写真がたくさん載っていて、眺めているだけでも樹木のことがわかってきます。
超おすすめの本です。チェックしてみてください。

▼『樹木博士入門』ブックレビュー

 

ミニ盆栽《61》イチョウの黄葉が一斉に見頃に!~イチョウ並木と個性ある樹形~

こんにちは むうさんです^^

ミニ盆栽を育てていて、一年間に、いくつかハイライトがあります。

その中でも、紅葉の時期は、葉の色が少しずつ変わっていき秋が深まり、季節の移り変わりを感じられ、今年も冬が来るんだと、一年の終わりを感じさせてくれます。

イチョウの黄葉 季節の移り変わりを感じる

緑から黄色へ 季節の移り変わりを感じる

もちろん、綺麗な紅葉を見せてくれることを、期待しているんですが。

今回は、イチョウの今年一年を振り返りながら、黄葉を紹介します。

2023年:春の発芽

春の芽吹きの時期は、葉っぱが出てくれるかな~と、ドキドキします。何しろ、クヌギやコナラは、かなりの確率で春になっても葉っぱをだしてくれないので。

イチョウ 2年目の芽吹き

イチョウ 2年目の芽吹き

イチョウの発芽

イチョウの発芽

ですが、出窓に置いていた全てのイチョウが、葉を出してくれました。そして、2年目も銀杏から発芽させて、それを小さなポッドへ植え替えました。

▼春の発芽(銀杏から芽を出す)の記事

初心者がミニ盆栽をするなら、生命力の強いイチョウが、おすすめだと思います。

イチョウの新緑

葉を出しはじめて少し経つと、たくさんの新しい葉を見せてくれます。
イチョウそれぞれに個性があり、綺麗な樹形を見せてくれるのもあり、この時期の楽しみです。

様々な樹形を見せてくれます

様々な樹形を見せてくれます

イチョウを育ててみて思ったのは、バナナのような房々の葉っぱをつけたイチョウが育ってくること。その生命力と、和製の樹木の儚さと違い力強さを感じさせてくれる魅力があります。

わっさわっさと葉っぱをつけています

”わっさわっさ”と葉っぱをつけています

そんなイチョウの個性ある樹形の魅力を伝えようとした記事もご覧ください。

イチョウの黄葉

そして、2023年のイチョウの黄葉です。
一斉に黄色になってくれました。

グループ1

葉っぱが多いグループ1は、黄葉した葉っぱをこれ見よがしに、見せてきます。イチョウの街路樹の壮観な黄葉もいいですが、ミニ盆栽のほっとするような黄葉もいいものです。

グループ1のイチョウの黄葉

グループ1のイチョウの黄葉

葉っぱが層をなしていると、写真映えします。背景のボケた黄色も綺麗です。

層をなした黄葉した葉っぱ

層をなした黄葉した葉っぱ

黄色も昨年より濃くなった気がします。2年目になると黄葉の色も成長するのでしょうか。

小さな葉っぱのイチョウ

小さな葉っぱのイチョウ

グループ2

グループ2です。

イチョウのミニ盆栽の黄葉

イチョウのミニ盆栽の黄葉

グループ2の代表は、中央のイチョウです。

上の3枚の小さな葉っぱがキュートです

上の3枚の小さな葉っぱがキュートです

グループ3

グループ3です。

グループ3のイチョウたち

グループ3のイチョウたち

右のイチョウが代表です。

茎の曲がり方が良いです

茎の曲がり方が良いです

このイチョウは葉っぱのつき方と、茎の曲がり方がとってもいいです。

イチョウ並木

最後に、イチョウ並木をつくってみました。
ミニ盆栽が、葉っぱをつけたまま、本当に綺麗に黄葉してくれて良かったです。

イチョウのミニ盆栽でイチョウ並木

イチョウのミニ盆栽でイチョウ並木

もっと奥行きがあったほうがいいですが、出窓の奥行きが広くないので限界でした。

樹木について知りたい方へ おすすめの本

《1》樹木観察して名前をわかりたい

『樹木図鑑 林将之監修』

葉っぱの形で、372種の樹木がわかる樹木図鑑です。
携帯できるサイズで、見て、読んで楽しい本で、おすすめです。チェックしてみてください。

▼【樹木図鑑(林将之監修)五感で楽しめるおすすめの図鑑】ブックレビュー 

《2》樹木の生き方を知りたい

『イタヤカエデはなぜ自ら幹を枯らすのか 樹木の個性と生き残り戦略 渡辺一夫著』

樹木は動けないため、生きるためにいろいろな戦略を持っています。
イチョウは紹介されていませんが、36種類の樹木の個性と生き残り戦略を教えてくれる貴重な本です。
とても面白いので、是非、チェックしてみてください。

▼『イタヤカエデはなぜ自ら幹を枯らすのか 樹木の個性と生き残り戦略 渡辺一夫著』ショートブックレビュー

《3》樹木ってどうなっているか知りたい

『樹木博士入門 小幡和男他著』

樹木について、観察をしているかのように、豊富な写真でそのすべてを教えてくれる、”事典+図鑑”です。

写真は企画しながら撮っているので、見たことのない写真がたくさん載っていて、眺めているだけでも樹木のことがわかってきます。
超おすすめの本です。チェックしてみてください。

▼『樹木博士入門』ブックレビュー

 

ミニ盆栽《60》黄葉直前のクヌギ、コナラ~待ち遠しい黄葉への期待と新しいトライ~

こんにちは むうさんです^^

ケヤキトウカエデ、そしてクヌギコナラが、早く紅葉してくれないかと、楽しみにしています。

どうしても室内で育てているので、気温が下がりにくく、黄葉が遅れがちです。下手すると、黄葉する前に枯れてしまいます

黄葉前に枯れ始めたクヌギ

黄葉前に枯れ始めたクヌギ

どの葉っぱも、黄色になる黄葉ですが、どの樹木も高い所に葉っぱがあり、樹木についたままの黄葉した葉っぱを自然の中で見るのは難しいです。
それが、ミニ盆栽なら、部屋の中で綺麗に黄葉した葉っぱを見ることができ、それがとっても美しいのです。

今回は、その待ち遠しい、黄葉前のミニ盆栽の様子をご紹介します。

クヌギ

クヌギが2年前に黄葉した時の写真です。本当に綺麗でした。

綺麗なクヌギの黄葉(2021年秋)

綺麗なクヌギの黄葉(2021年秋)

▼クヌギの黄葉と落葉の記事

ただ、クヌギは弱い樹木のようで、この姿を見せてくれた「く君」は、2年連続で芽吹くことはありませんでした

今年は、春先はクヌギが全滅かと思いましたが、その後、遅れて2つだけ芽吹いてくれたのです。

では、
その生き残った2つのクヌギはどうなったのか?
黄葉の気配がするのか?
というと。

一つは枯れてしまった!

一つは枯れてしまった!

左側の「クは君」は、黄葉する前に枯れてしまいました

「クま君」は緑色が鮮やかで元気なまま

「クま君」は緑色が鮮やかで元気なまま

もう一つの「クま君」は、名前の熊(クマ)通りかわかりませんが、冬眠前(落葉前)の元気さを保っているのて、黄葉を期待しています。

コナラ

コナラも、クヌギもどんぐりから、育ててきました。

クヌギどんぐりから発芽させる

コナラどんぐりから発芽させる

コナラも、クヌギ同様に弱く、少しずつ数が減っています。来年はどんぐりを拾って、育てようかと考えています。
とはいえ、コナラの綺麗な黄葉を、まだ見たことがないので、今年に期待しています。

コナラは、こんな感じです。

数が減ったコナラたち

数が減ったコナラたち

一番左側のコナラは、すでに枯れ始めていますが、葉っぱの根元が黄色くなっていて、その色が葉っぱ全体に広がったら綺麗だろうなと思わせてくれました。

コナラの葉っぱの根元だけ黄葉

コナラの葉っぱの根元だけ黄葉

他のコナラは、まだまだ緑色なので、葉っぱ全体が黄色くなるのを期待です。

葉っぱ全体が黄色くなるのを期待

葉っぱ全体が黄色くなるのを期待

枯れる前に黄葉させるため

コナラの葉っぱは、枯れているのに、根元だけ黄葉していました。

コナラの葉っぱは、根元は黄葉している。

コナラの葉っぱは、根元は黄葉している。

こういうのを見ると、葉っぱは先端から枯れていくので、先端が枯れていくのが進みながら、根元から黄葉が進んで、上のような状態になっていることになります。

根元は緑で、その先が黄葉している。

根元は緑で、その先が黄葉している。

さらに、上の写真では、根元は緑色先端は茶色緑色と茶色の境界が黄色くなっています。

本来なら、枯れる前に葉っぱの先端から黄葉が始まってほしいのに、枯れるということは、
・黄葉のタイミングを早くするか!
・枯れないようにするか!
です。

今現在、ミニ盆栽は家の中の出窓で育てていて、気温が高いところになります。そこで、窓を空けてカーテンを閉めて部屋の温度をカーテンで遮断することで、出窓の気温を下げ黄葉を早めようとしています。

あと1月以内に黄葉するはずなので、効果を確認していきます。
1ヶ月後、綺麗に黄葉を咲かせてくれますように。

ミニ盆栽について詳しく知りたい方へ

ミニ盆栽のコツを知りたい方は、ミニ盆栽のコツのコツ 群境介著』がとてもおすすめです。わかりやすいイラストで、細かいコツまで書かれています。是非、チャックしてみてください。

ブログの記事でも紹介しています。

www.muu0san.com

ミニ盆栽についてもっと知りたい方は、下のブックレビューをご覧ください。

ミニ盆栽ブックレビュー:あわせて読みたい

 

ミニ盆栽《59》黄葉直前のイチョウ~綺麗な彩りを見せてくれる気配~

こんにちは むうさんです^^

山に行くと、気温も低くなり、紅葉が始まっています。

櫛形山の登山道も紅葉していました

櫛形山の登山道も紅葉していました

▼登山での紅葉
《登山》大菩薩嶺~紅葉の季節に2000m超えの百名山で、最高の景色を望む~
《登山》櫛形山~南アルプスの前衛で、黄葉したカラマツの景色を楽しむ
《登山》櫛形山~黄葉したカラマツと常緑のシラビソの森を歩きながら、風景撮影の山登り~

一方、自宅のミニ盆栽はまだまだと思いながら、色づきの気配を感じてきました。

イチョウケヤキトウカエデコナラクヌギと、5種類の樹木をミニ盆栽で育てています。どれも、落葉広葉樹なので、紅葉します

イチョウの黄葉の気配

イチョウの黄葉の気配

今回は、その中でもイチョウのミニ盆栽が黄葉する直前の今をご紹介します。

イチョウ

私が出窓で育てているミニ盆栽の中で、イチョウは2年目の終わりを迎えています。
最初に始めたのが、クヌギで3年前です。

ですが、イチョウがミニ盆栽の中で、最大勢力となっています。
他のミニ盆栽は、枯れたりして数が減っているのですが、イチョウは一つも枯れていません

それはなぜか?というと、樹木としての生命力が強いからです。
2億年前の姿のままで、中国の山奥で「生きた化石」として、見つかり、その後は人に育てられてここまで勢力を広げてきました。

▼イチョウはどんな樹木か?《1》

▼イチョウはどんな樹木か?《2》

そんな強いイチョウのミニ盆栽の今です。

黄葉直前のイチョウのミニ盆栽

幹が茶色になったイチョウ

2年目のイチョウの幹はすでに茶色ですが、この幹を触ってみると、硬い。

幹はすっかり茶色

幹はすっかり茶色

2022年4月に発芽して3ヶ月の時点では、緑色の幹で、うっすら茶色がかり始めた程度でした。

発芽して3か月後は幹は緑色(2022年7月)

発芽して3か月後は幹は緑色(2022年7月)

この時のグリーンの枝は、柔らかく曲がりそうですが、今の茶色の枝は、曲げようとするとミシッとしそうです。
ただ、イチョウはたくさんあるので、茶色の幹の部分に、折れないように針金をかけて、好みの形にしていこうと考えています。

色づき始めたイチョウ

10月末のイチョウのミニ盆栽の様子です。

《グループ1》
再再生力になったイチョウは、24?くらいのミニ盆栽が出窓を占めています。その中のグループ1です。

イチョウのグループ1

イチョウのグループ1

少し黄色くなってきているものがあります。
色は濃い黄色にならずに、アースイエローのような優しい色合いです。

優しい色合いで黄葉

優しい色合いで黄葉直前

《グループ2》
わりと葉っぱがバナナのようにたわわなイチョウもあり、黄葉すると綺麗そうですが、もう少しです。

グループ2のイチョウ

グループ2のイチョウ

たわわなイチョウも黄葉直前

たわわなイチョウも黄葉直前

《グループ3》
このグループに、最初の写真にある、濃いグリーンとイエローの葉っぱがついているイチョウがあります。他と違っているので、濃いイエローの黄葉への期待値が高いです。

グループ3のイチョウ

グループ3のイチョウ

濃い緑と黄色の葉っぱ

濃い緑と黄色の葉っぱ

《グループ4》
イチョウは元気でタフなので、グループ4まできました。いい形になりそうなイチョウは針金を掛けていくつもりです。

イチョウのグループ4

イチョウのグループ4

葉っぱが、一段下と、その上に葉っぱがついているように2層になっているので、もう少し成長すると面白い形になりそうです。

黄葉はまだまだの感じ

黄葉はまだまだの感じ

《黄葉しはじめたイチョウ》をピックアップしました

黄葉しはじめたイチョウ

黄葉しはじめたイチョウ

黄葉しはじめたイチョウ2

黄葉しはじめたイチョウ2

気温がもう一段下がってくると、きれいに黄葉すると期待しています。

イチョウについて知りたい

イチョウについて知りたい方へ、おすすめの本を2冊ご紹介します。 

1冊目は、上でもご紹介した樹木医の石井誠治さんの本で、木を知る・木に学ぶです。

イチョウ以外にも、桜、ブナ、マツ、クスノキ、カヤ、スギ、ヒノキなど、様々な樹木についても書かれていて、おとなが楽しめる樹木の本になっています。イチョウを含めて身近な樹木について知りたい方に、とてもおすすめです。

▼木を知る・木に学ぶ 石井誠治著

2冊目は、樹木の生き残り戦略シリーズを書かれている渡辺一夫さんの本で、街路樹を楽しむ15の謎です。 

15種類の街路樹について、その生態が詳しく書かれています。

街でよく見かけるケヤキ、ソメイヨシノ、ハナミズキ、コブシ、ポプラなど街路樹について書かれた本で、樹木をより身近に感じられるようになりますし、知りたい気持ちに応えてくれる本で、おすすめです。

▼街路樹を楽しむ15の謎 渡辺一夫著

 

《ミニ盆栽》トウカエデとケヤキは、本当に小さく育ったのか?検証してみました~ミニ盆栽<58>~

こんにちは むうさんです^^

毎日せっせと水をやりながら、出窓で育てているミニ盆栽、ようやく秋らしくなり、紅葉の季節が近づいてきました。

▼2022年のミニ盆栽の紅葉の様子

その一方で、もし、ミニ盆栽にせずに、そのままプランターで育てていたらどうなったのか?

本当に、小さなポッドで育てることで、ミニ盆栽になったのかという疑問があって、プランターでそのまま育てていたものと比べてみました。

ケヤキのミニ盆栽

ケヤキのミニ盆栽

今回は、小さなポッドと大きなプランター、それぞれで育てたトウカエデと、ケヤキを紹介します。

トウカエデ

トウカエデの種を撒いたのは、2021年の秋で、芽生えは2022年の春です。

すぺてのトウカエデをミニポッドには移さずに、少し育ったらミニポッドに移そうと、プランターでそのまま育てていました

あとは、本当にミニポッドで育てると小さくなるのか?を知りたかったからです。

以前、根の大きさに応じて、土から上の部分の大きさが決まると、教えてもらっていましたが、本当なのか?

その種まきから2年経ったプランターミニポッドのトウカエデを比べてみます。

プランターとミニポッドのトウカエデ

プランターとミニポッドのトウカエデ

圧倒的に、左側のプランターのトウカエデの背丈が大きいです。

右側のトウカエデのミニ盆栽も、大きい方のものをピックアップしたのですが、プランターで育ったトウカエデと全く背丈が違いました。

上からの比較

上からの比較

上から比較すると、ますますミニ盆栽らしく見えてきて、愛らしくなります。
プランターのトウカエデが野生だとすると、右側のミニ盆栽のトウカエデは大事に育てられた感じがします。

トウカエデの根はプランターから更に伸びていた

トウカエデの根はプランターから更に伸びていた

実際は、上の写真の通り、プランターを土の上に置いていたので、プランターの下の水抜け穴から根が伸びて、土まで達していましたから、土で育てたのと変わらない環境だと思います。

葉っぱの大きさの比較

葉っぱの大きさの比較

上の写真のように、葉っぱの大きさを比べても、同じ樹木で、一緒に撒いた種から育ったものとは思えないほどの違いです。
左側のミニ盆栽と比べて、右側のプランターのトウカエデの葉っぱは大きさも大きく、厚みもありました。

実際に、この種は、同じ木のものですので、遺伝的には同じでしょうから、異なる環境が、この違いを生み出したということです。

ケヤキ

ケヤキも、2021年に種を撒いて、ここまで育ててきました。
発芽のさせ方から、芽生えまでは下の記事をご覧ください。 

ケヤキもトウカエデと同様に、ミニポッドでミニ盆栽にしたものと、大きなプランターで育てたものを比較してみました。

プランターとミニポッドのケヤキ

プランターとミニポッドのケヤキ

ケヤキは背の高さもですが、よく見ると、横への枝の伸び方が、全く違います

横への枝の伸びが大きく違う

横への枝の伸びが大きく違う

ただ、ケヤキというと、上に伸びて背が高くなる樹木と思っていましたが、どういうわけか横に伸びているのが、不思議でした。

想像するに、陽の光が十分もらえていて、周りにライバルもイないので高くなる必要がなく、むしろ横に広がって日光を葉っぱで受けたほうが成長する上で効率が良いからかもしれません。となると、ケヤキは、柔軟性のある樹木ということになります。

一度、ケヤキの盆栽をやっている方など、専門の方に話を聞いてみたいです。

実はケヤキも、根っこがプランターの水抜き穴から土へ伸びていましたから、土で育てたのと同じような環境でした。

ケヤキの根も、プランターより下へ成長

ケヤキの根も、プランターより下へ成長

ただ、葉っぱの大きさを比べると、茎の成長とは異なって、プランターとミニ盆栽で余り変わりませんでした。

左:ミニ盆栽、右:プランターのケヤキの葉

左:ミニ盆栽、右:プランターのケヤキの葉

育ててみると、色々と発見があって楽しいです。

樹木について知りたい方へ おすすめの本

《1》樹木観察して名前をわかりたい

『樹木図鑑 林将之監修』

葉っぱの形で、372種の樹木がわかる樹木図鑑です。
携帯できるサイズで、見て、読んで楽しい本で、おすすめです。チェックしてみてください。

▼【樹木図鑑(林将之監修)五感で楽しめるおすすめの図鑑】ブックレビュー 

《2》樹木の生き方を知りたい

『イタヤカエデはなぜ自ら幹を枯らすのか 樹木の個性と生き残り戦略 渡辺一夫著』

樹木は動けないため、生きるためにいろいろな戦略を持っています。
ケヤキを含めた36種類の樹木の個性と生き残り戦略を教えてくれる貴重な本です。
とても面白いので、是非、チェックしてみてください。

▼『イタヤカエデはなぜ自ら幹を枯らすのか 樹木の個性と生き残り戦略 渡辺一夫著』ショートブックレビュー

《3》樹木ってどうなっているか知りたい

『樹木博士入門 小幡和男他著』

樹木について、観察をしているかのように、豊富な写真でそのすべてを教えてくれる、”事典+図鑑”です。

写真は企画しながら撮っているので、見たことのない写真がたくさん載っていて、眺めているだけでも樹木のことがわかってきます。
超おすすめの本です。チェックしてみてください。

▼『樹木博士入門』ブックレビュー

 

クヌギとコナラは夏を乗り越えたか?~大きな樹木を部屋の出窓で小さく育てる~ミニ盆栽<57>~

こんにちは むうさんです^^

クヌギとコナラは、ミニ盆栽にしてみると、思った以上に弱い樹木でした。

クヌギとコナラは、ガスや電気がない時代は、炭の原料として、人々から大事にされてきました。いわゆる里山です。

そんな過保護に育ったせいか、脱落者が増え、出窓での占有率も減る一方です。

頑張っているコナラ

頑張っているコナラ

そんなクヌギとコナラ、今年の暑い夏を乗り切れたのが、紹介します。 

ミニ盆栽の良さとは?

ミニ盆栽って、盆栽と何が違うの?
どこがいいの?
と思い、本で読むと、

ふつうの盆栽は、
何年もかけて樹形などをつっていくために、時間も費用も場所も必要になり、比較的時間に余裕がある人の趣味として広まってきたようです。

一方、ミニ盆栽は、時間をかけず狭い場所でもでき、すぐに飾ることができるのが魅力とあります。

そうなんです。働いていると、時間をかけることは難しいですし、広い場所があるわけではないので、狭い場所でできるのがいいんです。
私は部屋の出窓のスペースでミニ盆栽を育てています。日も当たり、風通しも良く、何より部屋の中なので育っていくのが毎日楽しめます。

そして私にとっては、大きな樹木を小さく育てるチャレンジ感がたまりません。
単に大きくすればいいのではなく、小さくです。ほんとに小さく育てることができるのか、半信半疑で育てています。

私がミニ盆栽で読んでるオススメの本は、
『つくる・育てる・飾る! 超ミニ盆栽 岩井輝紀著』
です。基本的なことから、楽しみ方まで書いてあり、初心者の私はこれで勉強しています。よろしければ、チェックしてみてください。

クヌギは?

クヌギのどんぐりが始まり

クヌギのどんぐりを拾ったのが、ミニ盆栽の始まりです。 

▼はじまりのブログ記事 ご覧ください。

クヌギたちの今

今年の春には、一旦全滅かと思われましたが、2つだけが芽をだしてくれて、そだってくれています。

クヌギは2つだけ育っている

クヌギは2つだけ育っている

左のクヌギは、枝ぶりも面白くて期待していますが、どうなるか?

どんぐりがまだ繋がっているクヌギ

どんぐりがまだ繋がっているクヌギ

上の写真の茶色い幹の途中から緑色の枝がでていますが、これは今年出てきた芽が生長したものです。

今年芽吹いたクヌギの緑の幹

今年芽吹いた緑の幹

とはいえ、葉っぱは一番上に付いているだけですので、順調とは言えません。

葉っぱが一番上だけについているクヌギ

葉っぱが一番上だけについているクヌギ

葉っぱが出始めていた一つの枝は、茶色く枯れてしまいました。これは暑さのためです。

枯れた茶色い枝

枯れた茶色い枝

もう一つのクヌギも葉っぱが3枚あるだけです。

葉っぱ3枚だけのクヌギ

葉っぱ3枚だけのクヌギ

なんとか、頑張って綺麗な黄葉をみせてくれて、来年も芽吹いてほしいです。

コナラは?

コナラは、個性豊かに、黄葉し始めているもの緑色の葉っぱを青々とつけているものなど、様々です。

個性豊かなコナラ

個性豊かなコナラ

緑の葉っぱもありますし、黄葉して、縁が茶色く枯れ始めている葉っぱもありますが、意外と綺麗です。少し早いですが秋を感じます

黄葉するコナラ

黄葉するコナラ

ただ、なんとか芽を出そうと頑張っているコナラもいます。

芽を出そうとしているコナラ

芽を出そうとしているコナラ

SONY α7RⅢ+SIGMA 105mm F2.8 DG DN MACROで撮影

芽が出るか?SONY α7RⅢ+SIGMA 105mm F2.8 DG DN MACROで撮影

上のような写真を撮影する時は、マクロレンズが重宝します。
『SONY α7RⅢ』マクロレンズ『SIGMA 105mm F2.8 DG DN MACRO』を装着して撮影しています。この記事の最後で紹介していますので、是非ご覧ください。

一方、コナラの黄葉は進んでいます。本当の秋には見られそうもありません。

黄葉するコナラ

黄葉するコナラ

彩り豊かに黄葉するコナラ

彩り豊かに黄葉するコナラ

いろいろなコナラがいますが、育っていってほしいです。

芽が出なかったクヌギとコナラたち

春になって芽がでなかったクヌギとコナラたち。昨年から目が出ないかと待っているミニ盆栽もいます。今年で判断するか、考えています。

芽がでなかったクヌギとコナラたち

芽がでなかったクヌギとコナラたち

クヌギは始めたときからいるので、名残惜しいです。

名残惜しい!芽が出てほしいが……。

名残惜しい!芽が出てほしいが……。

枯れた葉がついたままで、芽が出ないクヌギ

枯れた葉がついたままで、芽が出ないクヌギ

コナラの樹木としての戦略

コナラの生き残り戦略

コナラの弱さを感じながら、ミニ盆栽を育てていますが、コナラってどんな樹木で、どんな生き方をしているのか知りたくなりました。

ここでは、コナラの生き方について、イタヤカエデはなぜ自ら幹を枯らすのか 渡辺一夫著を参考に、ご紹介したいと思います。

イタヤカエデはなぜ自ら幹を枯らすのか 渡辺一夫著

イタヤカエデはなぜ自ら幹を枯らすのか 渡辺一夫著

コナラは、炭などに使っていた昭和30年代までは、人に役立つ樹木でした。ですから、人の手によって勢力を拡大してきました。しかし、炭などを使わなくなってからは、誰もコナラを切って使うこともなく、現在は老いたコナラたちが、ナラ枯れなどで被害を受けて、少しずつ衰退しています。

「コナラの寿命はかなり長いので、今あるコナラがすぐに倒れることはないだろうが、コナラの若い世代が増える可能性は少ない」と書かれています。

人に助けられ、里山で帝国を築いてきたコナラですが、崩壊の時期は迫ってきているようです。

おすすめの本 樹木の個性と生き残り戦略:3部作+1

渡辺一夫さんの、樹木の個性と生き残り戦略の3部作は、樹木の生き方、生き残るためにどうしているのか?海岸沿いに生き残る樹木、枝を自ら落とす樹木、種のままずっと耐える樹木、暗いところでも生きられるが生長が遅い樹木、など、おもしろい話が盛りだくさんです。

私は、樹木の生存戦略を知りたくて、本を探しまくったのですが、樹木の本がなかなかなく、ようやく見つけた超おすすめの3部作の本です。是非、チェックしてみてください。

▼イタヤカエデはなぜ自ら幹を枯らすのか 渡辺一夫著

▼アセビは羊を中毒死させる 渡辺一夫著

▼アジサイはなぜ葉にアルミ毒をためるのか

+1冊は同じく渡辺一夫さんの街路樹を楽しむ15の謎 渡辺一夫著です。
イチョウをはじめ、ケヤキ、ソメイヨシノ、ハナミズキ、コブシ、ポプラ、プラタナス、トチノキなど、15種類の街路樹について、その生き方などを紹介しています。是非チェックしてみて下さい。

▼街路樹を楽しむ15の謎 渡辺一夫著

撮影機材

拡大して撮影するには、スマホではできないので、ミラーレスカメラ『SONY α7初代』、『SONY α7RⅢ』を使って、レンズもマクロレンズSIGMA 105mm F2.8 DG DN MACRO Artを使ってします。

『SIGMA 105mm F2.8 DG DN MACRO Art』は、シグマ社で画質に徹底的にこだわった最高峰のArtレンズです。 

下のレビュー記事を是非、ご覧ください。

▼α7中古とSIGMA 105mm F2.8 DG DN MACRO Artで実感写真レビュー~おすすめのマクロレンズ~

 

灼熱の夏もタフさで乗り越えるイチョウ~大きな樹木を部屋の出窓で小さく育てる~ミニ盆栽<56>~

こんにちは むうさんです^^

今年の暑すぎる夏のメインである7,8月を越えることができ、ようやく9月です。

夏も関係なく元気過ぎるイチョウ!

夏も関係なく元気過ぎるイチョウ!

まだまだ暑いですが、ミニ盆栽として育てているイチョウがどう生長しているかの紹介です。 

2億年前から生きるタフなイチョウ

イチョウは、自分で銀杏を発芽させても発芽率100%、一旦発芽すれば、すぐに枯れるものがないという、タフさです。そんなイチョウの生き残り戦略を教えてくれる本が、下の2冊です。 

街路樹を楽しむ15の謎 渡辺一夫著

タフなイチョウのことを、『街路樹を楽しむ15の謎  渡辺一夫著』で読んでみました。
この本は、街路樹としてよく見る15種類の樹木を紹介している本です。

▼街路樹を楽しむ15の謎 渡辺一夫著

そんな『街路樹を楽しむ15の謎 渡辺一夫著』によると、イチョウは、全国でもっとも多い街路樹のようです。

確かに秋になり、そこかしこで黄色い葉っぱをたなびかせるイチョウを見かけます。

なぜイチョウが街路樹として多いのか?

では、なぜイチョウが街路樹として多いのでしょうか?
『街路樹を楽しむ15の謎 渡辺一夫著』から抜粋すると、

『街路樹を楽しむ15の謎』より

「都市部でイチョウがよく植えられる理由は、樹形のよさや、黄葉の美しさもあるが、なんといっても「強い」からだ。イチョウは、刈り込みや公害、病原菌や害虫に強く、踏まれることにも耐えて長寿であった。きわめて都市の街路樹に向いていたのである。」

ということから「強い」のです。イチョウは、樹木としての強さがあるのです。

私も、イチョウを植えて育てましたが、夏の酷暑でクヌギが弱ったりする状況でも、すくすくと元気なままです。
また、下の記事にあるように、銀杏の発芽率は、どんぐりや、ケヤキやカエデの種子よりも全然高いのです。

▼銀杏の発芽率などを紹介しています。

その「強さ」が、ニ憶年前から生存している樹木として、生きた化石と呼ばれるまでイチョウが生き残ってきた理由だと思います。

イチョウは夏を越えた?

イチョウは、一つも脱落者がいませんでした。凄い!

出窓のミニ盆栽ですが、トウカエデ、ケヤキ、クヌギ、コナラは、枯れて減っていっているのに、イチョウは全く減っていません。
出窓のイチョウの占有率がどんどん上がっています

グループ1のイチョウ

イチョウが多いので、3つのグループに分けました。

順調なイチョウのグループ1

順調なイチョウのグループ1

イチョウは、枯れるのではなく、黄色く黄葉し始めているのもあります。この個体差は不思議です。
 

黄葉をはじめたイチョウ

黄葉をはじめたイチョウ

他のイチョウも元気です。葉っぱが生い茂っています。

葉っぱが生い茂るイチョウ

葉っぱが生い茂るイチョウ

バナナの木のような感じで葉っぱがついているものもありました。

バナナの木のような葉っぱの付き方

バナナの木のような葉っぱの付き方

本当に、葉っぱが生い茂ることで光合成をして、グングン生長しそうです。

葉っぱの密度が濃いイチョウ

葉っぱの密度が濃いイチョウ

グループ2のイチョウ

グループ2も、もちろん順調です。

グループ2のイチョウも順調

グループ2のイチョウも順調

葉っぱ重ならないように、葉柄の長さを葉っぱごとに変える工夫をしています。

葉柄の長さを葉っぱごとに変える工夫

葉柄の長さを葉っぱごとに変える工夫

中央の葉っぱ1つだけは、葉っぱの縁が綺麗ですが、ほかはギザギザしています。なぜだろう?

中央の葉っぱ1つだけ、葉っぱの縁が綺麗

中央の葉っぱ1つだけ、葉っぱの縁が綺麗

グループ3のイチョウ

グループ1,2,3を合わせると21個ものイチョウが育っています。

グループ3のイチョウも順調

グループ3のイチョウも順調

葉っぱの縁が黄色くなり始めていたり、

葉っぱの縁が黄色いイチョウ

葉っぱの縁が黄色いイチョウ

幹の上から下まで葉っぱを付けている立派なイチョウがあったり、

幹の上から下まで葉っぱがあるイチョウ

幹の上から下まで葉っぱがあるイチョウ

葉っぱが、幾重にも広がっているイチョウがあったり、

葉っぱが幾重にも広がっているイチョウ

葉っぱが幾重にも広がっているイチョウ

個性豊かなイチョウたちです。

2年目の秋の黄葉が楽しみです。

撮影機材

拡大して撮影するには、スマホではできないので、ミラーレスカメラ『SONY α7初代』、『SONY α7RⅢ』を使って、レンズもマクロレンズSIGMA 105mm F2.8 DG DN MACRO Artを使ってします。

『SIGMA 105mm F2.8 DG DN MACRO Art』は、シグマ社で画質に徹底的にこだわった最高峰のArtレンズです。 

下のレビュー記事を是非、ご覧ください。

▼α7中古とSIGMA 105mm F2.8 DG DN MACRO Artで実感写真レビュー~おすすめのマクロレンズ~

 

灼熱の夏を越したトウカエデとケヤキ~大きな樹木を部屋の出窓で小さく育てる~ミニ盆栽<55>~

こんにちは むうさんです^^

今年の夏は、平均気温が過去125年間で最も高く、ずば抜けていたようです。ですから、日の当たる出窓で育てているミニ盆栽も、この夏は辛かったと思います。

そんな真夏を過ぎて9月になった今も暑いですが、やっと一息入れられるような日の高さになってきました。

部屋の出窓で小さく育てているミニ盆栽

部屋の出窓で小さく育てているミニ盆栽

今回は、灼熱の夏を越すことのできたトウカエデ、ケヤキと、できなかったミニ盆栽の紹介です。

ミニ盆栽のおすすめの3冊です。チェックしてみてください。

▼『超ミニ盆栽 岩井輝紀著』

▼『四季のミニ盆栽 山田香織著』

▼『小さな盆栽の作り方・育て方 山田香織著』

▼ミニ盆栽 おすすめの本3冊レビュー記事

トウカエデ

暑さ対策は出窓によしずと霧吹き

トウカエデは、私のミニ盆栽のバイブル『群境介のミニ盆栽のコツのコツ』に、初心者におすすめと書かれていたので、種を拾ってきて始めたものです。

▼『群境介のミニ盆栽のコツのコツ』ブックレビュー

昨年の春に芽吹いてから、順調に育ってくれていました。しかし、今年の夏の暑さは異常です。せっせと世話をしながら、出窓に「よしず」を立てて、日光を抑えて暑さ対策をしています。

出窓によしずを立てて暑さ対策

出窓によしずを立てて暑さ対策

暑いので、500mlのペットボトルを6本用意して、水をいれておき、こまめに水をあげていました。また霧吹きで、水滴を葉っぱにつけて葉っぱの温度が下がるようにケアしていました。

水補給のためのペットボトルと、霧吹き

水補給のためのペットボトルと、霧吹き

霧吹きでさっと水を葉っぱにつけて、打ち水の効果と同じように気化熱で葉っぱの温度が下がるようにしてしました。

気化熱で葉っぱの温度を下げる

気化熱で葉っぱの温度を下げる

トウカエデとケヤキは、大丈夫でしょうか?

トウカエデの具合?

昨年春の発芽時から育てているトウカエデは、順調でした。

暑さに負けなかったトウカエデ

暑さに負けなかったトウカエデ

とはいえ、葉っぱが茶色になったもの。下の方の葉っぱが全て落ちてしまったものなど、様々です。

下の写真の左から2番目のトウカエデは、早くも黄葉?いや黄葉の前に葉を落とす?といった感じです。

様々なトウカエデ

様々なトウカエデ

実際にみてみると、暑さの影響でしょうか?黄葉する前に葉が茶色になってしまっています。

一番右のトウカエデは、周りを囲まれていたので、下の方の葉を落として、上の葉っぱだけで光合成をしながら生長してきました。ミニ盆栽としてはイマイチですが、植物のしぶとさを感じるので、私は好きです。

次の4つのトウカエデは、順調でした。

順調に成長したトウカエデ

順調に成長したトウカエデ

特に、左から1番目は枝が二股に分かれていますし、2番目のトウカエデは、葉が茂っていて、ミニ盆栽として期待できます。
左から1番目は、葉の付き方が良いです。

葉の付き方がよい

葉の付き方がよい

右から2番目のトウカエデは、葉っぱが尖っていなくて丸いのが面白いです。同じ親木の種のはずですが。

葉っぱの先端が丸いトウカエデ

葉っぱの先端が丸いトウカエデ

ケヤキ

ケヤキって、スーッと高く延びるものだと思っていたら、ミニ盆栽にしてみると、地を這うように、横に広がって生長しているのが不思議です。

夏を越したケヤキたち

夏を越したケヤキたち

先ほどのトウカエデと比較して、背がとても低い!

実際に、下の写真の左から2番目のケヤキは、横に大きく広がっています。

横に広がるケヤキ

横に広がるケヤキ

ケヤキの生き残り戦略は、他の樹木より素早く背を高くして、上で太陽を受けて光合成をするのかと思っていましたが…。

枯れてしまうものもでてきました。暑さも一因としてあるはずです。

枯れたケヤキ

枯れたケヤキ

上の写真の葉っぱが付いていた痕からわかるように、元々はたくさん葉っぱがついていましたが、最後の1枚も枯れてしまっています。

順調なケヤキたち

順調なケヤキたち

一番右のケヤキは地を這うように成長しています。

横に成長するケヤキ

横に成長するケヤキ

下の写真のように、葉っぱの密度が高いと、映えます。

葉っぱの密度が高いケヤキ

葉っぱの密度が高いケヤキ

枯れてしまったトウカエデとケヤキ

先ほど紹介したケヤキのように、枯れてしまったものも結構あります。
特に、今年の春先に、大きなプランターからポッドへ植え替えたトウカエデは5つとも全滅しました。
植え替えた記事→【別れ】春になっても芽吹かないミニ盆栽にさよなら トウカエデ、ケヤキへ植替え

土や環境が合わなかったのでしょうか?

枯れて葉っぱのないトウカエデとケヤキ

枯れて葉っぱのないトウカエデとケヤキ

まだ、プランターにトウカエデがありますので、タイミングを見てポッドへ植え替えようと考えています。

樹木について知りたい方へ おすすめの本

《1》樹木観察して名前をわかりたい

『樹木図鑑 林将之監修』

葉っぱの形で、372種の樹木がわかる樹木図鑑です。
携帯できるサイズで、見て、読んで楽しい本で、おすすめです。チェックしてみてください。

▼【樹木図鑑(林将之監修)五感で楽しめるおすすめの図鑑】ブックレビュー 

《2》樹木の生き方を知りたい

『イタヤカエデはなぜ自ら幹を枯らすのか 樹木の個性と生き残り戦略 渡辺一夫著』

樹木は動けないため、生きるためにいろいろな戦略を持っています。
ケヤキを含めた36種類の樹木の個性と生き残り戦略を教えてくれる貴重な本です。
とても面白いので、是非、チェックしてみてください。

▼『イタヤカエデはなぜ自ら幹を枯らすのか 樹木の個性と生き残り戦略 渡辺一夫著』ショートブックレビュー

《3》樹木ってどうなっているか知りたい

『樹木博士入門 小幡和男他著』

樹木について、観察をしているかのように、豊富な写真でそのすべてを教えてくれる、”事典+図鑑”です。

写真は企画しながら撮っているので、見たことのない写真がたくさん載っていて、眺めているだけでも樹木のことがわかってきます。
超おすすめの本です。チェックしてみてください。

▼『樹木博士入門』ブックレビュー